【インタビュー】Natumi.「かけがえのないものは歌を聴いてくれる人がいること」ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」
高梨臨×栁俊太郎W主演ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」(1月9日放送開始)で、主題歌「クルワセ」を歌うアーティスト・Natumi.。2023年のデビュー以来、いくつものアニメ・ドラマ作品でその美しい歌声を披露してきた彼女に、最新曲に込めた想いを聞いた。
23年1月期に放送されたSeason1は、見逃し配信の再生数(1週間)が全話100万回を超え、テレビ東京の番組エピソード別再生数で歴代TOP10に6本ランクインするなど、配信を中心に話題となり、大ヒットとなった。
1月9日放送開始となるSeason2は、主演に高梨臨と栁俊太郎を迎え、新たな妻による夫への復讐劇とその先が描かれる。現代社会が抱える闇に切り込んだ意欲作となっている。
Natumi. インタビュー&撮り下ろしフォト
■主人公の胸の内にある復讐心を表現した楽曲「クルワセ」
‐「夫を社会的に抹殺する 5つの方法 Season2」の主題歌のお話を受けたときのお気持ちは?
Natumi.
2023年始めに放送されたシーズン1は観ていて知っているドラマだったこともあって、お話をいただいたときはとても嬉しかったです。
‐このドラマの物語についてはどう感じられましたか?
Natumi.
ただ単純に不倫を描いているだけに収まらず、SNSなどでの誹謗中傷など、現代社会の問題に視点を当てたドラマになっているなと感じています。
‐主題歌「クルワセ」に込められた想いをお聞かせください。
Natumi.
主人公の日野美咲(演:高梨臨)の心の底に流れているものを表現した歌詞、曲になっています。美咲が胸の内では復讐心を燃やしているけど、表向きはそれを抑えて夫に向き合っている。そういった心情を考えて歌いました。
楽曲自身はR&Bのテイストがあるんですが、私はR&Bの経験があまりなかったので、そこはチャレンジでした。リズムを持たせつつも、ダークな雰囲気の声色を出せるように心がけました。
‐歌詞の中で特に注目してほしいポイントは?
Natumi.
一番はやっぱりサビの部分です。復讐心の狂気性が特に感じられます。
「この紅い血が逆流するまで 私浸し壊してよね(中略)この感覚の全てを満たしてくれなきゃ許さない許したくない」
復讐の怒りに身を任せて壊れていく・・・という部分が表現されていると思います。
‐そうすると、楽曲タイトルの「クルワセ」もまさしく主人公の心情を表しているわけですね。
Natumi.
そうです。そこが主軸になっています。
■幼い頃から歌う環境がありました
‐Natumi.さんが歌手を目指されたきっかけは?
Natumi.
父方の祖父母がカラオケ喫茶を営んでいて、幼い頃から歌を歌う環境がありました。そして歌手を目指すきっかけになったのが、当時通っていたアクターズスクール広島での歌の発表会。私が小6の頃、初めて1人でステージに立って歌ったとき、ステージから見える景色、歌い終わったあとのお客さんの表情や拍手を感じてアーティストになりたいと思うようになりました。
その後、高校三年生になって、いよいよ決心して、上京しました。
‐小6の時の歌の発表会で歌われたのは?
Natumi.
Kyleeさんの「CRAZY FOR YOU」です。
‐更にさかのぼって、幼少の頃、カラオケ喫茶ではどういった歌を?
Natumi.
大塚愛さんの「さくらんぼ」、ケロロ軍曹、「みんなのうた」シリーズの曲とか。面白いのだと、祖父が好きな北島三郎さんの「まつり」とか、演歌も歌ってました。
‐へぇ!バラエティに富んだ歌を歌われたのは、結果的に幅広い練習にもなったのかもしれませんね。
Natumi.
そうかもしれません。
‐アクターズスクール広島の話が出ましたが、ここはPerfumeさんが出身で有名ですよね。
Natumi.
そうなんです!私もPerfumeさんが大好きなんです。
‐アクターズスクール広島での思い出は?
Natumi.
