亀梨和也「僕の人生において大きな分岐点に来ている」映画『怪物の木こり』公開直前大ヒット祈願イベント【完全レポート】
2023年11月22日、赤城神社(東京都新宿区)にて、映画『怪物の木こり』公開直前大ヒット祈願イベントが行われ、亀梨和也、菜々緒、三池崇史監督が“怪物の木こり”と共に、本殿で祈祷を受けた。その後のトークセッションでは、それぞれの願いを絵馬に記した。
本作は、2019年第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した小説『怪物の木こり』(倉井眉介/宝島社文庫)を実写映画化。
凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件。次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰(演:亀梨和也)。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった!犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能なストーリー、その驚愕の結末とは…?
大ヒット祈願イベント【完全レポート】
三池崇史監督
おはようございます。今日はありがとうございます。今、神様の前で『怪物の木こり』がヒットしますようにお願いしてきたところです。
木こりさんも一緒に玉串をご奉納しまして、手を合わせて、禊(みそぎ)を済ませたというか、清らかな体になっていると思いますので、ヒットすることを本当に願ってます。皆さんのお力をお借りできればと思っております。
亀梨和也(サイコパス弁護士・二宮彰 役)
いよいよ公開が迫ってきたました。今は雲一つない良い天気で、とても心地良い気持ちの中で、今日も1日をスタートさせていただいていると感じております。
引き続き、皆さんとのつながりの中でたくさんの方たちに、さらにこの作品を広げていただけたら嬉しく思っております。
菜々緒(警視庁のプロファイラー・戸城嵐子 役)
今日は天気に恵まれて、そして皆さんと一緒に祈願できて、これから公開に向けて、より一層多くの方に見ていただけるように力を尽くしたいなと思っております。
‐いよいよ来週12月1日に公開を迎える本作。宣伝プロモーションをかなりやられてきたと思うんですけれども、手応えの方はいかがでしょうか。
亀梨和也
多くの取材を受けたり、番組出演をしてきて、この映画をご覧いただいてる方たちからとてもいい言葉をたくさんいただけているので、自信につながります。
改めてこの作品の持つメッセージの強さ、作品の強さを感じているので、早く皆さんに届いてほしいなという思いです。
菜々緒
SNSを見ていても、とても面白そうと皆さんから声をかけていただいています。実際にそのとおり、本当に満足していただける作品になると思いますので、たくさんの人に見ていただきたいです。
‐東京国際映画祭などでの手応えはいかがでしたか?
三池崇史監督
手応えって、監督って何か微妙な立場じゃないですか。立場上、(舞台挨拶やレッドカーペット)にいないといけないんですけれど、あんまりコメントが長くなると、(キャストの皆さんの)時間がなくなってしまいますす。舞台挨拶していても、それはひしひしと感じるんですよ。ファンの人たちが「このおじさん話長いな」みたいな(笑)
ただ、本当に自分たちスタッフやキャストが一生懸命真剣になって作った作品ですので、一人でも多くの人に届けばいいなと心から願っています。
■お互いの新たな一面
‐そして、亀梨さん、菜々緒さん。これまでのプロモーション期間を経て、お互いの新たな一面の発見は何かありましたか?
亀梨和也
新たにというよりは、更にっていう感じです。菜々緒さんは、年々その魅力に磨きがかかっていらっしゃるなって感じます。
かれこれ結構お付き合いも長いので、そういった意味では、こういうオフィシャルな場もそうですけれど、楽屋も含めて、どんなシチュエーションでも、二人の関係値は変わりませんし、お互いのキャラ設定も持っていないタイプの人間だと思うので。
どの場面、その瞬間であっても、人としてリスペクトを持ちながらやっていますし、尊敬できる部分がたくさんある方なので、心地良く時間を過ごさせていただいています。
菜々緒
(亀梨さんは)活躍の場をどんどん広げられて、駆け抜けている印象が、私の中にあります。それに比例して、いろんな経験を積んで更にパワーアップされてる感じも、近くでご一緒させていただいて強く感じます。そういった良い影響をいただきながら、今後もお互い切磋琢磨して、また何かでご一緒できるように私も頑張りたいなといつも思っています。
‐監督は撮影を終えて、この2人について新たに気づかれたことはありますか?
