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磯部鉄平監督特集

役者が明かす「OKラインが厳しい監督」。磯部鉄平監督特集 第2週舞台挨拶

7月17日、アップリンク吉祥寺にて、企画上映「磯部鉄平監督特集」から、『予定は未定』、『オーバーナイトウォーク』2作品併映の舞台挨拶が行われ、磯部鉄平監督と、映画『予定は未定』に主演している屋敷紘子、山中アラタが登壇した。

両作品とも、磯部監督が得意とする短編映画の代表作で、『予定は未定』は、主人公の独身女性の元に、男性の名前だけが書かれた婚姻届が紙飛行機として届くことから始まる物語。
『オーバーナイトウォーク』は、関西出身の監督自身が下北沢・新宿を歩いている時に思いついたという、ヌードのオファーを受けるかどうか悩んでいる女性が主人公の物語。

この日の舞台挨拶では、登壇した屋敷紘子と山中アラタが、役者の立場からすると厳しい?磯部監督の演出の特徴を明かした。

磯部鉄平監督特集

■作り込まれた演技を嫌う磯部監督

屋敷紘子
磯部さんは、(役者が)作り込んだ演技をするのをすごく嫌がる人で、そういうことをやるとすぐに「あ、それはいいっす」って感じであっさり切ってくるので、けっこう素に近づいてやらないと、見抜かれますね。
それでも作り込んだことをやり続ける役者がいると、磯部さんは「後でカットするんで」と。

屋敷紘子

屋敷紘子

山中アラタ
そうそう、磯部さんは演出を何回かして、(磯部さんにとって)お芝居がダメだと画角を変えてその人が映らないようにする人ですね(笑)

山中アラタ

山中アラタ

屋敷紘子
OKラインが厳しい監督です。

■現場で拾って広げていく監督

– 『ミは未来のミ』では、脚本に無いこともその場のアイディアでどんどん撮っていったということですが、『予定は未定』ではどうだったんですか?

屋敷紘子
その片鱗は、『予定は未定』の頃からあって、やっぱりやりながらどんどん増えていきましたね。
現場で拾って広げていくという演出の手法は、磯部さんの一番の特徴ですね。
なので、台本をきっちりと覚えてその通りにしかできない役者だと耐えきれないかなと思います。
だって、その日撮るシーンの台本がその日の朝4時に来るんですよ(笑)
で、6時30分集合とかで、準備ができないまま、まるで素っ裸で現場に行く思いですが、それが面白いところでもあります。

磯部鉄平監督特集

磯部鉄平監督/屋敷紘子/山中アラタ

磯部鉄平監督特集

磯部鉄平監督/屋敷紘子/山中アラタ/安楽涼(オーバーナイトウォーク出演)

「磯部鉄平監督特集上映」は、7月23日(木)まで、アップリンク吉祥寺にて上映中。

「磯部鉄平監督特集上映」

上映作品:『ミは未来のミ』(新作長編)ほか、短編4本(※作品概要、上映スケジュールはアップリンク吉祥寺サイトまで)
上映期間:2020年7月10日(金)~7月23日(木)
劇場:アップリンク吉祥寺
         7月10日~16日:https://joji.uplink.co.jp/movie/2020/5466
         7月17日~23日:https://joji.uplink.co.jp/movie/2020/5477

■磯部鉄平(Teppei Isobe)監督 プロフィール

磯部鉄平監督
ビジュアルアーツ専門学校大阪卒業。
小谷忠典監督のドキュメンタリー映画『フリーダ・カーロの遺品』(2015) に海外撮影スタッフとして参加。帰国後は映像フリーランスとして企業VP、MVのディレクターや、インディーズ映画のスタッフとして活動する。
主な参加作品は「見栄を張る」(助監督、編集)、「コントロール・オブ・バイオレンス」(制作)、「椿、母に会いに」(制作)、「大阪少女」(助監督)、「蝉の鳴くクリスマス」(監督補・編集)など多数。
2016年から映画製作を開始。国内外の映画祭に多数入選、受賞する。
2019年、同級生の谷口慈彦と共に映像制作会社株式会社 belly roll film( ベリーロールフィルム ) を設立する。
2020年、「ミは未来のミ」/「予定は未定」「オーバーナイトウォーク」がアップリンク吉祥寺にて公開決定。最新作は長編「コーンフレーク」。
2020年3月、劇場公開用長編「アリスインデッドリースクール」の撮影を控える。

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