連作スタイル長編映画『蒲田前奏曲』予告編ロングver、追加場面写真、キャストコメント解禁
松林うらら出演&プロデュースで、伊藤沙莉・瀧内公美も出演する連作スタイル長編映画『蒲田前奏曲』(9/25公開)より、ロングバージョンの予告編、追加場面写真が解禁となった。
さらに、出演キャストである川添野愛、和田光沙、葉月あさひ、近藤芳正、大西信満、吉村界人よりコメントも寄せられた。
予告編(ロングバージョン)
追加場面写真
コメント
川添野愛(第2番『呑川ラプソディ』琴子役)
歳を重ねるにつれて、性別、地位、社会性、本当に重要ではないことがすごく大きな問題にみえたり、それのせいで息苦しくなったり。みんな自分なりに一生懸命で、秘める思いもあって。映画を通して彼女たちを見ると人間てどんな時でもそれなりに面白おかしく生きようと努力しているんだなと笑みがこぼれました。撮影中も琴子としてある種どこか俯瞰した視点があったように思います。バランサーでしたね。
和田光沙(第2番『呑川ラプソディ』静役)
人生の価値や、幸せの定義は自分自身が決める事。私が今回『呑川ラプソディ』に関わって感じたテーマです。
この作品に出てくる5人の女性は、30歳を目前に、未来への不安や、現状への不満、他人と自分を比べて嫉妬したり、それぞれの置かれた立場で葛藤を抱えています。
仲の良い友達同士だったからこそ、互いを意識して言えなかった本音を、腹を割って話し、ぶつかり合うことで、自分自信も他人も肯定して、1歩前に踏み出せたと思います。私は唯一の既婚者である静香を演じましたが、どんな場所におかれても、今を幸せにいきることが明るい未来に繋がると思い演じました。5人がドレスを着て、呑川の橋を過去を思い出しながら渡るシーンが特に印象的です。個人的には、銭湯巡りが趣味なので、東京名物での黒湯蒲田温泉での撮影、至福の時間でした!
葉月あさひ(第2番『呑川ラプソディ』小夏役)
「すべての女は女優である」というフレーズを耳にしたことがあります。職場での顔、友人の前での顔、親の前での顔、好きな人の前での顔…常にその場にふさわしい顔を使いわけている女性は多いのではないでしょうか。私もその一人なのだと思います。
『呑川ラプソディ』で私が演じた小夏という役は、無邪気ながらも心の中に密かな葛藤を抱えた女の子です。そんな彼女に突如「どんな顔をしていいのか分からない」瞬間が訪れます。小夏がつい口にした、本音とも建前ともつかない曖昧な言葉が波紋を生んでしまうのです。その時彼女は、ずるくもあやふやにしてきた感情に、どう向き合いどう答えを出すのか。偶然の出会いがどう影響するのか。そういったことを考えながら演じました。この映画が、日々演じることに疲れてしまった方々に届くと嬉しいです。
近藤芳正(第3番『行き止まりの人々』プロデューサー・板垣浩介役)
どうもセクハラプロデューサーの近藤芳正です。
撮影は1日でした。安川監督の求める演技が掴めなくなり苦労したのを思い出したね。
役者はいつでも監督の期待に応えたいものです。しかし応えようとすると益々離れていく事は良くある事で。監督の言う事はイイ加減に「どうでもイイよ」と、いつも自分に言い聞かせてはいますが。ずっと付き纏うのかなぁ。
松林うららちゃんとは、3年ぐらい前にイヴァナ・チャバックというアクティングコーチの方が、日本で演技レッスンをやるというので受けた時に知り合いまして。そのレッスンに参加したメンバー同士が、戦友みたいな気持ちになり結束したんですね。結束と言っても、たまにみんなで一緒に飲むぐらいですけど、照。
その、うららちゃんがプロデュースで映画を撮るって!行動力すごいなぁ!僕も芝居のプロデュースは何度かした事があるのですが、まぁ大変です!でも、大きく自分を成長させる事が出来るチャンスです!だって役者目線とプロデュース目線って全然違うので。視野が拡がるかと!次もやったほうがイイよ、うららちゃん。
