吉岡里帆×中村倫也×柄本佑×尾野真千子×高野麻里佳×ジェニーハイ「貫き続けている好きなこと」『ハケンアニメ!』公開記念舞台挨拶
2022年5月21日、丸の内TOEI①にて、映画『ハケンアニメ!』公開記念舞台挨拶が行われ、吉岡里帆、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳、吉野耕平監督、そして本作主題歌を歌ったジェニーハイより、小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが登壇。ポスター掲載の「好きを、つらぬけ。」にちなみに、それぞれの「貫き続けている好きなこと」を明かした。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
動画概要欄には見どころチャプターを記載しています。
■フォトレポート
吉岡里帆(斎藤瞳 役)
(大雨で)私はびしょびしょになりまして、皆さんは劇場入られるとき大丈夫かなとすごく心配になったんですけど、こうやって足を運んでくださって本当に嬉しく思っています。
無事に昨日初日を迎えて皆さんの嬉しい感想を目にして、こうやって公開できて良かったなとしみじみ感じています。
中村倫也(王子千晴 役)
とても素敵な作品ができたんじゃないかなと思ってます。
見てくれた人が必ず元気をもらえる映画だと宣伝していい映画です。そういう作品に関われてすごく嬉しいです。
今日は雨が降っているので、皆さん帰り道で瞳と同じように水溜まりに転んでダイブしていただいて、電子機器を濡らしていただければと思います(笑)
柄本佑(行城理 役)
この作品の初号試写で観た時、大変に興奮しまして、その時から早く皆さんに見ていただきたいなと思ってたので、昨日初日を迎えて、今日こうやって皆様の顔が見れてとても嬉しいです。
尾野真千子(有科香屋子 役)
公開は本当に嬉しいもので、ここからまた新たな時代が始まりますね。
あの、おかしなこと言わないように気をつけます(笑)
高野麻里佳(群野葵 役)
声優役として初めての実写映画出演です。私自身も声優ですので、とても身が引き締まる作品だったなと思いつつ、アフレコシーンはやはり皆さんにご満足いただけるようなシーンになったらいいなと気合いを入れて臨みましたので、皆さんの感想が聞きたいなと思っています。
吉野耕平監督
素晴らしいキャストと、そして、アニメパート含めて素晴らしいスタッフに恵まれたこの作品を、こうやって観ていただけてとても幸せです。
▼撮影を振り返って
-改めて撮影を振り返っていかがですか?
吉岡里帆
プロデューサーの方が7年かかったとおっしゃってたので、こんなに長い年月をかけて作る映画ってそうそうないと思いますので、チーム一同、本当に公開できたのが奇跡と思えるようなそんな一本になったのかなと私は感じています。
劇中アニメが本当にすごくて、今日の舞台挨拶はキャストでしか来れていませんが、アニメを作っているチーム含めて、大勢の方々の努力の結晶です。それが皆さんに伝わってたらいいなと思っています。
中村倫也
僕も初号試写を観てから早く皆さんに、(柄本)佑の役のずるかっこよさと、あとなんと言っても真千子姉の貴重な入浴シーンをお届けしたいなと思ってました(笑)
柄本佑
返す刀で言わせて貰えれば、倫也くんのずるボディ。あのボディはいい!風呂上がりの王子監督。
説得力ありますよね。ずっとこもって仕事している人の身体。あれでバキバキとかなってたらね、おまえこもってないだろってなるからね。
尾野真千子
ほんと、撮影は楽しかったね。そして里帆ちゃんを見てたら、ずっと頑張ってるから私も頑張らなきゃ!って思った。
あと、アニメパートは全編観たい!
高野麻里佳
私の“群野葵”ちゃんという役柄は、オーディションだったんですけれども、吉野監督がオーディションの段階から「アニメ現場ってどんな現場なんですか?」とか、「アフレコ現場に着ていく服装は?」とか、たくさんリサーチしてくださったおかげで、私も自分の業界の特殊さをたくさん表現として加えることができたと思っています。
例えばマイク前だと、カサカサ音がしない服や、キュッキュッと音がしない靴を身に着けて行くとか、アクセサリがチャリチャリならないとかがすごく重要になってくるんです。
皆さんも声優の服装も見ていただくと面白いことに気づけるんじゃないかなと思いますし、お仕事映画としてもたくさん勉強にもなると思います。
▼ジェニーハイ登場!
