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映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

桜田ひより、四つ葉のクローバーを“10秒”で見つける!?木戸大聖も目撃した驚異の特技。早瀬憩×唐田えりか 映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

2026年6月6日、新宿ピカデリーにて、映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶が行われ、桜田ひより、木戸大聖、早瀬憩、唐田えりか、風間太樹監督が登壇。(動画&フォト)
本作は、田村茜による人気漫画を「silent」「海のはじまり」の風間太樹監督が実写化した、脇役同士の恋を描いた物語である。

舞台挨拶レポート

会場にはW主演を務めた桜田ひより、木戸大聖、共演の早瀬憩、唐田えりか、そして風間太樹監督が登壇し、満席の観客を前に、作品への深い愛と撮影の裏話を語り尽くした。

■トークノーカット動画レポート

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■フォトレポート

満席の会場で迎えた「初日」への想い

上映後の熱気冷めやらぬ中、大きな拍手に包まれてキャスト陣が登場した。自分を「背景の一部」のような脇役だと思い込んでいる主人公・田中信子を演じた桜田ひよりは、「ようやく昨日無事公開され、私たち自身もほっとした。温かい空気に皆さんが包まれている喜びを感じている」と、安堵の表情を浮かべた。

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桜田ひより

一方、信子が初めて恋心を抱く入江博基役の木戸大聖は、「早くも感想を届けてくださる方がいて、今日こうしてたくさんの方が観てくださったのを実感し、安心している。ここからもっと広がってほしい」と、観客との対面に喜びを噛み締めていた。

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木戸大聖

また、信子の背中を押す後輩・安部陽菜役の早瀬憩、先輩・篠崎幸役の唐田えりかも、初日を迎えられたことへの感謝を述べ、風間監督は「この空間がじんわりしているような、その中で皆さんとお話しできるのが楽しみ」と、観客が作品から受け取った余韻に寄り添うように挨拶を締めくくった。

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早瀬憩

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唐田えりか

キャストが共鳴した「心に刺さるシーン」

本作は、目立たない日常を生きる人々への肯定の物語である。それゆえに、キャスト陣が役柄に深く共感したシーンも、非常に日常的で繊細なものばかりであった。

桜田は、特に「就職活動の面接シーン」が印象に残っていると語る。「これまでは信子視点で物語が進んでいたが、客観的に自分を見る瞬間があり、人からどう思われているのかを俯瞰したときに新しい感情が生まれた。自分自身を認められた瞬間だった」と振り返った。さらに、就活という「自分を文字に起こして相手に伝える」ことのハードルの高さや、自分と向き合うことの痛みに触れ、観客の心にも響くものがあるはずだと共感を寄せた。

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木戸は、後半に描かれる入江から信子への電話のシーンを挙げた。「何かしてあげたい、寄り添いたいと思っても、どんな言葉をかければいいか悩む。自分の言葉がプレッシャーになっていないか。そんな言葉選びやタイミングへの悩みは、多くの人が共感できる部分ではないか」と、入江の不器用な優しさを自身の経験に重ねて語った。

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唐田は、自身が演じた篠崎が信子に「強くなったね」と声をかけるシーンを挙げ、「私自身もお仕事をする中で、先輩方の優しい言葉に背中を押されてきた。今回は自分が届ける側として、じわじわと込み上げるものがあった」と、役と現実がリンクした瞬間を明かした。

映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

風間監督は、信子の「シミュレーション癖」に触れ、「相手がどう思っているかを考えすぎてぐるぐるしてしまう感覚は自分にもある。俳優たちも再会するたびに少しずつ変化しており、その時々の彼らにどう寄り添うかを考え続けた現場だった」と、演出の根底にある想いを語った。

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風間太樹監督

2度、3度と観たくなる「隠し要素」とこだわりの細部

舞台挨拶では、上映後だからこそ明かせる「注目ポイント」も次々と飛び出した。

桜田が挙げたのは、劇中で象徴的に描かれる「手」の表現だ。「台本にない手の動きを監督が見逃さずに拾ってくれた。強く握っていた手がふわっと広がるカットがあり、なぜ手の力が抜けたのかを監督と話し合いながら撮影した。細部まで心情が表現されている」と、2回目以降の鑑賞ポイントとして提示した。

