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透明花火

群像劇の本作は短編を5つ撮ったような感覚。『透明花火』初日舞台挨拶

3月14日(土)池袋シネマ・ロサにて、映画『透明花火』の上映初日舞台挨拶が行われ、野本梢監督が登壇した。本作、『透明花火』は、親子の絆、見栄、愛し合うことの難しさといった、現代人なら誰もが抱える悩みや痛みを描く5人の主人公が登場する群像劇。短編作品を数多く撮ってきた野本監督にとって、初の長編作品となる。舞台挨拶では、MCの松崎まこと氏から野本監督に質問が行われ、本作の制作の経緯と、制作にあたっての感想が述べられた。

なお、本来、舞台挨拶は主要キャストも登壇し、さらに本作のようなインディーズ系映画では、上映後のキャストと観客とのサイン会などのコミュニケーションも大切な場となっているが、昨今の新型コロナウィルスの状況を鑑み、監督のみの登壇となった。

舞台挨拶レポート

透明花火

監督:野本梢、MC:松崎まこと

映画『透明花火』の上映初日となった3月14日は、東京で桜の開花宣言が発表されると同時に、雪が降る珍しい日となった。
舞台挨拶には、野本梢監督と、MCとして、放送作家/映画活動家の松崎まこと氏が登壇した。

他の人の脚本で映画を撮るということ

MCの松崎氏から初日を迎えての感想を質問された野本監督は、「(自身にとって)初の長編作品であり、今回、初めて他の人に書いていただいた脚本と企画で始めた作品なので、ポンッと跳んだ感覚」と表現した。

透明花火

野本梢監督

今回の『透明花火』は、脚本・企画・プロデュースの三浦賢太郎氏から、野本監督がオファーを受けて制作された作品。オリジナル脚本で撮り続けてきた野本監督にとって、他の方の脚本で撮ることについて質問された野本監督は、「自分でやりたかった長編があって、脚本を書き始めていた時期に話をいただいて、ちょっと複雑な気持ちがありました。」、「自分の長編を撮るところだったので、先にいただいた本でいいのかなという気持ちがありましたが、やはり、世に出ていく時に、他の方の企画・脚本で依頼されることが多くなるだろう。」という監督としての将来を見据えた思いを語った。

群像劇の本作は短編を5つ撮ったような感覚。

初の長編作品で、主要なキャスト(5人の主人公)のそれぞれのパートで物語が繰り広げられる群像劇ということもあり、今までの短編作品との違いについて質問された野本監督は「(今までの短編作品制作と)違った部分はあったが、一人ひとりが短編のパートで観られるくらい話が成立していて、関係性もしっかりと描かれているので、長編を撮ったというよりも、今までやってきた短編を5つ撮ったような感覚が撮影時はありました。」と説明した。


舞台挨拶登壇は適わなかったものの、主要キャストの髙橋雄祐(右)が来場しており、当方の写真撮影に応じてくれた。

透明花火

髙橋雄祐「沢山の方にお越し頂き嬉しいです!ありがとうございます!」

■映画『透明花火』

STORY
ナンパ塾を経営しながら祖母と暮らす淳(髙橋雄祐)。
24歳で女性経験がないことに引け目を感じている圭太(清水尚弥)。
キャリアウーマンとなった同級生と再会した、バイト生活に明け暮れる楓(安藤輪子)。
親友の彼氏作りを手伝う女子高生、理恵(根矢涼香)。
血のつながっていない息子との関係に悩む真希(みひろ)。
心に空いた穴にもがき苦しむなか、彼らは大切な人と約束した花火大会の日をむかえる。
親子の絆、見栄、愛し合うことの難しさといった、現代人なら誰もが抱える悩みや痛みを描く5人の群像劇。

キャスト
髙橋雄祐 清水尚弥 安藤輪子 根矢涼香 みひろ
百元夏繪 土山茜 櫻井保幸 東野瑞希 手島実優 古山憲正
道田里羽 仲原由里子 富岡英里子 河合亜由子 橘芽依 笠松七海 木全俊太 鈴木拓真
森累珠 水井章人 山崎まりあ

スタッフ
撮影:野口高遠/照明・スチール:大柳玲於/録音:横田彰文/衣裳・ヘアメイク:平林純子 松村南奈/衣裳・ヘアメイクアシスタント:西戸愛海 野口真由香/制作:斉藤良一 長尾雄一郎 石郷岡政人/助監督応援:川崎僚/音楽:ミドリカワ書房/編曲:中野悠平(世田谷ボーイズ)/小道具デザイン:淺川友希/合成:徳永修久/MA:北摂サウンドプロダクション/企画・脚本・プロデューサー:三浦賢太郎/監督・編集:野本梢
『透明花火』オフィシャルサイト: https://tomei-hanabi.localinfo.jp/

3/14(土)から池袋シネマ・ロサにて2週間限定レイトショー

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