関西・神戸で異例の盛り上がりを見せた低予算映画『みぽりん』。満を持して東京へ
東京では全てを投げ打って、背水の陣で挑む!
11月20日、東京・渋谷の映画美学校試写室にて、東京では2回目となる映画『みぽりん』のマスコミ試写が行われ、試写後には、松本大樹監督、垣尾麻美、津田晴香、井上裕樹、mayu、合田温子、近藤知史が登壇し会見を行った。11月14日まで神戸を中心に関西で上映され、SNSを中心に大きな盛り上がりを見せている本作が、いよいよ東京上陸となる。
会見冒頭、「東京の初回(10月30日)の試写会では、ひとりで寂しい舞台挨拶だった。」と切り出した松本監督。そして、「宣伝のために足を運んだ池袋シネマ・ロサで手売りチケットが売れたおかげで、今回、キャストを連れて来ることができました。是非、キャストの名前を覚えて帰ってください。」と会場に集まった記者や映画関係者に呼びかけた。
続けて松本監督は、神戸発の無名・低予算の自主制作作品である本作を作ったきっかけについて、事前情報無しに劇場で『カメラを止めるな!』(上田慎一郎監督)を観た時の劇場内の盛り上がりに「監督も俳優も知らないし、これはなんなんだ!?」と驚きを覚えたことだと明かした。
その時の思いについて、会見後、試写会に来場していた上田慎一郎監督の感想ツイートを引用する形で、松本監督は次のようにツイートしている。
ロサさんの控え室で、1人涙しながらずっとコメントを打とうとしているんだけど、言葉が見当たらない…
上田監督がいたから、カメ止めに背中を押されたからこそ、僕は映画をつくる事が出来た。#みぽりん はここまで来れた。
感謝しかない。
上田監督、
映画の神様、
本当にありがとうございます。 https://t.co/Qeosi0UkBy— 松本大樹 (@crocomatsumoto) November 20, 2019
『みぽりん』の東京上映は、『カメラを止めるな!』ブームのきっかけとなり、そのブームを支え続けたカメ止め聖地の池袋シネマ・ロサにて 、12月21日(土)より1月10日(金)まで。
そして、東京での上映について、会見前日の11月19日、松本監督は次のように決意表明している。
#みぽりん #池袋シネマ・ロサ での公開が約1ヶ月後に迫り、題字担当ののちゃん @malyu0323 から最高の画像が届きました‼️
明日はキャストと共に東京へ🚅
東京は全てを投げ打って、背水の陣で挑みます‼️満開にならなかったら借金地獄で私は姿を消すでしょう🤣
映画業界下克上第2幕🎬
やったるで〜💪 pic.twitter.com/rlsapjiHuE— 松本大樹 (@crocomatsumoto) November 19, 2019
映画『みぽりん』について
関西の無名の監督・役者がつくった低予算自主制作映画『みぽりん』
公開前からSNS上で異常な盛り上がりを見せる。
『みぽりん』は、神戸出身/在住の松本大樹が、初監督した低予算自主映画。全編オール神戸ロケで、関西の無名の役者陣と共に創り上げた作品。
今年、4月下旬に元町映画館にて予告編が上映されるや否や、噂がSNSを通じて一気に拡散。「みぽらー」と呼ばれるファンたちが全国各地に次々と登場し、映画公開前から作品を熱狂的に応援する現象が起きた。
7月15日には、金沢21世紀美術館にて行われたカナザワ映画祭2019「期待の新人監督」でのワールドプレミアには、全国各地から「みぽらー」が集結。200人近くの超満員の会場で作品が紹介され、観客賞を受賞。
さらに、9月7日から先行公開された地元神戸・元町映画館では、インディーズ映画としては前代未聞の1週間連続満席立ち見記録を達成。シネコン初進出となったOSシネマズ神戸ハーバーランドでも満席を記録。塚口サンサン劇場の絶叫上映では、キャストが通路に入ってセリフを言う演出があり、尋常ではない盛り上がりを見せ、“人力4DX”という呼び名が作られたという。
会見レポート
東京進出!池袋シネマ・ロサ上映への意気込み
垣尾麻美(ボイストレーナー・みほ 役)
好き嫌いが分かれる作品だけど、応援してくれる方がたくさんいる。
映画で盛り上がっているのが、最初は半信半疑だったが、今はもっといろんな人に観ていただきたいと思って頑張れている。
関西での盛り上がりを関東でも楽しんでいただきたい。
津田晴香(アイドル・神田優花 役)
私と監督は神戸出身です。
お芝居をするのが初めてで、監督も映画を撮るのが初めてで全てが手探りでした。