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監督もこれに応じ、「桜田さんが見せてくれる表現を観察し、設計図を豊かにしていった。予定調和ではない、現場で出会う『説明のつかないアクション』を大切にした」と、俳優との共同作業の密度を伺わせた。

木戸からは、公園の砂場で入江がお城を作るシーンの意外な苦労話が披露された。「建築学を学ぶ入江が、信子と会話しながらお城を完成させる。数十年ぶりの砂遊びだったが、崩れないようにキープするのが難しく、手がブルブル震えていた。改めて自分の震える手を確認したい」と笑いを誘った。

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早瀬は、キャラクターに合わせた衣装のこだわりについて言及。「安部ちゃんならビタミンカラーの服や個性的なアクセサリーなど、それぞれの正確に寄り添った衣装に注目してほしい」と語った。監督によれば、安部ちゃんの衣装は「好きという感覚の俊敏性」を意識したセレクトだったという。

映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

さらに監督は、明確には語られない映像の仕掛けも明かした。「信子の妄想や理想が反映されるシーンがある。スーパーのシーンでは全体的に緑の色味だが、あるシーンでは秋の情緒を反映してオレンジに変化している。日常のちょっとした変化を仕込んでいる」と、観客の感性を刺激する演出の意図を語った。

自分を奮い立たせる「お守りの言葉」と「よしよし」エピソード

劇中で信子が殻を破ろうとする姿にちなみ、登壇者それぞれの「自分を奮い立たせる言葉」も紹介された。

桜田は、本作を通じて出会った「心配り」という言葉を大切にしていると話す。「気配りとは違い、自分の中から湧き出る相手への思い、ぬくもりがプラスされたものが『心配り』。今後の人生でも大切にしたい」と、作品から得た精神的な収穫を明かした。

木戸は、ある芸人から教わった「負け姿を美味しいと思え」という言葉を挙げた。「かっこよく思われたいという強がりを捨て、失敗を素直に認める。それが可愛げに繋がり、プラスに変わっていく」と、挑戦を続ける上での心得を語った。

早瀬は、尊敬する俳優からの「そのままでいいんだよ」という言葉がお守りだと言い、唐田は「他者と比べそうになったら『自分は自分』、殻を破りたい時は『大して誰も自分のことを見ていない』と考えるようにしている」と、それぞれの自分との向き合い方を披露した。

また、自分を褒めてあげたくなる「よしよし」エピソードでは、木戸が「バスの中で知らない人の服にクリーニングのタグがついているのを指摘した」という、劇中の安部ちゃんを彷彿とさせる勇気ある行動を告白し、会場を和ませた,。桜田は「苦手にしている『予定を3つ詰め込んだスケジュール』をパズルのように完璧にこなせた時に自分を褒める」と語り、多忙な日々の中でのささやかな達成感を共有した,。

小さな幸せ――四つ葉のクローバーの奇跡

本作のキーアイテムである四つ葉のクローバーにまつわる話題では、桜田の驚異的な特技が判明した。「四つ葉のクローバーを見つけるのが本当に得意。今日もバラエティの企画で、開始10秒で見つけた」というエピソードが披露されると、横にいた木戸も「目撃者です、本当にすごいスピードだった」と証言し、会場からは驚きの声が上がった。桜田は「クローバーが『私を見つけて』と泣いているのが聞こえる気がする」と冗談めかしつつ、足元にある小さな幸せを見つけることの大切さを伝えた。

未来へと続く、ささやかな希望のメッセージ

最後に、登壇者から観客へ、そしてこれから作品を観る人々へ向けてメッセージが送られた。

風間監督は「この映画が皆さんの日常の中で並走していけるような作品になっていたら嬉しい。俳優一人ひとりが自分の弱さや不安をキャラクターに投影して作った、このメンバーだからこそ撮れた映画だ」と自信を覗かせた。

映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

木戸は「誰もが自分の人生の主役。小さな頑張りや努力を必ず見てくれている人がいることを証明してくれる作品。ありのままでいいんだと、前向きな気持ちになってもらえたら」と、力強く語りかけた。

