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猫は逃げた

「猫1匹で優しさを見つけられる作品」R15+大人のラブストーリー映画『猫は逃げた』初日舞台挨拶

3月18日、新宿武蔵野館にて、映画『猫は逃げた』初日舞台挨拶が行われ、山本奈衣瑠、毎熊克哉、手島実優、井之脇海、今泉力哉監督が登壇。撮影時のことを振り返ると共に、本作の魅力について語った。

『猫は逃げた』は「L/R15」(*)企画という、今泉力哉監督と城定秀夫監督がお互いの脚本を提供し合いR15+のラブストーリー2本のうちの1本。城定秀夫が脚本を担当し、今泉力哉が監督した。
2月25日に公開となった『愛なのに』(瀬戸康史、さとうほなみ、河合優実)は、その逆で、今泉力哉が脚本、城定秀夫が監督をしている。

舞台挨拶レポート

この日の舞台挨拶は、コロナ禍による登壇者総数制限で、今泉監督自らMCを担って進行された。

今泉力哉監督
城定秀夫さんのの脚本を読んだ時の印象は?

山本奈衣瑠(亜子 役)
面白い内容だと思いました。
でも、そもそも私はお芝居の経験が本当にまだまだ浅くて、過去の出演作も調べてもぜんぜん出てこない私なんかをオーディションで使ってくれたことに、この企画を考えてくださった今泉さんにも、プロデューサーの皆様も本当にありがとうございますとって思ってました。
なのでどんな脚本でも楽しんで演じるぞと思ってました。

猫は逃げた

山本奈衣瑠

毎熊克哉(広重 役)
劇中の映画のタイトル“裸のピクニック”は「もう城定さんやん」って思いました(笑)
そのほかにも城定さんっぽいところがたくさんあって、どうなっていくんだろう?っていうワクワクした記憶があります。

猫は逃げた

毎熊克哉

手島実優(真実子 役)
城定さんと言えば、ピンクっぽい作品の印象があるので、オーディションを受けるにあたって、濡れ場があるなというのは思いました。
でも、大人の要素以外に、それ以上にもっと味わいのある日常の当たり前にいる人たちの話。
今泉さんもインタビューでおっしゃってましたが、濡れ場も、もともと日常であるものなんだけど、それを映画でたまたま写すか写さないかみたいなことだなと思ったので、そのバランスがとても素敵に映像になっているなという印象を持ちました。

猫は逃げた

手島実優

井之脇海(松山 役)
城定さんもインタビューでおっしゃってましたけど、僕も脚本を読んだ時に、思った以上に今泉さんの作品らしい脚本だなという印象を最初に持ちました。
でもその中にワードセンスでパンチラインが城定節が利いているところがあって、そんなセリフを自分が言ったり、現場で皆さんが言うのを聞くのが楽しみだなとワクワクしてました。

猫は逃げた

井之脇海

今泉力哉監督
たしかに、僕も最初読んだ時に、城定さんが僕に寄せてくれてるな、なんなら昔僕が書いたものか?って思いました(笑)
特に終盤の長回しの芝居とか、これは今泉さんだから作っとかなきゃいけないなって、城定さんもいろんなところでお話されています。
ただ僕が1.5倍に書き直したので、城定さんが「まだ短かったか?」って言ってました(笑)

猫は逃げた

今泉力哉監督

■トークノーカット動画

舞台挨拶の全トークは動画で!

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■最後にメッセージ

井之脇海
この「L/R15」(*)という企画は素晴らしい企画だなと思っていて、作家性のある映画監督2人がコラボして、新しい未知のゾーンに踏み込んで作品と撮っていくのは、僕もお客さんとしても嬉しく、この企画がこれからも続いてほしいと思っています。

猫は逃げた

手島実優
この映画はすごく好きで、登場人物みんなダメ過ぎるんですけど、悪い人かって言われたらそうじゃないと思います。
人の良い側面と悪い側面、そして、それぞれの登場人物に、それぞれ共感できるポイントが必ず1つ、2つあると思います。
もちろん不倫は肯定できないですけど、自分のことを許せる、他人のことも許せるという目線が日常でちょっとでも増えたら優しい世界になるのかなとも思います。そういうことを娯楽的に楽しめる映画です。

猫は逃げた

毎熊克哉
猫1匹で優しさを見つけられる映画だなと思います。この映画を観た方がまた新しい明日を良い“気”を持って迎えられたら僕もすごく嬉しいなと思います。
あと、宣伝じゃないですけど、この作品のパンフレットは最後に台本が全部書いてあって、この映画がいかに台本通りだったかっていうのも分かるようになっています。

