「生きづらい人が自由でいられるように」倉悠貴×芋生悠×成田凌 映画『こいびとのみつけかた』完成披露試写会
2023年9月19日、伝承ホール(東京都渋谷区)にて、映画『こいびとのみつけかた』完成披露試写会が行われ、主演・倉悠貴、芋生悠、成田凌、前田弘二監督が登壇。本作の撮影秘話を語った。
本作は、映画『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二 × 脚本・高田亮が贈る<おかしな二人の物語>第二弾。世の中に馴染めない変わり者の男女が、二人にしか分からない世界を築いていくラブストーリー。
主演は、主演作が続く注目の若手俳優・倉悠貴、ヒロインには、実力派若手女優の芋生悠。さらには、数々の話題作に出演し、秀逸な演技で軒並み高い評価を得ている成田凌、アカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した宇野祥平など豪華俳優陣が脇を固める。また、川瀬陽太、奥野瑛太、高田里穂、松井愛莉らが名を連ね、前田映画のお馴染みのメンバーたちも顔を揃えている。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画レポート
■テキストダイジェストレポート
‐本作の企画のきっかけは?
前田弘二監督
成田さん主演映画『まともじゃないのは君も一緒』が完成した後、脚本の高田亮さんと「もう一回やりたいね。次はちょっとメロドラマやろう。ちょっと静かな空気の中で、ちょっと変わり者の二人の話ができないかな。」と盛り上がったのがきっかけです。
‐前作『まともじゃないのは君も一緒』は、成田さんが主演で、倉悠貴さんも出演されてましたが、本作出演オファーはどのように?
倉悠貴(大島杜和/オオシマ トワ 役)
前田さんから「どうしても撮りたい映画があって、君にぴったりだと思ったんだよね。」ってお声がけくださって、脚本も読んで面白くてぜひお願いしますっていう感じでした。
成田凌(慎治 役)
倉が前田さんと仕事するって聞いて、自分もすごいテンションが上がってました。何か勝手にすごい嬉しかったのを覚えてます。
倉悠貴
成田さんも「俺、出るから!」って・・・
成田凌
偉そうな言い方しましたね(笑)
‐芋生さんは、前田監督×高田さん脚本のタッグ作品は初めてですが、いかがでしたか?
芋生悠(上尾園子 役)
私が自分で主催をしている熊本地震のチャリティーイベントをやっていて、それに前田さんが参加してくださったので、面識はあったんですが、お仕事は今回が初めてでした。前田さんの作品も前田さんのこともとても好きだったので嬉しかったです。
‐芋生さんと倉さんは初共演ですが、いかがでしたか?
倉悠貴
雰囲気、ユルかったよね。
芋生悠
ユルかった。2人のシーンがひたすら楽しかったです。
成田凌
監督が柔らかい雰囲気の前田さんで、主演が倉なので、撮影現場は優しい優しい空間になっているなって思いました。
この2人の空気感もとても良い感じでした。
‐『まともじゃないのは君も一緒』では、成田さんのセリフ量がとても多かったですが、今作の倉さんも多いですよね。
成田凌
そう、可哀想だなって思うぐらい(笑)
倉悠貴
台本をポケットにつっこんで1ヶ月頑張ったら、なんとか大丈夫でした。
2箇所ほどセリフを噛んでるんで、そこも観て見つけていただきたいです。
‐長回しだったり走ったりも大変でしたよね?
芋生悠
走るのは得意なんで、ぜんぜん大丈夫でした!
成田凌
走り方がかっこいいよね。
‐お二人の弾き語りのシーンは、あれは実際にされているんですか?
芋生悠
もちろん、やりました。2人共、ピアノ(ミニキーボード)を持って帰って家でも練習していました。
歌っている途中に面白い注目ポイントがあるので是非観てほしいです。
倉悠貴
一見シュールだけど、熱いことを言っていてメッセージ性もあります。
‐倉さんと芋生さんはピアノのご経験は?
倉&芋生
無いです。
‐成田さんは客観的に本作をご覧になっていかがでしたか?
成田凌
前田さんも高田さんもいろんなこと考えてるなぁ、すごいなぁって思いました。
でも、変わり者の2人という設定ですが、主演の倉くんは、普段から変わっているので、とても馴染んでました(笑)
普通の人が変わり者を演じるとどこか浮いてしまって限界があると思うので。
あと、「メロドラマ」ってなんだ?って調べました。調べたけどよくわかりませんでしたけれど(笑)、でもこの作品が「メロドラマ」なんだと思います。
‐芋生さんは倉さんのことを変わっていると思いますか?
