主演・黒沢あすか×神尾楓珠 映画『親密な他人』、東京国際映画祭にてワールドプレミア決定
主演・黒沢あすか×神尾楓珠 映画『親密な他人』(2022年春公開)が、第34回東京国際映画祭<Nippon Cinema Now部門>に正式出品決定。11月3日、ワールド・プレミア上映としてお披露目となる。合わせてティザービジュアル、特報映像、コメントが到着した。
主演は、『六月の蛇』、『冷たい熱帯魚』はじめ数々の映画・ドラマにて鮮烈な印象を刻み続けるベテラン女優・黒沢あすか。18年ぶりの主演映画となる本作で、愛する人を失っても、身代わりを見つけようとするいびつな母性と狂気を演じる。
企てをもって女に近づく、母の愛を知らない孤独な青年に、注目の若手俳優・神尾楓珠。映画『彼女が好きなものは』(12月3日公開)『20歳のソウル』(2022年公開)、今秋ドラマ「顔だけ先生」など主演作品が控える中、新たな側面を魅せる。
失踪した息子役に、『許された子どもたち』で 毎日映画コンクールスポニチグランプリ新人賞に輝いた上村侑。
そのまわりを、尚玄、佐野史郎、丘みつ子など実力派名優が固める。
監督は、ドキュメンタリーとドラマの境界を自由に行き来して映画を作り続ける中村真夕。劇映画『ハリヨの夏』で監督デビュー後、ドキュメンタリー映画『ナオトひとりっきり』『愛国者に気をつけろ!鈴木邦男』など、独自の視線で社会を見つめ、国内外映画祭で高い評価を受ける監督が、「母性とは、神聖なものなのか」という疑問を、長年あたため続けた本作にて問いかける。
特報
コメント
●中村真夕(監督・脚本)
私がこの映画で描こうと試みたのは、日本の母親の包みこむような温かさと、のみこむような怖さだ14年間、イギリスとアメリカで過ごし、日本に帰ってきて一番衝撃的だったのは、日本の母親の子ども(特に息子に対する)並々ならぬ愛情の注ぎ方と、執着だった。
それはある意味、日本だけでなく、韓国や中国にも共通するアジア的なものかもしれないこの映画では、依存し愛し過ぎるが故に、親子関係がいびつになっていく状況をミステリーを絡めた物語にした。
日本だけでなく欧米でも、母親は神聖なものとして扱われることが多いが、そうではない悪女性も同時に表現できればと考えている。母性と女性の間でゆれながら、生きるリアルな女性を映画の中で描きたいと考えている。
●黒沢あすか(主演)
演じました《石川恵》も私も決して若くはありません。
でもそのぶん酸いも甘いも経験した道を歩いて来たはずと、自分を鼓舞させた日を思い出します。
中村監督とめぐり逢い、眠らせていたもう一人の自分がざわめき立ちました。
映画『親密な他人』
STORY
46歳のパート販売員・石川恵(黒沢あすか)。最愛の息子・心平が一年前に行方不明になり、その帰りをずっと待ち続けてきた。そんなある日、彼女の前に息子の消息を知っていると言う20歳の謎の青年・井上雄二(神尾楓珠)が現れる。
心平の消息をめぐって、やがて二人は親子のような、恋人のような不思議な関係になる。しかし雄二には隠された目的が、また恵には誰にも言えない秘密があった。
出演:黒沢あすか 神尾楓珠 上村侑 尚玄 佐野史郎 丘みつ子
監督・脚本:中村真夕
企画・製作:山上徹二郎
音楽:新垣 隆
制作協力:ポリゴンマジック 制作プロダクション:シグロ 製作:シグロ/ OMPHALOS PICTURES
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業) 独立行政法人日本芸術文化振興会
2021年/日本/カラー/96分
© 2021 シグロ/Omphalos Pictures
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2022年春、ユーロスペースほか全国順次公開
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