
【インタビュー】「オーディション前にビール一杯」山谷花純、憧れの沢尻エリカ共演作への“生命力”溢れる覚悟。映画『#拡散』
山谷花純が映画『#拡散』で物語のトリガーとなる妻・明希役を熱演。憧れの沢尻エリカ共演作に「ビール一杯」で挑んだオーディション秘話や、成田凌との撮影裏、SNS社会で「信じられるもの」を語る。彼女の内に秘めた強い生命力と、役への真摯な思いを聞いた。(読者プレゼントあり)
介護士・浅岡信治(成田凌)の人生は、妻・明希(山谷花純)の急逝により一変する。答えを求め担当医を糾弾する姿が記者・福島(沢尻エリカ)により報じられると、SNS上で瞬く間に拡散。信治の意図に反して彼は“反ワクチンの象徴”として祭り上げられていく。コロナ禍を経て、虚実入り混じる情報に翻弄される現代社会を圧倒的なリアリティで描く社会派ドラマ。白金監督と脚本・港岳彦が再タッグを組み、分断が進む時代で「何を信じて生きるか」を観客に問いかける。
山谷花純 インタビュー&撮り下ろしフォト
‐ 今回山谷さんが演じられた明希(あき)というキャラクターについて、どのような人物だと捉えて演じられましたか?
山谷花純(主人公・信治の妻・明希 役)
承認欲求の提示の仕方がすごく独特な女の子だな、という印象を持ちました。他者との関わり方も、夫である信治さんとの関わり方も、SNSの動画配信などを通してしか選択肢がない。一言で言うと「不器用な女の子」だなと感じていました。
‐ 山谷さんご自身と共通する部分、あるいは違うと感じる部分はありましたか?
山谷花純
たまに人との距離感を間違えてしまうあたりなどは、少し似ているというか、共感できる部分があるかなと思いました。
‐ 港岳彦さんの脚本を初めて読んだ際、どのような印象を持ちましたか?「人間の善意」や「自分をどう見つめて生きるか」といった普遍的なテーマも含まれていますが。
山谷花純
今の時代に対して、すごく挑戦的な題材を映画化するんだなという印象が強かったです。コロナ禍を経て、ある程度の時間が経った今だからこそ、映像化して皆さんに伝えられる言葉や事実があるんだなと、本を読んだ時に感じました。
‐ 夫・信治役の成田凌さんとの共演は久しぶりだったのでしょうか?
山谷花純
はい。以前『劇場版コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』でご一緒させていただいていて、その後、別の作品(『まともじゃないのは君も一緒』)でもご一緒したのですが、その時は同じシーンがなかったので、現場で定期的にお会いするのは久しぶりでした。
‐ 短い登場シーンの中で、絶妙な夫婦の距離感を感じました。成田さんとどのように空気感を作り上げましたか?
山谷花純
実は、現場でのお芝居のすり合わせは全くしていません。私はどの作品でもそうですが、相手から来たものに対してどれだけリアクションができるか、その「サプライズ」を楽しみにして現場に行くんです。
成田さん演じる信治は、台本を読んだ時よりもずっと寡黙な役に仕上がっていました。明希がいなくなってから、信治がまさかあんな姿になるとは……完成した作品を見て驚きましたね。
‐ 成田さんとの具体的なエピソードはありますか?
山谷花純
冒頭、お洋服を脱がさせていただくシーンがあるのですが、やはり大先輩なので、いくらお芝居とはいえ気を使う部分がありました。成田さんはそれを察してくださったのか、「もっとこういう風にしたら(動作が)上手くいくよ」と具体的にアドバイスをしてくださいました。
‐ 改めて、成田さんの印象を教えてください。
山谷花純
本当にお芝居が好きな方なんだな、という印象です。スタッフさん、特に撮影監督の宗(賢次郎)さんと綿密にお話しされている姿が強く記憶に残っています。「より面白いものを作ろう」という熱量が現場にいてもすごく伝わってくる方でした。
‐ お医者さんの高野役、淵上泰史さんとの共演はいかがでしたか?
山谷花純
淵上さんは、この『#拡散』のキャストの中で一番共演歴がある方だったので、クランクインの日に現場でお会いした時は「戦友に会えた!」という気分で、すごく嬉しかったです。
お芝居の話よりも、「前回共演してからどう過ごしていたか」といった思い出話をして時間を埋めるような、リラックスした時間を過ごせました。知っている方が一人でも現場にいると、居心地の良さが全然違いますね。
‐ 明希は序盤で亡くなりますが、物語を動かす大きなトリガー(引き金)となります。「不在の主人公」として、どのような存在感を出そうと意識しましたか?
