ムロツヨシ「嬉しいけど悔しい!」『映画マイダディ』公開初日舞台挨拶
2021年9月23日、TOHOシネマズ六本木にて映画『マイ・ダディ』公開初日舞台挨拶が行われ、映画初主演となるムロツヨシ、奈緒、中田乃愛、永野宗典、金井純一監督が登壇。MCは劇団ヨーロッパ企画の本多力が務めた。(動画&フォト)
また、“家族のつながり”を描いた本作にちなみ、「マイ・ダディ」を作ろう!と題して、映画のタイトルパネルを全員で作成するコーナーも。
本作は、監督・共同脚本を務める映像作家の金井純一が2016年に開催された第2回TCPにおいて、総応募数422作品の中から準グランプリを受賞した企画の映画化。ムロツヨシは、本作の台本に出会って2時間後に「この世界にいたい。この人(一男)になりたい」と出演を即決した。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画
■「今から、ムロ、ふざけます!」
冒頭の挨拶でムロツヨシは笑顔を浮かべながら、「上映後なのでみなさん、作品の世界観に入っているところ申し訳ないのですが、マスコミの取材が入っている(舞台挨拶)なので、今から、ムロ、ふざけます!」宣言。
奈緒は「今日、ムロさんたちはいくつか舞台挨拶をされた後ですが、私はここからの参加となります。作品の素晴らしさを伝えられるようにがんばります」とニッコリ。
中田乃愛は「映画をご覧になってくださり、本当にありがとうございます。1人でも多くの方に作品をアピールしたいと思います」と微笑みながらも気合十分の様子。
永野宗典が「早速ですが『マイ・ダディ2』を待っています」と早くも、続編を期待していることを明かし、「本作でやり残したことを、ぜひ、リベンジさせていただきたいと思います。今回以上に気合を入れて役作りをするつもりです」とコメント。
するとムロが「この人は何を言っているのでしょうか? よくわからない挨拶で始まっていますが、大丈夫ですか?」とMCの本多力(劇団ヨーロッパ企画)に確認し、舞台挨拶開始早々笑いを誘う場面も。
金井純一監督は前の舞台挨拶で栄養ドリンクを飲んだことを明かし「気合を入れて(舞台挨拶)頑張ります!」と意気込みを見せた。
■凝りすぎたラブレターでフラれた
映画公開100日前から、作品にまつわる話をTwitterでつぶやいてきた金井監督は「公開初日の前日、昨日のつぶやきは最後の5行の頭文字がムロツヨシになるようにしてみました。でも、残念ながら誰もそれに気づいてくれなかったようで。凝りすぎたラブレターを出したのにフラれてしまった、そんな気分です。」と寂しそうな様子を見せつつも、
たどり着いた
100日毎日読んでいただき感謝 涙
映画を観る前
観たあと
今までのつぶやきが#映画マイダディ
楽しめる要素になってればいいなさぁ
明日からがスタート!ムロダディと
ロングラン目指します
ついに公開です!
よければ是非
主演の姿を、その目に。— 金井純一 Junichi Kanai (@kanaijun1) September 22, 2021
「今日から100日後が1月1日なので、ぜひ、主演のムロさんには年末の某歌合戦にゲスト出演していただき、そこでも映画を宣伝していただくといういい流れにしたい。それくらい長く上映してほしいと思っています」と金井監督はしっかりアピール。
このコメントにムロも「まだ(某歌合戦からは)オファーは来ていませんが、出たらしっかりアピールします」と答えていた。
■嬉しいけど悔しい!
