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ミは未来のミ

長編・短篇特集上映が決まった磯部鉄平監督。出演俳優がラジオで明した独特の撮影現場とは?

7月10日(金)から7月23日(木)まで、アップリンク吉祥寺にて、磯部鉄平監督特集として、映画『ミは未来のミ』と短編作品4本が特集上映される。それを受けて、7月3日、レインボータウンFM「岡村洋一のシネマスクエア」に、磯部鉄平監督と、俳優の屋敷紘子、櫻井保幸が出演。俳優の立場から、磯部監督の現場での特徴や、監督作品における役づくりなどについて語った。

櫻井保幸は、劇場初公開となる『ミは未来のミ』の主演。なお、本作は、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2019でSKIPシティアワードを受賞した青春ドラマ。主人公が親友の交通事故をきっかけにある行動を起こす。短編・中編を手掛けてきた磯部鉄平監督が自身の体験を基にした物語。本作が監督として長編デビューとなる。
屋敷紘子は、『予定は未定』に主演しているほか、磯部監督の短編作品に複数出演、『ミは未来のミ』でもスタッフとして参加しており、磯部監督にとって大切な存在となっている。

ミは未来のミ

レインボータウンFM「岡村洋一のシネマスクエア」放送中の一コマ(左から、屋敷紘子、櫻井保幸)

■「磯部監督はライブ感を大事にする監督」

大阪からリモートで番組出演した磯部監督は、DJの岡村さんから映画作りのきっかけについて質問されると、まだ監督ではない時代に撮影現場で屋敷さんに出会った時のエピソードを語った。大阪でバイオレンス映画を撮影したときに、屋敷さんを魅力的に思った磯部監督は、「いつか監督をやるときに、屋敷さんに出演して欲しい。」と伝えたという。
その後、急に自主映画でオムニバス作品の1本を撮ることになり、監督の隣にいた脚本家の20から30個あるシナリオから、屋敷さんに当てはまるシナリオを探した中のひとつが、『予定は未定』の原形になっていることを明かした。
実際に屋敷さんとの撮影に取り組んでみての感想を求められた監督は、「屋敷紘子さんは素晴らしいです。すごいドタバタの現場でしたが、いつまでも付き合ってくれてこちらの要求にどこまでも答えてくれるすごい役者さんです。」と述べた。
そして、そのことがわかるエピソードを、屋敷紘子さんは次のように語った。
「磯部監督は、容赦なくセリフを変えていくタイプの監督なので、最初はびっくりします。軽く意見したことに、“今のいいですね!”みたいな感じで、すぐに取り入れてくれるんですが、それによって物語の展開が変わりそうなら、その日の夜のうちには書き換えて翌朝出来てくるっていう、ライブ感を大事にする監督でした。」
「逆に、役者の中に湧いたものを外に出さないと、“ちょっと今、何かを生理的に我慢してないですか?”って、ダメ出しもしてくれる監督でした。」
と、撮影現場での磯部監督の特徴を明かした。

■磯部監督の実体験がベースの物語での役づくり

『ミは未来のミ』の主演の櫻井保幸さんのキャスティングについて質問された磯部監督は、「櫻井さんにお会いしたことはなかったんですけど、個人的には映画を観たりして知っていて、いいなぁと思っていたので、この映画を撮ろうと思った時に、櫻井さんのことを思い描いていました。」、「主役を探していた時に、俳優とつないでくれる人から、櫻井さんの名前が出てきて、何か縁があるんじゃないかと思ってオファーをさせていただいた。」と経緯を説明した。
そして、本作での役作りについて質問された櫻井さんは、劇中のエピソードが磯部監督の実体験した出来事がもとになっていると聞き、「高校時代の僕には劇中のような悲しい出来事の経験はなかったんですけど、中学や高校時代の友人には起こっていた出来事なので、その頃のことを回顧しながら役作りをしました。」と説明した。

■磯部監督特集上映に向けてキャストからのメッセージ

櫻井保幸
来週7月の10日からアップリンクの吉祥寺で映画『ミは未来のミ』は一週間限定公開となります。
まあいろいろこのご時世でまた感染者が増えたりとか大変な時期になってるかなと思うんですけど。映画館で映画を見ることで映画館の関係者の方とか
映画のかかってる人たちも色々と力になると思ってます。

