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映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶【完全】レポート

2025年10月31日、TOHOシネマズ 新宿にて、映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶が行われ、吉永小百合、佐藤浩市、天海祐希、のん、木村文乃、若葉竜也、工藤阿須加、茅島みずき、阪本順治監督が登壇。
本作は、女性登山家・田部井淳子さんの生涯を描いた超大作。公開初日を迎えたこの日は、世界初女性エベレスト登頂から50周年となる記念すべき日でもある。

舞台挨拶【完全】レポート

■トークノーカット動画レポート

Part 1

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Part 2

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Part 3

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Part 4

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■フォトレポート

公開初日を迎えた心境

吉永小百合(現代・多部純子 役)
皆様、今日はありがとうございます。このような悪天候の中、初日に劇場へお越しいただき、大変嬉しく思っております。本作は私の124本目の映画となります。昔は初日舞台挨拶などはなかったのですが、最近は毎回、翌日のことを思って胸がドキドキします。
昨日は特に、天気予報で難しい天気になるとの予報があったため、胃が痛むような思いでした。準備から約3年かかってやっと皆様にお目にかかれるのは、とても嬉しいことです。今日はじっくりとこの映画を楽しんでいただけたらと思います。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

吉永小百合

佐藤浩市(現代・多部正明 役)
本日はありがとうございます。こんな大きな劇場だと思いませんでした。渡辺謙さんには大変申し訳ないのですが、昨日阪神が負けたおかげで、皆様あまり後ろ髪引かれることなく劇場に来られたんじゃないかなと思っています。
(会場笑)

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

佐藤浩市

天海祐希(現代・新聞記者/北山悦子 役)
偉大な女性を偉大な女性が演じた映画が、今日公開になりました。たくさんの方に見ていただけたら幸せです。
この映画は、勇気と「みんな一人じゃ生きていないんだ」ということを痛感できる素晴らしい作品です。
ご家族の方、ご夫婦にぜひ見ていただきたいと思っています。
吉永さん演じる純子さんに、悦子さんが憧れ、大切に思っている眼差しで見ていたのと同様に、撮影中、私自身も憧れる人を見る眼差しで見ている顔を撮ってもらえた映画だと思っています。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

天海祐希

のん(青年期・多部純子 役)
多部純子の青年期を演じさせていただきました、のんです。この日を迎えられて本当に嬉しいです。
この作品への参加が決まった時は、嬉しくて嬉しくて飛び上がってしまうほど大興奮でした。
撮影を終えて、こうして皆さんに見ていただけると思うとすごくワクワクします。
吉永さんと天海さんが重なって、お二人のパワーが膨れ上がっている映画だと感じました。人生が豊かになるような映画だと思いますので、じっくりご覧ください。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

のん

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

工藤阿須加(青年期・多部正明 役)
今日はお足元の悪い中、たくさんの方々が足を運んでくださり、本当に嬉しく思います。
この映画から、僕自身たくさんの勇気をいただきました。皆様もこの映画を見て、小さな一歩でも前に進めるような、背中を押してもらえるものが届いたら嬉しいなと思います。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

工藤阿須加

木村文乃(長女・多部教恵 役)
帰りのお外の雨が心配な方もいらっしゃるかと思います。ですが、この映画を見ていただいて、帰るその雨の中を踏み出す一歩が、ちょっとだけ力強くなれるような、そんなパワーのある作品だと思います。心ゆくまで『てっぺんの向こうにあなたがいる』の世界に浸っていただけたらと思います。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

木村文乃

若葉竜也(長男・多部真太郎 役
足元の悪い中、映画館に映画を見に来てくれてありがとうございます。短い時間ですが楽しんでいってください。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

若葉竜也

茅島みずき(青年期・新聞記者/北山悦子 役)
今日この日を迎えることができてすごく嬉しく思います。この作品は、見終わった後にすごく自分も強くなれたような、そして心が温かくなる素敵な映画だと思います。皆さんもぜひ楽しんでいってください。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

茅島みずき

阪本順治監督
監督を演じました阪本です(笑)

(会場笑)

阪本順治監督
(挨拶の)ラストバッターで、もう全部喋られてしまっているんで何も言うことはないのですが、今日初日を迎える作品がたくさんある中でこの作品を選んでいただきましてありがとうございます。
この後、佐藤くんが相当面白いことを言うつもりでおりますので、皆さん期待しておいてください。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

阪本順治監督

佐藤浩市
やめてくださいよ!(笑)

特別テーマ Q&A「てっぺんの向こうに〇〇がいる」

映画のタイトルにちなみ、登壇者にとっての「てっぺんの向こう」にいる、あるいはある大切なものをフリップで発表し、その思いを語った。

工藤阿須加
甥っ子
今、甥っ子は生後半年で、もうすぐ7ヶ月になります。いやあ、可愛いですよね。ついに工藤家にも甥っ子ができました。もうデレデレで、むしろ甥っ子バカです。今使っている金額もなかなかになっています。服をたくさん買ってあげたいですね。今後もとにかく甘やかしたいおじさんでいたいです。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

佐藤浩市
てっぺん
私は吉永さんほどではないですが、それでも100本以上の映画をやってきて、45年この世界で映画を撮っています。そこを登りきったかなと思って景色を見ても、まだ遠くに行くらでもある頂(いただき)がないのがこの世界だ、という思いの中で、「てっぺんの向こうにはてっぺんがある」と書きました。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

‐本作で吉永さんと初めて夫婦役を演じたご感想は?

