
初共演の杉咲花&多部未華子が驚愕!今泉監督の“1mm単位”の異常なこだわりとは?ドラマ『クロエマ』配信記念スペシャルイベント
2026年6月9日、東京都文京区の旧細川公爵邸(和敬塾)にて、Prime Originalドラマ『クロエマ』の配信記念スペシャルイベントが開催された。小雨の降るあいにくの天候であったが、会場にはダブル主演を務める杉咲花と多部未華子、共演の岩瀬洋志、そして今泉力哉監督が登壇し、本作の魅力を深く掘り下げるトークを展開した。(動画&フォト)
本作は、海野つなみ原作の同名漫画を今泉力哉監督が実写化した占いミステリーである。
全てを失ったエマ(杉咲花)が、謎の資産家クロエ(多部未華子)の屋敷に居候し、共に日曜限定の占いの店を開く物語だ。性格も境遇も対照的な二人の「仲良くないけど心地いい」絶妙な関係性を軸に、現代社会の悩みや言葉の奥にある謎に迫る。
岩瀬洋志演じるシモンが作る絶品パフェも、解決の有無に関わらず人々の心をほどく重要な要素となっている。Prime Videoにて2026年6月12日より世界独占配信される。
イベントレポート
■トークノーカット動画レポート
■フォトレポート
旧細川公爵邸の中庭にてフォトセッション
トークイベント前、劇中、クロエの住まいであるクラシックな邸宅に雰囲気が似ている、旧細川公爵邸の中庭にてフォトセッションが行われた。
豪華キャスト登壇と作品への期待
イベントの幕が上がると、大きな拍手に包まれながらエマ役の杉咲花、クロエ役の多部未華子、シモン役の岩瀬洋志、そして今泉力哉監督が姿を現した。
杉咲は「不安定なお天気の中、足を運んでくださってありがとうございます。エマを演じました」と挨拶し、続く多部も「今日はありがとうございます。私はクロエを演じました」とはにかんだ。
岩瀬は「今日は楽しい時間を過ごせたらいいなと思っています」と緊張気味に語り、今泉監督が「最後まで楽しんでいってください」と締めくくり、トークセッションがスタートした。
本作は、『逃げるは恥だが役に立つ』の海野つなみによる同名漫画を、今泉力哉監督と脚本の今泉かおりという『1122 いいふうふ』のタッグが実写化した作品である。
監督は原作の魅力について、「登場人物がみんな少しどこか欠けていたり、おかしなところがあったりして魅力的。エマは気が利くようで図々しく、クロエは一見冷たいが実は愛情深い。それぞれのキャラクターに惹かれてドラマ化に至った」と語った。
「はまり役」と称されたキャスティングの裏側
キャスティングについて監督は、杉咲と多部の二人以外には考えられなかったと絶賛した。原作の海野つなみも、執筆中に二人の顔がちらつくほど役にぴったりだと言及していたという。
シモン役の岩瀬については、監督から「王子様的な空気感がある」と評される一方で、役作りの熱心さゆえのユニークなエピソードが明かされた。
岩瀬演じるシモンは、クロエが経営する「純喫茶パリ」のマスターという役どころだが、劇中の「いらっしゃいませ」のお辞儀が深すぎたのだという。監督は「ホテルマンのような90度を超える深いお辞儀で、『そんなに丁寧じゃなくて大丈夫です』と言ったほど。喫茶店に行ったことがないんじゃないかと思うくらい丁寧だった」と暴露し、会場の笑いを誘った。
岩瀬本人は「自分では深いと思っていなかったのですが、90度は超えていたかもしれません」と苦笑しながら振り返った。
初共演の杉咲花と多部未華子、互いの印象
本作で初共演となった杉咲と多部は、互いへの深い敬意を口にした。
杉咲は多部について「小さい頃からたくさんの作品を拝見していたので、ご一緒できて本当に嬉しい。現実離れした要素があるシーンでも、多部さんが演じると一気に説得力が増す。どっしりと構えてくださる姿に引っ張っていただいた」と語った。また、多部が演じるクロエの独特な喋り方についても「すごくしっくりくる」と称賛した。
