「もう一度舞台挨拶をやり直していいですか?」豪華キャスト勢揃い!草彅剛 主演映画『碁盤斬り』完成披露舞台挨拶【完全レポート】
2024年4月23日、TOHOシネマズ 六本木にて、映画『碁盤斬り』完成披露舞台挨拶が行われ、草彅剛、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼、白石和彌監督が登壇。白石監督初の時代劇となる本作の撮影エピソードを明かした。
本作は、ある《冤罪事件》によって娘と引き裂かれた男が、父として武士としての誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジエンタテイメント。
浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。一方で、清廉潔白がゆえに半面融通が利かない男でもあった。あるきっかけで葬り去られた 《冤罪事件》の真実が明かされ、命を賭けた仇討ちを誓うが、それは、父娘が引き裂かれることを意味していた・・・。
舞台挨拶【完全】レポート
▼最初のあいさつ
草彅剛(柳田格之進 役)
皆さん、今日は完成披露試写会にお集まりいただきましてありがとうございます。ようやく皆さんにこの映画が届けられるということで、僕たちも本当にドキドキワクワクしています。
これから見ていただく皆さん、いろいろな感想を持っていただけると思うので、SNSなどを通して皆さんが宣伝部長となってこの映画を薦めていただけたら嬉しく思います。
清原果耶(お絹 役)
撮影現場ぶりにキャストの皆さんと再会することができて、とても嬉しい気持ちと、それからやっとこの作品が届くんだなというぽかぽかした緊張で胸がいっぱいです。
中川大志(弥吉 役)
本日久々にキャストの皆様、そして監督とお会いして、改めてこのそうそうたるメンバーの中に自分も肩を並べて、そして憧れだった白石監督の映画に出たことが今改めて実感しております。すごく素敵な作品になってます。ぜひとも楽しみにしてください。
國村隼(萬屋源兵衛 役)
完成披露でようこそ海の神です。これは日本の映画なので、物語を存分に楽しんでいただくことはもちろんですけれども、時代劇なので、夜になると光はロウソクしかない。そんな時代の映像を見事に白石監督、撮影監督と共に作り上げました。
その辺の映像も物語と一緒にどうぞ楽しんでください。
小泉今日子(お庚 役)
参加させていただいて、とても嬉しかったのは、いろんなことがとても美しかったです。江戸の街も美しかったし、音も美しかったし、その時代に生きた人たちの心も美しかったし、そういう作品に参加できてとても嬉しいです。
斎藤工(柴田兵庫 役)
日本映画の宝のような監督、キャストの皆様と、奇跡的で必然的な日本映画にとって大事な時代劇が生まれる瞬間に立ち会えたことを心から光栄に思っております。光だったり、空気だったり、美術さんをはじめ、素晴らしい京都の映画職人たちの技が詰まった素晴らしい時代劇に浸っていただきたいなと思います。
市村正親(長兵衛 役)
白石監督の作品に出演させてもらったこと、本当に嬉しく。そして、草彅剛君が主役と聞いて、この作品で僕も一緒に仕事ができるんだなと思ったら、親分の役ということで、僕にはまだ親分の役は無理じゃないかなと思ったんですけれども、完成した映画を観たら、かなりいい親分になってたんじゃないかなと思っています。
(小泉今日子に向かって)ちなみに私の母の名前は“こう”と言います。どうぞよろしくお願いします。
奥野瑛太(梶木左門 役)
ど平日の昼間にこんなに皆さんが集まっているということにびっくりです。これから始まるこの時代劇をぜひ楽しんで、最後までごゆっくりお楽しみください。ありがとうございます。
音尾琢真(徳次郎 役)
今や、白石和彌監督作品といえば音尾が出ているというセット売りになっておりまして、本当に嬉しい限りでございます。他の監督の現場だと、白石監督がいないのが当然なのですが、その時にちょっと心細く感じることがあるぐらい一緒にやらせていただいております。皆さんに楽しんでいただければと思っております。今年も監督へのお歳暮を奮発したいと思います(笑)
白石和彌監督
昨年、お歳暮は来てなかったような・・・
音尾琢真
いやいや、贈ってますよ!家族が先に食べちゃってるんじゃないですか?
