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ピサロ

渡辺謙×宮沢氷魚 PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』初日前会見&公開ゲネプロレポート

5月14日、PARCO劇場(渋谷)にて、舞台「ピサロ」の初日前会見&公開ゲネプロが行われた。会見には、スペインの将軍ピサロ役の渡辺謙、インカ帝国の王・アタウアルパ役の宮沢氷魚が登壇し、1年前のコロナ禍による公演途中でキャンセルを経てからの本年のアンコール上演にかける思いを語った。

2020年3月、PARCO劇場オープニング・シリーズ第一弾公演として華々しく開幕する予定だった渡辺謙主演『ピサロ』は、コロナ禍により、初日を延期、45回予定のところ、わずか10回の上演となった。観劇が叶わなかった多くの方々のリクエストに応え、2021年5月、アンコール公演の幕を開ける。
『ピサロ(原題:The Royal Hunt of The Sun)』は、16世紀、167人の寄せ集めの兵を率いて、2400万人のインカ帝国を征服した、成り上がりのスペインの将軍ピサロの物語。『アマデウス』、『エクウス』などで、トニー賞最優秀作品賞、ニューヨーク劇作批評家賞など数 多くの賞を受賞した英国を代表する劇作家ピーター・シェーファーによる傑作戯曲だ。
日本初演は36年前の1985年PARCO劇場。山﨑努がピサロ、当時まだ無名だった渡辺謙がインカ帝国の王・アタウアルパを演じ、観客に鮮烈な印象を残した。渡辺謙は、自身に「俳優を一生の仕事とする」覚悟を決めさせる作品とも語っている。

そして36年後の2021年、今度は宮沢氷魚が渡辺謙に変わって、アタウアルパを演じ、そして渡辺謙は、36年前に山﨑努が演じたスペイン将軍ピサロを演じる。

ピサロ

「ピサロ」ゲネプロ(宮沢氷魚/インカ帝国の王・アタウアルパ)

ピサロ

「ピサロ」ゲネプロ(渡辺謙/宮沢氷魚)

初日前会見&公開ゲネプロレポート

■ゲネプロダイジェスト&会見(ノーカット)動画

■初日前会見

ピサロ

宮沢氷魚/渡辺謙

初日公演を控えての気持ち

-お二人からご挨拶と初日を明日に控えてのお気持ち、抱負をお聞かせください。

渡辺謙(スペイン将軍ピサロ 役)
僕たちも(コロナ禍が)どういう状況になるのか先週ぐらいから気を揉んでいたんですけれども、3日に一度のPCR検査を稽古中もずっと続けて、これからも続けていく予定です。
僕たちの中からは一人の感染者も出さないで千秋楽まで行きたい。そういう思いの中で、明日の初日を迎えることになりました。
昨年は、10回しかできなかったので、もうちょっとで手が届きそうだなっていう、何かを掴みかけるものがあった時でした。
今年は、この3週間ちょっとの公演で、ここにいる氷魚とオールキャストのメンバーで、きちんと何かを掴んで帰っていきたい、そういう旅にこの舞台をしたいと思っています。

ピサロ

宮沢氷魚(インカ帝国の王・アタウアルパ 役)
1年の時を経て、この作品のキャストの皆さんもパワーアップして、皆さんに、よりエネルギーのある作品を届けようと稽古に励んで無事明日初日を迎えることができます。
この1年の間でいろいろありましたし、今も世の中の状況はまだ落ち着かないですけども、僕たちはやれることをやって、体調管理もしっかりして、皆さんに素敵な作品を届けられるように頑張っていきますので、どうぞよろしくお願いします。

ピサロ

止まっていた秒針が動き出した

-昨年は新生PARCO劇場オープニングシリーズ第一弾として、45回の公演が予定されていたにも関わらず、10回の公演で中止となりました。その時の気持ち、また、今年稽古開始されて、緊急事態宣言も発せられ、その中での稽古となりましたが、お稽古中の本日までの気持ちなどをお聞かせください。