対する多部は、杉咲の第一印象を「朗らかで温厚、温かい方」と述べつつ、現場での存在感に圧倒されたという。「初日のセットで杉咲さんが入ってきた瞬間、『あ、エマだ』と感じた。存在感そのものがエマで、想像以上に毎日刺激的な現場になった」と、主演二人の強い信頼関係をうかがわせた。
「仲良くないけど心地いい」絶妙な距離感
ドラマ『クロエマ』の核となるのは、エマとクロエの「家族でも友達でもないが、なぜか心地いい」という独特な関係性である。
杉咲はこの関係性について、「クロエさんはそっけない振る舞いをするけれど、心の底では他者への興味や優しさが滲み出ているところが素敵」と分析した。
多部はエマについて、「クロエに拾われた幸運な人。でも自分の芯をしっかり持っていて、流れに身を任せて出会った。エマに出会えたクロエもまた幸運だと思う」と、正反対の性格ながらも互いを補い合う魅力を語った。
今泉監督も「相手と自分が違う部分を自分に寄せようとするのではなく、『それもいいよね』と思いながら一緒に過ごすところがこの作品の良さ」と付け加えた。
今泉組のこだわり「コップ1mmのカルチャーショック」
現場でのエピソードとして杉咲が挙げたのは、今泉監督の徹底したこだわりだった。
ある時、長いシーンの撮影が終わった後に監督が歩み寄ってきて、無言でテーブルの上のコップを1mmほどずらして去っていったという。杉咲は「今まで見たことのない光景で、カルチャーショックを受けた。でもそれだけ画面に映る全ての要素に神経を注がれているのだと感じた」と、監督への信頼をにじませた。
これに対し監督は「1mmは言い過ぎ」と笑いつつも、クッキーの色のわずかな違いや、同じものが二枚とない質感などへのこだわりを認めた。「俳優のお芝居に対しても、何かを変えたいけれどまずは1mmだけ動かして様子を見ることもある」と、独特の演出スタイルを明かした。
CGなしの占いシーンと「オー・モン・デュー!」
多部が苦労したシーンとして挙げたのは、クロエの占いシーンである。劇中でクロエは「クロニクルカード」を投げ散らすが、これには一切CGを使用していない。
多部は「カードの散らばり方が違うと何度もやり直した。現場の監督からスナップの効かせ方を教わりながら、数打ちゃ当たるの精神で4日間かけて撮影した」と告白した。
また、原作でおなじみのセリフ「オー・モン・デュー!」(Oh mon dieu!)の言い方についても試行錯誤があったという。
監督は「漫画にしか書いていない言葉なので正解がわからず、本読みの時に『多部さんのオー・モン・デューはそれですね』とすり合わせながら決めていった」と振り返った。
目をつぶった状態で均等にカードを撒き散らす多部の演技は、監督も「まるでCGのように綺麗」と太鼓判を押した。
舞台上に「飯テロ」パフェが登場
物語のもう一つの主役とも言えるのが、劇中に登場する色鮮やかなパフェである。
パフェ作りを担うシモン役の岩瀬は、パフェの材料を順番に説明する長台詞に非常に苦労したという。「緊張で噛んでしまった時、杉咲さんと多部さんが大丈夫だよと言ってくれて本当に嬉しかった」と感謝を述べた。
ここで、ドラマの解決のご褒美にちなみ、舞台上に劇中に登場する「大人のカリン糖パフェ」が運び込まれ、劇中では作る側で食べる機会がなかった岩瀬が、代表して実食することとなった。
岩瀬は「めちゃくちゃ見られてる」と照れながらも、「細カリン糖の食感がすごくいい。竹炭のジェラートはシャリシャリしていて美味しい。食べても口の中が黒くならないんです」と完璧な食レポを披露した。
これを見ていた杉咲は「私が一番好きなパフェだったので、いいなと思って見ていた」と羨ましがり、多部も「撮影が終わった後に完食した」と思い出を語った。岩瀬はこのパフェを食べるシーンを「今回の撮影での成長を思い出す、感動の味」と感慨深げに語り、会場を温かな空気で包んだ。
最後に贈るメッセージ
