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誰かの花

「ワンカットごとに換気して撮影しました」『誰かの花』ワールドプレミア舞台挨拶

2021年10月31日、角川シネマ有楽町にて、第34回東京国際映画祭「アジアの未来」部門作品『誰かの花』の舞台挨拶が行われ、主演のカトウシンスケ、和田光沙、篠原篤、奥田裕介監督が登壇し、撮影現場のエピソードやお互いの印象などを語った。

本作は、映画館「横浜ジャック&ベティ」の30周年企画映画。団地のベランダから落ちた植木鉢をめぐる、偽りと真実の数々に翻弄される主人公と家族や隣人の姿を描くストーリー。

舞台挨拶レポート

誰かの花

奥田裕介監督/カトウシンスケ/和田光沙/篠原篤

カトウシンスケ(主人公・野村孝秋 役)
本日は、ご来場いただきまして誠にありがとうございます。ワールドプレミアでございます。満席の客席に感無量です。
奥田監督が国際映画祭で絶対発表したいと言っていた本作なので、本当にこういう素敵な映画祭に連れてきていただいて大変うれしいです。

誰かの花

カトウシンスケ

和田光沙(楠本灯 役)
この作品は、奥田監督の長い時間かけてじっくり練り上げた脚本にスタッフ・キャストみんなで本当に真摯に向き合って作った作品です。コロナ禍もあって撮影が半年ぐらい延びたりといろいろありましたけれども、本当にこうして今日初めてお客様に観ていただけることをとても嬉しく思います。

誰かの花

和田光沙

篠原篤(岡部聡 役)
奥田監督の個人的な思いから始まったこの映画が、皆さんと共有できるような物語に昇華された作品だと思います。

誰かの花

篠原篤

■コロナ禍での撮影で大変だったこと

-2020年、コロナ禍での撮影で大変だったことは?

奥田裕介監督
かなり制限がある中での撮影だったんですけども、ワンカットワンカット、OKが出るごとに窓を開けて換気する時間を取りました。
また、団地でお借りしている方のお部屋にお邪魔をして撮影でしたので、スタッフ・キャストの皆さんと、とても気を遣いながら撮影をしました。

誰かの花

奥田裕介監督

-撮影中のエピソードについてお聞かせください。

篠原篤
奥田監督とプロデューサーが集めたスタッフが、自主映画の良い点とプロの技術が融合しているような現場で、スタッフさんからいっぱい力をいただきました。

誰かの花

篠原篤

カトウシンスケ
本当にスタッフさんやキャストの皆さんに恵まれたので、どの人と向き合ってお芝居をしていてもすごく楽しく豊かで、思わぬところに行けたような思い出があります。
奥田監督はこの通り静かで好青年なんですけど、現場で静かなまま「怒ってるな…」とわかる時がありました。すごい静かなこのままの状態で怒っているなとか、「うまくいってないんだな、これ」という、怖い側面もある現場でした。

誰かの花

奥田裕介監督/カトウシンスケ

和田光沙
私は子役の太田琉星くんとのシーンがほとんどでしたので、太田琉星くんの朗らかさ、子供らしさで場が和みました。
高橋長英さんや吉行和子さんには、私は緊張しちゃってどうしようって感じだったんですけども、琉星くんには全然気にしないでちょっかいを出したりしていたので、すごくそれに救われながら過ごしていました。

誰かの花

カトウシンスケ/和田光沙/篠原篤

■フォトギャラリー

映画『誰かの花』

横浜ジャック&ベティ30周年企画映画
団地のベランダから落ちた植木鉢をめぐる、偽りと真実の数々
ある悲劇が「善意」から始まったら、その先に救いはあるのか——

INTRODUCTION
横浜黄金町で30年営業を続ける2スクリーンの老舗の映画館、横浜シネマ・ジャック&ベティ。映画愛あふれるセレクトによる作品上映は地元のみならず県外にも多くのファンを持つ。そして映画界の重鎮の映画監督・俳優は元より若手映画監督からも愛されている映画館でもある。
本作は、2021年に30周年を迎えるジャック&ベティの企画作品としてつくられた。

STORY
鉄工所で働く孝秋(カトウシンスケ)は、薄れゆく記憶の中で徘徊する父・忠義(高橋長英)とそんな父に振り回される母・マチ(吉行和子)のことが気がかりで、実家の団地を訪れる。
しかし忠義は、数年前に死んだ孝秋の兄と区別がつかないのか、彼を見てもただぼんやりと頷くだけであった。
強風吹き荒れるある日、事故が起こる。団地のベランダから落ちた植木鉢が住民に直撃し、救急車やパトカーが駆けつける騒動となったのだ。父の安否を心配して慌てた孝秋であったが、忠義は何事もなかったかのように自宅にいた。だがベランダの窓は開き、忠義の手袋には土が…。一転して父への疑いを募らせていく孝秋。
「誰かの花」をめぐり繰り広げられる偽りと真実の数々。それらが亡き兄の記憶と交差した時、孝秋が見つけたひとつの〈答え〉とは。

出演:カトウシンスケ 吉行和子 高橋長英 和田光沙 村上穂乃佳 篠原篤 太田琉星
大石吾朗 テイ龍進 渡辺梓 加藤満 寉岡萌希 富岡英里子 堀春菜 笠松七海

脚本・監督:奥田裕介
エクゼクティブプロデューサー:大石暢 加藤敦史 村岡高幸 梶原俊幸
プロデューサー:飯塚冬酒
製作:横浜シネマ・ジャック&ベティ30周年企画映画製作委員会
宣伝・配給:GACHINKO Film
2021年|日本|115分|5.1ch|アメリカンビスタ
公式サイト:http://g-film.net/somebody/
公式Twitter:@dareka_no_hana

2021年12月18日(土)~12月24日(金)横浜ジャック&ベティ先行上映
2022年1月29日(土)より横浜ジャック&ベティ、ユーロスペースほか全国順次公開

誰かの花

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