白石和彌監督
(笑)
京都で、映画の純度の高いクリエイターの皆さんと一緒に、そしてこのそうそうたるキャストの皆さんと一緒に作り上げた映画は、ほんとに幸せな時間でした。僕が感じた幸せを全部スクリーンの中に閉じ込めましたので、ぜひこの映画を見て、皆さんそれを感じていただけたらと思います。
▼撮影エピソード
‐草彅さん、寡黙で誇り高く、ちょっと頑固な武士役を演じられていかがでしたか?
草彅剛
とても楽しかったです。キョンキョン(小泉今日子)さんのファンだし、國村さんとも何度かお仕事したこともあるし 、初めての方もいらっしゃいますし、そうじゃない方もいらっしゃいますが、皆さんが持っている気持ちのグルーブがいいんです。おかげで、毎日それぞれの方とお会いできて、自分の持っているものを全て出し切れたので、本当に幸せな環境で映画が作れたなと思いました。
‐今の雰囲気と映画の中では草彅さんは別人のようですね。
草彅剛
僕も観終わった後に、ちゃんとやってたんだなって思いました(笑)不思議ですよね。京都では結構大変だったんですよ。 職人さんのこだわりがありまして、中川君がインタビューで言っていたんですけど、「職人さんのこだわりが詰まった映画だ」とおっしゃっていたんですけれど、そのとおり、皆さんこだわりまくっていて。
なので大変だったんですけれども、皆さんのおかげでちゃんと演じることができたなと。本当に僕の代表作になったと思います。
‐清原さんは草彅さんの娘役を演じられましたが、いかがでしたか?
清原果耶
以前からいつか草彅さんとご一緒したいなと思っていたので、今回、娘役で白石組に参加させていただけることにも、本当に贅沢で幸福なことだなってずっと思っていました。
草彅剛
ありがとうございます!その言葉、一生忘れません!ほんとに嬉しいです。
‐娘の立場から見た草彅さんはいかがでしたか?
清原果耶
現場で草彅さんをお見かけする度に、もう父上・格之進の佇まいでいつも現場にいらしてくださったので、その背中をいつも支えられたらいいなとか、追いかけられたらいいなと思いながら、お絹ちゃんとしていられたような気がします。
‐國村さんは、草彅さんとのシーンがたくさんありました。
國村隼
タイトルにもあるように、碁盤 。朝起きるシーンというのは、交差していること自体よりも、
碁を指しているということ自体よりも、格之進という人の性格をより、碁のシーンを通して、お客さんたちに伝えていくというような別の意味合いもあるので、僕と碁番を挟んでいる格之進が、状況が変わっていく中で格之進自身も変わっていくところを楽しんでください。(草彅さんは)真面目にやってはりますから(笑)
‐中川さんは、純朴で生真面目な役ですが、ご自身を比べていかがですか?
中川大志
そうですね。僕にピッタリな役です(笑)
僕が演じた弥吉は、とてもピュアでまっすぐな武士の子なんですけれども、小さい頃に両親を亡くしてしまって、そこを國村さん演じる源兵衛さんに拾っていただきまして、本当の息子のように育ててもらいます。
そんな弥吉は、物語の中で起きる事件に大きく関わっていきます。でもやはり落語がベースになっているということで、現代のお客様が観ていただいても親近感のあるような、目の前で起き得るような出来事なんですよね。
そんな中で弥吉のポジションがすごく苦しいので、皆さん感情移入して応援したくなるような弥吉になったらいいなと思って演じました。
‐音尾さんは、トラブルの発端となる徳次郎を演じました。
音尾琢真
ほんとにトラブルを起こしてすみませんでした(笑)
っていう役なんですけれども、僕が聞かせていただいた落語の中では、この徳次郎と弥吉が一緒になって一人みたいな役に感じましたが、この映画になると、ダメな部分は全部徳次郎が受け持つという(笑)いい役をありがとうございます、監督。またお歳暮を贈ります(笑)
そのおかげで、草彅さんと、こうやって共演させていただくことができて。撮影の合間、座らない草彅剛というものを、 とうとう見させていただきました。神経が研ぎ澄まされているんでしょうかね。もう本当に本番に合わせてフィットしていくために研ぎ澄まされているという状況で、やはり座ると落ち着いちゃうんでしょうかね。そういう姿を見させていただきます。それに比べると、今はやはりちょっとホワッとしているようで(笑)
草彅剛
ありがとうございます。“高倉剛”です。
(会場笑)
‐高倉健さんをイメージされたと?