三池崇史監督
亀梨さんとは、今回が、お仕事もそうだし、お会いするのも初めてでした。
私はスーパースターと縁が遠いというか、どっちかというとアウトサイダー側にいるので、自分も頑張ってきたなって、そういう思いです(笑)
今回の役は(亀梨さんに)ぴったりなんですよね。サイコパスと言っても一人の人間ですから、そういう多面性を持っているという点においては、アイドルという人生を、もう一つの自分を作り上げてきて、それが25年。そういう時間を過ごした人間だからこそ、僕らと違う台本の見え方がしていると思うんですよ。
二宮という主人公のことを誰よりも理解して、それは本当にその通りでした。素晴らしかったです。
菜々緒さんに関しては、これまでの作品では、いつもコスチュームの露出度がすごくて、現場にいる我々は「ここに居られて良かったね」みたいな(笑)喜びとか、映画を作る喜びや体験を感じさせてくれるんですけど、今回は刑事ということですごくシンプル。でもやっぱり立ち姿が美しいです。メイクもそんなに濃くないし、髪の毛もボサボサのあるがままなんですが、女優としてそこに立っているという姿になった時はやっぱり本物なんだなっていう感じがしました。
■本殿での大ヒット祈願を終えて
‐明日11月23日は新嘗祭。新嘗祭とは、この年の収穫に感謝して、神様にお供えして豊穣を願う行事。今日は『怪物の木こり』豊穣大ヒットを願いまして、怪物木こりさん含めて、先ほどご祈祷を受けられましたが、いかがでしたか?
亀梨和也
なかなか無いシチュエーションでした。「怪物の木こり殿」と呼ばれていました(笑)でもしっかりやっていただけたので心強かったです。
菜々緒
やっぱり木こりさんと一緒にご祈祷を受けるなんてことは、なかなか無いことなので、どういう感じで居ればいいのかなって思ってましたけれど、滞りなく終わることができてひと安心しております。
三池崇史監督
(ご祈祷を受けて)綺麗な心にはなったんですけれど、長くプロモーション活動をやってきたせいか、身体はパサパサになってきています(笑)
亀梨和也
乾燥してきてますしね。野球のグローブのオイルでもいいと思うので、後でちょっとオイルを足してみてください(笑)
‐この新嘗祭にちなみまして、今作で収穫したこと、すなわち、経験したことや学んだことがありましたら、教えてください。
亀梨和也
僕は、三池監督との出会いと、一緒にやらせていただけたというのが、この作品における中で一番の収穫なので、ご縁をいただけたとことに感謝しています。
染谷将太くんもそうだし、菜々緒さんもそうだし、三池監督の作品にこれまで何作も出られている方々とご一緒させていただけたんですけど、僕自身も今後、呼んでいただけるように、いつでも露出できるようにしっかりとケアをして(笑)、映画を作っててよかったなと思ってもらえるような俳優になっていきたいです。
‐亀梨さんご自身もオイルを塗っていくと。
亀梨和也
そうです、保湿は大事ですから(笑)
菜々緒
今回、今までにないキャラクターを演じさせていただいたので、そういったきっかけをいただけたことと、再び三池監督とご一緒して、今回は亀梨さんともご一緒できて、私自身が成長できた作品になったことが収穫と感じています。
三池崇史監督
この映画は一見、バイオレンスチックですけれど、(僕自身)初めて、本当に心が揺れる優しい作品を作れたなと思っています。それを皆さんが味わっていただけたら本当に幸せだなと思っています。そういう優しさを持った映画を、私でもできるんだっていうのを学んだと実感しています。それが大きな収穫です。
■この機会に感謝したいこと
‐明日、11月23日は勤労感謝の日でもあります。亀梨さん、共演者やスタッフの方に、この機会に感謝したいことはありますか?
亀梨和也
これは、ほんとうに日々なんですけど、何をやるにも一人じゃ成立しないことだらけなので、たくさんの方たちに協力していただいて、手と手を取り合い進んでもらっていることで、自分自身の活動も成立しますし、今作ももちろん本当にたくさんのスタッフの皆さんの想い、温もりの中で僕の時間を過ごさせていただいてますので、今日、明日というよりも、どういう風に自分が人としてそれに対して、立っていられるかっていうのを日々感じています。
今後応援してくださる方たちもそうですし、今作が公開されて見に来てくださる方も、お時間をいただいて繋がっていただけるわけですから、感謝なしでは生きていけないなという思いでいます。
‐共演の方ではいかがでしょうか?
