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勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

松岡茉優「日本の映画がもっともっと元気になりますように」

勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

石橋杏奈・渡辺大知・松岡茉優・北村匠海・大九明子監督

10月30日、映画「勝手にふるえてろ」の記者会見が、東京・六本木で行われ、映画初主演となる松岡茉優、共演の石橋杏奈、渡辺大知(黒猫チェルシー)、北村匠海、大九監督が登壇しました。
そのもようをお伝えします。
松岡茉優の魅力たっぷりの本作は、12/23より全国ロードショーされます。

本作は、第30回東京国際映画祭「コンペティション」部門出品作品で、記者会見も英語同時通訳でしたが、松岡茉優さんは自分が語るコメントがちゃんと英訳されるかどうかを気づかう側面も見せたり、記者会見に先立っての一般のお客さん向け舞台挨拶でもサービス精神にあふれていて、とても優しい雰囲気が印象的でした。

「勝手にふるえてろ」

映画「勝手にふるえてろ」の原作は芥川賞作家綿矢りさの同名小説。
松岡茉優演じる主人公“ヨシカ”はひねくれで、自分勝手で夢見がちで、片思いの経験しかない24歳OL。
ラブコメ史上最もキラキラしていない主人公の暴走する恋の行方が気になる痛快エンターテインメント作品。
12/23(土・祝)より、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋ほか全国ロードショー。
配給:ファントム・フィルム
©2017映画「勝手にふるえてろ」製作委員会

記者会見

石橋杏奈(月島来留美役)
まさかこんな大きな大きな東京国際映画祭に来させてもらえるなんてすごく光栄です。
「勝手にふるえてろ」という作品は、ヨシカ(松岡茉優演じる主人公)というキャラクターにとても感情できて、女子として大好きな作品です。
たくさんの人、女性はもちろん男性にも観てもらえたらいいなと思います。

勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

石橋杏奈(月島来留美役)

渡辺大知/黒猫チェルシー(ニ役)
この作品で、“ニ”という役と主題歌を担当しました。
この作品を観て、松岡茉優さん演じる“ヨシカ”の大ファンになりました。
松岡さんの魅力が爆発している映画です。
“ヨシカ”に共感させられる部分がたくさんありまして、男性も惹き込まれる部分がたくさんあると思います。

勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

渡辺大知/黒猫チェルシー(ニ役&主題歌

松岡茉優(江藤良香(ヨシカ)役)
この物語では、普通の女の子を普通の物語の中で演じました。
その普遍的なものが、世界的イベントであるこの東京国際映画祭を通して世界の女の子たちに届くことを願っていますし、期待しています。
“ヨシカ”的な女の子って世界中にいると思うのでその方々にも届くように願っています。

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松岡茉優(主人公 江藤良香(ヨシカ)役)

北村匠海(イチ役)
“イチ”役を演じました、北村匠海です。
僕が演じた役は、監督から残酷な男だと言われましたが、僕自身すごく理解できるキャラクターです。
僕は渡辺大知くんとは逆でして、脚本の段階では“ヨシカ”への理解がなかなかできなくて、“イチ”という残酷な男に対しての理解がすごくできたので、それを100%北村匠海として出し切った作品です。

勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

北村匠海(イチ役)

大九(おおく)明子監督
この映画のシナリオは、自分が20代の時に置いてきた何か、閉じ込めてきた「思い」みたいなところををぶちかますように書いて、これまでお付き合いのある松岡さんにお願いして、見事に演じて頂いてこのような形(作品)になりました。

-この映画は、ひとりひとりのキャラが個性的ですが、みなさん、それぞれの役を演じられて、いちばん印象に残っていることは?

石橋杏奈
私は“ヨシカ”の親友である“来留美(くるみ)”役を演じたんですけど、恋をかき乱すっていう設定でした。
そういうことを意図せずやってる人って周りにいるなっていうのをすごく感じて、周りの女の子を改めて見直すきっかけになって参考にさせてもらいました。
女性が観て、誰しもが共感してもらえるような作品に仕上がっていると思います。

渡辺大知
印象的なところは、“ヨシカ”が妄想で、町の釣り人やら駅員さんと会話するシーンです。
妄想の中で、自分が関わったことがない人と会話をするっていう演出が、“ヨシカ”っていうキャラクターを象徴しているシーンだと思っています。
そういうちょっと変わったファンタジーな演出の中で松岡茉優さんがすごく生き生きとリアリティあふれるお芝居をされていて、それがこの映画の魅力のひとつになっているんじゃないかと思っています。

松岡茉優
普段お芝居をしている時は、誰かとの会話や、見てはいけないものを見てしまったり、怪物が出てきたり、そういう感情で演じます。
でも、“ヨシカ”という役は、ほとんど一人相撲。一つの部屋で一人で感情の起承転結があるので、そういうシーンを成立させるために、上げて下げて止まって動いてっていうのを長台詞の中で、自分で色をつけたり角度をつけたり緩急をつけていくっていうのが、初めはすごく戸惑いました。
でもやっていくうちに、けっこう仕切りたがり屋なところもあるので、だんだんそれが気持ちよさに変わっていって、一人だからこそできる新しい(演技の)チャレンジっていうのが今回やっていて新鮮でした。

勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

北村匠海
私が演じる“イチ”の残酷さに共感してしまった自分というのがいます。
この映画のキャラクターそれぞれが際立っていてすごく濃いんですけど、リアリティーを感じるのは、ふだん日常的にぼくらが感じているけど表に出ない感情の象徴なところです。。
“イチ”は、たとえば「このごはんの会が早く終んねえかな」とか、そういう思ってしまうけど、自分の理性的なもので口に出してはいけないような気持ちも持つんですが、僕はこの役を、表情だったりとか声のトーンだったりを(自然に)全面に押し出せたので、なんて自分は残酷なんだろうという気づきました。

-主役“ヨシカ”として出ずっぱりということでツライとかキツイとかは?

松岡茉優
そうですね、初主演ということで、ほぼ全シーンにわたって自分が出ているということは、私は子役からやっているので、憧れの時間でした。
撮影している時はギュッとなってしまいましたけど・・・、あ、「ギュッ」ってなんて英語にするのかな?ごめんなさい(と、通訳の方に気遣い)。
殻に閉じこもって(ギュッとして)しまいましたけど、でも終わってみるとほんとになんて贅沢な時間なんだろうと思いました。

-最後に。

松岡茉優
この素晴らしい映画祭で、たくさん映画がある中で「勝手にふるえてろ」を観てくださって本当にありがとうございます。
少ない時間で少ない人数で撮った映画なんですが、これだけたくさんの方に観てもらえるっていうことに映画の希望を感じています。
日本の映画がもっともっと元気になりますように。
今日は本当にありがとうございました。

勝手にふるえてろ - 東京国際映画祭

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[写真・記事:Jun.S / 写真:Ichigen Kaneda]

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