草彅剛
いえ、座っちゃうとね、5秒で眠くなっちゃうんですよ(笑)
みんなよく、眠くならないですよね。
‐普段、睡眠時間が短いんですか?
草彅剛
いや、ちゃんと寝ますよ。夜10時に寝ます。
でも、皆さんは現場へはちゃんと整えて来られてましたよね。
(ここから草彅くんの独壇場スタート)
草彅剛
音尾さんは、現場にカメラを持って来ていて、プライベート写真をバンバン撮っているんですよ。
音尾琢真
普段はカメラ小僧になってます。
草彅剛
本当に素敵でレアなカメラをお持ちで。
音尾琢真
草彅さんにいいカメラありますよってすすめたんですけどね。
草彅剛
こんな話でいいんですか?
‐はい。なかなか世間に出回らないエピソードなので。
草彅剛
で、そのあと、中川くん、そのカメラを実際に買ってましたよね?
中川大志
はい。待ちきれなくて京都のホテルに送りました。ネットショッピングで。
音尾琢真
草彅さんだけ買ってくれないんですよ。「僕も持っているから、違うカメラを。」って。
草彅剛
で、清原さんと中川くんはずっと囲碁ばっかりやってるんです。
囲碁の先生が僕に囲碁をめちゃくちゃ教えてくるんですよ。でも僕は「(碁石を)置く所だけ教えてくれたらいいですから」って言って。
そしたら囲碁の先生が少しシュンとしちゃってマズイなって思ったんですけれど、清原さんと中川くんが熱心に囲碁の先生にルールを教わってくれていたんで、良かったなって思って(笑)そんな感じでした。
音尾琢真
あの、僕がしゃべる番なんですけれど・・・
草彅剛
國村さんとは、水辺でのすごい寒いシーンで大変でしたよね。映像では綺麗に写ってますけど、本当は寒いんですよね。
國村隼
そう、そういうシーンがあるんです。
草彅剛
重要なシーンで、2人のラブストーリーですから。
でも、工くんは工くんでね、いつでもカッコ良いんですよ。すごいカッコ良くて。僕の因縁の相手だから、すごいクールで。今日もすごいクールじゃないですか。佇んだ雰囲気で。
斎藤工
すみません(笑)
草彅剛
負けないぞっていう気持ちを込めてやりました。「なんで工くんはいつもカッコ良いんだよ!?」って思って。
‐(斎藤工さんは)何もしなくてもカッコいいですもんね。
草彅剛
そうそう。
音尾琢真
あの僕がしゃべる番なんですけれど・・・(2回目)
草彅剛
(音尾さんをスルーして)市村さんはすごく僕を気遣ってくれるんですよ。「剛くん、体大丈夫?」って。
市村さんは大先輩で、「市村さん、なにか健康の方法はあるんですか?僕も役者として見習いたいです。」って聞いたら、「親が元気なんだよ」って(笑)
奥野くんは奥野くんで、ずっと空を見ているんですよ。そういう、みんな仲のいい感じでした。
僕はみんなと交流があるんですけど、中には同じシーンじゃない人もいますから、すみません!なんか僕、出しゃばってしまって(笑)
‐音尾さんはよろしいですか?