好きな神戸でお芝居ができて素敵な経験ができました。ひとりでも多くの方を笑顔にできたらと思います。
井上裕基(プロデューサー・秋山 快 役)
これまで関西で上映して、応援していただきました。
もっと多くの方に観ていただいて、この映画が楽しいと言ったことが間違っていなかったことを胸張って言えるようになりたいです。
楽しい気持ちになってくれる人をより増やしたいと思います。
mayu(アイドル・木下里奈 役)
年末にかけて、紅葉を見に行“こうよう”という方が段々と減っていくと思いますが、みぽりんを見に来る人がどんどん増えるように宣伝を頑張っていこうと思います。
合田温子(マネージャー・相川 梢 役)
関西で役者だったり、ナレーションのお仕事をしていて、東京に対するコンプレックスの様なものがあります。芸能活動はやはり東京なのかなって思うこともあります。
それがみぽりんというきっかけをいただいて、関西神戸から盛り上がったものを関東・東京に持ってくることができたのがとてもうれしいです。
不安がある中で、関西で上映して、お客様から自信をいただきました。
応援して下さる方がこんなに沢山いてくださることを感じました。
応援してくれることに対してお返ししなくてはという気持ちで頑張ろうと思います。
近藤知史(アイドルファン・加藤 淳 役)
神戸が生んだ奇跡。優花ちゃんを東京でも羽ばたけるようによろしくお願いします!
松本大樹監督
『みぽりん』を作るきっかけは、『カメラを止めるな!』を観たことでした。その時は事前情報なしで観に行ったのですが、客席が満席で爆笑が起きていて、みんなが笑顔になっていました。
その時「これを作った監督も俳優のことも知らないし、これはいったいなんなんだ!」と思いました。僕自身は映像の仕事をしていて、映画を作りたいと思っていたんですが、『カメラを止めるな!』を観たことが映画製作への勇気になりました。
『みぽりん』は、観た人からボロクソに酷評されたこともあるし、ハマった方の中には、鑑賞回数44回を筆頭に、鑑賞回数二桁の方が何十人もいたり、すべての上映館に足を運んだ人もいる。刺さる人と、ふざけるなっていう人に意見が分かれる作品です。
無名・低予算に加えて、地方からでも出来るんだという気持ちで東京で一旗揚げようと出てきました。キャストもその反響に驚いたという絶叫上映をシネマ・ロサでも開催予定なので、通常上映との違いを楽しんでほしいです。
[取材・写真:Ichigen Kaneda/構成:Jun Sakurakoji]
映画『みぽりん』
STORY
ボイストレーナー・みほの狂気の沙汰。
何が起こるか全く予測不可能。悪夢のような5日間がはじまる…
声優地下アイドルユニット「Oh!それミーオ!」でセンターを務める神田優花は、6ヶ月連続人気投票1位を獲得し、ソロデビューする事が決まった。しかし、大の音痴である優花の歌声にプロデューサーの秋山とマネージャーの相川は頭を悩ませていた。
そんな中、同じグループのメンバー里奈のツテで、優花は怪しいボイストレーナー・みほのボイトレ合宿に参加する事に。
六甲山でみほにピックアップされ、山荘へ連れて行かれる優花。初日に契約書にサインをさせられると、翌日からいよいよ恐怖のボイスレッスンが始まる。少しづつ明らかになるみほの異常性。レッスンを進めていく中で、みほは優花がアイドルに相応しくないと感じ、怒りを募らせていく。
一方、秋山と相川は優花のソロデビュー曲のPV撮影を優花推しのファンの加藤に頼む事に。いよいよライブでのお披露目が明日と迫ったその日、ようやく3人は優花が監禁されている事を知り、六甲山へと向かうのだった…
CAST/役
垣尾麻美/みほ(ボイストレーナー役)
津田晴香/神田優花(アイドル)役
井上裕基/秋山快(プロデューサー)役
mayu/木下里奈(アイドル)役
合田温子/相川梢(マネージャー)役
近藤知史/加藤淳(アイドルファン)役
松本大樹 初監督作品
企画・製作・配給:合同会社CROCO
2019/108min/日本/16:9/ステレオ
©️CROCO
作品公式サイト:https://crocofilm-miporin.com/
池袋シネマ・ロサ:http://www.cinemarosa.net/
12月21日(土)~ 東京 池袋シネマ・ロサにて3週間上映!
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