映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

そして桜田が、「『一人でも多くのモブ子に届きますように』と監督と約束してこの作品に臨んだ。感じたことや気づいたことは、その人だけの魅力。5年後、10年後と、長く愛され続ける作品になってほしい」と締めくくり、温かな感動の中で舞台挨拶は幕を閉じた。

映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

映画『モブ子の恋』公開記念舞台挨拶

風間太樹監督/早瀬憩/桜田ひより/木戸大聖/唐田えりか

■フォトギャラリー

[動画・写真・記事:三平准太郎]

映画『モブ子の恋』

《INTRODUCTION》
2017年より「月刊コミックゼノン」にて連載開始、現在はWEB漫画サイト「ゼノン編集部」で連載中の田村茜による漫画「モブ子の恋」(ゼノンコミックス/コアミックス)を風間太樹が実写映画化。W主演に桜田ひよりと木戸大聖を迎え、 6月5日(金)に全国公開いたします。
監督は、映画『チア男子!!』(19)で長編映画デビューし、テレビドラマ「silent」(22)、「海のはじまり」(24)、映画『バジーノイズ』(24)といった数々の話題作を世に送り出した風間太樹。人見知りで控えめな性格の女子大生、モブ子こと田中信子を演じるのは桜田ひより。2023年公開の『交換ウソ日記』(竹村健太郎監督)での演技が評価され、第47回日本アカデミー賞 新人俳優賞を受賞。近年は、映画『バジーノイズ』(24/風間太樹監督)や『大きな玉ねぎの下で』(25/草野翔吾監督)など、多くの話題作で主演を務める。そして、モブ子が初めて恋心を寄せる同じスーパーでアルバイトをしている大学生・入江博基を演じるのは、22年に配信されたNetflixシリーズ「First Love 初恋」で一躍注目を集め、「9ボーダー」(24)、「海のはじまり」(24)、映画『ゆきてかへらぬ』(25)、『WIND BREAKER』(25)など、出演作品が途絶えない木戸大聖。

《STORY》
モブ(mob)とは、群衆、脇役、背景と同化しているキャラクターのことである。
田中信子(桜田ひより)は、その定義に自分を重ね合わせ、常に誰か別の主人公たちが輝く世界を遠くから眺めて生きてきた。

そんな彼女の視線の先に、スーパーで働く入江博基(木戸大聖)が現れる。
誰も気づかぬ足元の小さな花を、力いっぱいカートを操って避ける入江の姿。
その自然なやさしさに触れた信子は、次第に入江に惹かれはじめる。

その出会いをきっかけに、「人とちゃんと関わりたい」――自らを縛っていた殻を破ろうともがき始めた信子。
しかし、現実は甘くない。就職活動の面接では「あなたのことを話して」という問いに言葉が詰まり、厳しい現実を突きつけられる。
そんな彼女の背中を静かに押してくれるのは、お節介なほど明るい後輩の安部ちゃんや、厳しくも温かい先輩の篠崎さんといった仲間たち。
一方の入江もまた、彼女が隅っこで魅せる静かなやさしさに気づき、その存在をまっすぐに見つめていた。

お祭りの灯りや、二人で運ぶ荷物の重みといったささやかな日常の積み重ねが、やがて二人に前を向く強さを与えはじめる。
誰かに見つけてもらうのを待つだけではない、新しい人生のあり方を見つけた二人に待つものとは…?

出演:桜田ひより 木戸大聖
早瀬憩 唐田えりか 草川拓弥 荒木飛羽
蒼戸虹子 占部房子 吉田ウーロン太 TheWorthless
中村優子 古舘寛治
監督:風間太樹
脚本:倉光泰子
音楽:坂本秀一
主題歌:にしな「クローバー」(ワーナーミュージック・ジャパン)
原作:田村茜『モブ子の恋』(ゼノンコミックス/コアミックス)
製作:映画「モブ子の恋」製作委員会
制作プロダクション:AOI Pro.
配給:イオンエンターテイメント、東京テアトル
©映画「モブ子の恋」製作委員会
公式HP:https://mobukoi-movie.jp/
公式Instagram:@mobukoi_movie
公式X:@mobukoi_movie

2026年6月5日(金) ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿ピカデリーほか全国公開

映画『モブ子の恋』

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