渡辺謙
昨年4月、劇場全体がお芝居をゆっくり楽しみましょうという空気じゃない中で幕が開いて、10回の公演をやりました。
その中で下の階のPARCOの商業施設が休館になり、お客さんの安全を考えたら、スタッフ、キャストのこともそうですけど、今は演劇をできる状態ではないのかもしれないということで公演中止を決めました。
それで僕の中ではシャッターを降ろして止まっていたという感じなんですけど、今年、この稽古がもう一度始まるっていう中で、懐かしいメンバーが1年近く時間が経った中で再会して読み合わせをした時に、本当に時計が動き始めた感じがしたんです。
それぐらい僕の中の「ピサロ」というお芝居の秒針が止まっていたんだってことに気がつきました。
そして、マスクをしながらの稽古で、セリフも多いのでより苦しかったんですが、劇場での稽古ではマスクせずにやりましょうってなった時に、昨年いなかった新しいメンバーが4人ぐらい入ってるんですけど、初めてその時に顔を見ました。「こういう顔してたんだ」って。
舞台の稽古してて、なかなかそういう経験ってないので、不思議な体験をしてるなぁと思いながら。
そして、こういう事態の中でも僕たちは演劇というものをお届けしたいという思いを、本当に謙虚に、この舞台を通してお客様にお届けしたいと思います。そういう思いで、明日の幕を開けられると思います。
3週間、しっかり、丁寧に走り抜けたいと思っています。

ピサロ

宮沢氷魚
昨年、中止が決まった日に、謙さんが「また会いましょう、またやりましょう」という言葉をみんなにおっしゃってくれて、それを聞いた時に「あ、これは間違いなくやるんだな」ってどこか信じられましたし、やらない理由がないと思っていました。
中止になったことがすごく悔しく、その思いをどこにぶつけていいのかわからない瞬間もありましたけれども、その時の言葉を思い出すととても前向きになれる自分がいて、1年経って皆さんとこうして同じ作品をお客さんの前で披露できることをとても幸せに思っています。
僕個人として再演というものが初めてなので、また自分が同じ役を演じることによって、でも全然違う光景しか見えてきたりとか、自分の成長を少しですけども感じられる瞬間というものを、稽古場はじめここ何日かですごく感じることができました。
だから作品としてもそうですし、僕個人として少し成長できた姿を皆さんにお届けできるのは、とても光栄に思っております。

ピサロ

渡辺謙
(氷魚くんは)かなり成長しています。

宮沢氷魚
プレッシャーですね(笑)

-今、成長という言葉がありましたけど、お互い、1年前と変わられたことを実感することがあれば教えてください。

渡辺謙
(宮沢氷魚のアタウアルパの)衣裳を見ていただければわかると思いますが、ある種、超越しているわけです。神という存在なので。
それを舞台の上でパフォーマンスをするっていうのは、非常にハードルが高いことだと、(僕がアタウアルパを演じた)36年前にそれを自覚していました。氷魚くんも相当大変だったと思います。
で、昨年1度やっているので、今年はもうそこをありきの状態から始められるので、彼としてはさらに何かを足そう、何かを引こうと、いろんなことを考えられる良い稽古場だったと思っています。
それと、(ピサロ将軍という)役は死を意識した老いぼれの役ですが、僕は1年分老いぼれたので、一層、役に近づいたかなという気もしています。
ですから、ちょうど良いパランスなのかなと思っています。

宮沢氷魚
昨年は、先輩方についてくのでいっぱいいっぱいの時もあったし、自分としても、もっとできたのにっていう思いもありました。
この一年の間、僕自身いろんな作品をやらせてもらって、今回は若手がかなりパワーアップして、先輩方に負けない勢いと力を身につけて、この作品に挑んでると思います。
その中でも僕と大鶴佐助くんは謙さんとのシーンがとても多いので、謙さんに負けないように、若手は勢いよく、自由に力強くやっていけたらいいなという風に思える稽古場でした。

ピサロ

36年前と今。「自分を奮い立たせてくれる劇場」

-36年前、今回宮沢氷魚さんが演じているアタウアルパを謙さんが演じられた時、「俳優を一生の仕事とする覚悟を決めた作品となった」と述べてられますが、今回はピサロを演じて、改めて本作は謙さんにとってどんな作品でしょうか?

渡辺謙
ピサロは、アタウアルパと対角を成す役でもあるがゆえに、僕にとっては全然違うお芝居に見えます。
言ってみたら、「ピサロ」というよりは、PARCO劇場は、僕のキャリアの中で、楔を打つエポックになる作品がとても多い。それが昨年、10回で中止になってしまった。
僕らは“リベンジ公演”と言ってるんですけど、再び上演していただけるという中で、自分をもう1回を奮い立たせてくれる、そういう劇場なんだなと改めて思っています。