ここで、本作の書き下ろし主題歌「エクレール」を担当した、人気バンド・ジェニーハイの小籔千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが、劇中でアニメの頂点=“ハケン(覇権)”を争う2作のアニメ、『サウンドバック 奏の石』と『運命戦線リデルライト』のキャラクターがプリントされたそれぞれ衣装を身に着け登場(欠席のくっきー!は等身大パネルで登場)。
小籔千豊(ドラム)
舞台挨拶の経験はあんまり無くて、しかもキャストでもないのに呼んでいただいたことは本当に光栄です。
さらにこんなビッグ俳優さん達と一緒に並んで、ビッグ映画の主題歌ということで、これだけのマスコミの方々に報道していただくとということで、
これからジェニーハイ売れますわ!!
ありがとうございます!
川谷絵音
こんなに素晴らしい映画に関わらせていただいて光栄です!
こんなに自分で映画を見て仕事頑張ろうと思ったことがあんまりなかったと思うほど素晴らしい作品です。
新垣隆(キーボード)
自分は小さい頃に東映のアニメ映画『銀河鉄道999』を観た思い出がありまして、そして時が過ぎて、今このような場に立っているということをとても嬉しくまた信じられない思いです。ありがとうございます。
中嶋イッキュウ(ボーカル)
この素晴らしい映画の主題歌を担当させていただけて、エンドロールで流れる曲が自分の声から始まってとても感激しましたし、高野麻里佳さんとのコラボも本当に楽しかったです。ありがとうございました。
-書き下ろし主題歌「エクレール」に込めた想いは?
川谷絵音
映画を観た人が曲を聴いてもう一度感動できるようにしたくて、歌詞にめちゃくちゃこだわって何度も書き直しました。
今まで携わった曲で、最長の期間を費やし作っていた気がするので、思い入れも強くて、エンドロールで曲が流れたとき、今までの努力や演者さんたちの気持ちも入ってきて、泣きそうになりました。だから今めっちゃ嬉しいです!
吉岡里帆
クリエイターたちの想いをすくい取ってくれている歌詞と、楽しく劇場を後に出来るメロディライン、大勢でこの映画を作って来た実感がふつふつ湧いてくるエンドロールに、完璧なタイミングで流れる最高の主題歌です!
-高野さんはゲストボーカルとしても参加されていますよね。
高野麻里佳
レコーディングの時は川谷さんから直接ディレクションをしていただきました。声優のレコーディングとはぜんぜん違うレコーディングでした。また、「“私の想像が勝って♪”の“か”を取りたいんですよ!」みたいに、音として言葉を大切にされていて。細かなディレクションのおかげで、私のパートも魅力的になってみなさんに届いたのかなと思います。貴重な経験でした!
▼ジェニーハイが印象に残っている映画のシーン
-ジェニーハイの皆さんが映画で印象に残っているシーンは?
小籔千豊
最初は、「ジェニーハイがこんなビッグ映画でやせてもらえて、ジェニーハイが売れるかもな」みたいな計算のみで喜んでいました。
でも、映画を観たら物語がむちゃくちゃおもろすぎて、これはゴーストライターおるかもなって思えるぐらい面白かったんです。
新垣隆
(苦笑)
小籔千豊
好きなシーンは、吉岡さんが高野さんを許すところなど、ひとつひとつのシーンが本当によく出来ていて、仕事をがんばらなあかんなと思えました。あと、柄本佑さん演じる行城の“ジャンプ”のシーンもお気に入りです。
柄本佑
台本にジャンプの動きも書かれていたんですが、僕はその動きを、昔ウイスキーのCMでやっているのを小学生の頃に観たことがあって。それが好きで当時練習していたので、出来たんですよ!
