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映画『十一人の賊軍』

山田孝之×仲野太賀×白石和彌監督、映画『十一人の賊軍』公開決定。東映の集団抗争時代劇が世界を目指す一大プロジェクトとして甦る

かつて東映が日本を熱狂させた集団抗争時代劇が世界を目指す一大プロジェクトとして甦る。名脚本家・笠原和夫、幻のプロット『十一人の賊軍』がW主演に山田孝之&仲野太賀を迎え、白石和彌監督がメガホンを取る。コメントも到着。

「日本侠客伝」シリーズ(64年-)、「仁義なき戦い」シリーズ(73 年-)などを手掛け、東映黄金期の礎を築いた脚本家・笠原和夫が1964年に執筆した幻のプロットが、60年の時を経て映画化。
日本アカデミー賞優秀脚本賞、さらに勲四等瑞宝章を受章している笠原は、脚本を通じてその時代の反骨精神や都合によって変わる正義に抗う人物を数多く描き、昭和の映画業界を牽引した。その巨匠が手掛けたプロットを、企画・プロデュースの紀伊宗之と白石和彌監督、脚本の池上純哉たち平成ヤクザ映画の金字塔『孤狼の血』チームが受け継ぎ、令和に新たな集団抗争劇が誕生する。

その一大プロジェクトの主演には『凶悪』、「闇金ウシジマくん」シリーズで苛烈な役を演じ抜き、ドラマ「全裸監督」「忍びの家 House of Ninjas」では国内だけでなく、海外でも注目を浴びる山田孝之と、『すばらしき世界』、『四月になれば彼女は』などに出演し、2026年の大河ドラマ「豊臣兄弟!」の主演が決定した仲野太賀、現代の日本映画に欠かせない超実力派俳優2名が抜擢された。
2018年公開の映画『50回目のファーストキス』以来の共演となる2人が再び肩を並べ、死と隣り合わせの戦場を我武者羅に駆け抜ける。

舞台は1868年、「鳥羽・伏見の戦い」を皮切りに、15代将軍・徳川慶喜を擁する「旧幕府軍」と、薩摩藩・長州藩を中心とする「新政府軍=官軍」で争われた“戊辰戦争”。明治維新の中で起きた内戦であり、江戸幕府から明治政府へと政権が移り変わる激動の時代である。
その戦いの最中、新発田藩(現在の新潟県新発田市)で繰り広げられた歴史的事件・奥羽越列藩同盟軍への裏切り=旧幕府軍への裏切りのエピソードをもとに、捕らえられていた11人の罪人たちが「決死隊」として砦を守る任に就く。
笠原和夫は「勝てば官軍、負ければ賊軍」という言葉の通り、勝った方が全て正しく、勝敗によって善悪が決まるのが当たり前の時代に“果たして勝つことだけが正義なのか?”と一石を投じるべく、憎き藩のために命をかけて砦を守らなければならない罪人たちの葛藤を構想した。
しかし当時の東映京都撮影所所長・岡田茂は物語の結末が気に入らずボツに。怒りに狂った笠原は350枚ものシナリオを破り捨ててしまい、日の目を見ることのないままとなってしまったが、笠原和夫が描こうとしたドラマは今まさに日本が抱えている社会問題とシンクロすると確信した現代の東映が企画・映画化。映画業界に鋭く斬り込む『孤狼の血』チームが旗を揚げ、山田孝之×仲野太賀の日本のエンタメ界で双璧をなす実力派俳優たちと権力への壮大なアンチテーゼに挑戦する。
一歩間違えると死に直結、一瞬たりとも気が抜けない裏切りと葛藤の物語が2024年11月1日に開幕。運命と対峙する激闘が日本人の奥底に燻る反骨精神に火をつける。

【※集団抗争時代劇とは】
1人のスターに頼らない「集団劇」。ひとりのヒーローが活躍するのではなく、チームワークで敵に打ち勝とうとする構造。1963年~1967年頃に東映が作り出してきたジャンルであり、多くの人々に衝撃を与えた。

映画『十一人の賊軍』

キャスト&スタッフコメント

映画化のニュースとともに、W主演キャストの山田孝之と仲野太賀からクランクアップ時のコメントと、白石和彌監督と紀伊宗之プロデューサーから映画化についてのコメントが到着。

●山田孝之
スタッフ、キャストの皆さんが何とか乗り越えようとしていたのが伝わってきて、大変だったけど楽しい撮影でした。
先にクランクアップした他のキャストの皆さんが炊き出しに来ていただいたり、こんな素敵な現場は本当にないと思いますし、ここまで大変だったからこそ、何としてでもいい作品を作ろうと一丸となって撮影に挑んでいました。
白石監督とは「凶悪」以来でしたが、変わらぬパワフルさについていくのに必至でした。ですがなにより、再度お声がけ頂けたことがとても嬉しく思いました。
太賀とは共演経験もあり、彼の芝居に対する本気度は肌で感じていましたが、他者からの高い評価も日々聞いていましたので、改めて共に作品を作れる事がとても楽しみでした。そしてとても刺激的で、やり甲斐のある現場となりました。
映画で描かれる賊どもの生き様が、観た人たちの心に届いて勇気づけることができるといいなと思っています。
この映画を最後まで突っ走ろうと思います。