初主演映画についてムロは「金井監督の夢から生まれた物語です。企画をし、映画を撮影し、公開された今日までが99。そして、無事公開された映画をお客様が観て、感想が生まれて100になる。ここで100点の映画になるんです。そのことをとても嬉しく思うと同時に悔しい気持ちもあります」と語りながら、一席空き状態の客席を見渡す。
「僕は、“満席”が好きな男です。この状況下ではこれが満席と頭では理解していますが、やっぱり本当の満席ではないのが残念です」と強調。
「いつか、この状況が落ち着いて、いろいろな宣言が解除され元の状態に戻ったら、どんな手を使ってでも、本当の満席の景色をここにいるキャストみんなに見せてあげたいです」とし、「どんな手を使っても、たとえお金を払ってでも!」とコメントしたところで、「ん?俺、お金払うの?」とおどけつつ、「それでもいいと思えるくらい本当の満席にしたいです。それを実現するために、この映画をロングランにすべく、これからも宣伝活動をしていきます」と宣言。
「悔しさはありますが、今日、この状況下で映画を観に来てくださったみなさまには改めて感謝します。ここはアツくいかないと!と思っていたので、かなりアツく語らせていただきました」と説明する場面もあった。
■奈緒、初の母親役を演じて
初の母親役について奈緒は「ずっとやりたかったし、憧れでした。母親役を家族がテーマの映画でやらせていただくことは、緊張もしたけれど、責任を全うしないといけないという気持ちでいっぱいでした」と振り返る。
撮影前にムロから「(中田)乃愛ちゃんのこと、きっと奈緒ちゃんも好きになると思う、と聞いていました。その言葉通り、3人で会ったとき一瞬で乃愛ちゃん、の虜になりました。そこからはムロさんと2人でずっと(娘に)デレデレでした」とし、「乃愛ちゃん、そして子役の子、“ひかり”を演じた2人に引っ張ってもらって映画の中で母親役として立つことができました」と感謝を述べていた。
ムロは赤ちゃんが生まれたシーンの撮影を振り返り、「撮影中、すごく印象に残ったシーンでした。自然と奈緒ちゃんとおでことおでこを合わせて心の距離が縮める、そういう演技ができたことが嬉しかったです。初日までこの気持ちは言わずにおこうと思っていました。今日、やっと言えてよかったです。ポスターにもなっている素敵なシーンです」と奈緒との夫婦役に大満足の様子だった。
中田は「試写を観た家族に感想を言ってもらえたのがうれしかった」とニッコリ。
ムロが「久しぶりに会ったら、髪がのびていてよかったよ。17歳の女の子が髪を剃るなんてね」としみじみ語る中、中田は「特にそこは……」とサラリ。劇中さながらの父娘のやりとりに会場からは笑い声も。ムロが「まだ、思春期なのかな?」と戸惑いの様子で尋ねる場面もあった。
■奈緒とムロツヨシの出会い
ムロとの共演について奈緒は「イメージ通り、やさしくておもしろい方でした。本当に会いたかった方なので、初日は少し緊張しすぎて無愛想だったかも」と反省しつつ「柔らかい空気を作ってくれる素敵な方。すぐに打ち解けられたのはムロさんのおかげです」と感謝の言葉を述べた。
ムロがまだ奈緒を知らなかった頃、撮影スタジオですれ違ったときに、同じ撮影組でもないムロから「おつかれさまです」と挨拶されたこと、奈緒がまだ福岡に住んでいた頃に、「muro式.」の千秋楽を見に行っていたこと、その際に客席バックで撮影した写真に奈緒が映り込んでいたことなど、縁を感じずにはいられないエピソードも飛び出していた。
■「マイ・ダディ」を作ろう!
ここで、“家族のつながり“を描いた本作にちなみ、「マイ・ダディ」を作ろう!と題して、映画のタイトルパネルを全員で作成することに。永野が「マ」、中田は「イ」と「・」、ムロが「ダ」、奈緒が「デ」、金井監督が「ィ」の作成を担当し、できあがったパネルを手にフォトセッションを行った。
■最後にメッセージ
最後の挨拶で金井監督は「すごく楽しい時間を過ごせました。今日からがスタートです。この映画を全国に広めていただけたらうれしいです。ムロさん、そしてみなさんと走り続けたいと思います」と力強く語る。
永野は出身地・宮崎県での上映館がないことに触れ、「この映画を観た人生と観ない人生では生き方が大きく違ってくると思います。作品からのメッセージを受け取るためにも、宮崎県の上映をお願いいたします!」と懇願。
中田は「1人でも多くの人にこの作品が届いてくれたら、それだけでとてもうれしいです」と笑顔を浮かべ、奈緒は「これからもっともっといろんなところに届くといいなと思っています。みなさんの力を貸してください」と呼びかけた。