佐藤浩市
上映前なので、映画の内容については言えないのですが、本当にまさかまさかで、自分の長いキャリアの中でも吉永さんと夫婦役をやらせていただくなんてことがあるとは思っていませんでした。
私が年上なのですが、全くそんな風には感じていません。本当に自分にとって驚きでした。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

天海祐希
自分
どこまで行っても自分との戦いだなと思っています。
もちろん、佐藤さんのおっしゃることも分かります。いつまでたっても頂点は見えず、てっぺんではないですが、いつまでたっても自分との戦いなんですよね。
毎作、自分の才能のなさなどにぶつかるんです。それと戦うんです。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

吉永小百合
そうです!

天海祐希
「俺最高」って思ったら、多分やめていると思います。悔しい、できなかった、もう一回やろう、という気持ちで続けています。
この映画は、自分と戦うお母さん、奥さん、そして仲間を支える人たちの映画ですので、ぜひ勇気をもらっていただけたらと思います。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

茅島みずき
母親
私は本当にお母さんのことを尊敬しています。この業界に入る前はプロゴルファーを目指してゴルフをやっていました。小学校の時、毎朝学校まで送ってくれ、学校が終わると迎えに来て、そこからゴルフ練習場まで連れて行ってくれました。
その後、自分の仕事や家事も全部やってくれて、私の少女時代は全部お母さんのおかげでできています。一緒に夢を応援してくれました。
今、一人暮らしをしてみて、その生活が本当にすごいことをやってくれていたんだなと思っています。お母さんぐらいの年齢になって、自分も経験を積んで、(なれないとは思うけれど)お母さんに寄り近づきたいという思いで、この答えにしました。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

木村文乃
仲間
今回この質問は難しくて、自分の人生で「てっぺん」を見たことがあったかなと考えたら、全部中途半端でした。
私は性格的に一足飛びにポンといけるタイプではないのですが、地道にコツコツとやっていくことはできると思っています。仕事であれ、プライベートであれ、「やり切った」と思ったその先に、ゴールテープなのか、応援して待っていてくれる仲間なのか、そういう人たちがいてくれたら、頑張った甲斐もあったかなと思えるので、「仲間」にしました。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

‐今回、若葉さん兄弟役としての共演はいかがでしたか?

木村文乃
若葉さんとは今回初めましてでしたが、実生活で2つ下の弟がいるのですが、まるでその弟と話しているのかなと思うぐらい、ナチュラルに接することができました。若葉さんは人見知りを克服されたそうですが、「人見知りのてっぺんの先に、二人でハグし合う」という新しい夢が見えました。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

若葉竜也
ともだち
僕は友達が本当に好きで、母親もすごい尊敬しているのですが、その母親から、私(母)より付き合いが長くなったり、ずっと側にいてくれるのは友達なんだから、「人生で一番大事にしろよ」ということを小学校の時に言われました。それがずっと頭に残っていて、「友達」にしました。
友達はほぼ全部の僕が出演した作品を見に行ってくれて、「お客さん入ってたよ、入ってなかったよ」とリアリティのある話を全部赤裸々に言ってくれるので。常にチューニングができるというか、勘違いしないでいられる存在です。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

のん
お布団
一生懸命頑張ってお仕事をしたり、日々生活したり生きていく中で、毎日お家に帰ったらお布団に帰って、いっぱい寝て三度寝くらいするぞという気概で頑張っています。
もちろん家族だったり仲間だったり、大事な人から色々(パワーを)もらって生きているんですけども、真っ先に思い浮かんだのがお布団だったので、直感を信じました(照)
今作では、山での撮影もありましがが、布団が気持ちいいなと思った瞬間はあり、お布団が待っててくれたんだとすごく感謝しました。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

‐今作が、世界中の人に見てもらうことについての想いは?

のん
この映画は本当に素晴らしい作品だと思うので、世界中の方に見ていただくのが嬉しくてしょうがないです。
私も吉永さんや監督、素晴らしいキャストの皆さんと一緒に参加できたことが本当に嬉しく、映画祭(東京国際映画祭レッドカーペットなど)の時も、映画を愛する人たちが集う中でこの映画が上映されると思うと、本当に幸せです。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

吉永小百合
観客の皆様
今日のような大変なお天気の日に、初日に全国でこの映画を見に行ってくださった、今見てらっしゃる方もいらっしゃると思うので、それをとてもありがたく嬉しく思っています。
この映画は、若い方にご覧になっていただいてもとても良い映画、楽しい映画だと思うし、私世代の方たちにも、これから生きていこうという思いにさせるような作品です。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

阪本順治監督
匿名
深く考えてきてなかったのですが、皆さん非常に深い話で…。
匿名で言いますと、今SNS上で、映画を一本作ると、匿名の方々がもう罵詈雑言とかたくさん書かれ、地味に傷ついている自分がいるんです。
でも、そういう人も、実はお金を払って劇場に行かれたということだと思うので、辛くもありますが、受けるしかないなと思っています。だから、いつまでもてっぺんの向こうに匿名の方がいると。
でも、本当は「岸部一徳さん」って書こうと思ったんですよ。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

‐それはどういう?