●仲野太賀
撮影を終えて、これまでにない達成感があります。アクションシーンが多く撮影は過酷を極めましたが、360度どこを見渡しても壮大な世界観のセットという本当に贅沢な環境で芝居ができたことが、自分の俳優人生で初めてのことだったので幸せでした。殺陣は初めての挑戦だったのですが、どんなに大変なシーンでも信頼できるスタッフのみなさまのおかげで確実にかっこいい映像が撮れているという自信をもって最後まで走りきることができました。
山田孝之さんには精神的にも体力的にもいろんな面で引っ張って支えていただきました。
他のキャストの皆さんも、どんなに大変な状況でも笑いの絶えない空気を作ってくださり本当に感謝しています。
僕も映画の完成を楽しみにしています!

●白石和彌監督
『昭和の劇』で笠原さんのインタビューを読み、プロットを手にしてから、あっという間に時間が経ちました。笠原さんの名に恥じぬようにと、今この映画を世に送り出す意義を考え、重圧に潰されそうになりながらも泥だらけになって撮影しました。たくさんの才能あるキャストとスタッフに集まって頂き心から感謝しています。
山田孝之さんは『凶悪』以来でしたが、この作品の持つ力に太刀打ちできる俳優は彼だけだと思いお願いしました。10年ぶりの山田さんは俳優としても人としても、大きく心強い存在でした。
仲野太賀さんは、最も仕事をしてみたい俳優の一人でした。愚直で正義感溢れる侍を見事に演じてくれています。これから日本を代表する大きな俳優になるんだろうなと思います。二人がスクリーンで暴れる姿を早く見てもらいたいです。
どうか皆様楽しみにお待ちください。映画はもうすぐ完成します。完成したら、また笠原さんの墓前に手を合わせ、ご報告してまいります。

●紀伊宗之プロデューサー
笠原和夫さんの残した『十一人の賊軍』に出会い、“コレだ!!”と思いました。
この作品には歴史の狭間でもがく人間の熱いドラマが描かれていたからです。
かつて『七人の侍』『用心棒』はじめ日本の時代劇は、国内だけでなく海外でも高く評価され、誰もが知るハリウッド大作映画の基になるなど世界中のクリエイターやエンタメに影響を与えてきました。
ずっと僕もそういう映画を企画し、作りたいと思っていました。
また現代においても世界では侍や忍者といった日本固有の文化・歴史の人気は根強く、『ラスト サムライ』の世界規模での高評価に加え、ハリウッドでは忍者コンテンツが作られ続け人気を博しています。
直近では『SHOGUN 将軍』『忍びの家 House of Ninjas』が世界中で注目を集めています。
日本独自の文化を基にしたコンテンツが世界で求められているのは普遍的なことではないでしょうか。
“日本が世界と戦える映画とは、日本固有の文化に根ざした時代劇が一番”です。
笠原和夫さんといえば日本映画界の伝説的な存在であり、その名を知らない人はいません。
そんな大先輩である笠原和夫さんの反逆精神が宿るこの『十一人の賊軍』に、現在日本映画界最高のスタッフ・キャストが集まり、大変な制作現場を一丸となって走り抜けてくれています。
まさにこれは奇跡です。
完成した暁には世界に向けた渾身の作品になると信じてます!


<笠原和夫プロフィール>
1927年 東京都生まれ。
1954年、東映に入社し宣伝部に配属される。その2年後には社内シナリオコンクールで1位入選。以後プロの脚本家として執筆を始める。
1964年以降、東映任侠映画長期シリーズ『日本侠客伝』のうち8作品を担当(共同・単独含む)。また、『博奕打ち 総長賭博』が三島由紀夫に激賞されるなど、映画界注目の存在となる。
1973年から始まった『仁義なき戦い』の脚本が高く評価された。
1976年、東映を退社しフリーの脚本家に。転向後には『二百三高地』(1980年)、『大日本帝国』(1982年)で日本アカデミー賞の優秀脚本賞を受賞。
1998年、勲四等瑞宝章受章。
2002年12月12日、肺炎のため死去。享年76。長く日本映画の礎を築いた。

笠原和夫

笠原和夫

映画『十一人の賊軍』

出演:山田孝之 仲野太賀
監督:白石和彌
企画・プロデュース:紀伊宗之
原案:笠原和夫
脚本:池上純哉
配給:東映
撮影期間:2023年8月~11月
公式サイト:https://11zokugun.com/
公式X:@11zokugun_movie
公式Instagram:@11zokugun_movie

2024年11月1日(金) 全国ロードショー!

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