亀梨和也
吉岡里帆さんは、普段のイメージとはぜんぜん違う、撮影初日からすごくハードなシーンで、寝っ転がって猿ぐつわをされていて、大丈夫かなって思うほどの体当たりでした。中村獅童さんや、染谷くんなど、他のキャストの皆さんもそうですけど、皆さん役を全うしながら、この作品への熱量を持って現場に立ってくださっていたので、僕もすごく刺激をいただきながらこの時間を過ごせました。
‐菜々緒さんはいかがですか?
菜々緒
三池監督にはこうやって素晴らしい作品を世に送り出してくださること、そして、私自身もこういったシリアスな役や、奇抜な衣装の激しい役もやらせていただいて、本当にいろんな作品で成長させていただいて、すごくありがたいなと思います。
亀梨さんとは、今回が3度目の共演になるんですけど、ついこの間、バラエティーの収録でご一緒させていただいて、番組収録後、スタジオのステージの上での記念写真撮影の時、私、1メートルぐらいの穴が空いてるところに落ちそうになって。その時に亀梨さんが「危ない!」って言ってくれて、怪我しなくて済んだんです。その声がなかったら、たぶん骨折してたかもしれないぐらいの段差だったんです。しかも私の腕もつかんでくれて。この場を借りて改めて感謝したいなと思いました。本当にありがとうございます。
亀梨和也
僕に怪物級の力があったら、もっと支えられたんですけど、左腕のトレーニングがまだ足りないなって思いました。
■絵馬に願い事!亀梨「僕の人生において大きな分岐点に来ている」
‐今日は神社でのイベントということで、皆さんに事前に絵馬にお願い事を書いていただきましたので、ここで発表していただきます。
三池崇史監督
「世界が平和になりますように!!」
大人が忘れてしまっている子供の頃の自分に帰ることはできないんだろうか、そこからやり直すことはできないんだろうか。居場所を見つけて生きているそれぞれの罪と罰という中で、自分の居場所に帰っていく、そういう『怪物の木こり』という映画を撮っていながら、この時間も子供たちの命がどんどん奪われて地域があるという現実に、何か祈らずにはいられない、何か行動を起こさずにはいられないなという気持ちで書かせていただきました。
菜々緒
「怪物級ヒット祈願」
私はベタなんですけれども、『怪物の木こり』の怪物級ヒット祈願ということで、怪物級にヒットして、たくさんの方に観ていただけたら非常にありがたいなと思っております。
スペインのお客様にもすごく好評いただいたみたいですし、この作品は一度だけでなく、2度、3度見ていただくと、いろんな角度で楽しめる作品になってますので、たくさんの方に観ていただきたいです。
亀梨和也
「沢山の方と結ばれます様に!!」
この映画は、人と人との繋がりも一つの大きなテーマでもありますし、僕自身も今後どのような想いで、どのような角度で、これまで結ばれてきたものや、今後結んでいくものを考える今日この頃です。
なので、その結びつき、結ばれ方というものは、僕の人生において大きな分岐点に来てるなと感じています。今回、この映画を通じて、よりたくさんの方々と結ばれることを願いたいなと思いました。
■「怪物の木こり」餅つき
‐怪物の木こりとの共同作業の餅つきはいかがでしたか?
亀梨和也
僕自身は、子どもの頃、母方のおじいちゃんおばあちゃんが農家さんだったので、育てたもち米で、こういった餅つきをやったことがありましたし、大人になってからも、馴染みのお洋服屋さんで餅つきがあった時に参加させてもらったりしたことはありました。でも、ここ最近はこのように集まっての餅つきはしていなかったので、久しぶりに楽しかったです。
‐木こりさんとの作業はいかがでした?
亀梨和也
正直に言っていいですか?(木こりさんが)お餅を返しても、すぐに元に戻っちゃってたんですよ(笑)なので、僕らは一箇所しか(木槌で)叩けてない(笑)
後でしっかりプロの方に叩いてもらったほうが。でも、(木こりさんの)やる気の気持ちはしっかりと感じました。
菜々緒
木こりさんのお手伝いのおかげで、初めての餅つきができて楽しかったです。
‐菜々緒さんは初めてなんですか?
菜々緒
初めてです。あんまり餅つきをやる機会って・・・
亀梨和也
町内会とかでは?
