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アンダードッグ

森山未來・北村匠海・勝地涼のこれだけは負けない!ものとは?『アンダードッグ』公開記念舞台挨拶

11月28日、都内にて、劇場版『アンダードッグ』公開記念舞台挨拶が行われ、森山未來、北村匠海、勝地涼、武正晴監督が登壇した(動画&フォト)。

この日の舞台挨拶では、本作でボクサーを演じた3人の3ショットが初めて実現。全員初めてボクシングに挑み、共に過酷な撮影を乗り越えたことで絆を深め、すっかり仲良しになった3人が、ストイックに追い込んだトレーニングや、激闘の試合後の撮影秘話、そして、“これなら自分がチャンピオンだ”と思えるものをそれぞれ明かした。

舞台挨拶レポート

アンダードッグ

■最初のあいさつ

森山未來(末永晃 役)
初日が昨日で今日は二日目、本当にありがとうございます。ボクシング映画ではありますが、立ち上がりたくても立ち上がれないような境遇のなか、それでも生きざるをえない人たちの物語があって、その想いをリング上でぶつけるところでボクシングというものが出てきます。
ボクシングということで闘いなので多少暴力シーンもありますが、人間像に寄り添っていいます。ルーザーたちがどうしてボクシングに向き合わないといけないのか、そこにドラマがある作品ですので、その物語を最後まで楽しんでいただければと思います。

森山未來

森山未來

-本作出演にあたって10kgのダイエットをされた北村さん、お願いします。

北村匠海(大村龍太 役)
劇中の龍太もそうですが、僕自身もボクシングに魅せられていく感覚を味わいながら撮影に挑みました。
ここまで自分自身と向き合い、どんなにきつくても自分自身に牙をむけるような、ストイックにならざるを得ない撮影は充実でしたし、その作品がやっと皆さんに届くと思うと嬉しい気持ちでいっぱいです。

北村匠海

北村匠海

勝地 涼(宮木瞬 役)
僕自身、自分が演じた、どん底から這い上がる宮木瞬という男にリンクするものがあって…、カメラが回ってると頑張っちゃうとか、自分に通じるものがあって、この役に出会えてありがたいと思っています。
自分自身は本当は真面目な男なのでふざけないんですが、こういうところでは、ついふざけちゃうんですけど(笑)
でも、この役に出会えたことで次のステップに進めるなと思いましたし、ご覧になった皆さんの背中をポンと押してくれる作品になっていると思います。

勝地涼

勝地涼

武正晴監督
前後編で、皆さんには半日をこの映画に費やしていただくこととなり、嬉しいです。前編では宮木の頑張りを観ていただいたと思いますが、後半の晃と龍太の死闘も是非お楽しみいただければと思います。

武正晴監督

武正晴監督

■本作オファーを受けた理由、決め手は?

森山未來
武監督と脚本の足立紳さんの『百円の恋』が素晴らしかったので、そのチームが再結集してボクシング映画を作ると聞いて、ハードルが上がっているというのは理解しながらも、あの世界観に僕が飛び込めると思うと魅力的だなと思いました。

森山未來

武正晴監督
晃のキャスティングは、プロデューサーや足立と脚本を読みながら、森山さんがやってくれたないいなと最初から思っていたキャラクターでした。

北村匠海
20代前半、僕ら世代の誰しもがこの挑戦状を突きつけられたら、リングを上るしかないだろうと思います。そんな挑戦を僕に送ってくださったので、二つ返事でやりますとお答えさせていただきました。挑戦する自分自身に対しても楽しみでしたし、この素晴らしい監督や共演者の方々に揉まれながら自分がどうなっていくのかワクワクしたのを覚えています。
正直、撮影は覚悟をしていた以上の大変さではありましたが、後編で描かれる森山さんとの試合シーンは乗り越えた後に何とも言えない、味わったことのない達成感があって、いい経験をさせていただいたなと思います。

北村匠海

北村匠海

勝地 涼
僕は、武監督と足立さん、そして未來くんと北村くんが出演すると聞いて“やります!”と。で、後から内容を確認したら、ボクシングだったり、芸人の役でもあったり。そして、“ネタがあるんだ”と知ってプレッシャーが襲ってきました。
台本のト書きにも“ネタをやる。面白くない。”としか書いてなくて(笑)