私の魅力は歌唱力だと思っているんですけれど、それを何よりも鍛えてくれたのがアクターズスクール広島でした。そこではソロだけではなく、同期の子とユニットを組んだりして、外部のイベントに出演できたことは、大きな経験になりましたし、当時の私にとっては部活みたいな思いもありました。
■デビュー曲は憧れの方に!
‐そうして、2022年春に、アニメ「境界戦機」第二部エンディングテーマの「pARTs」でメジャーデビューされていますが、この1年半を振り返っていかがでしょうか?
Natumi.
デビューできたことはもちろんとても嬉しかったですし、アーティストとして活動していく上で、様々なジャンルの楽曲を歌えて、私自身にとってチャレンジもありました。
“Natumi.”というアーティスト名には、「Naturalで自分らしく」表現したいという意味を込めています。じゃあ「自分らしく」ってどういうもの?って、それまでは漠然とした部分もあったけど、この1年半で続けてきたチャレンジが積み重なって、少しずつ形になってきたなという実感もあります。
‐元々Natumi.さんはアニメ好きだそうですが、デビュー曲がアニメ作品とのタイアップというのもより一層喜びが大きかったのでは?
Natumi.
はい。嬉しすぎて、最初はなかなか実感がわかないほどでした。
‐ご自身で影響を受けたなと思うアーティストは?
Natumi.
歌という意味では、LiSAさん、Aimerさん、EGOISTさんが私のルーツになっているかなと思います。
そして、私のデビュー曲「pARTs」を楽曲プロデュースしていただいた澤野弘之さんの楽曲がすごく好きです。
‐澤野弘之さんの楽曲はデビュー前からお好きだったんですか?
Natumi.
そうです!
‐なるほど!元々好きだった方にデビュー曲をプロデュースしてもらうという意味でもとても嬉しかったのでは?
Natumi.
はい!憧れの方に楽曲をプロデュースしていただけるというのはとても嬉しかったですし、同時にプレッシャーもありました。
楽曲を提供していただけでなく、歌入れ時に目の前でディクレションもしていただいて、より緊張しました(笑)
‐澤野さんのディレクションでご自身の成長に繋がったものはありましたか?
Natumi.
息を多めにしてブレス感を出すというディレクションが一番記憶に残っています。
それまでは、LiSAさんのように歌唱力で歌い切るという歌い方をしてきたので、たとえば、高音で張りながらビブラートを付けるというような歌い方はしてきたんです。
でも、息を多めにしてブレス感を感じられるような歌い方はこれまでしてこなかったなというのに気づきました。なので、レコーディングしているときは、新しいチャレンジなので不安もあったんですけれど、完成した楽曲を聴くと、それがアクセントになっていて、より完成度の高いものに感じました。それまでの私だけでは表現できなかったものが新たに表現できていて、それがとても勉強になりました。
「pARTs」という曲はそれ以外にも難しい部分がありますが、私にとってデビュー曲でもあり、今後の私のアーティストとしての成長に合わせて、曲も成長していくんだと感じています。
それまでの自分に足りないものを感じることができたレコーディングでした。
■かけがえのないものは、歌を聴いてくれる人がいること。
‐プロフィールの目標欄に「武道館でのワンマンライブ」とありますが、改めて今後のアーティスト活動としての抱負をお聞かせください。
Natumi.
私がアーティストになりたいと思ったのは「ステージでたくさんの人に歌を聴いてもらいたい」と思ったからです。なので、日本武道館もそうですし、より大きな会場でたくさんの方に歌を聴いてもらえるようになることが夢です。
‐多くのアーティストやバンドが出演するフェス、あるいはテレビの歌番組なんかも?
Natumi.
是非出てみたいです。ステージで歌って、歌を聴いてくれる人がいることが、私にとってもかけがえのないものだからです。
‐ところでご自身で楽器の演奏はされますか?
Natumi.
ギターの練習はすこしずつやってますけど、まだお客さんの前で披露できるレベルになってないです(笑)
‐いつの日か自分で納得がいくようになれば、お客さんの前でも?プロ歌手の中には「私、下手なんですけど」と言って、コンサートの中で1曲だけギターを弾かれたりする方もいますし。
Natumi.