菜々緒
なかったし、餅つきは今までやったことがなかったので貴重な体験でした。しかも、初めて木こりさんと共同作業でできたので、いい思い出になりました。ありがとうございます。
■最後にメッセージ
亀梨和也
本日は、ありがとうございました。そして、いよいよ(12月1日の公開まで)10日を切るところまできました。この映画『怪物の木こり』がたくさんの方たちの心に、しっかりと飛び込んでいけるように、我々も残りの時間しっかり尽くしたいと思いますので、どうか日本のみならず、世界中のたくさんの方たちとこの作品を通して、さまざまな想いが結ばれていくことを願っております。どうぞよろしくお願いいたしますので、本当にありがとうございました。
■フォトギャラリー
[記事・写真:三平准太郎]
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映画『怪物の木こり』
《INTRODUCTION》
2019年第17回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞した小説『怪物の木こり』(倉井眉介/宝島社文庫)を実写映画化、12月1日(金)に全国公開いたします。
凶器の斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件。次のターゲットとして狙われたのは、弁護士・二宮彰。しかし二宮は、犯人をも凌駕する狂気のサイコパスだった!犯人を追う警察と、返り討ちを狙う二宮。追う者と追われる者がどんどん入れ替わっていく先読み不可能なストーリー、その驚愕の結末とは…?
ぶっ飛んだ設定と意表を突く展開が連続する衝撃作が“超刺激サスペンス”として映画化!監督を務めるのは世界中に熱狂的ファンを持つ鬼才・三池崇史。目的のためには手段を選ばず殺人すら いとわない狂気のサイコパス、弁護士・二宮彰(にのみやあきら)=主演・亀梨和也。
さらに、捜査本部で孤立しながらも連続殺人事件を追う警視庁のプロファイラー・戸城嵐子(としろらんこ)=菜々緒、二宮の本性を知らない婚約者・荷見映美(はすみえみ)=吉岡里帆ほか、二宮の協力者のサイコパス外科医・杉谷九朗(すぎたにくろう)=染谷将太、過去の殺人事件の容疑者・剣持武士(けんもちたけし)=中村獅童、正義感が強すぎる刑事・乾登人(いぬいのぼる)=渋川清彦ら豪華キャスト陣が集結。
主題歌は SEKAI NO OWARI の書き下ろし楽曲「深海魚」に決定。本作のために手掛けたのは、独特の旋律とあくの強いワードが印象的な書き下ろし新曲で、本作のストーリーとシンクロするかのような意味深な歌詞も印象的な楽曲となっている。
本作は 10月5日(木)~10月15日(日)にかけてスペイン・シッチェスで開催された「第56回シッチェス・カタロニア国際ファンタスティック映画祭」にも出品され、ÒRBITA(オービタ)部門のクロージング作品として上映された。上映会場は1200人の観客で埋め尽くされ、一足早く本作を鑑賞したスペインの観客からは、「亀梨の演技はとても深くて。たくさんの感情を伝えてくれたよ。言葉や身体を使った表現がとてもきめ細かく、すばらしかった。体の動き、表情の細かな変化の一つ一つが多くの感情を表していて、すばらしい俳優だなと思ったよ。」、「僕にとって最高の三池監督映画の一つになったよ。」といった絶賛のコメントが溢れている。
《STORY》
狂ってる方が生き残る!?サイコパス VS 連続猟奇殺人犯—殺るのは俺か、犯人か。驚愕の結末まで、この狂気は止まらない!!
絵本『怪物の木こり』の怪物の仮面を被り、斧で脳を奪い去る連続猟奇殺人事件。次のターゲットに選ばれたのは、弁護士・二宮彰。しかし彼は、犯人をも凌駕するほどの冷血非情なサイコパスだった!
警視庁の天才プロファイラー戸城、二宮の婚約者の映美、二宮の協力者であるサイコパス外科医・杉谷、過去の殺人事件の容疑者・剣持ほか、様々な人物の思惑が複雑に絡み合い、捜査は混迷を極めていく。犯人はなぜ脳を奪うのか。そして、なぜ二宮が狙われるのか。事件の謎を解き、犯人の正体を暴かなければ殺される。
極限状況に追い込まれた二宮の逆襲が始まる。狩るか狩られるか―狂ってる方が、生き残る!?
出演:亀梨和也
菜々緒 吉岡里帆
柚希礼音 みのすけ 堀部圭亮 渋川清彦 染谷将太 中村獅童
原作:倉井眉介「怪物の木こり」(宝島社文庫)
監督:三池崇史
脚本:小岩井宏悦
音楽:遠藤浩二
主題歌:SEKAI NO OWARI「深海魚」(ユニバーサル ミュージック)
製作・配給:ワーナー・ブラザース映画
©2023「怪物の木こり」製作委員会
公式サイト:kaibutsunokikori.jp
公式 X:@kaibutsukikori #怪物の木こり
2023年12月1日(金)劇場公開
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