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JAPAN CUTS

北米最大日本映画紹介映画祭「JAPAN CUTS」に、故・大林監督の偉業を称える“大林賞”新設

大林宣彦監督最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の公開日(7月31日)を待つばかりの今、2007年よりNYで開催されてきた北米最大の日本映画を紹介する映画祭「JAPAN CUTS」にて、新たに“大林賞”が新設されることが決まった。

「JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ~」は、2007年の開始以来、毎年7万人以上の観客を動員し、全米初公開作品を多く含む300本以上の邦画を上映してきた、ジャパン・ソサエティー(JS)が主催する北米最大の日本映画祭だ。
この度新設が決定となった「大林賞」(Obayashi Prize)は、故・大林宣彦監督(1938~2020年)の日本映画界での偉業を称えるもの。
本賞は、日本映画の未来を担う次世代の若手監督の自主制作による長編作品を7作品上映するネクストジェネレーション・コンペティション部門(NEXT GENERATION)から、審査員が最も優れた作品の中から1作品を “大林賞”として選出される。

映画祭の公式リリースには、以下のように紹介されている。

大林監督は次の言葉を残されています。「笑顔と、生きること、そして、今日より少し良い明日をたぐり寄せるために、ぼくは映画を拵えてきた。だから、ぼくの続きはみんながやってね。」
この言葉の通り「大林賞」は、独創的な宇宙感、創造性を特徴とする先駆的な映画人の大林宣彦監督に敬意を表して、次世代の映像作家に贈られます。大林賞は、映画業界の専門家から構成される審査員により、本映画祭のネクスト・ジェネレーション部門で最も優秀な独立系長編映画監督に贈られます。総合的な観点から最も将来性と才能を発揮している若手の映像作家の活動を後押しすることを目的としています。
大林監督の長女で料理家、映画監督の大林千茱萸氏は、下記のように述べています。
「父が映画作家として歩んできた道がこうして、また新たな未来の作家さんたちへと受け継いで戴けること、たいへん光栄であり、誇らしい限りです。父と共に映画を作り続けてきたプロデューサー恭子さんも、涙ぐみながら『たいへん嬉しいです、感謝します』と、皆さまに伝えて欲しいとのことでした。」(以上、映画祭公式リリースから抜粋)

第14回「JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ~」は、NY本国時間2020年7月17日(金)から7月30日(木)の期間中、オンライン上で開催され、長編メイン部門(FEATURE SLATE)にて、『海辺の映画館—キネマの玉手箱』が上映されるほか、大林宣彦彦監督の遺徳を偲び「ライフとキャリア」についてオンライン上で、「大林監督についてのパネル討論会」が開催。
2015年に開催した大林監督作品の特集上映会のキュレーターも務めたアーロン・ジェロー博士が司会をつとめ、大林監督のご息女の大林千茱萸氏、女優の常盤貴子氏、朝日新聞記者・石飛徳樹氏、市民出資映画館シアターキノ代表の中島洋氏らが語り合う。
映画『海辺の映画館—キネマの玉手箱』は、7月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開。

JAPAN CUTS

第14回「JAPAN CUTS ~ジャパン・カッツ~」/JAPAN CUTS: Festival of New Japanese Film
開催日程:2020年7月17日(金)~7月30日(木)*NY現地夏時間
主催団体:ジャパン・ソサエティー(JS)
映画祭公式HP:https://www.japansociety.org/page/programs/film/japan-cuts-2020

新型コロナウィルス感染拡大の世界的な現状を鑑み、今回は、従来の劇場内での上映形式とは違い、完全にオンライン上で開催される。
本映画祭の配信プラットフォームと技術サービスにはFestival ScopeとShift72の協力のもと、日本映画ファンにはたまらない映画部が選りすぐった映画作品を14日間のユニークな上映形式で紹介される。
今回は初めてニューヨークの観客のみならず、全米中にいる日本映画好きな皆様に本映画祭が届けられる。
本映画祭のオンライン版では、長編作品と短編作品の総計40本の多彩なラインアップをビデオ・オン・ディマンド(VOD)モデルで提供し、チケットの購入と視聴のアクセスは米国内に制限される。

映画『海辺の映画館—キネマの玉手箱』

“ねぇ、映画で僕らの未来変えて見ようよ――“大林宣彦監督からの最期のメッセージ。

INTRODUCTION
物語は、尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎え、日本の戦争映画特集を観ていた若者3人が、スクリーンの世界にタイムリープし、戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島を辿り、そこで出会った史実で戦争の犠牲になった移動劇団「桜隊」の悲劇の運命を変えるために奔走するというもの。
メインキャストとして、銀幕の世界へタイムリープする3人の若い男を、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が演じる。
3人の男たちそれぞれの運命のヒロインを、本作が映画初出演となる吉田玲、大林組初参加の成海璃子、前作に続く出演となる山崎紘菜が演じている。また、物語の軸となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を⽀える常盤貴子が演じている。

STORY
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。最終日は、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行。
そこで映画を観ていた若者3人は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。
戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ——。そこで出会ったのは移動劇団「桜隊」だった。
「桜隊」を救うため、3人の男たちは運命を変えようと奔走するのだが……!?

大林宣彦 監督作品
厚木拓郎 細山田隆人 細田善彦 吉田 玲(新人)  成海璃子 山崎紘菜 常盤貴子
製作:『海辺の映画館—キネマの玉手箱』製作委員会(吉本興業/TANAKA/バップ/アミューズメントメディア総合学院)
製作協力:大林恭子 エグゼクティブ・プロデューサー:奥山和由 企画プロデューサー:鍋島壽夫 脚本・編集:大林宣彦 脚本:内藤忠司/小中和哉
音楽:山下康介 撮影監督・編集・合成:三本木久城 VFX:塚元陽大 美術監督:竹内公一 照明:西表燈光 録音:内田 誠 整音:山本逸美
配給:アスミック・エース  製作プロダクション:PSC
©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
公式HP:umibenoeigakan.jp
公式Twitter:@umibenoeigakan  #海辺の映画館

予告編

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7月31日(金) TOHOシネマズシャンテほか全国公開

海辺の映画館

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