草彅剛「江戸時代にタイムスリップしてデニム職人なって、あいみょんの曲を先に出す！」映画『碁盤斬り』大ヒット祈願イベント【完全レポート】

2024年5月14日、赤城神社（東京都新宿区）にて、映画『碁盤斬り』大ヒット祈願イベントが行われ、草彅剛、清原果耶、白石和彌監督が登壇。公開まで3日を残すばかりとなった今の想いを明かした。
なお、写真撮影は、本殿前と地下のあかぎホール（氏子参集殿）の２個所。囲みインタビューはあかぎホールで行われた。

イベント【完全】レポート

※ご祈祷中写真追加しました（2024/5/14 18:38）

‐先ほど、この赤城神社にて大ヒット祈願をされましたが、いかがでしたか？

草彅剛（柳田格之進 役）
天気が素晴らしくて、天もこの作品を応援してくれているのかなと。とても爽やかな気持ちで監督と清原さんとこの作品に込める想いを、皆さんに優しく伝わるように、みんな応援してくれてるんだなというような感じがして、幸せな気持ちになりました。

清原果耶（お絹 役）
私も今日、草彅さんと監督と一緒に参拝できて、純粋にとても嬉しいなという気持ちと、もうすぐ映画が公開されるんだなっていうこと、ちょっと緊張もあったりしました。

白石和彌監督
公開直前は、やっぱりヒリヒリするんですけど、この赤城神社はとても美しくて、背筋が伸びる感じがしました。草彅さんもおっしゃったように、天気もとても良くて、何か晴れ晴れとした気分になれたのが良かったと思います。

‐『碁盤斬り』のポスタービジュアルが草彅さんだとわからないという意見があると聞きます。

草彅剛
いいですね！褒められている気分です！
確かにね、役に入っている僕は違うので。これは清原さん演じる“かよ”を守るために・・・

白石和彌監督
（草彅くんに耳打ちするように）“お絹”です。

草彅剛
あ、“お絹”？ありがとう（笑）いろいろ混ざっちゃって（笑）

清原果耶
誰の話かと思った（笑）

草彅剛
“お絹”ですね（笑）あの、“お絹”を守ろうとしている父の顔を私はしています。
だから監督も時代劇初メガホンだったんですけど、私も初めての顔を皆さんにスクリーンでお見せできると思うので、楽しみにしていただきたいなという想いを込めた代表的なカットがこのポスタービジュアルとなっています。

‐清原さんはこのポスタービジュアルはどう思われますか？

清原果耶
日本の映画ではあまり見られないようなポスターで、すごく迫力があって素敵です！

草彅剛
ありがとうございます！「迫力剛」です！

清原果耶
（笑）

‐監督はいかがですか？

白石和彌監督
この映画を観ていただけると、このカットはすごい印象的なので、この眼光の鋭さと、草彅さんが言ったように（父が娘を）守ろうとしている感じもありますね。
この草彅剛を現場で惚れ惚れしながらずっと撮影していた、その代表的なカットで、大好きなビジュアルです。

‐ご祈祷ではどんなことを祈られましたか？

草彅剛
ご祈祷では、あまりたくさん欲張ったことをお祈りしたら、神様に怒られそうなんで、よろしくお願いしますということだけご祈祷したんですけど、でもたくさんの人が来てくれればなという、ちょっと下心が出ているような、そんな気もしました（笑）
だけど、『碁盤斬り』は、エンターテインメントとしても娯楽映画としてもすごく楽しめる作品なので、正直にたくさんの人に伝わればなというような気持ちでご祈祷しました。

清原果耶
私も草彅さんと同じで、たくさんの方々に観ていただけたら嬉しいな、よろしくお願いしますっていうのと、この映画の公開初日まで誰も体調を崩しませんようにとお願いしました。

