短歌が原作「ひかりの歌」舞台挨拶。出演女優が思わず涙
第30回東京国際映画祭「日本映画スプラッシュ部門」に出品している「ひかりの歌」の舞台挨拶がTOHOシネマズ六本木で行われ、杉田協士監督と、キャストの並木愛枝、北村美岬、松本 勝が登壇した。
2年以上かけてじっくりと撮られた本作品に出演した、女優・北村美岬は、作品の思いを語る途中、思わず涙が止まらなくなり、泣き笑いの状態で作品の魅力をアピールした。
「ひかりの歌」は、光をテーマにした短歌コンテストで1200首の中から選ばれた4首の短歌を原作に、この世界を生きるための支えとなる光のありかを、現代に生きる4人の主人公の姿とともに描きだす映画作品。
あらすじ
都内近郊に住む詩織、雪子、今日子、幸子は、それぞれ誰かを思う気持ちを抱えながら、それを伝えられずに日々の生活を続けている。旅に出てしまう同僚、他界した父親、閉店が近いアルバイト先の仲間、長い年月行方知れずの夫のことを思いながら、彼女たちは次の一歩を踏みだしていく。そんな彼女たちをときに静かに、やさしくつつむ光がある。『ひとつの歌』につづく、杉田協士監督による長編第2作。
舞台挨拶では、杉田監督に事前にそういう役割を頼んでいたという俳優・松本勝が場を盛り上げて客席を沸かせる中、一方、作品への思いが感極まって涙が止まらなくなった、女優・北村美岬とが対照的だった。
でも最後に、涙を流しながらの泣き笑い状態となった北村美岬と共に、登壇者全員の素敵な笑顔での記念撮影をし、舞台を後にした。
舞台挨拶
並木愛枝(第四章:幸子役)
この作品の脚本をもらった時、まるで恋に落ちたような気持ちになったことが忘れられません。
今まで怖い役が多かったので、とても優しい気持ちで演じることができてとても感謝しています。
この映画を観てくださった方の中に「ひかりの歌」が流れたなら嬉しいなと思っています。
杉田監督
実際お会いした並木さんは(今回の役のように)優しい方でした。
美術教師役を演じている北村美岬さんは、実際にも非常勤で高校で働いていらっしゃいます(演技指導の先生として)。
松本勝(第四章:幸子の夫役)
僕もこの映画に出会うまでは、刑事とかマフィアとかバイオレンスな役が多かったので、最初はミスキャストかなと(笑)
北村美岬(第一章:詩織役)
(最初のコメントで話がうまくまとまらなかったことを受けて)
話そうと決めてきたことを無理やりつなげようとしたら失敗してしまって。。。すみません。
さっき、“ピース”って言ったんですけど、いろんなピース(=4つの短歌とキャスト)を杉田監督が集めてきてくださって、それぞれ短編だったものが一本になった時にすごくきれいにピタっとハマった感じがして、それがすごく美しい映画だなと思いました(涙ぐむ)。
松本勝
泣いてるの?
(涙が止まらない北村美岬に)スマイル!スマイル!
会場
(拍手)
杉田監督
4首の短歌を原作に、2年かけてゆっくり撮らせてもらいました。
ですから関わってくれた方は数多くいらっしゃいます。
今日はこの舞台に4人しか立っていませんけど、ここに立っていない方たちの思いも持って、今日このスクリーンの前で皆さんに出会えたらと思っていました。
(この間も北村美岬の涙は止まらず)
どなたか、ティッシュをお持ちじゃないでしょうか?
松本勝
なんでやねん!
会場
(笑)
司会
このあと、フォトセッションがございますから(笑)
作品の役では、美術教師役を演じている北村美岬。
「ひかりの歌」作品情報
監督/脚本 : 杉田協士
音楽 : スカンク/SKANK
キャスト:
並木愛枝
北村美岬
松本 勝
他
153分 カラー 日本語 | 2017年 日本 | 配給:ロサ映画社
[写真・記事:Jun.S]
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