台本を読んだ時に“来たー!”って、この仕事でその機会があるんだと思いました(笑)
新垣隆
僕は、最初の長回しシーンが好きです。共感したのは、アニメショップ店員の宮森さんです。
中嶋イッキュウ
アフレコで瞳監督が葵に何回もダメ出しするシーンで、私もよく絵音さんにダメ出しされるので共感しました!
監督の理想に近づける作業は、楽しさも大変さも苦労も泣き出してしまう気持ちもわかります。二人がわかり合うシーンにはグッときました。
高野麻里佳
そのアフレコシーンは、実際には起こり得なくて、映画をご覧くださった方が、アフレコって怖いなぁって思ってほしくはないんですが、でもそれだけ瞳監督の情熱や作品への好きな想いがあるからこそ、曲げられないっていう気持ちが伝わってきて、そこに応えられないというのがもどかしくて、葵ちゃんは泣いちゃったんじゃないかなと思っています。
このシーンについて吉岡さんとお話した時、「ダメ出しするのが大変だった」っておっしゃってました。
吉岡里帆
このシーンは撮ってて一番辛いシーンでもありました。それくらい、高野さんの声が私には完璧すぎるんですよ。どう見ても「アニメのあの映像に当たっている声じゃん!」って思ってて、でも劇中の瞳は高みを目ざしているので、もっといけるという期待値がすごく高くて、本番中は心のなかで「まりんか(高野麻里佳)、ごめんね!」という気持ちと、 瞳として高みを目指す気持ちを体現しなければならない気持ちがあって難しかったです。
実際本編を観ると、高野さんの声の演じ分けは絶妙で、改めてその凄さを実感して、声優さんへのリスペクトが高まりました。
▼それぞれの「貫き続けている好きなこと」
-映画のポスターにも書かれているキャッチコピー「好きを、つらぬけ。」にかけて、皆さんが「貫き続けている好きなこと」をフリップのお書きください。
吉岡里帆
「グミ(ハード&すっぱい)」
乳歯が生えて来た頃からずっと食べ続けていて、ずっと好きなんです。ほぼ毎日食べているんじゃないかな。
前回の舞台挨拶の時にも言いましたが、尾野さんにも、仲良くなりたいなって思いでグミを渡しました。
中村倫也
佑、里帆ちゃんからグミをもらったことある?
柄本佑
ない!
中村倫也
よかった!俺もないの。前回発覚したんだけど、(里帆ちゃんは)仲良くなった人にはグミをあげるんだって。
柄本佑
へぇ~そうなんだぁ~(棒)
吉岡里帆
すみません、また、おいおい(笑)
中村倫也
「テオ・エルナンデス」(ACミラン所属のサッカー選手)
今も試合をよく見ていて、ACミランの左サイドバックで、今のミランの戦術を担っている代表的な選手です!
柄本佑
「映画館に行く」
「ダラダラする」と迷ったんですが、日々いろんな映画館に足を運んでいます。
尾野真千子
「豆乳を飲む」
3年ぐらい前から毎日、コーヒーに入れて飲んでいます。大きな紙パックで、濃厚なやつが好き!
高野麻里佳
「ねこすい」
我が家に猫ちゃんがいるんですが、家に帰った時、猫のおなかのあたりにぼふっと顔をうずめてすーっと吸うと、すごくリラックスした気持ちになれるんですよ!
吉野耕平監督
「ネコのブラシがけ」
自分でも猫を飼っていますが、撮影現場で、吉岡さん演じる瞳が飼い猫ザクロとたわむれているのを見て、「触りたいな」と思ったけど監督という立場もあるので遠くで見ていました…。今日もこの後家に帰って、うちの猫をブラシがけさせてもらおうかなと思います!
中嶋イッキュウ
「犬のさんぽ」
毎日朝晩、雨の日も風の日も散歩に行っています!
