山﨑賢人が見てみたい未来とは?映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』初日舞台挨拶
2021年6月25日、TOHOシネマズ六本木にて、映画『夏への扉 ―キミのいる未来へ―』初日舞台挨拶が行われ、主演・山﨑賢人、清原果耶、藤木直人、夏菜、眞島秀和、高梨臨、三木孝浩監督が登壇。さらに、本作の1995年時点での主人公の相棒、猫のピート本人(本猫?)も登場した。
本作の原作は、1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬ伝説の小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
■「諦めなければ失敗じゃない」
-先日のLiSAさんも登壇されたイベントで、一足早く本作を観た方から「諦めなければ失敗じゃない」という劇中の台詞に、「自分もその夢を諦めなければ、努力して続けていれば、それは失敗ではないんだという希望をもらった」というご感想がありました。そこで、出演された皆さんにとって本作に共感された部分、または影響を与えられたことがあれば教えてください。
山﨑賢人(高倉宗一郎 役)
今、話に出たように、「諦めなければ失敗じゃない」というメッセージが、この『夏への扉』という作品のすごく大事なメッセージだと思っています。
演じて思ったのは、宗一郎の中でこういう未来になるっていう想定がある程度付いていても、今起きているこの出来事に対して一生懸命にならないと、もしかしたら未来が変わんないんじゃないかと思って、今を一生懸命人を説得させようとしたりする部分にすごく共感しました。
ある程度うまくいくかなと思ってても、つい気を抜いてしまったりとか、サボっちゃったりするのはダメなんだなぁと思いました。
清原果耶(松下瑠子 役)
瑠子を演じていて思ったのは、「人の想いの強さは未来を動かす」。真っ直ぐに懸命にそのことについて頑張っていれば、報われることもあると感じました。
-それは今のお仕事にフィードバックされていますか?
清原果耶
できてたらいいなとは思っていますけど。お芝居が好きなので、お芝居について真っ直ぐ考えていければいいなと思ってます。
藤木直人(ロボット 役)
感銘を受けたのは、やっぱり時を超えた人の思いの強さ。
もちろん宗一郎の大切な人を助けたいっていう思いも強かったんですが、それ以上にやっぱり果耶ちゃん演じる瑠子の想いの強さってのは、すごいなと心を打たれました。やっぱり女性の方が強いんだなって感じましたね。
-やっぱりということは、そう思われることがあるんですね?
藤木直人
えっ?(笑)
夏菜(白石鈴 役)
この映画を観て感じるのは、やっぱりこの二人(宗一郎と瑠子)のことで、信じ抜く心、時を越えてまでも信じ続けて、愛する力で事を動かしていくっていうのは。ね、眞島さん、この映画は私たちから学ぶことは何もないですよね?
眞島秀和(松下和人 役)
まぁまぁ、僕はありますけどね。
夏菜
あるんですか!?(笑)
何を学びました?
眞島秀和
役柄もあるけれども、やっぱり才能ある若者の足を引っ張るようなおじさんにだけはなるまいと。
夏菜
なるほど!自分を奮い立たせると(笑)
それは確かにありますね。
高梨臨(佐藤みどり 役)
未来の設定が2025年で、ごく近未来なんですけど、その設定が本当に絶妙で、4年後にこんな感じになってるかもしれないなっていうのは感じました。
皆さんにもその点を観て楽しんでいただきたいと思います。
三木孝浩監督
人って自分のためだけに動いたら挫折したりその先に進めなくなることってあると思うんです。
この作品の宗一郎も、自分のためだけじゃなくて、瑠子のためだからこそ自分の思っている以上の力が発揮できたりとか、未来を変える力が出せたりということがあると思います。
だから僕も仕事をする時は、自分のためだけじゃなく、一緒に作る方々のためだったり、観ていただけるお客さんのための方が、自分を動かす推進力になったらいいなと思います。
■理想の未来は?
