映画『チャットレディのキセキ』初日舞台挨拶。1週間限定のレイトショー公開
8月18日、吉川友主演の純愛ファンタジー映画『チャットレディのキセキ』の劇場公開がスタートし、初日舞台挨拶が行われた。
本作は秋葉原映画祭2018にてプレミア上映されたもので、シネマート新宿にて、8月18日(土)より1週間限定のレイトショー公開となる。
出演者には俳優集団 D-BOYS の鈴木裕樹を迎え、尾野真千子主演映画「トロッコ」などで日本映画批評家大賞新人監督賞を受賞し、国内外でも活躍する川口浩史が監督を務める。(舞台挨拶動画&フォト)
映画『チャットレディのキセキ』
【出演者・スタッフ】
出演:吉川友、鈴木裕樹、中村有沙、綱島恵里香、優希美月、小牧那凪/宮下順子
監督:川口浩史 脚本監修:村川康敏 脚本:印東由紀子/大竹菜々子
撮影:小林茂浩 VE:川崎修 照明:小澤真也 録音:吉田均 編集:川口浩史 音楽:桜庭英伯
製作 株式会社キャナル 制作プロダクション:モバコン株式会社 配給:パル企画
時間:79 分 (C)2018「チャットレディのキセキ」製作委員会
公式サイト:https://www.chatladynokiseki.com/
公開:2018年8月18日(土)~24日(金)シネマート新宿
ストーリー
2人に起きた、キセキの純愛ラブファンタジー
結城美音は、チャットレディのバイトをしながら生活費を稼ぐ音大生。
ある日、ハンドルネーム<カノン>がログインする。
登録は間違いだとログアウトしようとするカノンを引き止めると
「チャットレディなんかと話せるか」と冷たく言い放たれる。
仕事を馬鹿にされた美音が「ろくな話題もないくせに偉そうなことを言わないで!」
と怒りをぶつけたその直後、突然ピアノ曲が聴こえてきた。
演奏しているのはカノン。
素晴らしい演奏に圧倒されているうちに
カノンは何も言わずにログアウトしてしまう。
「今の人、何!?」驚きながらもすでにカノンの演奏に魅了されている美音だった。
ピアノコンクールの一次予選に通過した美音は、カノンに教えを請う。
渋々引き受けるカノン。
チャットを介し、ピアノを通じてお互いの心が惹かれ合い
会いたい想いが募っていく。
そしてコンクール予選の日。
「必ず君に会いに行く」そう約束したはずなのにカノンは現れなかった。
なぜならカノンには重大な秘密があったから。
さらに時の悪戯に翻弄され、しだいに2人はすれ違っていく。
舞台挨拶
登壇者:川口浩史 監督、吉川 友(結城美音 役)、鈴木裕樹(カノン 役)、中村有沙(柏木晴美 役)、網島恵里香(遠藤マリア 役)、優希美月(長野ゆりえ 役)、小牧那凪(澤田亜紀 役)、栗原加奈(チャット女性役)
今作の監督をつとめるにあたり印象に残っていることは?
川口浩史 監督
この作品は秋葉原映画祭を盛り上げるために作られた作品です。
秋葉原というものをどのように表現すればいいんだろうっていうのがいちばん大きな課題でした。
もともとネットの世界ではチャットレディという、職業をしている人たちがいるということを知って。
チャットを通して名前も知らない相手との出会いがあり、コミュニーケーションが芽生えてくる。それがとてもおもしろくて、物語を拡げられると思いました。
さらにそこにクラシックピアノという要素を加えて、古典的なものとネットという先端技術を融合させて、どのようになるか実験的なことをしたと思っています。
5月に行われた秋葉原映画祭に続き、本日劇場公開となったお気持ちは?
吉川 友(結城美音 役)
皆さんに観ていただけるということで、ドキドキもしますし、感想とかも上映後、SNSを通して見れたらなと楽しみです。
演じられた結城美音役とご自身となにか重なる部分は?
吉川 友(結城美音 役)
私が演じる美音は、最初は内気な女の子だったのが、カノン(鈴木裕樹)と出会って、徐々に自信を取り戻していくという役なので、そういった面では、ちょっと私と似ているのかなと思います。
最初は自信が無くて・・・
その他登壇者一同
(苦笑)
吉川 友(結城美音 役)
なんですか?(笑)
鈴木裕樹(カノン 役)
そ、そうなんですか?
吉川 友(結城美音 役)
自信なくて・・・
鈴木裕樹(カノン 役)
そんなふうに見えないですけど?