森山未來
(勝地は)面白いから難しいよね。

勝地 涼
そう、自分は面白いから(笑)

アンダードッグ

武正晴監督
メインだけでなく、ワンポイントで出演している方も含めて本当にいい俳優が集結しました。現場で生まれる熱量や、シナリオにもない世界というのが、このメンバーだとどんどん出てきて、試合のシーンは出演者全員が主演と思えるほどの仕上がりになったと思います。

■ボクサーを演じるにあたって取り組んだこと

-ボクサーを演じるにあたって、撮影前にはどんな取り組みをされましたか?(キャスト陣のトレーナーは、『百円の恋』や『あゝ、荒野』でボクシング指導を務めた松浦慎一郎氏)

森山未來
僕の役柄は元ライト級日本ランク一位なので、ちょっとボクシングをかじっただけじゃごまかしきれないだろうと思いまして、撮影の約一年前からトレーニングを開始しました。
ボクシング観る習慣も格闘技をやることもなかったので、パンチを打つことから始めて、人を殴ったことも殴られたこともないから、その感覚を知りたい一心で練習しました。その感覚を知っている、知らないでは大きく違うだろうと思ったからです。
ダンスパフォーマンスの公演で台湾にいたときも、ボクシング指導の松浦さんに台湾まできていただいて一緒にスパーリングやっていただきました。

-それに対峙する北村さん、撮影のために約10キロもの減量をされたそうですが、どんなトレーニングを?

北村匠海
食事制限と、あとは、ウェイトトレーニングをするよりは、ボクシングで体重を落とそうと思ったので、シャドー 、縄跳びをして、サウナスーツを着て10km走って、というトレーニングをやっていたのですが、他の仕事にも結構支障が出てました(笑)
食事も野菜が中心だったんですが、歌を歌う時は豚肉を食べた方が良くて。なので「野菜しか食べてないでしょ?」って言われるくらい、歌声がカスカスになってしまいました。そういうものも乗り越えてというか・・・

森山未來
トンカツ食べなきゃいけない時にブロッコリーを食べたりとかね(笑)

北村匠海
撮影現場でブロッコリー食べてましたね(笑)
やっぱり、トン(豚)を食べなきゃなんです。

アンダードッグ

-勝地さんはどういうトレーニングを?

勝地 涼
僕の役はお笑い芸人なので、ボクシングについてはプロテストには受かっているもののまだ未熟で無謀な挑戦をするという役。ボクシングの技術を磨くよりは、パンチを受けたり、大振りで外す練習を何度もして、泣きたくなるくらい追い込んで体力をつけていきました。

■“これなら自分がチャンピオンだ”

-チャンピオンになれなかった男たちのドラマが描かれる本作にちなみ、“これなら自分がチャンピオンだ”と周囲に誇れる特技や趣味について教えて下さい。

森山未來
なにがあるだろう…、映画と関係ないけど、ここにいる人のなかでは、KIRINJIへの愛は自分が間違いなくチャンピオンですね!

北村匠海
KIRINJIが好きは、2番手の自信はあります!
僕は今までの人生で手の大きさは負けたことないです。バスケ部だった時にバスケ雑誌で選手の手形があって、そこで勝ってからずっと負け無しです。
ギターを弾くのも、普通じゃ届かないところまで届くし、ピアノもバコーン!って。

北村匠海

北村匠海

勝地 涼
二つあるんだけど…。
馬鹿になることでは誰にも負けない!

森山未來
宮藤官九郎さんが尊敬するのは勝地涼さんやもんね(笑)

勝地 涼
そやね(笑)
そして、もうひとつは、森山未來を愛していることにも誰にも負けない!
未來くんのことを10代から見てきたんですが、ほんとにかっこいいんですよ。15歳と17歳で初めて会った時から異質だった。個性があって、やりたいことを表現して、世界にも行って、どこまでも遠くに行くなぁ…って。
この映画の撮影で、一番嬉しかったのは、森山未來に“勝地良かったね”って言ってもらえたことです!

