全然怖くないバトルアクション＆青春コメディ！？映画『黄龍の村』公開初日舞台挨拶

2021年9月24日、池袋シネマ・ロサにて、映画『黄龍の村』公開初日舞台挨拶が行われ、主演の水石亜飛夢、そして松本卓也、鈴木真由、阪元裕吾監督、さらに、本作出演の伊能昌幸がMCも兼ねて登壇した。（動画＆フォト）
約2年前に撮影された本作について、阪元監督は「胸クソ悪いバイオレンス物からアクション映画へと作風が変遷していく自身にとっての転換期の作品」だと語り、また、水石亜飛夢共々、怖いところはほとんど無い“青春コメディ”のつもりで撮影したと明かした。

舞台挨拶レポート【ネタバレ無し】

■『黄龍の村』はバトルアクション＆青春コメディ映画？

阪元裕吾監督
（私が監督した作品として）『ある用務員』、『ベイビーわるきゅーれ』に続く、今年３本目に公開となった作品ですが、撮影した時期は実は一番古い（2019年）作品です。

伊能昌幸（梶原健人 役）／MC
監督はこの作品はそもそも何をやろうと思ったんですか？

阪元裕吾監督
ホラーやと思ったらバトルアクションに。
思ったより予告編やポスターが怖そうなホラー映画みたいになっていて、どうしようってビックリしましたね。

水石亜飛夢（北村優希 役）
僕を応援してくださっている方々にはホラーを苦手をしている方が多いので、「大丈夫なんで来てください」って言ってます。

阪元裕吾監督
現場はずっと笑いながら撮影していた感じで、ギャグ映画としてやってました。バトルアクションも真面目にやってますが、青春コメディ映画のつもりでやってました。

■撮影の思い出

水石亜飛夢
前半はぼくたちチャラチャラ組が自由奔放に楽しませていただいて、後半はアクションチームが締めてくださいました。

松本卓也（村井孝則 役）
この映画をアクションという観点で観れば、阪元監督の原点なんじゃないかなと思います。

阪元裕吾監督
（これまで）胸クソ悪い映画ばっかり撮ってた人が急に楽しい映画を撮ろうって思った時で、（今振り返れば）僕にとっての転換期。
楽しいのが１番！って言って撮り始めた作品です。

伊能昌幸
いや、ぜんぜん普通に（『黄龍の村』も）胸クソ悪い映画ではあると思うよ。

阪元裕吾監督
悪いんかこれ？（笑）

伊能昌幸
悪いところは悪いでしょ！

鈴木真由（鈴木うらら 役）
（この作品には）死ねるのが楽しみやなって思って参加しました。（死ぬシーンの）撮影の時は、セリフには無かったんですが、川のところだったので、死にそうになっているのに「冷たいのムリ！」って言って（笑）、最後までアホみたいにやりながら死ねて楽しかったです。

伊能昌幸
アクションが大変でしたね。

松本卓也
後半組（＝アクションバトルを演じたキャストの組）は、毎日、夜も練習していて大変そうだなって思いました。

水石亜飛夢
逆に前半組は気楽なものでした。テニスやってたり（笑）

阪元裕吾監督
毎日お酒を飲んでたもんね。

松本卓也
映像を見たら伝わると思いますが、そうでないと、水石くんとはここまで仲良くなってなかったですからね。

水石亜飛夢
他の作品の現場では酔っ払ってるシーンでも実際にお酒は飲まないんですが、阪元監督は「飲んでいいよ」って言うので、これは阪元組ならではのことですね。

■猛獣“一ノ瀬ワタル”とのラストバトル

阪元裕吾監督
一ノ瀬ワタルさんとのラストバトルでは、彼はほんとに当てに来るんですよね？

伊能昌幸
一ノ瀬ワタルさってデカイんで、アクションシーンでは当然力は抜くんですけど、そもそも腕力が違うので、当たったらほんとにヤバイと思うんです。
ああいう猛獣みたいな人とアクションしたので、自力でよけながら演じました（＊）。
＊伊能昌幸は、ボクシング歴10年や多種多様な格闘技経験を積んだアクションを得意とする俳優。

阪元裕吾監督
一ノ瀬ワタルさんが草を食べるカットがあるんだけど、最後、土も食べてたとか？

松本卓也
テストで草を食い尽くしちゃったから、土を食べてたっていうウワサが現場内で巡ってて。

伊能昌幸
みんな、ドン引きしてました（笑）
テストで食べなくていい（笑）

阪元裕吾監督
あと、一ノ瀬ワタルさんが、檻みたいなところに入ってて、ウギャーって叫ぶシーンでは、その“圧”がすごすぎて、美術スタッフの女の子が泣いちゃったらしいです。