-本作にちなんで「皆さんが見たい未来」「皆さんにとって理想の未来」を教えてください。
山﨑賢人
僕は映画の未来が気になっています。今もIMAXとか、濡れたり揺れたりの体験ができるMX4Dとかありますが、(未来は)どうなるの?みたいな。
映画の中に入れちゃうのかなとか。そういうどんな映画体験ができる未来になっていくのかというのがすごいワクワクしています。
-例えばどうなっててほしいですか?
山﨑賢人
でも映画の中に入れちゃうとストーリーが変わってしまうので(笑)
リアルに銃弾を食らった痛みを感じられるけど死なないとか。
三木孝浩監督
痛いのはイヤじゃない?
山﨑賢人
確かに。
360度スクリーンとか、匂いがするのもいいですね。土とか。
夏菜
土の匂いって要る?
山﨑賢人
土の匂いは大事じゃないですか(笑)
-清原さんは?
清原果耶
私はシンプルなんですけど、みんなが笑顔で美味しいものをいっぱい食べられる幸せな未来があったらいいなと思います。
-ちなみに清原さんがみんなと食べて幸せになりたい料理とは?
清原果耶
私が最近ハマってるのはちくわなんです。今日のお昼もちくわを食べました。みんなでちくわを・・・それは違うか(笑)
藤木直人
この映画がヒットして、パート2が作られる未来。秋への扉、冬への扉でもいいので作られたらいいなと。
夏菜
未来はあんまり見たくないなぁ。
(山﨑賢人を見て)未来って見たい?
山﨑賢人
見ておきたいものはありますよ。自分の身に及ぶ危険の類は。知っておけば防げる系は早めに知っておきたいですね。
夏菜
そっか。それで言ったら、さっきの話に近いけど、4Dで味を感じられるようになりたい。お腹いっぱいにならないし、太らなくて、味だけを感じたい。
それで言ったらって、ぜんぜん防ぐ話じゃないんだけど(笑)
眞島秀和
たとえば玄関にホコリが溜まらないとか。浴室に水垢が付かないとか。ベランダに砂埃が溜まらないとか。そういうふうになったらいいなって思いました。
高梨臨
今のコロナ禍のようなことがなく、映画館でもオリンピックでもたくさんの人と一緒に見れる未来がいいなって思ったんですけど、皆さんの面白い話を聞いていて思い出したことがあります。
私、何年も前からずっとほしいと思っているものが、“全自動風呂”。すごい疲れて帰宅した時、今からメイク落としてお風呂に入ってというのがおっくうなので、未来に登場してほしいです。
山﨑賢人
全自動系はぜんぶほしいですね。爪を切ったりもめんどくさいですよね。深爪しちゃったりとか。手までは楽に切れるんですけど、足は遠いしな、みたいな。
-それは足が長いからですかね?
山﨑賢人
いや、ぜんぜん(笑)
■相棒猫“ピート”登場!
-ここで、宗一郎の1995年の相棒猫“ピート”の登場です。2025年の相棒ロボット“ピート”役の藤木さんが、1995年の猫の“ピート”を抱いているという夢の共演です!
山﨑賢人
久々で嬉しいです。ベーコン(猫の本名)、可愛い!