吉川 友(結城美音 役)
いやいやいや・・・(笑)
そういった内気な面とかすごい似ているなと思いますね。
その他登壇者一同
(苦笑)
出演者の皆さんが一番印象に残っていることは?
吉川 友(結城美音 役)
撮影期間がものすごくタイトだったので、他の共演者の皆さんとはあまり深い話はできないほどハードな撮影でしたが、短い中、みんなで頑張ろうという気持ちがあったので、仲が深まったのかなと思います。
鈴木裕樹(カノン 役)
この作品の題材がチャットということなので、僕は吉川さんとのシーンが多かったんですが、同じ空間で二人が芝居をするっていうことが一切なかったんです。
吉川 友(結城美音 役)
今、初めましての勢いですもん。鈴木さんとは。
鈴木裕樹(カノン 役)
なので、カメラの向こうに届けるお芝居だったりとか、距離感みたいなのがこの作品のテーマのひとつになっていますし、そのへんが難しかったことであり、楽しかったことです。本作の見どころでもあると思います。
中村有沙(柏木晴美 役)
私の出演シーンは、3シーンと少ないので、柏木晴美さんの存在感は薄いです。
でもよく考えると、最初にカノン(鈴木裕樹)にライブチャットを勧めるのは晴美だったり、裏設定では晴美はカノンが好きというのがあったので、最後はそれが晴美の中でネックになっていきます。
晴美は、美音とカノンがいい感じになってくるところで、お前出てくるなという役回りなので、そういう邪魔者役というのは、数少ない登場シーンではあるものの、楽しく演じさせていただきました。
網島恵里香(遠藤マリア 役)
私が演じた遠藤マリアや、美音(吉川 友)のお姉さん的存在のお友達役でした。
でも吉川さんは、役は影のある内気な女の子なんですけど、プライベートではすごく明るくてテンションが高くて天真爛漫で、こっちが引っ張っていただくという感じでした。
あと、吉川さんは、劇中のケーキを車の中でムシャムシャモグモグ食べてて、それがすっごく可愛くて、すごいアイドルだなぁって癒やされました。それが一番印象に残っています(笑)
優希美月(長野ゆりえ 役)
私の役名は“ゆりえ”なんですけど、撮影環境がハードだったせいか、みなさん疲れていたのか、最後の方はみなさん、“ゆきえ、ゆきえ”と呼んでいて、「あぁ、疲れているんだな」と思ったことが印象深いです(笑)
小牧那凪(澤田亜紀 役)
吉川さん演じる美音に私が話しかけに行くシーンで、吉川さんがつけているイヤホンを思いっきりプチっと外すところがあります。
このシーンは、急きょ本番で追加されて台本にはなかった演出なんですが、それが印象に残っています。
栗原加奈(チャット女性役)
私は、映像に出ること自体が初めてで、パソコンの画面を通して話すというのは印象深かったです。
川口浩史 監督
今回特徴的だったのは、俳優さんたちが画面を通して芝居をするっていうのがほぼ80%くらいです。
なので、そこをどのように乗り切るのかというのは皆で話し合いました。
台本も抽象的な書き方をしているんですけど、吉川さん、鈴木さんをはじめみなさん、頑張っていただいてそれが見応えのある部分になっていると思います。
この企画は、スポンサーの制約を受けずに自由にやっていいと言われて始まりました。
あったのは、“秋葉原”と“チャットレディ”というキーワードだけです。
今の日本の映画界は制約がいっぱいあるんですけど、そういう意味では小さな作品ですけど、皆さんの力を結集していいものが作れて、発信できたかなと思っています。
最後にメッセージを。
鈴木裕樹(カノン 役)
秋葉原映画祭に続いて、こうやって皆さんに届けられることをとても嬉しく思います。
先程もお話にありましたが、この作品はチャットを題材にしているということもあって、吉川さんのシーンもそうですが、ラブストーリーなんですけど、ちょっとファンタジーな部分もあって、会話のテンポだったり距離感であったり、時間の流れみたいなものが普通の映画作品とは少し違っていていると感じられると思います。
ピアノの素敵な音楽と共に、皆さんの中にも素敵な時間が流れるといいなと思っております。
吉川 友(結城美音 役)
チャットレディといものを皆さんにも知っていただいて、海外の方にもこの作品を観ていただいて、日本の文化を知っていただくきっかけになれば嬉しいなと思っています。
映画をご覧になった皆さんの拡散力がとても大切なので、是非SNSなどで感想をお願いします。
[写真:Ichigen Kaneda / 動画・記事:Jun Sakurakoji]
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