ムロは「この状況下での公開をネガティブに考えず、何かしらプラスにしようと思っています。実現するのが、明日になるのか、1ヶ月後になるのか、1年後になるのか、10年後になるのかわからないけれど、状況が許せば、必ず“本当の満席”にしたいと思っています。それが実現する日が来るまで、いろいろな作品で頑張り続けます。そして、“ムロは満席好きなんだよな。あいつの作品なら観に行ってもいいかな”と思っていただけるように、これからも頑張っていきます。このような状況下ですが、みなさん、どうか毎日笑って過ごしてください。そして、この作品がロングランになるよう、クチコミで広げてください。ほめてください、けなしてください、みなさまの一言が誰かの“観てみようかな”に繋がります。誰かに繋げてください!」と締めくくり、イベントは幕を閉じた。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
関連動画
映画『マイ・ダディ』
イントロダクション
「確かめようのない過去、それでもひかりを求文いたい。」
小さな教会の牧師・御堂一男は、中学生の娘。ひかりと2人暮らし。妻は8年前に他界した。ガソリンスタンドのアルバイトを掛け持ちしながら、決して裕福とはいえずとも、ひかりと2人、穏やかで幸せな日々を過ごす一男。だがある日、ひかりが自血病で倒れた。動揺する一男に追い打ちをかけるように、衝撃の事実が発覚する――。
主人公・一男を演じるのは、意外なことに本作が映画初主演となるムロツヨシ。コメディからシリアスまで硬軟自在の人気俳優にして、舞台「muro式.」を自らプロデュースするなど多才ぶりを発揮するムロツ∃シが、台本に出会って2時間後に「この世界にいたい。この人(一男)になりたい」と出演を即決。奇しくも今年はムロツヨシにとって、“役者人生25年目”のメモリアルイヤー。コロナ禍で一度は撮影延期を余儀なくされたが、昨年12月に万全の防疫体制で撮影し無事完成した本作。役者=ムロツ∃シの新たな魅力が、この映画に収められている。
ひかり役にはオーデイションの中から選ばれた、新星・中田乃愛。撮影時は17歳で、本格的な演技は本作が初。いきなりの大役にして自分の運命に懸命に向き合う娘という難役を堂々と演じ切り、スクリーンに鮮烈な印象を残す。
一男の妻・江津子を演じるのは、奈緒。女優として、母親を演じるのがひとつの目標だったという言葉の通り、一男と出会い、ひかりを授かるも、とある事実に気づいた矢先に他界してしまった女性役に体当たりで挑んだ。
共演は毎熊克哉、臼田あさ美、永野宗典、徳井健太(平成ノプシヨプシ)、光石研という実力派がズラリ。誰もが応援せずにはいられない父娘を頼しく支えている。
本企画は、映像クリエイター支援プログラム「TSUTAYA CREATOR’S PROGRAM」の2016年準グランプリ受賞企画『ファイディング・ダディ(仮)』が、正式タイトル『マイ・ダデイ』として映画化されたもの。監督・共同脚本は『ファイディング・ダデイ』を企画した金井純―。2020年、あいみょんが製作したDISH//の楽曲「猫」をベースにした、ドラマ「猫」の監督・脚本を務めるなど着々と活動の幅を広げている新鋭が、ムロツ∃シと待望の初タッグを組む。共同脚本はHulu配信ドラマ「ミス・シャーロック/Miss Sherlock」などの、及川真実が務めた。
愛する娘を救いたい――。確かめようのない過去。妻の愛を信じたい。ひとりの父親・ひとりの男の切ないほどに必死な姿。誰も見たことのない【新しいムロツ∃シ】に、あなたはきっと涙する。
ストーリー
小さな教会の牧師・御堂一男(ムロツヨシ)は、中学生になる一人娘のひかり(中田乃愛)とふたり暮らし。
一男は、優しくて、面白くて、お人好しで、誠実な人。8年前に最愛の妻を亡くしてから、“苦労がない”と言ったら嘘になるし、“すごく裕福”とも言えないけれど、娘とふたりで穏やかな日々を送っている。“牧師”というみんなから慕われる仕事もあって(儲からないけど…)、自分を頼りにしてくれる職場もあるし(バイトだけど…)、そして何より、可愛い娘が素直な子に育ってくれている(今はちょっぴり難しい年頃だけど…)。
だから一男は、幸せだった。娘が病に侵されるまでは・・・・・。
ムロツヨシ
奈緒 毎熊克哉 中田乃愛
臼田あさ美 徳井健太(平成ノブシヨブシ) 永野宗典 光石研
監督:金丼純一 脚本:及川真実・金丼純―
音楽:岡出莉菜
主題歌:「それは愛なんだぜ!」カーリングシトーンズ(ドリーミュージック)
製作幹事:カルチュア・エンタテインメント
制作プロダクション:ROBOT
配給:イオンエンターテイメント
(C)2021「マイ・ダデイ」製作委員会(カルチュア・エンタテインメント イオンエンターテイメント ベンチャーバンクエンターテインメント 毎日新聞社 ローソンエンタテインメント ROBOT)
公式サイト:https://mydaddy-movie.jp/
公式Twitter:@mydaddy_movie
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