見どころは“美しい間宮祥太朗”と“5時間ゴミ箱をあさった桜井日奈子”!?
10月29日、第32回東京国際映画祭 特別招待作品として、『殺さない彼と死なない彼女』の舞台挨拶付き上映がTOHOシネマズ六本木ヒルズで行われ、W主演の間宮祥太朗と桜井日奈子、小林啓一監督が登壇した。(舞台挨拶&レッドカーペットフォト)
まず、間宮が「今日この映画を選んでくださったみなさん、ありがとうございます」と感謝を述べ、「今も、(通訳の)英語を聞いて緊張してきたということです」と桜井の緊張ぶりを紹介。
桜井は「映画祭は初めてで、昨日は使い物にならないくらい緊張してしまいました。間宮さんにフォローいただいてここに立てています」と挨拶。
小林監督は「東京国際映画祭で8年前にデビューしたので感慨深いです」と述べた。
本作は、Twitterで話題になった同名タイトルの4コマ漫画が原作になっているが、映画化しようと思ったきっかけについて、小林監督が「プロデューサーからいろいろといただいたものを読んでいる中で、いい作品になるかも、そして自分が描きたいものに似ているとも思った」と明かした。
撮影は去年のちょうど今頃で、苦労したことについて尋ねると、間宮は「スケジュールに恵まれ、照明部がなく自然光にこだわり、光がダメなら撮影をしないということが許されるスケジュールですごく充実していました。困ったこと、苦しんだことはなかったです」、桜井は「鹿野という役はつかみどころがないキャラクターですが、撮影に入る前に1週間、監督と間宮さんでデスカッション、役についてお話ししたり、リハーサルができたので不安もだいぶ和らいでINできました」と振り返った。
続いて出来上がった作品で、好きなシーン、ぜひ観てほしいポイントを質問すると、桜井は「INした日のワンシーンです。リハーサルで5時間かかっています。監督のこだわりのもと、みんなで作ったシーンです。(間宮演じる)小坂とクラスの女子生徒が話している、その目線の先で、鹿野がごみ箱をあさっています。5時間あさっていました」と驚きのエピソードを披露。
監督は「そうですね。それくらいかかるかなと(笑)」と奮闘を称えた。
間宮は「僕も含めてなんですが、今、SNSの発達もあって大人数を相手にしなければならないという錯覚をしはじめているなと思っていて、この映画は、“二人”という自分と特別な誰かの話なので、ひとりそんな存在がいることの尊さが伝わればばいいなと思います」、さらに「監督は、女性を撮るのが上手くて、きれいに撮っているので2時間満足いただけます」と述べると、小林監督は「間宮君も美しく撮ったつもりなので、かなりの見どころです」と息があったところを見せ笑わせた。
最後に、桜井が「どんな自分でも認めてくれる誰か一人がいてくれればいれば大丈夫だよ、というメッセージを含んでいます。そんな人と過ごす時間が尊くて、とても大切な時間だと改めて気づかせてくれる作品です」と熱い気持ちを語った。
間宮は「これから映画を観てくれるということ、それだけで嬉しいです。観る前と観た後、その人にとって少しでも違ったらそれだけで幸せです」、小林監督からは「繊細な演技をふたりがしているので、そこを注目して観てほしいです」と、会場の観客へメッセージが送られ、舞台挨拶は終了した。
『殺さない彼と死なない彼女』は11月15日(金)より全国公開される。
画像クレジット:©2019 TIFF
レッドカーペットフォト
映画『殺さない彼と死なない彼女』
すべての孤独をあたたかく癒す、予測不能の感動作!
衝撃のラスト、タイトルの本当の意味に涙する。
<STORY>
何にも興味が持てず、退屈な高校生活を送っていた少年・小坂れい(間宮祥太朗)は、リストカット常習者で“死にたがり”の鹿野なな(桜井日奈子)に出会う。それまで周囲から孤立していた二人は、<ハチの埋葬>をきっかけ同じ時間をともに過ごすことになる。不器用なやりとりを繰り返しながらも、自分を受け入れ、そばに寄り添ってくれるあたたかな存在――そんな相手との出会いは、互いの心の傷を癒し、二人は前を向いて歩み出してしていくのだが……。
間宮祥太朗 桜井日奈子
恒松祐里 堀田真由 箭内夢菜 ゆうたろう
金子大地 中尾暢樹/佐藤玲 佐津川愛美/森口瑤子
監督・脚本:小林啓一
原作:世紀末「殺さない彼と死なない彼女」(KADOKAWA刊)
音楽:奥華子/主題歌:「はなびら」 奥華子(PONY CANYON)
製作:「殺さない彼と死なない彼女」製作委員会
制作プロダクション:マイケルギオン
配給:KADOKAWA/ポニーキャニオン
©2019映画『殺さない彼と死なない彼女』製作委員会
公式サイト:korokare-shikano.jp
11月15日(金) 新宿バルト9ほか全国ロードショー
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