夏菜
劇中、ピートには心苦しいことをしているんです。山﨑くんを陥れるより、ピートを苛めている時の方が心が痛みました。
眞島秀和
種類はキジトラですかね?昔、キジトラの猫を飼っていたので大好きです。
三木孝浩監督
この猫、すごい優秀なんです。映画で動物を撮影する時、どうしても人間のコントロールが効かないから、特に猫は人の思い通りに動いてくれないものですし、それがむしろ猫の魅力だったりします。
ですから、撮影現場に入るまでドキドキしてたんですけど、今日来てくれたベーコンと、もう一匹パスタちゃんっていう猫ちゃんがいて、この2匹でピート役を演じてくれたんですが、本当に優秀でした。
■最後にメッセージ
三木孝浩監督
素敵なキャストの皆さんに囲まれて、しかもをスタッフ一同本当に一生懸命気持ちを込めて作った作品です。
どうかその愛を受け止めて楽しんでいただけたら嬉しいです。今日はありがとうございました。
山﨑賢人
今日は無事に公開を迎えることができ、そして久しぶりにお客さんと対面することができて、本当に嬉しいです。
やっぱり、映画和は、撮影して、出来上がって、お客さんに観てもらって初めて意味を持ちます。
観てもらった人には、ポジティブなメッセージが届いて、温かい気持ちになったり、大切なことに気づいてもらえたりしてほしいなと思っています。
この作品は『夏への扉』というタイトルで、どんな逆境の中でも、真冬でも“夏への扉”を探すっていう意味が込められています。
どんな逆境にいても、諦めないで、自分の信じた道をまっすぐ前へ進んでいけば、いろんな人に支えられていくことが起きて、それは本当に素敵だなで好きです。
それは、この作品の映画作り自体にもすごく感じていて、本当にいろんな人の力で完成したんだなと思います。
頑張ってたら本当に最高のサプライズが待ってると思いますので、皆さんにも最高のサプライズが訪れる日が来ますように願っております。今日はありがとうございました。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
映画『夏への扉 -キミのいる未来へ-』
INTRODUCTION
1956年にアメリカで発表されて以来、ハリウッド映画に多大な影響を与え、60年以上経つ今でも色褪せぬ伝説の小説「夏への扉」(著:ロバート・A・ハインライン)が待望の映画化、『夏への扉 -キミのいる未来へ-』が6月25日(金)に公開致します。
主演を務めるのは今最も出演作が期待される俳優・山﨑賢人。本作では罠にはめられ、すべてを失いながらも、未来を変えるため30年の時を超える科学者・高倉宗一郎を演じる。
共演には、孤独に生きてきた宗一郎が家族のように大切に想う恩人の娘・璃子役に清原果耶、30年後に目覚めた宗一郎の手助けをする人間にそっくりなロボット役には今年俳優生活25周年を迎える藤木直人。
その他、夏菜、眞島秀和、浜野謙太、田口トモロヲ、高梨 臨、原田泰造といった、多彩な顔ぶれが集結した!
本作のメガホンを取ったのは『フォルトゥナの瞳』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』の三木孝浩監督。さらに、そんな本作を彩る主題歌は、LiSAの書き下ろし楽曲「サプライズ」。登場人物の心に寄り添いながら、観る者との架け橋となる。
STORY
将来を期待される科学者の高倉宗一郎は、亡き養父である松下の会社で研究に没頭していた。早くに両親を亡くしずっと孤独だった宗一郎は、自分を慕ってくれる松下の娘・璃子と愛猫ピートを、家族のように大事に思っていた。
しかし、研究の完成を目前に控えながら、宗一郎は罠にはめられ、冷凍睡眠させられてしまう。目を覚ますと、そこは30年後の2025年の東京、宗一郎は研究も財産も失い、璃子は謎の死を遂げていたー失って初めて、璃子が自分にとってかけがえのない存在だったと気づく宗一郎。
人間にそっくりなロボットの力を借り、30年の間に起こったことを調べ始めた宗一郎は、ある物理学者にたどり着く。驚きの事実を知った宗一郎は、再び1995年へと時を超える。ただ、璃子を救うためにー
出演: 山﨑賢人 清原果耶 夏菜 眞島秀和 浜野謙太 田口トモロヲ 高梨 臨 原田泰造 藤木直人
監督:三木孝浩
脚本:菅野友恵
音楽:林ゆうき
原作:「夏への扉」ロバート・A・ハインライン(著)/福島正実(訳)(ハヤカワ文庫刊)
配給:東宝、アニプレックス
©2021 映画「夏への扉」製作委員会
公式サイト:https://natsu-eno-tobira.com/
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