山谷花純
「タイトルが出る前の勢いをつけるのが自分の役割だ」と台本を読んだ時に思いました。作品の主軸になる部分を、どれだけお客様に強く刻み込めるか。お芝居に関しては、抑えるよりも「とにかく強く、強く」という意識でした。
やりすぎていたら監督が止めてくれるだろうと思い、まずは足し算でやってみて、そこから引き算していく形ですね。その後の展開は先輩方に任せようと、ある意味自由にやらせていただきました。
‐ 白金(バイ・ジン)監督は、オーディションでの山谷さんの演技を見て「この人は絶対に伸びる」と確信したそうです。久しぶりに受けられたというオーディションには、どのような思いで臨まれましたか?
山谷花純
実は私、オーディションがすごく好きなんです。年齢が上がるにつれて受ける機会は減ってきましたが、受かるか落ちるかの「駆け引き」や、限られた情報の中で役に向き合う時間にすごく興奮するんです。
今回は、10代の頃から大ファンだった沢尻エリカさんが出演される作品だったので、「そのオーディションを受けられるだけでも意味がある」と思っていました。ただ、ファンとして恥ずかしい姿は見せられないというプレッシャーもありました。
明希という役柄もあり、実はオーディションの前にビールを一杯飲んで、気合を入れてから臨んだんです(笑)その時の「生命力」を監督が感じてくださったのかもしれません(笑)
‐ 沢尻エリカさんとはドラマ『ファーストクラス』以来の共演ですね。現場でお話しされましたか?
山谷花純
同じシーンはなかったのですが、お名前が同じ台本にあるだけで嬉しかったです。今回の作品では、富山ロケの期間中、一緒にお食事をさせていただく機会がありました。現場での姿だけでなく、プライベートに近い部分で沢尻さんを知ることができて、より距離が縮まったと感じています。
‐ 沢尻さんの印象に変化はありましたか?
山谷花純
裏表がなく、真っ直ぐで豪快な方。自分の芯を貫く強さがあって、憧れです。それでいて実はすごくシャイで繊細、女の子らしい部分もあって……とても「人間臭い」魅力にあふれた方です。
沢尻さんと一緒にいると、偽っている自分が恥ずかしくなるというか、「自分も裸の心で向き合おう」と思わせてくれるような背中を見せていただきました。
‐ 富山でのオールロケはいかがでしたか?印象に残っている景色などはありますか?
山谷花純
11月から12月にかけての撮影だったのですが、最初は青々としていた立山連峰が、時間が経つにつれてどんどん雪化粧していくんです。その変化を毎日車窓から眺めていました。
その景色の移り変わりが、明希がいなくなった後の「時間の経過」と重なって、役に入るためのいいスイッチになりました。富山の自然の豊かさが、この作品に素晴らしいエッセンスを与えてくれていると思います。
‐ 「何を信じて生きるか」という問いがある本作にちなみ、山谷さん自身が、この情報社会の中で「これだけは信じられる」というものはありますか?
山谷花純
昨年あたりから確信しているのは、「筋トレ」です。筋肉は裏切らない(笑)
頑張った分だけ応えてくれるし、サボれば一瞬でなくなる。この情報社会の中で、一番信じられるのは自分の体への努力だなと感じています。年齢を重ねる中で、運動も含めた日々の積み重ねの大切さを実感していますね。
‐ お休みの日はどのように過ごされていますか?お気に入りの過ごし方があれば教えてください。
山谷花純
月によってやりたいことがローテーションするんです。「今月は漫画を読みたい月」「来月は映画を見たい月」という風に。最近は映画館の良さを改めて感じて、意識的に劇場へ足を運ぶようにしています。また、作品に入る前などは、あえて色々な人に会って刺激をもらうようにしています。
‐ 最後に、映画を楽しみにしている方へメッセージをお願いします。
山谷花純
今、何を信じるべきか、価値観が曖昧になっている社会だと思います。この映画は、情報に惑わされず、自分が貫きたい価値観を改めて考えるきっかけをくれる作品です。映画を観終わった後、すぐに帰宅するのではなく、少し遠回りをして自分の心の奥底にある「真実」と向き合う時間を持っていただけたら嬉しいです。
山谷花純(やまや かすみ)プロフィール
1996年12月26日生まれ、宮城県出身。
2007年、エイベックス主催のオーディションに合格し、翌年12歳でドラマ『CHANGE』(CX)でデビュー。
以後、数々の映画・ドラマ・舞台作品に出演し着実にキャリアを積み重ねる。
主な出演作に、NHK連続テレビ小説『あまちゃん』『らんまん』、NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』、
ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(CX)など、話題作への出演が続く。
