【インタビュー】高梨臨＆栁俊太郎Ｗ主演。復讐劇のその先へ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」

2024.01.12

ドラマ「夫を社会的に抹殺する5つの方法 Season2」（1月9日放送開始）でＷ主演を務める高梨臨と栁俊太郎。大ヒットとなったSeason1に続く新たな復讐劇に挑む２人に出演にあたっての意気込みを聞いた。

23年1月期に放送されたSeason1は、見逃し配信の再生数（１週間）が全話100万回を超え、テレビ東京の番組エピソード別再生数で歴代TOP10に６本ランクインするなど、配信を中心に話題となり、大ヒットとなった。
1月9日放送開始となるSeason2は、主演に高梨臨と栁俊太郎を迎え、新たな妻による夫への復讐劇とその先が描かれる。現代社会が抱える闇に切り込んだ意欲作となっている。

高梨臨＆栁俊太郎インタビュー＆撮り下ろしフォト

高梨臨／栁俊太郎

■ガッツリの共演は初めて

‐本作出演にあたって、原作はご覧になりましたか？その上での印象をお聞かせください。

栁俊太郎（日野透役）
次が気になる展開が盛り込まれていて、スリルのある作品だなと思って楽しく読みました。

高梨臨（日野美咲役）
その通りで、読み出すと止まりませんでした。ドラマの方は原作とは少し内容が違うんですが、次が気になる展開があるという点では同じです。

‐それぞれ演じられたキャラクターの紹介と、演じるにあたってどういう取り組みを考えられているのか教えてください。

栁俊太郎
撮影はこれからなので、細かいところは現場で作っていくと思いますが、“透”というキャラクターはプライドが高くて、とにかく負けることが嫌い。そして自分の価値観をとても大切にしていて、それを失わないように生きています。
そういう意味では何事にもストイックなんですが、その方向性が間違ってしまう役なので、そのプライドをずっと保ちながら、現場では進めていきたいなと思っています。

高梨臨
“美咲”は漫画家になることをずっと夢見ていたんですが、透と出会って結婚して子供が生まれて、それからは自分の夢というよりは、子供のために、家族のために人生を生きている女性です。それに幸せを感じていましたが、子供の死をきっかけに生きる気力を失います。
でも復讐することを思い立ってからは、再び生きる活力がみなぎってきます。
私との共通点で言えば、私も昔、漫画家になりたかったし、年齢的にも家庭と仕事の両立させなきゃという想いを持っていることかなと思います。
物語はスリリングですが、感情的には共感できるところがある役だなと感じています。

第１話場面写真 ©テレビ東京

‐お二人はこれまで共演されたことは？

栁俊太郎
ゲスト出演で少しだけというのはありましたが、ガッツリ共演するのは今回が初めてです。

‐撮影前ですが、それぞれのお互いの印象は？

栁俊太郎
このまんまで、とても楽な感じです。

高梨臨
２人でちゃんとお話したことはないので、見た目のスタイリッシュさと、これまで演じられたダークな役なんかもあって、闇深そうなイメージを勝手に持っています（笑）
今回の役は、プライドが高くて、モラハラ的なところもありますが、とても（栁さんに）合いそうだなって思っています。怖いなぁって（笑）

■そのあとの沈黙がとても気まずい

‐この物語は、コミュニケーション不足に起因する人間社会の不条理について描かれていますが、お二人が、そういった問題に直面したとき、どのように乗り越えようとされますか？

栁俊太郎
まず、このドラマの美咲のように復讐するとなったら、体力も使うしできないですね。

高梨臨
うん、親友であっても、復讐するぐらいなら縁を切ると思うし、例えばSNSで変な人に粘着されたとしても、どこの誰だか知らない人なんで関係ないやって思います。
でも、今回のドラマのように相手が夫だからこそ許せなくて、復讐にまで至るパワーがあるのかなぁって思います。（夫の過失で）いちばん大事な息子を失うことになって。