屋敷紘子
16日までが『ミは未来のミ』で、17日から23日まで、『予定は未定』と『オーバーナイトウォーク』です。 舞台挨拶等は、まだまだ未定なのですが、最新情報はホームページをチェックしてみてください。

「磯部鉄平監督特集上映」

上映作品:『ミは未来のミ』(新作長編)ほか、短編4本(※作品詳細は後記)
上映期間:2020年7月10日(金)~7月23日(木)
劇場:アップリンク吉祥寺
         7月10日~16日:https://joji.uplink.co.jp/movie/2020/5466
         7月17日~23日:https://joji.uplink.co.jp/movie/2020/5477

■磯部鉄平(Teppei Isobe)監督 プロフィール

磯部鉄平監督
ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。
小谷忠典監督のドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品』(2015) に海外撮影スタッフとして参加。帰国後は映像フリーランスとして企業VP、MVのディレクターや、インディーズ映画のスタッフとして活動する。
主な参加作品は「見栄を張る」(助監督、編集)、「コントロール・オブ・バイオレンス」(制作)、「椿、母に会いに」(制作)、「大阪少女」(助監督)、「蝉の鳴くクリスマス」(監督補・編集)など多数。
2016年から映画製作を開始。国内外の映画祭に多数入選、受賞する。
2019年、同級生の谷口慈彦と共に映像制作会社株式会社 belly roll film( ベリーロールフィルム ) を設立する。
2020年、「ミは未来のミ」/「予定は未定」「オーバーナイトウォーク」がアップリンク吉祥寺にて公開決定。最新作は長編「コーンフレーク」。
2020年3月、劇場公開用長編「アリスインデッドリースクール」の撮影を控える。

■櫻井保幸(さくらい やすゆき)プロフィール

櫻井保幸
1991年3月14日。静岡市出身。
2012年にNTVドラマ「Piece」で本格的俳優デビュー。
自身監督・主演映画「雨っ垂れ」が鶴川ショートムービーコンテスト2019にて審査委員特別賞を受賞した。
近年の主な出演作に、’18/武井佑吏監督「赤色彗星倶楽部」、’18/進藤丈広監督「ヌヌ子の聖★戦」、’19/宇賀那健一監督「魔法少年☆ワイルドバージン」、’20/佐藤睦美監督「ラウンドアバウト」、’20/野本梢監督「透明花火」、’20/壷井濯監督「サクリファイス」、’20/橋本根大監督「それはまるで人間のように」

■屋敷紘子(やしき ひろこ) プロフィール

屋敷紘子
海外へのアクション留学経験も持つアクション女優。韓国
のアクション監督、チョン・ドゥホング率いるソウルアクシ
ョンスクールへの留学を経験。主な出演に、『蠱毒 ミートボールマシン』『RE:BORN』『マンハント』『牙狼<GARO>神ノ牙-KAMINOKIBA-』『GONINサーガ』 『リアル鬼ごっこ』『昼顔』『シン・ゴジラ』など多数。

上映作品紹介

『ミは未来のミ』

ミは未来のミ

▼あらすじ
高三の上村拓也は秋になっても進路を決めかね、焦りを感じながらもダラダラと過ごしていた。ある日、仲良しグループの親友・高木が交通事故に遭う。上村は皆で交わした約束を果たすために仲間を集める。

▼キャスト
櫻井保幸、佐野弘樹、カレン
松本知道、中藤契、藤本直人、村田奈津樹、窪瀬環、山城まこと、鎌倉百花、坂城君、大宮将司、森恵美、竹下かおり、蓮池桂子、村松和輝、矢島理佐、山下礼、小田切正代、鈴村悠、鈴木勇輝、中野智行、中垣内彩加、志村光貴、根岸孝輔、辻夏樹 、後藤真采呂、菊地惠子、土屋詩織、楠和真、谷松香苗、西守京、大木康平、淡路優花、山田笑李菜、広瀬辰也、宮口たく、大澤有紗、津波古知子、鹿山美弥子、大島紀代、梅沢香代子、大越恵子、曹洞宗 常月山 香林寺 安見道壽
新井敬太、桜木梨奈