バラードなんかの弾き語りができたらカッコいいなって思うので、演出としてでもいつかできたらいいな。でもまだ宣言できるほどには(笑)
‐もしかしたらその日が来るかも?という気楽な感じでファンの方は待っていればいいですね。
Natumi.
そうですね(笑)
■ドラマと一緒に楽曲も楽しんでください!
‐歌以外で、ふだん好きな過ごし方は?
Natumi.
アニメやゲームです。最近は「薬屋のひとりごと」というアニメがお気に入りです。原作は小説なんですが、高校生のときハマっていたのがアニメ化されたので嬉しかったです。ほかには「呪術廻戦」「葬送のフリーレン」や、少し前のアニメ作品だと「シュガシュガルーン」も好きです。ゲームは「モンハンNow」や「ウマ娘」、「DEEMO」っていう音ゲーも最近楽しんでいます。
‐最後に改めて、ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」の主題歌「クルワセ」についてのメッセージをお願いします。
Natumi.
観ている人が、ドラマの世界にさらに惹き込まれていくような楽曲になっています。是非ドラマと一緒に楽しんで、楽曲も好きになってもらえると嬉しいです!
Natumi.(なつみ) プロフィール
幼少期から広島県を中心に様々なイベントやテレビで活動し、多くのオーディションを重ね2020年に上京。
アーティスト名には“Naturalな自分で”という意味が込められている。
迫力のある歌声が魅力で、聴く人を必ず虜にするボーカリスト。
2022年6月1日にテレビ東京系アニメ『境界戦機』第二部エンディングテーマ「pARTs」でCDデビュー同楽曲は澤野弘之楽曲プロデュース。
2022年11月11日にTBS系 日曜劇場『アトムの童』劇中使用曲「ラストノート」配信リリース。
その美しい歌声に多くの視聴者からの注目が集まった。
劇中使用曲ver.からバンド編成にストリングスも加わったより壮大なアレンジを施した「ラストノート -full arrange ver.-」を2023年1月18日に配信リリース。
2023年3月8日にMBSドラマ『バツイチがモテるなんて聞いてません』エンディング主題歌「Knock」を配信リリース。
Official WEBSITE:
Instagram:https://www.instagram.com/natumi._official/
X(staff公式):https://twitter.com/natumi_official
TikTok:https://www.tiktok.com/@natumi._official
Natumi. YouTube Channel:https://www.youtube.com/channel/UCnAjR1Z5tCR_wCEtwmcmt5Q
■撮り下ろしフォトギャラリー
[インタビュー・写真:三平准太郎]
Natumi.「クルワセ」
2024.1.10 NEW SINGLE DIGITAL RELEASE
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ドラマチューズ!「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」
《第1話あらすじ》
漫画家を目指していた日野美咲(高梨臨)は、敏腕漫画編集者の透(栁俊太郎)と結婚。息子の優斗にも恵まれ楽しく暮らしていた。
ある日優斗に小麦アレルギーが発覚。優斗が小麦を口にしないよう慎重に見守っていた美咲だったが、外出先から見守りアプリを起動するとそこには苦しそうに胸を押さえる優斗の姿が。そばにいる透は慌てるばかりで何もする気配がない。慌てて帰宅した美咲が透から発せられたのは思いがけない一言だった_。
出演:高梨臨 栁俊太郎 桜井玲香 工藤遥 市村優汰 稲葉友 / 藤田朋子 佐戸井けん太
濱津隆之 東京ホテイソン(ショーゴ たける)
原作:「夫を社会的に抹殺する5つの方法」アップクロス・三田たたみ/CLLENN
監督:上村奈帆 的場政行
脚本:上村奈帆
音楽:齋藤優輝
主題歌:Natumi.「クルワセ」(avex trax)
制作協力:ホリプロ
製作著作:テレビ東京
©テレビ東京
公式HP:https://www.tv-tokyo.co.jp/otosatsu2/
公式X(Twitter):@tx_otosatsu
公式Instagram:@tx_otosatsu
公式TikTok:@tx__otosatsu
2024年1月9日スタート 毎週火曜深夜 24時30分~25時 テレ東ほか
TVer:https://tver.jp/series/sr9vwa57tg
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