ピサロ

-氷魚さんに伺います。36年前に謙さんが演じられた役をやるということで意識されたこと、それから謙さんからのアドバイスなどあったら教えてください。

宮沢氷魚
当時のエピソードや写真などはもちろん残ってはいるんですけども、僕はあえてそれを参考にしないでおこうと思って、当時謙さんが演じられたアタウアルパと、今回僕が演じてるアタウアルパとでは全然キャラクターも違うと思うし、存在感も違うと思うので、僕は僕にしか演じられないアタウアルパを作りたいと、当初から思っていました。
なので、自分の持ってるもの、自分の引き出しを存分に使うためにも、自分で考えて生み出すようにしました。
謙さんからのアドバイスはたくさんいただくんですけども、当時僕がそうだったからこうした方がいいよとか、そういうものではなくて、この作品においての謙さんが演じるピサロという役を通してアタウアルパがどう見えるかっていう部分でのアドバイスをいただきました。
こうしなさいではなくて、僕が考えるきっかけになるアドバイスでした。

ピサロ

最後にメッセージ

-アンコール上演を心待ちにされているお客様にメッセージをお願いします。

宮沢氷魚
僕たちは、稽古中はもちろん、稽古前から体調には気をつけていたし、皆さんに劇場に足を運んでいただいて、そこでパフォーマンスをする覚悟と責任感はみんな各々持っております。
劇場の感染対策も本当に素晴らしいですし、僕たちも気をつけながらやっておりますので、とても安全なところです。いらっしゃるのは大変かもしれないですけども、僕たちの1年間の思いと努力を1人でも多くの人に見ていただきたいので、是非この劇場で「ピサロ」を皆さんにご覧いただけたら嬉しいなと思っております。

渡辺謙
この公演中は、ほとんど緊急事態宣言が発令されている状態だと思います。外出するのも憚られるような、そういう時勢の中で、僕たちも、劇場に足を運んでいただくことに、ある意味胸を痛めるわけです。
でも、それでもやっぱり僕たちは届けたいものがあるんですという、そういう思いを今強くこのカンパニー全員で思っています。
もちろん、大変なことはよく存じ上げておりますので、くれぐれも用心をしながら、劇場に足を運んでいただきたいですし、また劇場からお帰りいただく時も、くれぐれも感染という事にならないように、ご用心していただければと思っています。
僕たちは、毎日毎日きちんと届けられるものをしっかり届けて行こうと思ってます。よろしくお願いします。

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■フォトギャラリー

ゲネプロ

初日前会見

[写真・動画・記事:桜小路順]

PARCO PRODUCE 2021『ピサロ』

(原題:The Royal Hunt of The Sun)

あらすじ
西暦1531年。齢60を超えた粗野な成り上がりの将軍ピサロは、彼の人生の最後の遠征となるインカ征服への準備を始めた。
集まった兵士は一攫千金を夢見る平民たち。
そんな傭兵を含む167名を率いて、ピサロはペルー征服へと出発した。
6週間をかけ、森をぬけ、2週間かけてアンデスを超える過酷な行軍の末に、数千人のインディオを虐殺し、自らを太陽の子と謳うインカの王アタウアルパを生け捕りにする。
ピサロは、アタウアルパを釈放する代償として、莫大な黄金を要求する。
そして、莫大な黄金を手にしたピサロとスペイン人たちは・・・・

日程:2021年5月15日(土)~6月6日(日)
会場:PARCO劇場

作:ピーター・シェーファー 翻訳:伊丹十三 演出:ウィル・タケット

出演:渡辺謙
宮沢氷魚 栗原英雄 大鶴佐助 首藤康之 菊池均也
浅野雅博 窪塚俊介 小澤雄太 金井良信 下総源太朗
竹口龍茶 松井ショウキ 薄平広樹 中西良介 渡部又吁 渡辺翔
広島光 羽鳥翔太 萩原亮介 加藤貴彦 鶴家一仁
王下貴司 前田悟 佐藤マリン 鈴木奈菜 宝川璃緒
外山誠二 長谷川初範

企画・製作:パルコ

前売開始=2021年3月27日(土)
入場料金=13,000円(全席指定・税込) U-25チケット=6,000円(観劇時25歳以下対象、要身分証明証)
(当日指定席券引換/「パルステ!」、チケットぴあにて前売販売のみの取扱い)

□チケット取扱い ※各プレイガイドでのチケット取扱いは先行販売、一般発売ともWebのみ。
PARCO STAGE スマホアプリ「パルステ!」 パルステ で検索。
ローソンチケット:https://l-tike.com/pizarro/ (Lコード:33313)
チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/pizarro/ (Pコード:505-452)
イープラス:https://eplus.jp/pizarro/

お問合せ=パルコステージ 03-3477-5858(時間短縮営業中)
https://stage.parco.jp/program/pizarro2021

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