‐お仕事でコミュニケーション不足を感じられたときは？

栁俊太郎
僕はコミュニケーションがあんまり得意じゃないのもあるけれど、その現場が終わるまで解決しようと、そもそも思わないことが多いかな。それだとダメなんだけど（笑）
自分からどうやって解決するのか難しいですね。むしろその方法を知りたいです。

高梨臨
難しいですよね。例えば現場で自分が年上の立場だったりしたら、（年下の役者さんたちに）とりあえず手当たり次第話しかけたりするかな。好きな食べ物は何？とか、昨日は何してたの？とか。相手が気を使わずにしゃべってくれるようになるまで頑張ろうって。
でもそれは、その時の役として必要だと思ったときに、半分義務感でやってることだし、そうでなければ、そもそも私自身はそこまでして解決しようとはあまり思わないから、そういう意味では（栁さんと）同じタイプかも（笑）

栁俊太郎
「好きな食べ物は？」は僕も聞くことあるんだけど、聞いたところで「そうなんだぁ」で終わって、そのあとの沈黙がとても気まずい（笑）
「こいつなんで聞いてきたんだ？」って思われてそう。

■意外？な趣味

‐お二人はオフの日などはどういう時間の過ごし方をするのがお好きですか？

栁俊太郎
家で料理を作るのが好きですね。それがリラックスになっています。

高梨臨
へぇ、自分でご飯を作るんだ。でもインスタとかに上げてなくない？

栁俊太郎
上げるのが恥ずかしい（笑）人に向けて作っているんじゃなく、自分に向けて作っているので、出来たらすぐに、お酒を飲みながら食べます。夜中ならサッカーを観ながらとか。犬と戯れながらとか。

高梨臨
ほんとに料理が好きな人ですね。

‐ちなみに栁さんはどんな料理を？

栁俊太郎
もうなんでもです。難しければ難しいほど、実験感覚で楽しめて気合が入ります。どれぐらい煮込んでとか。
特に現場が続くときほど、ロケ弁だけで栄養が偏らないように自分で作ります。

高梨臨
いいなぁ。私も食べたい！

‐高梨さんのオフの日の過ごし方は？

高梨臨
私は運動が好きなので、休みの日はランニングしたり、ゴルフに行ったりします。

栁俊太郎
へぇ！意外！

高梨臨
意外かなぁ？運動神経はそんなに悪くないんだけど（笑）

‐ゴルフのスコアは？

高梨臨
アマチュアにとっては100を切るのがひとつの壁だと言われているので、「今年中に100を切ります！」って、１月頃のインタビューで宣言したんですけれど、結局切れずに2023年が終わりそうです。

栁俊太郎
ゴルフを始めてどれぐらいなんですか？

高梨臨
２、３年ぐらいかな。でも行けない時期が続くこともあって、ぜんぜん上手くならないんです。でも下手でも趣味として楽しいので続けています。

■より視聴者から嫌われる役かなって

‐シーズン２の魅力はズバリなんでしょう？

栁俊太郎
僕は復讐される側ですが、奥さんに対するストレスのかけ方がシーズン１とはまた違うし、よりダークだなと思います。やっぱり子供の死も絡んできますから。なので、僕の役はより（視聴者から）嫌われるんじゃないかなって思っています（笑）

高梨臨
シーズン２はストーリーがより生々しくなっていますよね。リアルにこんなことありそうって感じられる点が楽しめると思います。
シーズン１で野村周平くんが演じた役（奥田大輔）もモラハラ・パワハラで相当嫌な役でしたが、シーズン２で栁くん演じる透は、更にリアル感のある嫌な感じのキャラクターになっています。

栁俊太郎
うん、とても嫌な感じ（笑）

‐最後に視聴者の皆さんにメッセージをお願いします。

栁俊太郎
最初にも言いましたように、リズム感があって、続きの展開が気になる物語になっていますので、１話を観ていただければ、続きが気になると思います。
その中で、僕の演じた透は、救いようのないクズなので（笑）、それを存分に演じられたらなと思います。