新垣隆
「くっきーとの将棋対決」
ジェニーハイのリハーサルに合間に、日課として将棋を指しています。
川谷絵音
「バンド」
今、5つのバンドを手掛けているんですが、シンガーソングライターとして一人でやる選択肢もあったけど、寂しいのでバンドをどんどん増やしています。10ぐらいまでは頑張りたいです。
小籔千豊
「フォートナイト」(オンラインゲーム)
子どもと一緒に2年間で4000時間プレイして、肩も腰もおかしくなってきています。還暦を迎えるまでには、ランク一桁ぐらいのうまさになろうと思っています。今日もこのあと大会に出ます!
▼最後にメッセージ
吉岡里帆
みなさんの感想が、映画にパワーを与えてくれるので、是非どこかで感想を発信してくださったら嬉しいです。劇中の『今すぐじゃなくてもいい、いつか思い出してくれる作品になったら』という瞳のセリフのように、この映画もいつかみなさんがふと思い出してくださったらいいなと思っています。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
撮影データ:Nikkon Z9(スチール)/Panasonic AG-CX350(動画)
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ジェニーハイ「エクレール」/『ハケンアニメ!』主題歌
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映画『ハケンアニメ!』
好きだから、頑張れる!目指すはアニメの頂点―【ハケン(覇権)アニメ】!
INTRODUCTION
直木賞&本屋大賞受賞作家 辻村深月の大人気小説を映画化!世界中が注目する日本のアニメ業界を舞台に、最も成功したアニメの称号=「ハケン(覇権)」を手にすべく闘う者たちの姿を描いた、究極の“胸熱”お仕事ムービーが誕生。
一世一代の大チャンスを掴んだ新人監督・斎藤瞳を吉岡里帆、彼女のライバルとなる天才ワガママ監督・王子千晴を中村倫也、瞳を振り回すつかみどころのない超クセ者プロデューサー・行城理を柄本 佑、王子の才能に人生を懸ける作品命のプロデューサー・有科香屋子に尾野真千子と、実力派俳優陣が集結。監督は、『水曜日が消えた』の吉野耕平。劇中アニメの制作にはProduction I.Gをはじめ、日本を代表するトップクリエイター陣が参加。実写本編の監修は東映アニメーションがつとめる。愛と情熱と誇りを胸に闘う仕事人たちの姿は、日々を懸命に生きる誰しもが、共感すること間違いなし!
STORY
連続アニメ『サウンドバック 奏の石』で夢の監督デビューが決定した斎藤瞳。だが、気合いが 空振りして制作現場には早くも暗雲が…。
瞳を大抜擢してくれたはずのプロデューサー・行城理は、ビジネス最優先で瞳にとって最大のストレスメーカー。「なんで分かってくれないの!」だけど日本中に最高のアニメを届けたい!そんなワケで目下大奮闘中。最大のライバルは『運命戦線リデルライト』。瞳も憧れる天才・王子千晴監督の復帰作だ。王子復活に賭けるのはその才能に惚れ抜いたプロデューサーの有科香屋子…しかし、彼女も王子の超ワガママ、気まぐれに振り回され「お前、ほんっとーに、ふざけんな!」と、大大悪戦苦闘中だった。
瞳は一筋 縄じゃいかないスタッフや声優たちも巻き込んで、熱い“想い”をぶつけ合いながら?“ハケン=覇権”を争う戦いを繰り広げる!!
その勝負の行方は!? アニメの仕事人たちを待つのは栄冠か?果たして、瞳の想いは 人々の胸に刺さるのか?
出演:吉岡里帆 中村倫也 工藤阿須加 小野花梨 高野麻里佳 六角精児 柄本佑 尾野真千子
原作:辻村深月「ハケンアニメ!」(マガジンハウス刊)
監督:吉野耕平
脚本:政池洋佑
音楽:池頼広
主題歌:ジェニーハイ 「エクレール」(unBORDE/WARNER MUSIC JAPAN)
制作プロダクション:東映東京撮影所
配給:東映
© 2022 映画「ハケンアニメ!」製作委員会
公式サイト:haken-anime.jp
公式SNS:@hakenanime2022
予告編
5月20日(金)全国ロードショー
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