大西信満(第3番『行き止まりの人々』監督・間島アラン役)
セクハラ、パワハラ、モラハラ…。
まだ今ほど、“〇〇ハラスメント”という言葉が世間に浸透していなかった頃に実際に出会ったり見聞してきた人たちをモデルに思い出し、ちょっとアクを強めに演じた作品を観てみたら、そこにはひどく前時代的な、とんでもないハラスメントの権化が映っていました。日々溢れかえる情報の波を受け止め自分自身をアップデートしていかなければいけない今の時代に、この作品を通して得た気付きはとても大きく、そして、少し怖くもありました。
改めて、日々自分を刷新していかなければと自戒を込めて。
吉村界人(第3番『行き止まりの人々』助監督・水野圭介役)
まず、普段とは逆の立ち場で女優という存在を見つめてるという不思議な体験でした。
その中で昨今、自分は映像作品に携わっている裏側の人間にもかなり興味があったので、助監督の役というポジションは凄く演じるのが楽しみでした。そしてオムニバス形式というのは、一人の人生をもっと分厚く描くという意味で、凄く意義があると手法だとも思っております。「女優」という一つの存在の目線が様々で、深くなると感じました。世間のイメージしている「女優」の葛藤だけではなく、色んな視点から時に笑えたりする作品になっていると感じました。
本作は、9月25日(金) よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森にて公開されるほか、10月16日(金)よりテアトル梅田(大阪)、京都みなみ会館(京都)、10月17日(土)より元町映画館(神戸)、シネマスコーレ(名古屋)で公開することが決定。前売り券が1500円で発売されている。
宣伝費支援の為のクラウドファンディングは、更なる公開館拡大を目指し、9月23日まで継続中。
【クラウドファンディングページ】https://motion-gallery.net/projects/kamatapreludefilm/
映画『蒲田前奏曲』
◆INTRODUCTION
売れない女優マチ子の眼差しを通して、“女”であること、“女優”であることで、女性が人格をうまく使い分けることが求められる社会への皮肉を、周囲の人々との交わりを介在しながら描いていく。
これを4人の監督が各自の手法でコミカルに描き、1つの連作長編として仕上げていった新しいタイプの作品。
監督には日本映画界の若手実力派監督が集結。
最新作『静かな雨』が釜山国際映画祭上映、東京フィルメックス観客賞受賞など、国内外の注目を集める中川龍太郎、長編デビュー作『月極オトコトモダチ』がMOOSIC LAB グランプリ受賞、東京国際映画祭上映の穐山茉由、『Dressing Up』(第8回CO2助成作品、OAFF2012)で日本映画プロフェッショナル大賞新人監督賞受賞の安川有果、最新作『叫び』が東京国際映画祭日本映画スプラッシュ部門監督賞に輝き、第22回ウディネ・ファーイースト映画祭では大田原愚豚舎作品、渡辺紘文監督特集が組まれるなどの渡辺紘文(大田原愚豚舎)が務める。
『飢えたライオン』で主演を務め、舞台、TVドラマなどでも活躍する松林うららが自身の地元である蒲田を舞台にプロデュースし、自らも出演。
また、伊藤沙莉(『タイトル、拒絶』)、瀧内公美(『火口のふたり』)など、旬の俳優が名を連ねる。
◆STORY
第1番「蒲田哀歌」
監督・脚本:中川龍太郎
出演:古川琴音 須藤蓮 松林うらら
オーディションと食堂でのアルバイトの往復で疲れ果てている売れない女優、マチ子。
ある日、彼氏と間違われるほど仲の良い弟から彼女を紹介されショックを受ける。