主演映画『フェイクプラスティックプラネット』では、国際的にも演技力を高く評価され、
マドリード国際映画祭2019にて最優秀外国語映画主演女優賞を受賞。
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■撮り下ろしフォトギャラリー
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[インタビュー・写真:三平准太郎/ヘアメイク:永田紫織(aosora)/スタイリスト:髙橋美咲 (Sadalsuud)]
映画『#拡散』
《INTRODUCTION》
コロナ禍を乗り越えてもなお、真偽不明な怪情報やフェイクニュースが世に溢れ、ネット上で瞬く間に拡散され、真実が覆い隠された時代。現代社会のカオスな実像を空恐ろしくなるほどのリアリティと圧巻のエネルギーで痛烈に描き切った、衝撃の社会派ドラマが誕生しました。
単なる社会批判ではなく、変わりゆく世界で人間の本質を見つめようとする本企画の覚悟と熱意に共鳴し、参加を決めたのは人気と実力を兼ね備えたキャスト陣。
『愛がなんだ』(19)から『窮鼠はチーズの夢を見る』(20)、『くれなずめ』(21)に『雨の中の慾情』(24)まで、唯一無二の存在感とアプローチで知られる成田凌が出演を決断し、生活者である浅岡信治という“私たちの分身”が変貌していく一部始終を鮮やかに演じ切っています。
そんな信治を焚きつける記者・福島に扮するのは、初主演舞台「欲望という名の電車」に続き、今年、新たな舞台「ピグマリオン」の主演が発表された沢尻エリカ。
《STORY》
富山県の小さな町で介護士として働く浅岡信治(成田凌)。ソロキャンプが趣味で寡黙な性格の彼は、派手好きで SNSでの動画配信やアイドルの推し活に夢中な妻・明希(山谷花純)との間に温度差を感じながらも、それなりに幸せな日々を送っていた。
だが、2人のささやかな生活は、ある日を境に一変する。地域のクリニックでワクチンを摂取した翌日、明希が自宅で帰らぬ人となってしまったのだ。失意に暮れるなか、愛する妻が亡くなった原因はワクチンにあると考えた浅岡は、妻の遺影を抱えて担当医師・高野(淵上泰史)を激しく糾弾する。対する高野は「僕にできることがあったら遠慮なく仰ってください」と言うものの、自らの非を認めようとはしない。やりきれない思いは怒りへと変わり、浅岡は雨の日も風の日もクリニックの前に立ち、無言の抗議を続ける。
そんな彼に目を付けたのは、とある事情で地方紙に異動となった記者・福島美波(沢尻エリカ)。
上昇志向の強い彼女が「反ワクチンとかどうでもいい。泣ける記事になります」と上司の反対を押し切って世に出したその記事はネットを中心に大バズし、拡散に次ぐ拡散で彼は一躍時の人に。同僚の勧めでSNSのアカウントを開設した浅岡はあっという間に万超えのフォロワー数を誇るインフルエンサーとなり、“反ワクチンの象徴”として祭り上げられていく。
“民意”を得たことでSNSに取りつかれ、高野クリニックの前でライブ配信を行うなど、バッシングを繰り返すなど、日ごとにエスカレートしていく浅岡。彼のシンパが過激な陰謀論者となって暗殺事件を起こしたことで狂騒はさらに過熱し、界隈で人気の“世直し系ユーチューバー”とのコラボによって浅岡は手の付けられない存在になっていく。福島による再三の忠告も無視し、「あっという間に仕上がりましたね」と嫌味を言われても、浅岡は止まらずに突き進んでいく。そんな彼の前に意外な人物が姿を現し、衝撃的な事実を告げるのだった……。
狂気が蔓延する時代と社会に踊らされ続けた男が、混沌の果てに見た景色とは――?
- メインカット
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- 場面写真4
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- 場面写真6
- 場面写真7
- 場面写真8
- 場面写真9
- 場面写真10
出演:成田凌 沢尻エリカ
淵上泰史 山谷花純 赤間麻里子 船ヶ山哲 鈴木志音 DAIKI MIOKO 高山孟久 ほか
原案・編集・監督:白金(KING BAI)
脚本:港岳彦
制作プロダクション:株式会社白菜娯楽
配給協力:チームジョイ 株式会社
主題歌“sunrise” 野田愛実(avex trax)
配給: 株式会社ブシロードムーブ
©2026 #VIRAL PRODUCTION COMMITTEE
公式サイト:kakusan-movie.com
推奨ハッシュタグ:#映画拡散
本予告
2026年2月27日(金)全国公開
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