草彅剛
優しいね！

清原果耶
えっ？体調が第一かなと。

草彅剛
大人だね。僕の娘は。

清原果耶
ありがとうございます。

‐今日は素敵なお着物ですが、着物を着ると気分は変わりますか？

草彅剛
そうですね、背筋がピッと、

清原果耶
伸びますね。

草彅剛
輝かしいこの清原さんの清らかなグルーブが出ていますよ。

清原果耶
ありがとうございます。草彅さんも。

草彅剛
お互い褒め合っちゃって。（右横の監督の方を見て）なんで監督だけ着物着ていないの？

白石和彌監督
ちょっと失敗しました（笑）

草彅剛
ここでは着物ですよ。

白石和彌監督
（着物を）持ってないので、今度仕入れておきます。

清原果耶
今度はみんな着物で来ましょう。

白石和彌監督
剛さん、映画の中では袴（はかま）でしたが、着流しも剛さんもカッコいいですね。

草彅剛
そうですね、言われてみたらね。映画の中ではけっこう、ボロボロでビリビリに（破れているのを）着ているので。

白石和彌監督
二人とも貧しい長屋暮らしなので、こういう綺麗な着物を着るとまた全然雰囲気違って。

草彅剛
そうですね。ギャップというか。ギャップ萌えってやつですね。

清原果耶
（笑）

‐草彅さんと清原さんは初共演ですが、共演する前はどういう印象をお持ちでしたか？

草彅剛
素敵な方だなと思っていたんですけれども、会うと思っていたよりも素敵で、僕の娘でいいのかなって思ってしまいました。やっぱり直接会ってみないと分からないこともあるので、優しい清原さんでしたね。やっぱり会わないと優しさは分からないですから。会ってみて優しい娘だなって僕は思いましたね。

清原果耶
ありがとうございます。やった！
そうですね、私も以前から草彅さんといつかご一緒できたらなって思っていたので、今回こうやって親子役でご一緒させていただけたことがすごく嬉しいです。
でもお会いするまでは寡黙な方なのかなって勝手な想像を抱いていたんですが、実際にお会いしてみると、すごくユーモアに溢れた、優しくて寛大なお父さんでした。

草彅剛
ありがとうございます。

清原果耶
ありがとうございます。いつも支えられてます。

草彅剛
とんでもありません。褒められてグウの音も出ません。

清原果耶
グウの音？（笑）

‐共演してみて新たな一面の発見はありましたか？

草彅剛
もう毎日新鮮で。毎日清原オーラが違って、すごく瑞々しくて、本当に清原さんだけに清らかで。何度も言いますけど、純粋というか、それでいて大人の面も持ち合わせている彼女で。大人の部分と等身大の彼女の幼い部分とのバランスが絶妙で、父ながら毎日ドキドキさせてもらっていました。

清原果耶
毎日私も新鮮に受け取っていたのが、草彅さんがとても健康に気を使われていて、健康の話をどんどんどんどん草彅さんから聞けて、いろいろ勉強させてもらってました。

‐例えばどんな健康話を？

草彅剛
僕の知識はだいたいYouTubeで得たものなので、誰かが言っていることをそのまま言っているだけなんですよね。腸活とか何か。
なので、それが本当かどうかは分からないんですけど、僕の方が年上なので、毎日朝早くから夜遅くまでの撮影なので、やはり健康が第一なので、そこを意識して元気で乗り切ったかなという感じです。

‐健康に気を使うようになったのは、年齢を重ねてきてというのもありますか？

草彅剛
そうですね。それももちろんありますし、やっぱり年々身体が資本だということを意識しています。
今回は京都の撮影所だったんですけど、市内から車で何時間も行ったところだったりで、移動するだけですごく時間がかかって大変でしたし、僕と同い年の監督に対しても、元気が一番なので、僕が率先して元気だよって言って撮影に臨んでいました。

‐監督は、草彅さんと同じ年齢ということで、撮影がやりやすい部分はありましたか？

白石和彌監督
とてもやりやすかったです。やっぱり見てきたものが同じなので、話も合いましたし、好きなものの感じとかも何となく似ている感じもあるなとか、そういうのは感じました。

草彅剛
そうですね。監督がおっしゃる通りなので、そのまま僕のコメントに替えさせていただきたく。嬉しく思います。

‐この作品の脚本を最初に読んだときに「江戸時代に住みたいと思った」とコメントされてましたが、そのココロは？

草彅剛
楽しそうで、とても華やかで、お祭りも現代のお祭りとはちょっと違うのかなとか、そんなことを感じて、ちょっと行ってみたいなって思ったんです。桜の下で囲碁を打つシーンもすごく気持ちがよくて、華やかで素敵な時代だなと感じたので、行ってみたいなと思いました。