猫は逃げた

山本奈衣瑠
この映画は、浮気が良い、悪いという話じゃなくて、ただそこにいる人たちの生活を観ていただけたらいいなって思います。
やっぱり作品に意味を求めがちだと思いますが、そういうことではなくて、ただそこで一生懸命生きている人たちの迷いや不器用なところを見つめて大切にしてくれたら嬉しいです。

猫は逃げた

今泉力哉監督
映画作品を作れるということは、現場の監督や俳優、スタッフはもちろん、その裏で準備したり、(コロナ禍のため)衛生面で環境を整えてくれたり、そして作品を配給や宣伝してくれる人もいる。
今日、映画館で上映できるのも、換気や劇場スタッフの消毒含めたいろんな準備があるからです。
目に見えないところにいる多くの人が関わって映画が作られて、公開という当たり前じゃないことができているなと、今の状況、環境で気付かされています。
そういう中、初日で多くのお客様に迎えられてとても嬉しく思います。

猫は逃げた

井之脇海/手島実優/山本奈衣瑠/毎熊克哉/今泉力哉監督

*L/R15とは?
『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『his』『あの頃。』『街の上で』『かそけきサンカヨウ』と続々話題作が公開。今最も注目されている今泉力哉監督×V シネマ・ピンク映画界のトップランナーにして 2020 年は『性の劇薬』『アルプススタンドのはしの方』が連続ヒットとなった城定秀夫監督がお互いの脚本を提供し合い R15+のラブストーリー2本を制作。異色のコラボレーションによる新たなプログラムピクチャー” L/R15 ”(読み:えるあーるじゅうご)が始動!

■フォトギャラリー

[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]

映画『猫は逃げた』

INTRODUCTION
片想いでも、両想いでも、夫婦でも、恋人でも―――。
猫も呆れる、愚かで不器用な4人の男女の密やかな揉め事。
監督:今泉力哉×脚本:城定秀夫による本作は、飼い猫“カンタ”をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人の物語。
レディコミ漫画家の町田亜子を演じるのは、モデルとして活動する傍ら、アート展のキュレーターなども務める山本奈衣瑠。亜子と離婚寸前の夫で、週刊誌記者の広重役には、主演映画『ケンとカズ』(16)で数々の新人俳優賞を受賞以降、映画やドラマに活躍する若手実力派・毎熊克哉。
広重の同僚で、浮気相手でもある真実子役には、2022年に『よだかの片想い』など公開作が待機中の新星・手島実優。亜子と関係を持っている雑誌編集者の松山役には、作品ごとに独特の存在感を残す若き演技派、井之脇海。
そのほか、映画初出演となるオズワルド・伊藤俊介や今泉組常連の芹澤興人などが脇を固める。
片想いでも、両想いでも、夫婦でも、恋人でも―――。巧妙にツイストする城定脚本と今泉監督ならではの緻密な演出が紡ぎ出す、迷える4人の男女と1匹の猫の物語。

STORY
漫画家・町田亜子(山本奈衣瑠)と週刊誌記者の広重(毎熊克哉)は離婚間近の夫婦。
広重は同僚の真実子(手島実優)と浮気中で、亜子は編集者の松山(井之脇海)と体の関係を持ち、夫婦関係は冷え切っていた。2人は飼い猫カンタをどちらが引き取るかで揉めていたが、その矢先、カンタが家からいなくなってしまい…。

出演:山本奈衣瑠 毎熊克哉 手島実優 井之脇海 伊藤俊介(オズワルド) 中村久美 オセロ(猫)
監督:今泉力哉|脚本:城定秀夫、今泉力哉
音楽:菅原慎一
劇中漫画:岡藤真依
猫トレーナー:ZOO動物プロ
主題歌:LIGHTERS「donʼt cry」(作詞・作曲:Rumi Nagasawa)LATER YOUTH RECORDS
製作幹事:東映ビデオ
制作プロダクション:レオーネ
配給・宣伝:SPOTTED PRODUCTIONS
製作:2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ(東映ビデオ・レオーネ・SPOTTED PRODUCTIONS)
© 2021『猫は逃げた』フィルムパートナーズ
公式サイト:http://lr15-movie.com

2022年3月18日(金)新宿武蔵野館ほか全国順次公開

猫は逃げた

 

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