■最後にメッセージ

鈴木真由
今日は緊張しながらでしたが、ありがとうございました。

松本卓也
今日は映画を観てくださった方々と対面できて嬉しかったです。是非またSNS等で広めていただいて、また会えるチャンスを増やしていただければなと思います。

伊能昌幸
（撮影から）２年経って公開できたのがすごく嬉しいです。気に入っていただけたらSNS等で感想などをお聞かせください。

水石亜飛夢
２年経ちましたが、こうして劇場で公開して皆様にお届けすることができてほんとに良かったなと感じております。
ネタバレはもちろんダメですが、この映画はあまり怖くないってことだけはわかっていただけたと思いますので、他の方にもオススメしやすいと思います。

阪元裕吾監督
『黄龍の村』は、『ある用務員』や『ベイビーわるきゅーれ』に繋がっていく大きな転換になった作品でして、ジャンル映画とジャンル映画を掛け合わせたネタバレ厳禁作品として、なかなか日本の、特にミニシアターで上映されているような作品ではないので、宣伝も難しい中、初日これだけたくさんの方がいらしてくれたことがほんとに嬉しいです。

■舞台挨拶動画

■フォトギャラリー

[写真：金田一元／動画・記事：桜小路順]

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映画『黄龍こうりゅうの村』

ストーリー
夜の街でキャンプに行こうと盛り上がる北村優希、村井孝則、鈴木うらら、遠藤なごみ。
翌朝、梶原健人、工藤啓作、谷村真琴、谷村睦夫も加わりレンタカーでキャンプ場に向かう8人の若者たち。
途中BBQを楽しんでから宿泊するキャンプ場へ向かうことに。
北村優希、村井孝則、鈴木うらら、遠藤なごみの4人は若者らしくハイテンションで楽しみ、逆に梶原健人、工藤啓作、谷村真琴、谷村睦夫の4人は静かに楽しんでいた。
キャンプ場へ向かう途中、携帯も繋がらない山の中で車がパンクしてしまう。助けを求め歩く若者たち。
トンネルを抜けると焚火の前で音楽を聴きながら返事をしない村人や包丁が頭に刺さった案山子がある奇妙な村にたどり着く、これが 龍切村であった。
そこに馬に乗った梅宮新次郎という老人が現れ、車を直してくれるという。
しかも家でお茶でも飲んでいきなと誘われる。
若者たちが新次郎の家を訪れると千代、奈穂美、莉子の3人の女性が律儀に出迎えてくれ、若者たちの夕食や布団も既に用意されていた。
老人の家で“おいしい”夕食もご馳走になり、夜遅いからと泊まっていきなと言う新次郎の半ば強引な誘いで若者たちは不信に思いながらもその夜は泊まることに。
翌朝、外の音で目覚める優希、外を見ると不思議なお面を被った村人たちが外を練り歩いてた…。

出演：水石亜飛夢　松本卓也　鈴木麻由　秋乃ゆに
ウメモトジンギ　石塚汐花（アイドルカレッジ）　大坂健太　上のしおり　藤井愛稀
中村龍介　小玉百夏　安田ユウ　陸野銀次郎　海道力也
一ノ瀬ワタル　伊能昌幸

監督・脚本・編集：阪元裕吾
音楽：遠藤浩二
主題歌：「Shrimp Salad Sandwich」Helsinki Lambda Club（Hamsterdam Records / UK.PROJECT）
製作：與田尚志　折上英作　スージュン
エグゼクティブプロデューサー：加藤和夫　小林一彦
企画・プロデュース：中野 剛　近藤良英　プロデューサー：妙円園洋輝
共同プロデューサー：柳坂明彦　和田 隆　協力プロデューサー：宇田川寧　田口雄介
配給統括：増田英明　宣伝デザイン：佐々木統剛
本編：66分　ビスタ　5.1ch　PG12
製作：東映ビデオ　丸壱動画　OSOREZONE
制作プロダクション：丸壱動画
制作協力：ダブ
配給：ラビットハウス
(C)2021『黄龍の村』製作委員会
公式サイト：https://koryunomura.com/
公式Twitter：@koryu_eiga
公式Instagram：@koryu_eiga

予告編

9月24日（金）～ 池袋シネマロサ10月2日（土）～ 大阪第七藝術劇場　以下、順次、全国公開

【主題歌情報】
アーティスト：Helsinki Lambda Club　(読み：ヘルシンキラムダクラブ)
橋本薫(Vo/Gt), 稲葉航大(Ba), 熊谷太起(Gt)
＜主題歌収録アルバム＞
タイトル：Eleven plus two / Twelve plus one　(読み：イレヴンプラストゥー / トウェルヴプラスワン)
発売日：2020年11月25日(水) 発売済／品番：HAMZ-008