‐江戸時代に行ったとしたらどんな職業をやってみたいですか？

草彅剛
ジーンズを作りたいですね！

（会場笑）

草彅剛
生地と共にタイムスリップしてデニム職人第一号になりたいです！

‐江戸時代にはYouTubeはありませんが大丈夫ですか？

草彅剛
あの、スマホを持っていたら大丈夫だと思うんで。

（会場笑）

‐電波が無いと思いますけど・・・

草彅剛
電波が無いんですか？ Wi-Fiで繋がらないんですか？
あとはヒット曲とかも先に書いちゃって。斉藤和義さんの「歌うたいのバラッド」とか、あいみょんの「マリーゴールド」とかを江戸時代で発表すると。なのでギターも持って行きたいですね。まさしくギター侍のように「ざんねん！」って。古いっすね（笑）

（隣で清原果耶はずっと爆笑）

‐近年、海外制作の日本の時代劇作品も生まれてきていますが、今作含めて、草彅さんが時代劇に込める想いをお聞かせください。

草彅剛
光栄なことにイタリアで早くも賞をいただきまして、海外の方にも評価していただいて、誠に嬉しい次第なんですけれども、やっぱり時代劇作品が再び作られてくるようになりましたが、その一方で若い世代を中心に時代劇離れしているということも耳に挟んだりします。でも、やっぱり、時代劇は日本の文化でもあると思うんです。それに出演することは、僕自身も光栄ですし、日本が作る時代劇作品を絶やしたくないですし、今回この作品をやってみて、京都の職人の方と東京のスタッフの方と、昔の良いものと、今の良いものをきちんと融合させて、今でしか作れない時代劇を作れたと思っています。
なので、日本の方のみならず、海外の方にも観てもらいたいですし、時代劇だからこそ伝わる楽しさというのもあると思います。
『碁盤斬り』には、清原さんのような若い世代の方、そして僕よりも先輩の名優の方も出られているので、時代劇が苦手だなとか、あまり得意じゃないという方も本当に楽しめる作品だなと思っています。公開まであと3日ですけれども、色んな世代の方に観ていただきたいなという気持ちです。

‐海外制作の日本時代劇に日本人として出演してみたいですか？

草彅剛
はい、お声があれば、どんどん挑戦していきたいと思っています。

■フォトギャラリー

[記事・写真：三平准太郎]

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映画『碁盤斬り』（ごばんぎり）

《INTRODUCTION》
本作は、ある《冤罪事件》によって娘と引き裂かれた男が、父として武士としての誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジエンタテイメント。
浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。一方で、清廉潔白がゆえに半面融通が利かない男でもあった。あるきっかけで葬り去られた 《冤罪事件》の真実が明かされ、命を賭けた仇討ちを誓うが、それは、父娘が引き裂かれることを意味していた・・・。

疑心と陰謀渦巻く中、堅物なヒーローが囲碁を武器に死闘を繰り広げる、ヒューマン、サスペンス、アクション……いくつものジャンルを味わうことができる、愛する者を守ろうとする武士の誇りを描くリベンジドラマが誕生した。
第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』では母性愛に目覚めたトランスジェンダーを演じ強烈な印象を残してきた俳優・草彅剛が、今度は、冤罪に 貶められた浪人・柳田格之進役に挑む。時代劇を初めて手掛けることとなった『孤狼の血』の白石和彌監督との強力なタッグが実現。共演は、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼と錚々たる顔ぶれが集結した。

《STORY》
浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、と りわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。一方で、清廉潔白がゆえに半面融通が利かない男でもあった。あるきっかけで葬り去られた 《冤罪事件》の真実が明かされ、命を賭けた仇討ちを誓うが・・・。

出演：草彅剛 / 清原果耶　中川大志　奥野瑛太　音尾琢真 / 市村正親  / 斎藤工　小泉今日子 / 國村隼
監督　白石和彌（『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』『死刑にいたる病』
脚本　加藤正人（『日本沈没』『凪待ち』）

製作：木下グループ　ＣＵＬＥＮ
企画：フラミンゴ
制作プロダクション：ドラゴンフライエンタテインメント
配給：キノフィルムズ
©2024「碁盤斬り」製作委員会
公式HP：https://gobangiri-movie.com
公式X：https://twitter.com/gobangiri_movie

5月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー