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美術賞『ばるぼら』&音楽賞『ミッドナイトスワン』第75回毎日映画コンクール表彰式

2月17日、めぐろパーシモンホール(東京都目黒区)にて、第75回毎日映画コンクールが開催された。その中から、美術賞『ばるぼら』より磯見俊裕、露木恵美子。音楽賞『ミッドナイトスワン』より渋谷慶一郎の受賞スピーチをご紹介。

『ばるぼら』は、1970年代に連載されていた手塚治虫の“問題作”を実子である手塚眞が監督し、クリストファー・ドイルが撮影監督を務め、稲垣吾郎と二階堂ふみのW主演で実写化。稲垣吾郎と二階堂ふみが新境地ともいえる怪演をみせている。また、第75回毎日新聞映画コンクールにて美術賞を受賞したのがその証で、独特で美しい世界観も大きな話題を呼んでいるおり、R15+作品ながら劇場観客動員5万人を突破した本作のヒットとなっている。

『ミッドナイトスワン』は、内田英治監督によるオリジナル脚本作品で、トランスジェンダーとして日々身体と心の葛藤を抱え新宿を舞台に生きる凪沙(草彅剛)と、親から愛を注がれず生きるもバレエダンサーを夢見る少女・一果(服部樹咲)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描く「ラブストーリー」。公開されると、SNS上で、特に俳優・タレント・お笑い芸人などのインフルエンサー・著名人たちによる絶賛コメントが連鎖となり、キャストのファン層だけでなく幅広い老若男女の客層が来場。一回観るともう一回見直したくなる【追いスワン】現象も起こり、台湾など海外での上映も行われている。

美術賞『ばるぼら』&音楽賞『ミッドナイトスワン』第75回毎日映画コンクール表彰式

磯見俊裕(美術賞『ばるぼら』)
『ばるぼら』という作品で毎日映画コンクールの美術賞をいただけたことをとても嬉しく思ってます。
手塚眞監督には25、6年前、「『ばるぼら』を是非映画でやってくださいよ」という話をしました。その後、いくつかの作品でご一緒させてもらう中でいつも「『ばるぼら』をやる時は私を呼んでください。」というお話をしました。
そして念願の『ばるぼら』の美術をさせていただきました。とても嬉しく思ってます。ありがとうございました。

磯見俊裕(美術賞『ばるぼら』)

磯見俊裕(美術賞『ばるぼら』)

露木恵美子(美術賞『ばるぼら』)
限られた状況の中で素晴らしいチームに支えていただきました。ありがとうございました。

露木恵美子(美術賞『ばるぼら』)

露木恵美子(美術賞『ばるぼら』)

渋谷慶一郎(音楽賞『ミッドナイトスワン』)
この映画音楽を作るときは非常に忙しくて、しかもかなり急に監督とプロデューサーに頼まれたため、一週間で2時間分の映画音楽を作りました。
だからこんな立派な賞をいただけるとは、作ってる時は全く想像していなくて、自分のスタジオで朝起きたらパジャマのままピアノを弾いて作曲する作業を一週間行ったのが懐かしいです。ですので、選ばれた時は非常に驚きました。
日本の映画音楽の作り方がガラパゴス化しているのは事実で、効果音とセリフと音楽がはっきり分かれています。
効果音よりも音楽が小さいとか、ちゃぶ台の茶碗の音よりも音楽が小さいなんてことはよくあるわけです。
今年、また別作品で作りますが、もうちょっとチャレンジングな作り方をしたいなと思っています。というのは、集まれないというこの状況はいつ終わるか分からないので、違う現実を作るっていう意味では、映画を作るということは希望を作ることだと思うんです。
僕も微力ながら努力していきたいと思いますので、よろしくお願いします。頑張りましょう。ありがとうございました。

渋谷慶一郎(音楽賞『ミッドナイトスワン』)

渋谷慶一郎(音楽賞『ミッドナイトスワン』)

■TSUTAYAプレミアム映画ファン賞・日本映画部門『ミッドナイトスワン』

森谷雄プロデューサー
毎日映画コンクールで映画ファン賞をいただけるなんて、本当にこんな光栄なことはないと思っております。
『ミッドナイトスワン』という作品は、内田英治監督のオリジナル脚本に、みんながそれを信じて、スタッフキャストがとにかく一丸となって同じ方向を向いて作り上げた作品です。
そしてこれほどまでに映画というのは、観客の皆さんに届いて、観ていただいて完成するものだということを改めて実感する作品でもありました。本当に感謝しております。
今日、お仕事の都合でこちらに来れない内田英治監督からメッセージを預かっておりますので代読させていただきます。

内田英治監督
今回は光栄な賞をいただきありがとうございます。
『ミッドナイトスワン』が今までどれだけ多くの方々に支えられてきたのかと感じずにはいられません。
作り手だけではなく、映画とは観客に育てられ、成長するものだと改めて僕自身も勉強になり、映画と同じように成長させていただきました。
そんな理由も含め、本賞の受賞は何よりも嬉しく思います。
5ヶ月が過ぎた今も上映が続いております。『ミッドナイトスワン』を支え続けていただいた皆様に心から感謝をしております。ありがとうございました。

スピーチ映像(本記事読者のみの限定公開)


第75回毎日映画コンクール表彰式

第75回毎日映画コンクール表彰式

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

映画『ミッドナイトスワン』

あらすじ
故郷を離れ、新宿のニューハーフショークラブのステージに立ち、ひたむきに生きるトランスジェンダー凪沙。
ある日、養育費を目当てに、育児放棄にあっていた少女・一果を預かることに。
常に片隅に追いやられてきた凪沙と、孤独の中で生きてきた一果。理解しあえるはずもない二人が出会った時、かつてなかった感情が芽生え始める。

出演:草彅剛
服部樹咲(新人) 田中俊介 吉村界人 真田怜臣 上野鈴華
佐藤江梨子 平山祐介 根岸季衣
水川あさみ・田口トモロヲ・真飛 聖
監督/脚本 内田英治(「全裸監督」「下衆の愛」)
音楽:渋谷慶一郎
配給:キノフィルムズ
(C)2020Midnight Swan Film Partners

60秒版予告編

ミッドナイトスワン

映画『ばるぼら』

監督:手塚眞 × 撮影:クリストファー・ドイル × 原作:手塚治虫

《STORY》
人気小説家美倉洋介は、新宿駅の片隅でホームレスのような酔払った少女ばるぼらに出会い、つい家に連れて帰る。大酒飲みでだらしないばるぼらだが、美倉はなぜか奇妙な魅力を感じて追い出すことができなかった。
彼女を手元に置いておくと不思議と美倉の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲がわき起こるのだ。ばるぼらはあたかも芸術家を守るミューズのようだった。
その一方、美倉はエロティックで異常な幻覚に悩まされる。次第に彼の周囲は現実離れしてゆく。ついに美倉はばるぼらとの結婚を決意するが、それは同時に破滅への入口だった。

出演:稲垣吾郎 二階堂ふみ
渋川清彦 石橋静河 美波 大谷亮介 ISSAY 片山萌美 / 渡辺えり
監督・編集:手塚眞
撮影監督:クリストファー・ドイル/蔡高比
原作:手塚治虫 脚本:黒沢久子 プロデュース:古賀俊輔
プロデューサー:アダム・トレル 姫田伸也 美術統括:磯見俊裕 衣装:柘植伊佐夫
制作プロダクション:ザフール 配給:イオンエンターテイメント
スペック:2019年/100分/カラー
(C)2019『ばるぼら』製作委員会
映倫区分:R15+

映画『ばるぼら』本予告

ばるぼら

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