高梨臨
謎で魅力的な気になる人物も登場しますし、ストーリーを純粋に楽しんでいただけると思っています。
私が演じる美咲が、幸せの頂点から一気に生きる希望を失うところまで落ちて、そこから復讐に出会って、そして元々の夢だった漫画家になることへの気持ちもだんだんと強くなっていくところは、ドラマを観てくれている人にとって爽快に感じるところがある反面、果たしてそれが幸せなのかという疑問も感じられるかもしれません。そういうところを楽しんでいただけたらなと思います。

: 高梨臨

: 高梨臨

高梨臨（たかなしりん）プロフィール
1988年生まれ、千葉県出身。2012年、第65回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にノミネートされたアッバス・キアロスタミ監督作『ライク・サムワン・イン・ラブ』に主演。2014年にはNHK連続テレビ小説『花子とアン』でヒロインの友人役を演じ、お茶の間の注目を集める。その後、『恋がヘタでも生きてます』(NTV)、NHK大河ドラマ『西郷どん』、『PICU 小児集中治療室』(CX)など数々のドラマに出演。2023年は、『MALICE』(U-NEXT)、『VIVANT』（TBS）、『単身花日』（EX）など話題のドラマへの出演が続いた。日英合作映画『コットンテール』（監督：パトリック・ディキンソン）の公開を3/1に控える。

栁俊太郎（やなぎしゅんたろう）プロフィール
1991年生まれ、宮城県出身2009年、第24回MEN’S NON-NOモデルグランプリを受賞し、モデルデビュー。2012年より俳優の活動をスタート。1991年5月16日生まれ。宮城県出身。A型。近年の主な出演作に、ドラマ「新・信長公記～クラスメイトは戦国武将～」(日本テレビ系）、「アトムの童」(TBS系)、「けむたい姉とずるい妹」(テレビ東京系)、大河ドラマ「どうする家康」(NHK総合ほか)など。’24年1月19日公開の映画「ゴールデンカムイ」、24年5月日公開予定の映画「バジーノイズ」への出演を控える。

■撮り下ろしフォトギャラリー

: 高梨臨／栁俊太郎

: 高梨臨／栁俊太郎

: 高梨臨／栁俊太郎

: 高梨臨／栁俊太郎

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: 高梨臨

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: 高梨臨

: 高梨臨

: 高梨臨

: 栁俊太郎

: 栁俊太郎

: 栁俊太郎

: 栁俊太郎

[インタビュー＆写真：三平准太郎]

＜高梨臨＞
メイク：高取篤史（SPEC）／スタイリスト：岡本純子
＜栁俊太郎＞
メイク：望月光／スタイリスト：伊藤省吾（sitor）

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《第1話あらすじ》
漫画家を目指していた日野美咲(高梨臨)は、敏腕漫画編集者の透(栁俊太郎)と結婚。息子の優斗にも恵まれ楽しく暮らしていた。
ある日優斗に小麦アレルギーが発覚。優斗が小麦を口にしないよう慎重に見守っていた美咲だったが、外出先から見守りアプリを起動するとそこには苦しそうに胸を押さえる優斗の姿が。そばにいる透は慌てるばかりで何もする気配がない。慌てて帰宅した美咲が透から発せられたのは思いがけない一言だった＿。

: 場面写真

: 場面写真

: 場面写真

出演：高梨臨　栁俊太郎　桜井玲香　工藤遥　市村優汰　稲葉友／藤田朋子　佐戸井けん太
濱津隆之　東京ホテイソン（ショーゴたける）
原作：「夫を社会的に抹殺する5つの方法」アップクロス・三田たたみ/CLLENN
監督：上村奈帆　的場政行
脚本：上村奈帆
音楽：齋藤優輝
主題歌：Natumi.「クルワセ」(avex trax)
制作協力：ホリプロ
製作著作：テレビ東京
©テレビ東京
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