芋生悠
変わってますかね?変わってないと思います。
成田凌
変わってないかな?でも2人で鉄板焼をしているときに、俺は自分のテリトリーのもやしを焼いていたんですよ。そしたら、倉はしゃべりながら、俺のテリトリーのもやしを食べたんですよ。これは変わってますよね?
倉悠貴
そこに(もやしが)あったんで・・・
成田凌
先輩が大切に育てた(=焼いた)もやしを(勝手に)取る男ですよ。
‐前田監督から見て、倉さんと芋生さんは?
前田弘二監督
本読みしている段階から、「杜和と園子だ!」って感じました。歌のシーンのための歌録でも、杜和が歌ってるし、園子が歌っていると感じられて、演出としてはもう何もやってないです。
それぐらいほんとうに良かったです。
‐最後にメッセージをお願いします。
前田弘二監督
この映画が、どこかガス抜きになってくれたら、厳しい日常の中での筆休めになってくれたらいいなと思います。
成田凌
辛いことがあっても毎日は進んでいくわけで、変わっていっても変わってなくても、毎日同じ時間があるんだなっていうことを思ったし、今からこの映画をご覧になる皆さんが羨ましいなって思ってます。本当に素敵な映画が出来ました。
芋生悠
夫婦とはこうあるべき、友達はこうあるべき、恋人ってこうあるべきとか、そういう形にとらわれずに、生きづらかったりする人が自由にいろんな形を変えて人と関われることができたらいいなと思いますし、その当事者を取り巻く周りの人達の目線がもっと暖かくなってくれたらいいなと思ったりしています。そういうことを感じられる映画になりました。
倉悠貴
この映画は、僕にとっても宝物のような映画になりました。自信を持って素敵な作品って言えます。年齢、性別関係なく、どんな人と観ても楽しめる映画だと思います。この映画を観終わった後に温かい気持ちで帰れることを望んでいます。
■フォトギャラリー
[動画・写真・記事:三平准太郎]
映画『こいびとのみつけかた』
《INTRODUCTION》
『まともじゃないのは君も一緒』の監督・前田弘二 × 脚本・高田亮が贈る<おかしな二人の物語>第二弾!
長編劇場映画デビュー作となった『婚前特急』(11)で、第3回TAMA映画賞最優秀新進監督賞受賞、第33回ヨコハマ映画祭新人監督賞、第21回日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞などを受賞し一躍注目を集めた前田弘二。コミカルかつキュート、毒気もありながら本音でぶつかっていく愛すべきキャラクターなど、数々の魅力的なキャラクターを生み出してきました。脚本は、『さよなら渓谷』、『そこのみにて光輝く』、『死刑に至る病』、『グッバイ・クルエル・ワールド』などの高田亮。
『婚前特急』、『わたしのハワイの歩きかた』などでタッグを組んできた前田弘二監督と脚本家高田亮のコンビで、2021年に話題となった映画『まともじゃないのは君も一緒』は、普通が分からない男と普通を知ったかぶる女が、噛み合わない掛け合いを繰り広げながら世の中の普通とは何か?を問うラブコメディでした。
今回の最新作『こいびとのみつけかた』は、世の中に馴染めない変わり者の男女が、二人にしか分からない世界を築いていくラブストーリーです。主演は『夏、至るころ』(20)、『衝動』(21)、『OUT』(23)と主演作が続く注目の若手俳優・倉悠貴、ヒロインには『ソワレ』(20)、『ひらいて』(21)などに出演する実力派若手女優の芋生悠。さらには、数々の話題作に出演し、秀逸な演技で軒並み高い評価を得ている成田凌、『罪の声』でアカデミー賞優秀助演男優賞を受賞した宇野祥平など豪華俳優陣が脇を固めます。また、川瀬陽太、奥野瑛太、高田里穂、松井愛莉らが名を連ね、前田映画のお馴染みのメンバーたちも顔を揃えています。
《STORY》
コンビニで働く女の人・園子に片想いをしている植木屋でトワは、毎日植木屋で働きながら、彼女がどんな人か想像している。
なんとか話したいと思った彼がついに思いついたのは、木の葉をコンビニの前から自分がいる場所まで並べて、彼女を誘うことだった。
二人は言葉を交わすようになり、周囲にはよく理解できない会話で仲を深めていくのだが、園子にはトワにうまく言い出せないことがあり…。
出演:倉悠貴 芋生悠 成田凌 宇野祥平 川瀬陽太 奥野瑛太 高田里穂 松井愛莉
監督:前田弘二
脚本:高田亮
音楽:モリコネン
制作プロダクション:ジョーカーフィルムズ、ポトフ
企画・製作・配給:ジョーカーフィルムズ
©JOKER FILMS INC.
公式サイト:http://koimitsu.com
2023年10月27日(金)、新宿シネマカリテほか全国公開
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