阪本順治監督
大切な人という意味で言えば、岸部さんとは30何年前にご一緒してから、お食事を一緒にしたり、プライベートで色々な相談に乗っていただいたりしています。身内は皆亡くなっていますが、今なんか頼れる先達の一人として岸部一徳さんを思っています。

ラストメッセージ

吉永小百合
先ほどから観客の皆様に感謝の思いをお伝えしましたが、それがいつまでも胸の中に残っております。この映画、みんなで一生懸命作りましたので、どうぞどうぞ、お帰りになる時に何か温かい気持ちになっていただけたらと願います。

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

阪本順治監督
今日見ていただいて、もし気に入っていただけたなら、また改めて劇場に、お友達、親戚、赤の他人、誰でもいいですからお誘い合わせの上、来てください。
そして、今日初日の皆さんだけに特別にお知らせします。これは俳優さんが全く知らないことで、監督の僕でしか言えないことです。この映画、2回目が一番面白いです。ありがとうございました。
(会場笑&拍手)

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』初日舞台挨拶

■フォトギャラリー

[記事・動画・写真:三平准太郎/写真:川尻敏晴]

映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』

《INTRODUCTIOON》
“女性だけで海外遠征を”を合言葉に女子登攀クラブを設立し、1975年にエベレスト日本女子登山隊の副隊長兼登攀隊長として、 世界最高峰のエベレスト(ネパール名:サガルマータ、中国名:チョモランマ)の女性世界初登頂に成功した田部井淳子。その後も飽くなき挑戦は続き、生涯で76ヵ国の最高峰・最高地点の登頂を成功。
そんな、日本を代表する偉大な女性登山家・田部井淳子の実話をもとに、エベレスト女性初登頂から、晩年の闘病、余命宣告を受けながらも亡くなる直前まで山に登り続けたその勇壮な生涯を壮大なスケールで描く映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』が、田部井淳子の世界初女性エベレスト登頂という偉業から50周年となる今年、公開することとなりました。
この度、今秋の公開に先駆けて、キャスト・監督登壇による完成報告会見を開催いたします。
主演を務めるのは日本を代表する映画女優・吉永小百合。映画という高峰へ挑み続け124本目として出演を決めた本作で、生涯挑戦し続けた日本を代表する女性登山家を演じます。共演には、吉永と『北の桜守』以来7年ぶりとなる名優・佐藤浩市、そして『最高の人生の見つけ方』で吉永の最高の相棒を演じて以来、絶大な信頼関係を築いている天海祐希。
さらに、日本映画界を牽引する個性豊かな豪華俳優陣が追加キャストとして顔を揃えます。監督は精力的に作品を撮り続け、『北のカナリア』以来13年ぶりに吉永とタッグを組んだ阪本順治。豪華キャスト陣と監督が集結し、50周年の記念イヤーに相応しい壮大な冒険譚が開幕いたします。

《STORY》
1975年、エベレスト山頂に向かう一人の女性の姿。一歩一歩着実に山頂(てっぺん)に向かっていくその者の名前は多部純子。日本時間16時30分、純子は女性として初の世界最高峰制覇を果たしたー
しかしその世界中を驚かせた輝かしい偉業は純子に、その友人や家族たちに光を与えると共に深い影も落とした。
晩年においては、余命宣告を受けながらも「苦しい時こそ笑う」と家族や友人、周囲をその朗らかな笑顔で巻き込みながら、人生をかけて山へ挑み続けた。登山家として、母として、妻として、一人の人間として…。
純子が、最後に「てっぺん」の向こうに見たものとは一。

出演:吉永小百合
のん
木村文乃 若葉竜也/工藤阿須加/茅島みずき 和田光沙
円井わん 安藤輪子 中井千聖/長内映里香
三浦誠己 金井勇太 カトウシンスケ 森優作/濱田マリ 浅見小四郎
天海祐希/佐藤浩市
監督:阪本順治
脚本:坂口理子
音楽:安川午朗
原案:田部井淳子「人生、山あり“時々”谷あり」(潮出版社)
©2025「てっぺんの向こうにあなたがいる」製作委員会
配給:キノフィルムズ
協力:一般社団法人田部井淳子基金
公式サイト:https://www.teppen-movie.jp/

本予告映像

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 2025年10月31日(金)TOHOシネマズ 日比谷ほか 全国公開
映画『てっぺんの向こうにあなたがいる』

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