映画『狂武蔵』満席続出大ヒット。北米、ドイツ、韓国での配給も決定
9年の時を経て、21日(金)に全国公開された『狂武蔵』は、全国で満席が続出する大ヒットを記録
坂口拓が77分1シーン1カットで588人を斬った映画『狂武蔵』が満席続出の大ヒットとなり、北米、ドイツ、韓国での配給が決定した。これを受け、ラストの対決シーン出演の坂口拓&山中アラタのコメント、メイキング写真が解禁となった。
海外では、北米最大のジャンル映画祭であるファンタジア国際映画祭やスペインの映画祭に正式出品され、既に北米、ドイツ、韓国での配給が決定。イギリスのSCREEN INTERNATIONALの映画評では、77分のワンカットについて、「武蔵が木漏れ日の差す森から、農舎、廃村に進む間、ロケーション、照明、ペースには、巧みなバリエーションがある。…『狂武蔵』は、アクションと、不屈のスター・坂口拓及びカメラマンの身体的なスタミナの、見事な離れ技である」と絶賛された。
宮本武蔵役・坂口拓と77分ワンカットのクライマックスで対峙したのは、2003年に坂口が当時所属していた事務所内に創設したアクションチームZERO’Sの山中アラタ。この度、クライマックスの決闘シーンのリハーサルと本番の写真及び、今年パンフレットのインタビューのために再集結したZERO’Sのメンバーの写真を入手。宮本武蔵役・坂口拓と藤堂兼次役・山中アラタよりコメントが届いた。
■宮本武蔵役・坂口拓 コメント
お蔵入りになっていた作品が公開され、当時俺のわがままに付き合ってくれた皆が喜んでくれたのが、何より嬉しいです。完成、公開を実現させてくれた、下村勇二監督と太田誉志プロデューサーに心から感謝します。
9年前に撮っていて、撮影前後はギリギリの精神状態だったので、開始5分で折った指は右手だと思っていたけれど、見た方から左手だと指摘されました。毎年何本か骨を折っているので、記憶が曖昧になっていますが、この映画の77分ワンカットの撮影中に、脱力の重要さを身を持って知ったので、俺のドキュメントとして見てもらえたらと思います。
『狂武蔵』の撮影で脱力を覚えて進化し、一度俳優業を引退して、零距離戦闘術をマスターしました。去年山﨑賢人らに出演してもらって撮った77分カットの後の7年後という設定のシーンでは、進化したアクションもお見せしているので、ぜひそちらも楽しんでください。
■藤堂兼次役・山中アラタ コメント
先も長いし、ケガ、事故を起こせない緊張感もあったので最初は拓さんも僕ら(アクションチーム)ZERO’Sもある種少し探りあいながら戦い始めた気がします。
そして戦闘は進み、中盤まで戦った僕はラストに備え衣装メイクチェンジの為に一時離脱。
最後に僕が登場する門の影から出るタイミングを伺うために覗いて見た時、拓さんが稽古で見たことない動きをしていて「?」ってなった。「なんであんな刀クルクル回してるんだ??」僕が離脱している間に何かあったのか?
武蔵が近づいてきた。
「…鬼」だ。
これまで何度も一緒に仕事させてもらってプライベートでも仲良くしてもらってた坂口拓の見たこともない表情に初めて恐怖感を感じました。
最後、僕が斬られた時に「鬼めっ!!」と言って絶命します。あのセリフは心からでたアドリブなんですよ。
2011年12月20日に、宮本武蔵と吉岡一門の決闘をモチーフに、坂口拓が世界初77分ワンシーンワンカットで588人を斬った映画『狂武蔵』。
開始5分で指の骨が、最終的には肋骨も折れ、歯を食いしばっていたことで奥歯が4本砕けた。50分を超えた頃から、殺気がなくなり、全身の力が抜け、五感を研ぎ澄まし本能で戦う、半ドキュメンタリー。
坂口の俳優復帰作である下村勇二監督作品『RE:BORN リボーン』(2017)を見た下村の旧友・太田誉志が、お蔵入りとなっていた『狂武蔵』の権利を買い取り、下村が監督として、2019年3月23日と24日に追加撮影を敢行。追撮には、下村がアクション監督を務め、坂口がラスボス・左慈を演じた『キングダム』主演の山﨑賢人が、2人の想いを聞き、出演を快諾した。
俳優・斎藤洋介の遺作となる(2020.09.20追記)
『狂武蔵』出演の斎藤洋介さん(69歳)が、9月19日に亡くなったことが、20日にわかった。本作が斎藤さんにとって遺作となる。
斎藤さんの出演シーンは、冒頭、吉岡一門と武蔵の決闘が始まる前、山﨑賢人演じる「忠助」の師匠・吉岡憲法役として。多勢で武蔵を追い詰めることは武士の忠義に反するのでは?と疑問を呈する忠助を諭す。
この撮影が行われたのは、2019年3月。予算が少ない本作で、スタッフも最小限、斎藤さん専用の楽屋も用意できない中ではあったが、斎藤さんは顔色ひとつ変えることなく仕事をこなしたという。そして、一般公募のエキストラを若手俳優と思った斎藤さんは、彼らにこれまでの自身の撮影エピソードを惜しげもなく話してくれたそう(同作パンフレットより)。
斎藤洋介さんには、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
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映画『狂武蔵』
STORY
1604(慶長9)年、9歳の吉岡又七郎と宮本武蔵(坂口拓)との決闘が行われようとしていた。
武蔵に道場破りをされた名門吉岡道場は、既にこれまで2度の決闘で師範清十郎とその弟伝七郎を失っていた。
面目を潰された一門はまだ幼い清十郎の嫡男・ 又七郎殿との決闘を仕込み、一門全員で武蔵を襲う計略を練ったのだった。
一門100人に加え、金で雇った他流派300人が決闘場のまわりに身を潜めていたが、突如現れた武蔵が襲いかかる。
突然の奇襲に凍りつく吉岡一門。そして武蔵 1人対吉岡一門400人の死闘が始まった!
場面写真&ポスタービジュアル
[(C)2020 CRAZY SAMURAI MUSASHI Film Partners]
出演:TAK∴(坂口拓)、山﨑賢人、斎藤洋介、樋浦 勉
監督:下村勇二
原案協力:園 子温
2020年/91分/16:9/5.1ch
企画・制作: WiiBER U’DEN FLAME WORKS 株式会社アーティット
配給:アルバトロス・フィルム
(C)2020 CRAZY SAMURAI MUSASHI Film Partners
公式サイト:https://wiiber.com/
予告編
メイキング映像
アクションシーン・メイキング映像
2020年8月21日(金) 新宿武蔵野館ほか全国ロードショー
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