恒松祐里、本田望結、莉子、佐藤江梨子 映画『きさらぎ駅』完成披露上映会
2022年5月6日、ヒューマントラストシネマ渋谷にて、映画『きさらぎ駅』完成披露上映会が行われ、主演・恒松祐里、本田望結、莉子、佐藤江梨子、永江二朗監督が登壇。恒松祐里は、22歳までに主演を務める夢がぎりぎり叶ったことの喜びや、本作の魅力などを語った。(動画&フォト)
インターネット掲示板発、現代版“神隠し”と言われ、人々の心を虜にしてきたKING OF 都市伝説をもとにした本作。大学で民俗学を学ぶ女子大生の堤春奈(恒松)が、現代版神隠しとしてネット上で話題となった「きさらぎ駅」という異世界駅を卒業論文の題材として決め、その謎に迫る姿を描く。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
■フォトレポート
本作で映画初主演を果たした恒松「こんなにもたくさんの人に愛されている都市伝説の主演を務めさせていただいてすごく光栄でした」と目を輝かせ、「実は23歳の誕生日を迎える2日前から撮影が始まったんですけど、自分の心の中で“22歳までに初主演をやりたい”っていう考えを密かに秘めていて、それをこの作品でかなえることができて嬉しかったです。ギリギリ2日前でした!」と喜び、観客から拍手を浴びた。
また、本作の見どころを尋ねられると、恒松は「監督が『緊張と笑いは紙一重』っておっしゃっていて、それが体現されているようなシーンが中盤にあります。緊張感があるシーンが続く中でちょっと笑えるシーンが重なる流れがあるんですけど、その流れのときの私の役柄の行動に注目してもらえたらいいなと思っています」とオススメし、きさらぎ駅へ行ったと噂される女性・葉山純子(佐藤)が、きさらぎ駅で出会った女子高生・宮崎明日香を演じた本田は「ホラー映画なんですけど、怖いの次にポイントとなってくるものが、人間が追い込まれたときの顔とか、そのときの絆や裏切りで、それが描かれている作品です。最後に衝撃な展開が待っているので、最後の最後まで気を抜かずにご覧ください」とコメント。恒松は「エンドロールの最後までね(笑)」と本田と顔を見合わせた。
純子がきさらぎ駅で出会ったギャル・松井美紀を演じた莉子は、ギャル役について「この期間は常に“ギャルだ”って自分に言い聞かせて頑張っていました」と打ち明け、見どころについては「衝撃のラストがあるので、そこを楽しみにしていただければなと思うんですけど、FPS(一人称視点)手法を撮影に取り入れていて、それによって見ているみなさんもきさらぎ駅に行っているような気持ちになれると思うので、そこを楽しく体感していただければなと思います。怖いので気をつけてください」と呼びかけ、佐藤は「怖いんですけど、ファンタジーホラーと題されていて、実はお子さんも見られる映画なので、ぜひお子さんでホラーが好きな人にも見てほしいなと思います」とアピールした。
そして、本作を撮影する上でこだわった点を聞かれた永江監督は「日本ではほとんどないFPS(一人称視点)手法というのを異世界の表現で取り入れておりまして、そこはスタッフもキャストもものすごくこだわって、時間をかけて撮影したので見どころかなと思います」と話し、「よくあるJホラーの髪の長い女の人は一切出てこない異世界ホラーで、みなさんの度肝を抜くような秘密とか仕掛けなどがいろいろあるホラー映画になっているので、そこは自信たっぷりです」と仕上がりに手応えをにじませた。
さらに、撮影時のエピソードを尋ねられると、恒松は「実は誕生日当日も撮影があって、この作品の舞台になっている新浜松駅のホームの電車内で撮影していたら、休憩に入る前にホールケーキを持ってきてくださって、スタッフさんたちにお祝いしていただいたのが印象に残っています」と感謝し、「電車でホールケーキって生涯見ることはもうない光景だと思うので(笑)、すごく印象的な誕生日になりました」と声を弾ませた。
本田は「撮影している中で雨が降ってきて、普通の作品は雨が降っちゃうと中止だったり延期になるんですけど、監督は『異世界だしいいんじゃない』っておっしゃって、そのまま撮影が続けられました。雨が降ってみんなのちょっと服が濡れているのも“異世界だからOK”というのは初めての経験でした」と明かすと、永江監督は「すみません…。いろいろありまして」と苦笑して会場の笑いを誘った。
莉子は「セリフを言う環境が線路の上ということが多くて、走るときとかも私だけ唯一ギャルの役でヒールだったので本当に必死で、監督はずっと優しかったんですけど走るシーンのときだけ『頑張って』って言われて、必死にヒールで石ゴロゴロの上を走ったんですけど、なかなか線路の上を走ることもないので新鮮な体験でした」と苦労を明かし、佐藤は「“雪降るかな、降らないかな”ってめっちゃ寒いときも、本田さんが普通にミニスカートで制服を着ていて、“若いってすごいな”って思ったのと(笑)、みなさんアクションがたくさんあるので、動けていてすごいなと思いました。私は子どもがいて『キラメイジャー』とか『ウルトラマン』見ていたので、男の子たち(それらに出演していた寺坂頼我と木原瑠生)も頑張っていて素敵だなと思いました」と語った。
なお、同イベントでは、次世代の音楽クリエイター「弌誠」が本作のために書き下ろした『通リ魔』が本作の主題歌に採用されたこと、公式TikTokがスタートしたことが発表された。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
映画『きさらぎ駅』
STORY
繰り返される悲劇―この悪夢から抜け出すことはできるのか?
大学で民俗学を学ぶ堤春奈(恒松祐里)は、卒業論文で十数年来、ネットで現代版”神隠し”と話題になっている都市伝説「きさらぎ駅」を題材に取り上げることにした。
リサーチの結果、「きさらぎ駅」の原点となった書き込みの投稿者『はすみ』ではないかとされる葉山純子(佐藤江梨子)という女性の存在を知る。
ようやく純子への連絡先を知り、数ヵ月にわたりメールでやり取りした結果、春奈は遂に純子と会う約束を取り付ける。指定された場所は「きさらぎ駅」の舞台となった路線にある一軒家。春奈を出迎えた純子はどこか影のある雰囲気を持つ女性。部屋へ案内され、早速、ネットで噂される『はすみ』本人との真偽を確かめる春奈に対して、純子はどこか謎めいた笑いを浮かべながらも春奈からの問いかけに静かに頷く。
続けて、純子から「きさらぎ駅」へたどり着いた経緯、その後の出来事などを聞いた。その内容は春奈には到底信じられるものではなかったが、純子の話の中で春奈はなぜ純子だけが「きさらぎ駅」へたどり着くことができたヒントに気づく。純子の別れた春奈は自然に「きさらぎ駅」の舞台となった遠州鉄道の駅へ向かう。この選択が春奈の運命を大きく狂わせることになってゆく。
出演:恒松祐里
本田望結 莉子
寺坂頼我 木原瑠生 瀧七海 堰沢結衣 / 芹澤興人
佐藤江梨子
監督:永江二朗 脚本:宮本武史
制作プロダクション:キャンター
配給:イオンエンターテイメント/ナカチカ
製作:2022「きさらぎ駅」製作委員会
(キャンター / イオンエンターテイメント / ナカチカ / BBB / 博報堂DYミュージック&ピクチャーズ)
©2022「きさらぎ駅」製作委員会
2022年6月3日(金)全国公開
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