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とどのつまり

20代30代、40代50代。それぞれの世代の役者の物語『とどのつまり』『わかりません』の2本が今秋公開

現役の役者でもある片山享が、20代30代の役者の物語である『とどのつまり』、そして40代50代の役者の物語である『わかりません』を監督。今秋2本連続で全国順次公開が決定した。片山監督、それぞれで主演を務める森戸マル子、ボブ鈴木よりコメントも到着。

『とどのつまり』では独自のスタイルで映画制作を行うワークデザインスタジオとコラボレーション。森戸マル子、下京慶子、宮寺貴也を主演に起用し、「演じる」仕事をしている若手役者達の「演じていない」時間を描き、『わかりません』では片山自身と20年来の親交があるボブ鈴木、そして片山と同じ俳優事務所所属の木原勝利を主演に迎え、虚構と現実ないまぜの、おじさん達のドラマを描いた。

2本はそれぞれ独立した物語だが、役者の日常が描かれているという共通点がある。
役者の物語は一般的にスターダムにまでのし上がる物語を想像しそうだが、役者を20年続けてきた片山監督らしい、普段は見ることの ない「売れていない」役者の日常をリアルに描いている。その日常は平凡だ が、平凡だからこそ、役者ではない方々の胸にも響くものがあるはずだ。

コメント

●森戸マル子(『とどのつまり』主演)
まじめ。という人間。そういうくくりで生きてきました。そんな中『とどのつまり』で志歩という等身大に近い役を通して、知ろうとも思わず、知りたくないとも思っていた自身に興味を持たせてくれました。その姿は、恥ずかしく、苦々しく、不細工で、もどかししいもので。そこでも逃げちゃだめだと思っていましたが、そこには発見があり、このまじめという言葉のくくりだけでもないのかな、と思えました。この作品は、役者でやっていこうとしている人たちの話ではありますが、そこに問わず、みなさんの日常のどこかに寄り添っている作品であってほしいなと、恐縮ながら想っています。いい時間でありますように。

●ボブ鈴木(『わかりません』主演)
『わかりません』という言葉はある種絶望的な言葉だと思います。
この言葉に何度も出会い、悩み、葛藤し、回り回って振り出しに戻る。そんな時間を繰り返して今の年齢 になりました。片山監督に漏らした『情けなくなりたいんだよ』と言う言葉はそんな中から出てきた上手 く伝えられないモノだったと記憶しています。20 年来の付き合いだから漏らせたものだし、その想いを理解してくれる友だから出てきた言葉です。
片山監督はすぐに台本を書いてきてくれました。監督の前で僕は台本を読み、僕の前で監督は居続けてくれました。台本を読み終えて僕は監督に『ありがとう』と言うのが精一杯でした。
この作品を見終えた後に『わかりません』と言う言葉に出会ったら思わず笑ってしまう、そんな感覚にな って貰えたら幸いです。

●片山享監督
役者でもある自分が役者の映画を撮る機会を得ました。僕の役者人生はずっとくすぶっていますが、だからといってスターになる話でもなく、貧乏役者の話でもありません。この 2 本の映画はそんなに突飛なお話ではありません。役者とはいえ、おそらく大多数の人達と同じような生活をしています。そして、同じような悩みを抱えています。登場人物たちはその生活をなんとかしようともがきます。描きたかったのは生活です。光も闇も描いていません。だからこそ、誰しもに通ずるものがあると思います。役者だって1人の人間です。この映画たちを観て、気持ちでも行動でもいいんです。何かの1歩につながると嬉しいです。懸命に生きる姿は愛おしいですから。

映画『とどのつまり』

STORY
志歩はバイトを辞め、空いた時間をセフレで埋めている。リカは周りから美人と言われることを嫌っている。ヒロキはバーで働き生計を立てている。この3人は役者である。しかし、1人の人間でもある。理想と現実、そして過去。未来。生活に翻弄されながら、悩み、もがき、それでも役者であろうとする3人の物語。

出演:森戸マル子、下京慶子、宮寺貴也、中村更紗、江田來花、大塚康貴、佐々木穂高、澤田和弘、璃音、 星野卓誠、山田昭二、藤井啓文 他
監督・脚本:片山享
撮影・照明:安楽涼 録音:杉本崇志 音楽:MRTRX
製作:ワークデザインスタジオ、ハナ映像社

『とどのつまり』特報

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2022年9月24日~10月7日池袋シネマ・ロサにて公開。順次全国公開

とどのつまり

映画『わかりません』

STORY
俳優であるボブ鈴木と木原勝利。ボブ鈴木は出演作多数のベテランではあるが、苦労を共にした俳優達は売れていき、ふと50歳も越えた自分の現在地に疑問を感じる。一方、木原は芝居が評価されているが、大きな役で呼ばれるのは小規模予算の作品だけで、妻に「いつ売れるの」と言われてしまう。
同じような葛藤を抱える二人は現状を変えるべく肩を並べてもがき始める。

出演:ボブ鈴木、木原勝利、詩野朱布、瑛蓮、大宮将司、斉藤マッチュ、安楽涼、DEG、山本晃大、片山享、柳谷一成、江藤純平、竹下かおり、カトウシンスケ
監督・脚本:片山享
プロデューサー:大松高
撮影・照明:片山享 録音:スズハラリョウジ 録音協力/整音:坂元就
宣伝イラスト・題字:葵うたの
主題歌:ナオリュウ「今を笑っていければいいさ」

『わかりません』特報

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2022年10月1日~14日池袋シネマ・ロサにて公開。順次全国公開

わかりません

片山享監督 プロフィール
1980年福井県鯖江市生まれ。大学卒業後から俳優活動を開始。また2017年より映画監督しても活動を開始。初長編映画『轟音』は、北米最大の日本映画祭であるJAPAN CUTSに日本代表として選出、またシッチェス映画祭でもブリガドーン部門にノミネートされた。安楽涼監督と共同監督をつとめた『まっぱだか』では主演津田晴香がおおさかシネマフェスティバルにて新人女優賞を獲得した。

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