監督・脚本・編集:磯部鉄平
企画:八王子Short Film映画祭実行委員会 製作:belly roll film 配給・宣伝:アルミード
2019年/60分/カラー
『ミは未来のミ』公式Twitter:https://twitter.com/FisforFuture

磯部鉄平監督特集HP:https://www.fisforfuture.com/

『予定は未定』

予定は未定

▼あらすじ
40歳を前にして独身の純子はお節介な叔母からお見合いを勧められるがピンとこない。
そんな彼女の元にある日、1枚の紙飛行機が飛んでくる。開いてみると男性の欄だけが埋められた婚姻届だった。

▼キャスト
屋敷紘子
辰寿広美 南羽真里 時光陸 白井宏幸
上西雄大/徳竹未夏/七瀬ひなた/天川龍一/オカダショウタ/石垣のぼる/五十里愛李/青山朱実/松山旭博/中谷昌代/松本佳奈/平岡沙絵/岩本聡/徳永訓之/上村ゆきえ/西歩/北田千代美/坂本観音/杉本晃輔/清水裕芽/岡村ゆきを/浮田かれん/谷口慈彦/愛乃助/西城亜衣/加島愛/隼/河口仁
土佐和成 山中アラタ

監督・脚本・編集:磯部鉄平
製作:RECIPRO/belly roll film 配給・宣伝:アルミード
2018年/27分/カラー

『オーバーナイトウォーク』

オーバーナイトウォーク
▼あらすじ
さくらは27歳の売れない女優。ヌードのオファーを受けるかどうか悩んでいた。そんな時、さくらの姉百合子がいきなり東京に訪ねてくる。故郷を捨てた妹と故郷を離れなかった姉。姉妹2人きりの下北沢から新宿まで夜中の散歩がはじまった。

▼キャスト
高田怜子 屋敷紘子
安楽涼 細川博司 佐々木仁 井上勝馬 後藤紗亜弥 土屋詩織 竹田哲朗 朝比奈菜々子
小橋秀行/高田和正/辰巳直人/石川翔/佐藤ユタ/井口雄介/蓮池桂子

監督・脚本・編集:磯部鉄平
製作:belly roll film 配給・宣伝:アルミード
2018年/43分/カラー

『真夜中モラトリアム』

真夜中モラトリアム
▼あらすじ
高校の仲良しグループだった南波、権田、時光、西河、丘田の5人はリーダー的存在だった松元麻衣子の葬式帰りにささやかなお別れ会をする。久しぶりの再会に話も弾むが、卒業の際仲間で埋めたタイムカプセルを掘り起こして松元の秘密を暴こうと真夜中の河川敷に向かう事になる。

▼キャスト
南羽真里
GON 時光陸
西川莉子 永井和男 岩本守弘
松本真依

監督・編集:磯部鉄平
脚本:二朗松田
製作:belly roll film 配給・宣伝:アルミード
2017年/23分/カラー

『そしてまた私たちはのぼってゆく』 

そしてまた私たちはのぼってゆく
▼あらすじ
楓、涼太、まな、朝陽、春香、創士、辰巳の7人は高校時代の仲間だった。22歳になり母校を訪ねてみようと集合する。
立ち寄った図書室で降霊術の本を見つけた6人は、その場のノリで【籠目】を始める。一番乗り気でない楓には、卒業前に死んだ辰巳との間にある秘密があった。

▼キャスト
南羽真里
浄弘卓磨 隼 愛乃助 野村洋希 加島愛 白木原一仁
松本真依

監督・編集:磯部鉄平
脚本:二朗松田/谷口慈彦/磯部鉄平
企画・製作:ホビー・コミッツ/belly roll film 配給・宣伝:アルミード
2019年/34分/カラー

「ミは未来のミ」+「予定は未定」「オーバーナイトウォーク」劇場公開予告編

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ミは未来のミ

予定は未定+オーバーナイトウォーク

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