イベントの締めくくりに、登壇者一人ひとりからメッセージが送られた。
今泉監督は、「SNSなどの情報に触れすぎて心が疲れた時に、目の前にいる人との時間を大切にするきっかけになる作品になれば嬉しい」と、現代社会に寄り添った作品の意義を語った。
岩瀬は、「繊細で人々の心に寄り添った作品。何度も見返してほしい。ただ、パフェはメシテロなので夜に見るとお腹が空くかもしれません」とユーモアを交えて呼びかけた。
多部は、「『クロエマ』の世界観を皆様に見ていただけるのがとても嬉しい。ぜひ楽しんでください」とシンプルながらも心を込めた。
最後に杉咲が、「エマとクロエは仲が良いわけではないけれど、自分に余裕ができた時に相手の立場に立って力になろうとする姿が素敵。緩やかに繋がりながら癒しをくれるドラマになっていたらいいなと思う。皆さんもご褒美を用意して、ドラマと一緒に楽しんでください」と結んだ。
終始和やかな雰囲気で行われたこのイベントは、作品が持つ「仲良くないけど心地いい」という独特の空気感をそのまま体現したような、贅沢な時間となった。ドラマ『クロエマ』は、2026年6月12日よりPrime Videoにて世界独占配信が開始される。
■フォトギャラリー
- 杉咲花/多部未華子
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[写真:山田健史/動画・記事:三平准太郎]
Prime Originalドラマ『クロエマ』
《INTRODUCTION》
Prime Videoは、Prime Original新ドラマシリーズ『クロエマ』を2026年6月12日(金)より240以上の国や地域で世界独占配信します。全5話構成で、毎週金曜日に配信されます。
本作は、『逃げるは恥だが役に立つ』で大人気を博した漫画家・海野つなみ氏の最新連載作品『クロエマ』の実写ドラマ作品です。
杉咲花・多部未華子によるW主演&初共演で、占いの店を中心に起こる謎と、対照的なふたりの仲良くならないのに心地いい関係を描きます。
監督は今泉力哉氏、脚本は今泉かおり氏が務め、Prime Originalドラマ 『1122 いいふうふ』でも話題になったタッグによって実写化されます。
《STORY》
恋も仕事も家も一度に失った 30 歳の女性・エマが、謎めいた資産家の女性・クロエの屋敷に辿り着く。ふたりは、ひょんなことから同居生活を始め、占いの店を開くことに。
店を訪れるのは様々な悩みを抱えた人々だが、語られる相談の裏には、別の事情や本当の問題が隠れているようで、エマとクロエは占いを手がかりに、その正体を探り当てていく。
すべてが明快に解決するわけではない中で、対照的なふたりの関係もまた、少しずつかたちを変えていく。
解けたり解けなかったりする謎の数々とふたりの関係を描く、甘くてちょっとダークな占いミステリー。
家族でもない、友達でもない、それでも一緒にいてなぜだか心地がいい。
ちょっぴり変なふたりがたどり着く物語の結末とは・・・・
- 場面写真
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出演:杉咲花 多部未華子
岩瀬洋志 / 井之脇海 河井青葉 野添義弘 諏訪太朗 / 光石研
原作:『クロエマ』海野つなみ(講談社「Kiss」連載)
監督:今泉力哉
脚本:今泉かおり
音楽:池永正二
主題歌:LAUSBUB『sign(サイン)』
チーフプロデューサー:大瀧亮
プロデューサー:鳴海波奈子 鈴木徳至
企画:小原亜弓
製作著作:WOWOW
制作プロダクション:WOWOW・コギトワークス
Ⓒ海野つなみ/講談社 Ⓒ2026 WOWOW
配信日:2026年6月12日(金)より、毎週金曜日3週にわたり配信
話数:全5話(2話、2話、1話)
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