だが、その彼女の存在が、女として、姉として、女優としての在り方を振り返るきっかけとなる。
第2番「呑川ラプソディ」
監督・脚本:穐山茉由
出演 : 伊藤沙莉 福田麻由子 川添野愛 和田光沙 松林うらら 葉月あさひ 山本剛史
アルバイトをしながら女優をしているマチ子。
大学時代の友人5人と久々に女子会をするが、独身チームと既婚チームに分かれ、気まずい雰囲気に。
そこでマチ子は蒲田温泉へ行くことを提案する。
5人は仕事、男性のことなどを話し合い、次第に隠していたものが丸裸になっていく。
第3番「行き止まりの人々」
監督・脚本:安川有果
出演 : 瀧内公美 大西信満 松林うらら 吉村界人 二ノ宮隆太郎 近藤芳正
映画のオーディションを受けたマチ子。
セクハラや#metooの実体験やエピソードがあれば話すという内容だったが、皆、思い出すことに抵抗があり、上手く演じられない。
そんな中、マチ子の隣にいた黒川だけは迫真の演技を見せる。
マチ子は共に最終選考に残ったが・・・。
第4番「シーカランスどこへ行く」
監督・脚本:渡辺紘文(大田原愚豚舎)
出演 : 久次璃子 渡辺紘文
マチ子の実家は大田原にある。
大田原に住む親戚の小学5年生のリコは、大田原で映画の撮影現場にいる。
そこへとある映画監督が撮影現場の待合所にやってきて・・・。
渡辺紘文監督ならではの視点で東京中心主義、映画業界、日本の社会問題批判を皮肉に表現し描く。
出演 : 伊藤沙莉 瀧内公美 福田麻由子 古川琴音 松林うらら
近藤芳正 須藤蓮 大西信満 和田光沙 吉村界人 川添野愛 山本剛史
二ノ宮隆太郎 葉月あさひ 久次璃子 渡辺紘文
監督 ・脚本 : 中川龍太郎 穐山茉由 安川有果 渡辺紘文
プロデューサー・出演 :松林うらら
エグゼクティブプロデューサー: 市橋浩治 小野光輔 大高健志 小泉裕幸
コエグゼクティブプロデューサー: 伊藤清
コプロデューサー : 汐田海平 麻生英輔
アソシエイトプロデューサー : 橋本鉄平 富澤豊
企画:うらら企画
製作:「蒲田前奏曲」フィルムパートナーズ
(和エンタテインメント ENBUゼミナール MOTION GALLRY STUDIO TBSグロウディア)
特別協賛:ブロードマインド株式会社 日本工学院
配給:和エンタテインメント、MOTION GALLRY STUDIO
(C)2020 Kamata Prelude Film Partners
2020年 / 日本 / 日本語 / 117分 / カラー&モノクロ / Stereo
公式サイト:kamataprelude.com
公式Twitter:@kamataprelude
2020年9月25日よりヒューマントラストシネマ渋谷、キネカ大森 他全国順次公開予定
松林うらら プロフィール
1993年生まれ、東京都大田区出身、映画好きの両親の影響で幼少期から映画の世界に魅了される。
18歳でスカウトされモデルとして活動を開始、2012年、『1+1=11』(矢崎仁司監督)で主役に抜擢され映画デビュー。
その後、映画中心に活動し、2017年には『飢えたライオン』(緒方貴臣監督)に主演、東京国際映画祭でワールドプレミアされ、その後、ロッテルダム映画祭など数多くの映画祭で絶賛され、プチョン国際ファンタスティック映画祭では最優秀アジア映画賞にあたるNetpac賞を受賞。
最新作は山戸結希企画プロデュース『21世紀の女の子』の中の山中瑶子監督作品「回転てん子とドリーム母ちゃん」で北浦愛、南果歩などと共演。
本作『蒲田前奏曲』が初プロデュース作。第15回大阪アジアン映画祭では『蒲田前奏曲』がクロージング作品として上映され、コンペティション部門国際審査委員として選出される。
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