■最後にメッセージ

森山未來
本作は今年が明けた冬に撮って、そのあと自粛期間に入ってしまったので、今の時世ともリンクする部分があると思っていて。
3人のボクサーの背景は、どうしてこんな人生になってしまったのかわからないけど、地べたを這いずる人生を選ばないといけなかった人たち。
もう一度立ち上がらないといけない、そのエネルギーは大変だけど、それでも立ち上がるきっかけを湧かせてくれる、そんな映画になっていると思います。

北村匠海
今年は大変な一年となってしまいましたが、そんな年の終わりに、『アンダードッグ』という自分の中できっと何歳になっても思い出すだろうなと思える作品が公開できて嬉しいです。
作品に最後まで向き合った自分の生き様もちゃんと映画に映っていると思います。何より、最後2日間かけて試合シーンを撮影した後に、森山さんとふたりで食べたカキフライが美味しくて…。全てを出し尽くした後のあの感動は忘れられないです。

森山未來
あの店、なくなっちゃったんだよ…

北村匠海
えっ、悲しい…!
なら、より一層あのカキフライは忘れられない思い出ですね。

勝地 涼
この映画を撮り終わった後、すぐ自粛期間に入ってしまいましたが、僕らの仕事はお客さんがいて成立するものだと改めて思ったし、今日ここで満員のお客さんの前で挨拶をさせていただいて幸せに思います。
男性たちの物語に見えますが、ご覧いただいた方ならわかる通り、彼らを支える女性たちの物語でもあると思います。
いろんな方に是非広めていただきたいです。

武正晴監督
3人がスクリーンの中で演じていることは簡単なことではありません。この3人は本当に有難い3人です。
今年公開できて、ここで舞台挨拶ができていることに、映画に携わってくださった関係者の皆さん、お客さんにも感謝したいです。
映画っていうのはお客様が完成させてくれるものだと思いますが、映画で描かれる最後の試合も、後楽園にいた人、見てくれている人が、その名勝負を作ってくれたと思っている。その様を、体感していただきたいと思います。

アンダードッグ

アンダードッグ

■舞台挨拶トークノーカット動画

YouTube player

■フォトギャラリー

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

映画『アンダードッグ』

STORY
手にしかけたチャンピオンへの道からはずれた今も〝かませ犬(=アンダードッグ)〟としてリングに上がり、ボクシングにしがみつく日々をおくる崖っぷちボクサー・晃(森山未來)。幼い息子には父親としての背中すら見せてやることができず“かませ犬”から“負け犬”に。プライドも粉砕され、どん底を這いずる“夢みる”燃えカスとなった晃は、宿命的な出会いを果たす。一人は、 “夢あふれる”若き天才ボクサー・龍太(北村匠海)。児童養護施設で晃と出会いボクシングに目覚めるが、過去に起こした事件によってボクサーとして期待された将来に暗い影を落とす。もう一人は、夢も笑いも半人前な “夢さがす”芸人ボクサー・宮木(勝地涼)。大物俳優の二世タレントで、芸人としても鳴かず飛ばずの宮木は、自らの存在を証明するかのようにボクシングに挑む。 三者三様の理由を持つ男たちが再起という名のリングに立つとき、飛び散るのは汗か、血か、涙か!?

出演:森山未來、北村匠海、勝地涼、瀧内公美、熊谷真実、水川あさみ、冨手麻妙、萩原みのり、風間杜夫、柄本明 ほか
監督:武正晴(「全裸監督」、『百円の恋』)
原作・脚本:足立紳(『百円の恋』、『喜劇 愛妻物語』)
音楽:海田庄吾(『百円の恋』、『喜劇 愛妻物語』)
主題歌:石崎ひゅーい「Flowers」(Sony Music Labels Inc.)
企画・プロデュース:東映ビデオ 制作プロダクション:スタジオブルー
配給:東映ビデオ 製作:ABEMA 東映ビデオ
公式HP:underdog-movie.jp
公式Twitter:@Movie_UNDERDOG  #アンダードッグ
(C)2020「アンダードッグ」製作委員会

劇場版『アンダードッグ』 【前編】【後編】11月27日(金)より公開中
ホワイトシネクイント他にて

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