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ぜんぶ、ボクのせい

松本まりか「ネグレクトは社会の問題でもあるのでは?」映画『ぜんぶ、ボクのせい』初日舞台挨拶

2022年8月11日、新宿武蔵野館にて、映画『ぜんぶ、ボクのせい』初日舞台挨拶が行われ、白鳥晴都、松本まりか、川島鈴遥、オダギリジョー、松本優作監督が登壇。撮影時のエピソードなどを語った。

舞台挨拶レポート

■動画レポート(トークノーカット)

YouTube player

動画概要欄には、見どころチャプタータイムを記載していますので、見たいところにジャンプできます。

■テキストレポート

ぜんぶ、ボクのせい

松本優作監督/松本まりか/白鳥晴都/川島鈴遥/オダギリジョー

児童養護施設で暮らす13歳の主人公・優太役の白鳥晴都は、本作で映画初主演。「みんな家族のようで楽しい現場でした」と撮影を回想。

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白鳥晴都

構想2年以上の歳月をかけて本作を完成させた松本優作監督は「撮影当時の僕らのできることを全力でやった作品です。色々な捉え方ができる作品なので観た方に何かを受け取ってもらえたら嬉しい」と挨拶した。

ぜんぶ、ボクのせい

松本優作監督

白鳥晴都と川島鈴遥は、松本監督が演出を手掛けたエンディング・テーマ「夢で逢えたら」のミュージックビデオにも出演。
白鳥は「『ぜんぶ、ボクのせい』の撮影から1年半くらい経っていましたが、すごく落ち着く安心できる場所に戻ってきた気がしました。アットホームな雰囲気で川島さんもリードしてくれたのであっという間の撮影でし た」と報告。

ぜんぶ、ボクのせい

川島鈴遥

川島も「2日間の急ぎ足でのMV撮影でしたが、それでもゆったりとした優しい空気が流れる素敵な現場でした。今後も松本組に参加させていただければ嬉しいです」と松本監督に絶大な信頼を寄せていた。

ぜんぶ、ボクのせい

白鳥晴都/川島鈴遥

優太にネグレクトする母を演じたのは松本まりか。息子を追い返すシーンを捉えた本編映像がYouTubeで213万回以上再生されている。
当該シーンの撮影について松本は「優太の体が柔らかくて小さくて折れそうで…。優太を押し返したその手は拒否しているのに、自分が悪いことをしているような感覚にもなった」と振り返り「ネグレクトする母親の心情を想像するのは難しかったけれど、優太の体に触れたときにその心情が少しだけ理解できた気がします」「こういう事件が起きるとネグレクトをした母だけがニュースに取り上げられるけど、本当は社会の問題として捉えるべきなんじゃないかと今回演じていて思いました」と社会問題をテーマにして作品に参加した想いを話した。

ぜんぶ、ボクのせい

松本まりか

そんな松本の深いエピソードの後でオダギリは、太賀とのアドリブシーンの舞台裏を尋ねられると「今の松本さんの深い話の後では…」と恐縮するも「現場にふくよかな猫がいて、僕もそれを部屋から押し出そうとしたら、そこには柔らかい感覚があって。その時に僕も役柄の感情を少しだけ理解できた気がする」と松本の語り口をそっくりそのまま盗んで、場内を爆笑させていた。

ぜんぶ、ボクのせい

ぜんぶ、ボクのせい

さらにオダギリは、優太(白鳥)との出会いのシーンを聞かれると「確か撮影初日でしたかね?」と答えるも、すかさず白鳥から「結構後半です」との指摘が。松本監督からも「そうでしたね、後半でしたね」と言われてしまい、
「そうでしたか」とまたまた笑いを誘っていた。

ぜんぶ、ボクのせい

最後に松本監督は「自分たちが日々生きていく中で感じることを率直に描いた作品です。どういう作品なのか自分もまだわからない部分もあるけれど、観ていただいた方々に色々と考えていただけると嬉しいです。素晴らしい役者さんの方々とご一緒できたので、役者陣の演技にも注目してください」とアピールして大ヒットを祈念していた。

ぜんぶ、ボクのせい

松本優作監督/松本まりか/白鳥晴都/川島鈴遥/オダギリジョー

■フォトギャラリー

[動画・写真:三平准太郎]

映画『ぜんぶ、ボクのせい』

STORY
児童養護施設で母の迎えを待ちながら暮らす優太(白鳥晴都)。ある日、偶然母の居場所を知った優太は、会いたい一心で施設を抜け出した。しかし、そこにいたのは同居する男に依存し自堕落な生活を送っている母だった。
絶望した優太は、当てもなく海辺を歩いていると、軽トラで暮らすホームレスの男・坂本(オダギリジョー)に出会う。何も聞かず自分を受け入れてくれる坂本。二人はわずかな金銭を稼ぎながら寝食をともにする。裕福な家庭に育つも、家にも学校にも居場所がない少女・詩織(川島鈴遥)とも顔見知りになる。優太は、自分と同じ寂しさを抱えながらも心優しい詩織に惹かれていく。しかしそんな穏やかな日々もある事件によって終わりを告げる―

出演:白鳥晴都 川島鈴遥
松本まりか 若葉竜也 仲野太賀 片岡礼子 木竜麻生 駿河太郎 / オダギリジョー
監督・脚本:松本優作
エンディング・テーマ:大滝詠一「夢で逢えたら」 (NIAGARA RECORDS)
製作:スタイルジャム、クロックワークス、ビターズ・エンド、グラスゴー15、ミッドシップ、コンテンツ・ポテンシャル
制作プロダクション:スタイルジャム
宣伝:ミラクルヴォイス
配給:ビターズ・エンド
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
© 2022『ぜんぶ、ボクのせい』製作委員会
公式サイト:bitters.co.jp/bokunosei
公式Twitter:@bokunosei0811

2022年8月11日(木・祝)より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開

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