大林監督最後の作品『海辺の映画館』が、満席回続出の大反響好スタート。公開拡大へ。
7月31日に公開初日を迎えた、大林宣彦監督最新作『海辺の映画館―キネマの玉手箱』が、ミニシアターランキング第1位、満席回続出の好スタートを切った。
興行通信社調べの「ミニシアターランキング」(http://www.kogyotsushin.com/archives/minitheater/)では第1位にランクイン、メイン館では満員回が続出となる好調スタート。初週7月31日(金)~8月2日(日)の3日間で、動員4,012名/興収5,131,320円となっている。
TOHOシネマズシャンテでは土曜日、全回満席、TOHOシネマズ新宿では、土日の8回中6回が満席に。スクリーンアベレージは301,842円となり、コロナ禍の中、同週公開の作品の中では高い数値を記録した。
さらにTOHOシネマズ調べでは、パンフレットの購買率は40%を超え、現在、完売している劇場も。
今後、全国69館での拡大公開が決定している。
観客層は、初日から映画ファンが多く駆け付け、尾道三部作をリアルタイムで体験した40代、50代の映画ファンを中心に、午前中はシニア層、お昼以降は30代、20代と下がっていき、男女比は6:4 。
SNS上には、「ストーリーも映像も過去最高にぶっ飛んでいて最高でした。」「今までの大林監督作品のまさに集大成ともいうべき、戦争と平和を主張を持って描いている。今を生きる若者に見てほしい。」「どこを切っても大林しか出てこない大林映画。」「とてつもない作品でした。」「映画史に刻まれる映画のなかの映画。」「傑作!」「サイケデリックな走馬灯の様」「哀しいが希望を持った作品」「開始3分で、あまりの情報量に脳がいきなり容量オーバー」「おもちゃ箱をひっくり返したような最高な映画でした」「もっとみたかったけど、最後の最後もこんな素晴らしい作品をみせてくださってありがとうございます」など、最期の作品を味わい、大林監督の遺言を確かに受け取った観客からの温かい感想で盛り上がり、今週のFilmarks「映画初日満足度ランキング(7月第5週)」では、Filmarksユーザーからも高い評価を集め、第2位にランクインしている。
また、8月18日(火)発売の「ユリイカ」では、大林宣彦監督特集が決まっており、高畑勲との生前の貴重な対談の再録や、本誌のための書き下ろしの寄稿が多く寄せられた充実の1冊になっている。
映画『海辺の映画館—キネマの玉手箱』
“ねぇ、映画で僕らの未来変えて見ようよ――“大林宣彦監督からの最期のメッセージ。
INTRODUCTION
物語は、尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎え、日本の戦争映画特集を観ていた若者3人が、スクリーンの世界にタイムリープし、戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島を辿り、そこで出会った史実で戦争の犠牲になった移動劇団「桜隊」の悲劇の運命を変えるために奔走するというもの。
メインキャストとして、銀幕の世界へタイムリープする3人の若い男を、厚木拓郎、細山田隆人、細田善彦が演じる。
3人の男たちそれぞれの運命のヒロインを、本作が映画初出演となる吉田玲、大林組初参加の成海璃子、前作に続く出演となる山崎紘菜が演じている。また、物語の軸となる移動劇団「桜隊」の看板女優を、近年の大林作品を⽀える常盤貴子が演じている。
STORY
尾道の海辺にある唯一の映画館「瀬戸内キネマ」が閉館を迎えた。最終日は、「日本の戦争映画大特集」のオールナイト興行。
そこで映画を観ていた若者3人は、突然劇場を襲った稲妻の閃光に包まれ、スクリーンの世界にタイムリープする。
戊辰戦争、日中戦争、沖縄戦、そして原爆投下前夜の広島へ——。そこで出会ったのは移動劇団「桜隊」だった。
「桜隊」を救うため、3人の男たちは運命を変えようと奔走するのだが……!?
大林宣彦 監督作品
厚木拓郎 細山田隆人 細田善彦 吉田 玲(新人) 成海璃子 山崎紘菜 常盤貴子
製作:『海辺の映画館—キネマの玉手箱』製作委員会(吉本興業/TANAKA/バップ/アミューズメントメディア総合学院)
製作協力:大林恭子 エグゼクティブ・プロデューサー:奥山和由 企画プロデューサー:鍋島壽夫 脚本・編集:大林宣彦 脚本:内藤忠司/小中和哉
音楽:山下康介 撮影監督・編集・合成:三本木久城 VFX:塚元陽大 美術監督:竹内公一 照明:西表燈光 録音:内田 誠 整音:山本逸美
配給:アスミック・エース 製作プロダクション:PSC
©2020「海辺の映画館—キネマの玉手箱」製作委員会/PSC
公式HP:umibenoeigakan.jp
公式Twitter:@umibenoeigakan #海辺の映画館
予告編
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