岩井俊二監督『8日で死んだ怪獣の12日の物語』劇場版が全国ミニシアター公開決定。のんも出演
岩井俊二監督×斎藤工×武井壮×樋口真嗣がタッグを組み、YouTubeにて配信された『8日で死んだ怪獣の12日の物語』に、『この世界の片隅に』(2016年)で圧倒的な存在感を発揮したのんを追加キャストに迎えた劇場版が、7月31日(金)より全国のミニシアター支援のために劇場公開されることが決定した。(コメントあり)
本作品は、SNSにて樋口真嗣監督ら5人の監督が発動した「カプセル怪獣計画」の番外編であり、全編ほぼリモートで撮影された。
主人公のサトウタクミを演じるのは、現在「BG〜身辺警護人〜」(テレビ朝日系)が絶賛放送中で、ミニシアターパークの活動などを通して積極的にミニシアターを支援している斎藤工。俳優としてだけでなく、監督やプロデュースまでもこなすそのバイタリティをリモート撮影という特殊な状況下でも発揮し、主演を務める。
そして、今回追加での出演が発表されたのんが演じるのは、通販で宇宙人を買ったという丸戸のん。「この役を演じられるのはのんしかいない」という岩井監督からのラブコールに応え、岩井組に初参加する。
サトウタクミの先輩オカモトソウを演じるのは武井壮。
そして、話題作への出演が続く穂志もえかがYouTuber“もえかす”を演じ、これまでとは違った一面を見せる。
個性豊かな岩井組初参加の面々に加え、原案の樋口真嗣も登場し、フィクションなのにドキュメンタリーのようなちょっと不思議で優しい世界へと導いてくれる。
世界中が今も直面している新型コロナウイルスとの戦い。このような状況下だからこその岩井俊二のクリエイティブ力が光る、2020年の今を切り取る作品が誕生した。
なお、劇場の詳細に関しては、6月27日(土)以降公式サイトにて随時発表される。
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公開直前イベント(トークノーカット動画&フォトギャラリー)
ポスタービジュアル解禁
今回解禁されたポスタービジュアルは、人気の少ないコロナ禍の東京を背景に、何か言いたげな人間の表情が印象的なモノトーンのポスター。渋谷の街には岩井俊二監督自ら造形した様々な怪獣も配置されており、作品の不思議な世界観がビジュアルにも反映されている。
「世界は愛でつながっている」
これまで多様な映画文化を支えてきてくれたミニシアターを応援すべく、本作は売上の一部をミニシアター支援に充てる特別興業が予定されている。
コメント到着
斎藤工
四月末、岩井監督の1通のお便りから密やかに始まったこのプロジェクトは、カプセル怪獣の如く日々変化と進化を繰り返し、登場人物も、のんさん、武井壮さん、穂志もえかさん、更には”怪獣や星人”が参加して下さり、作品自体が第二形態へと大きく変貌を遂げました。
他に類を見ないこの進化型怪獣(映画)の目的・ミッションは、人類の平和と、ミニシアターを中心とした映画館の救済です。映画を愛する皆様に、岩井俊二監督・我々の想いが届く事を願っております。
のん
岩井俊二監督のリモート撮影作品に参加させていただき心から嬉しく思います。
そして斎藤工さんとも初めての共演をさせていただきました。先輩俳優と後輩のやりとり、とても楽しかったです。
怪獣の卵をネットで買って、未知の生き物に地球の未来を委ねる不思議な世界観。小さな白い怪獣が今にも動き出すんじゃないかと、ドキドキしました。
どんな状況でも映画作りをする岩井監督の作品に参加できて感動しています。
コロナ禍で気持ちがしぼみがちな中、私も大人しくしてるだけじゃダメだ、と勇気付けられました。
ミニシアターが無くなっては困るということで、斎藤工さんも参加されているミニシアターエイドに、私も参加させていただきました。
今回は、作品で応援できるということで、役者として一番嬉しい形だなと思います。みんなの大切な、映画の記憶が刻まれる場所が、残っていって欲しいと願います。
岩井俊二監督
樋口真嗣監督たちが始めた「カプセル怪獣計画」というリレーチャレンジ動画企画に声をかけられたのが4月28日。
その趣旨をちょっと誤解して、じぶんなりのショートストーリーを考えてしまいました。
小さな怪獣の卵を通販で購入し、毎日育てていくと、思いがけない怪獣に成長していくという物語。
一ヶ月後には撮影も完了していたので、途轍もなく速いぺースで完成してしまった作品です。
コロナという、今世界中で猛威を振るっている世紀の災厄。誰もが対岸の火事ではいられないこの事態。
我々エンターテインメントの世界も、真っ先に甚大な被害を被りました。
僕は仕事を作る立場の側です。その責任の重さを今回ほど強く感じたことはなかった気がします。
この作品を作ることそのものがコロナ禍にあって自分のできるせめてもの抵抗だった気がします。
気の休まらない日々の中、この作品が誰かのせめてもの気休めになってくれたら。そんな想いです。
劇場版『8日で死んだ怪獣の12日の物語』
ストーリー
通販サイトでコロナと戦ってくれるというカプセル怪獣を買ったサトウタクミ(斎藤工)。毎日怪獣の成長を配信しているタクミの元には、通販で宇宙人を買ったという後輩の丸戸のん(のん)や、コロナの影響で無職になってしまった先輩のオカモトソウ(武井壮)など、色々な人から連絡がくる。
日に日に怪獣は成長していくが、どうもYouTuberもえかす(穂志もえか)が育てる怪獣とは種類が違うようだ。
怪獣に詳しい知り合いの樋口監督(樋口真嗣)にノウハウを聞きながら、日々怪獣を育てていくタクミ。果たしてタクミはきちんと怪獣を育てることができるのか? そして、この怪獣はコロナをやっつけてくれるのか?
出演:
斎藤工、のん、武井壮、穂志もえか、樋口真嗣
脚本・監督・造形:岩井俊二
原案:樋口真嗣
音楽:蒔田尚昊=冬木透
プロデューサー:宮川朋之 水野昌
制作:ロックウェルアイズ
配給:ノーマンズ・ノーズ
(C)日本映画専門チャンネル/ロックウェルアイズ
公式サイト:https://12daymonster8.com
Twitter 岩井俊二映画祭 @iwaiff: https://twitter.com/iwaiff
2020年7月31日(金)より全国のミニシアターで順次公開!
<カプセル怪獣計画>
本作品は、「カプセル怪獣計画」の番外編にあたる岩井俊二のオリジナルストーリーです。
カプセル怪獣計画とは、樋口真嗣監督ら5人の監督が発動した「怪獣の人形に願いを込めてコロナウイルスを倒そう」という趣旨のもと、自宅で撮影した見えない大怪獣コロナと自分の怪獣との戦いを、次の仲間にリレー形式でパスしていくものです。
https://twitter.com/kaijudefeatcov
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