『his』主演・宮沢氷魚「海外の作品に出てみたい」第12回TAMA映画賞授賞式
11月29日、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて、第30回映画祭TAMA CINEMA FORUMの第12回TAMA映画賞授賞式が行われた。その中から、最優秀新進男優賞を受賞した宮沢氷魚の受賞コメント。(ビデオ&フォト)
出演作品は、今泉力哉監督の『his』。LGBTQをテーマとした物語で、藤原季節との共演が評判となった。
最優秀新進男優賞 宮沢氷魚 『his』
宮沢氷魚
この度はこのような素敵な賞をいただき本当に嬉しく思っております。
僕は役者を始めて3年近く経つんですけども、賞をいただくのは今回が初めてなので、この賞は一生忘れないものになると思います。
この3年間で出会った作品、スタッフ、キャストの皆さんに本当に感謝したいと思います。ありがとうございます。
■季節くんは本当に変わっている子
-初の主演作品『his』、宮沢さんにとってはどのような作品になったでしょうか?
宮沢氷魚
初主演映画ということで、プレッシャーはあったんですけども、相手役の藤原季節くんにすごい助けられて、とても楽しい作品にもなったし、LGBTQをテーマに作った作品なので、最初は皆さんがどう思うのかなとか、どういう意見が飛び交うのかなっていうこと思っていたんですけども、実際公開されて、たくさんの方に観ていただいて、たくさんの意見をいただいて、本当に幸せに思っております。
-その藤原季節さんと宮沢氷魚さんの二人でなければ成立しなかったと今泉力哉監督もおっしゃっています。
宮沢氷魚
この作品の撮影は白川で、季節くんと10日間一緒に共同生活を送りました。彼は本当に変わってる子で、10日間白河に行くっていう事をもちろん本人も知ってるんですけども、Tシャツ一枚と下着一枚くらいしか持ってこなくて、「ごめん、氷魚タオル貸して」っていうとこから始まった関係なので、その季節くんの自分を開いて僕を受け入れてくれたところに、ほんと感謝してるし、季節くんじゃなければこの作品は成立しなかったと思っております。
そして監督の今泉さんは、たくさんのヒット作品を作っている中、このタイミングで今泉さんに出会えたことは、僕の役者人生の中で本当に宝物ですし、また成長して今泉さんの作品に出れるように頑張りたいです。
■いつかサイコパスを演じてみたい
-事前のQ&Aで「いつかサイコパスの役を演じてみたい、日常生活では決して見せられない一面を作品の中で爆発させてみたい」とありましたが?
宮沢氷魚
『his』とは全然違うことになっちゃうんですけども、サイコパスというかちょっとトンでる役をやってみたいなというのはあります。
普通に僕たちは生活している中、どこかでその自分を爆発させたい気持ちというか、人に見られない一面というもの持っていて、それは理性で制御しています。
でも役者というお仕事は、そこを全面的に出すことが許されるお仕事だと思っているので、その中でそういう自分を一度見てみたいなという意味で、サイコパスを演じてみたいなと答えました。
■海外の作品に出てみたい
宮沢氷魚
僕は生まれがアメリカで、教育も英語で受けてきたので、いつかは海外の作品に出てみたいなという気持ちは強く思っております。
そのためにいろんな役に挑戦して、どんどん成長していきたいなと思っています。
そして映画の話で言うと、2021年公開の大泉洋さん主演の『騙し絵の牙』という作品が公開されますので、皆さん是非ご覧ください。よろしくお願いします。
■授賞式動画
[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]
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