斎藤工(1) 映画を知らない子ども達に映画を。
10月28日、東京国際映画祭が行われているTOHOシネマズ六本木にて、斎藤工が登壇する2部構成のトークショーが行われた。
本記事では、第1部、斎藤工が声優を務めるクレイアニメ「映画の妖精フィルとムー」のワールド・プレミア上映とそのトークショーについて紹介(第2部はページ末リンク)。
本作は、途上国の映画を見たことがない子どもたちに映画を届ける活動をしているWorld Theater Projectに斎藤工が共感してクラウドファンディングにて制作されたもの。
世界には、特に途上国では映画館そのものが無い国もあり、映画を見たことが無い子どもたちも多いという。
そんな途上国の子どもたちを対象に移動映画館を行うNPO法人World Theater Project(ワールドシアタープロジェクト。以下、WTP)によると、既存の映画作品は権利関係が複雑で、まず、上映許可が降りないという。
その壁を乗り越え、権利フリーの作品を作れないか?ということで、斎藤工・板谷由夏がレギュラー出演するWOWOWの番組『映画工房』とWTPがタッグを組んで、本作の制作に至った。
本作で声優を務めた斎藤工と板谷由夏は次のように語った。
斎藤工(フィル役/ゴリラ役)
クレイアニメがいいなと思ったのは、セリフがあると字幕が必要なんだけど、それがいらないっていうこと。
世界中の子供達に届けるためにもその方がいい。
(レコーディングでは)監督からもうちょっと高い声って言われて、だんだんと、明け方のオネエみたいな声になってしまって(笑)
僕のイメージする明け方に新宿界隈で店を閉じようとしているオネエみたいな声。それが僕のモデル(笑)
海を渡ると上映するための映像の権利がものすごい高いハードルになっている。
たとえばマダガスカルは国自体に劇場が無いところですが、そこで上映しようにも権利の許諾が得られない。
なので、権利を飛び越えた権利フリーの移動映画館のための映像作品があればと思って。
WTPさんが作っていたキャラクターフィルとムーのアイディアから、今回の作品制作に至りました。
途上国の、映画ってもの自体を知らない子どもたちにとって、この作品の映像がどのように映るのかなって思った時、
自分にとっての映画ってなんだろうかと思いました。
本作では、列車の窓からのいろんな景色が映画になっていくっていうシーンがあるのですが、それにすごく似ていて、僕も映画っていうこの大きな窓(スクリーン)を通して、世界中のいろんな場所は時代に行ったり、いろんな人になったり、時として物や動物になったり。
映画って魔法の窓だなって思います。
そういうことが宿った映像作品になったらいいなって希望をこめて、「映画の妖精フィルとムー」という形になりました。
初めて見る映像がこの作品になる子どもたちが世界中にいると思うので、自分も届けるっていうところに、これから力を入れていきたいなと思っています。
秦俊子(監督)
本作は、クラウドファンディングでできた作品。皆さんの支えによって作れた作品です。
斎藤さんの原作が最初から素晴らしくて、クレイアニメで制作したんですけど、
自分ひとりだと絶対挑戦しないようなことも皆さんの意見があって一緒に作れて、今までに無い素敵な作品に仕上げることができました。
世界の子どもに見てもらいたいなという思いがあるので、世界各国の子どもに楽しんでもらえたらいいなと思っています。
なお、この日のトークショーのもようは、WOWOWで放送されます。
また、「君の名は。」のTV初放送の他、新海誠特集も放送されます。
<番組情報>
斎藤工×板谷由夏 映画工房 第30回東京国際映画祭スペシャル
11月6日(月)夜8:30 [WOWOWシネマ] 他
レギュラー出演:斎藤工、板谷由夏、中井圭 http://www.wowow.co.jp/movie/koubou/
TV初放送「君の名は。」11月4日(土)夜8:00 [WOWOWシネマ]
<関連番組>
「君の名は。」と新海誠が描く世界 11月3日(金・祝)午後1:00 [WOWOWプライム] 他(無料放送)
http://www.wowow.co.jp/movie/kiminonaha/
TV初放送「君の名は。」11月4日(土)夜8:00 [WOWOWシネマ]
[写真・記事:Jun.S / 写真:Ichigen Kaneda]
関連記事
斎藤工提案・世界の子ども達へ映画を!クラウドファンディング目標達成
『映画の妖精 フィルとムー』作品情報
タイトル:『映画の妖精 フィルとムー』
上映時間 8分
声の出演:斎藤工、板谷由夏(WOWOW『映画工房』)
監督・脚本・アニメート・編集:秦俊子
企画・ストーリー原案・脚本:齊藤工
企画・脚本・プロデューサー:教来石小織
キャラクターデザイン:宮崎あぐり
制作:NPO法人World Theater Project
コメント ( 0 )
トラックバックは利用できません。
この記事へのコメントはありません。