音尾琢真
私は以上です!(笑)
‐斎藤さんはアクションシーンが素敵でした。
斎藤工
でも役柄としては本当に史上最低で、言葉を選んで言いうと“クソ野郎”なんですけど、 正義の反対は悪ではなく、もう一つの正義だと思い、兵庫なりの正義を握りしめて、草彅さん演じる格之進に相対しました。碁という、動きの点では最小限とも言える静かなある種の狂気と、殺陣、立ち回りという躍動感のある、静と動の2つの対峙を格之進としました。やっぱり両方に通ずる、格之進の静かな哲学みたいなものがそこに感じられました。
僕がどんなに熱を沸騰した状態でそこに佇んでいても、格之進と相対すると、空気が変わるというか、水が変わるというか、すごく 研ぎ澄まされた空間になってしまうというか、そういう格之進に、静かに鳥肌を立てながら、撮影に挑ませいただきました。
草彅剛
カッコいいっすねぇ(しみじみ)
「静かに鳥肌を立てながら」。そのワード、僕も使わせていただきます(笑)大事なときに。
でもほんとによかった。工くんとは何度か共演したことがあったので、今までの僕と工くんとの集大成となるシーンが撮れたんじゃないかと思っています。
工くんに感謝しております。
斎藤工
こちらこそです。ありがとうございました。
‐さて、奥野さんは演じられていかがでしたか?
奥野瑛太
柳田格之進さんに、常につきまとっている役なんです。草彅さん演じる格之進は、ほんとうに実直で、堅気で、武士らしい姿を見せているので、そこに全幅の信頼を置きながら、ただただ着いていくという、 それが執拗にあるので是非見てください。
‐小泉さんは草彅さんとは29年ぶりの共演です。
小泉今日子
まだ剛くんが20代前半とかで、私も20代終わりぐらいだったような気がするんですけど、テレビのドラマでの共演でした。その頃はまだちょっと少年っぽさが残っている頃でしたが、オンエアが始まっていったら、剛くん演じるキャラクターがどんどん人気になって、出番が増えてキャラクターが大きくなったっていうのをよく覚えています。そのくらい、当時から演じることをすごく楽しんでいたし、すごく素敵だったんです。
で、時を経て、今回本当に久しぶりにお芝居を一緒にしたんですけど、今回も本当に背中が素敵で、主役として全てを背負って引き受けているっていう姿を見て、本当に感動しましたし、背中の役にたちたいと思って、“お庚/おこう)”という役を一生懸命演じたつもりです。
草彅剛
嬉しいお言葉ありがとうございます。キョンキョン、大好きです!
‐昨年(2023年9月25日『ミッドナイトスワン』公開3周年記念舞台挨拶)の舞台上で、キョンキョンから17年ぶりにサインをもらったというお話をされていました
草彅剛
そうなんです。昔、キョンキョンにいただいたTシャツがありまして、でもそれがうろ覚えで、果たして本当にキョンキョンにもらったTシャツなのかなと思って。15年くらい前にもらったものでずっと持っていたんですよ。今回の撮影で確かめてみようと思ったら、キョンキョンが「剛くんにあげたやつだよ」って言って、それにサインをいただきました。
小泉今日子
そう、撮影所に持ってきてくれていて、記念にサインしました。
草彅剛
引っ越す度に、「これ、どうしよう?」と思ったんだけど、あまりに昔だから忘れていたんですよ。
小泉今日子
ちゃんと取っておいてくれているとは思わなかった。
草彅剛
もしもキョンキョンがくれたものじゃなくても、話題になるかなと思って(笑)
でもほんとにキョンキョンがくれたもので良かったです。(Tシャツの)絵柄も和柄でこの作品に合っているんです。
撮影中の毎日、パジャマとして着ていました。2週間洗わずに。
小泉今日子
撮影エピソードを紹介すると、撮影時期が春だったんですが、剛君は花粉症が大変そうだったよね。
草彅剛
そうなんですよ。
小泉今日子
(格之進として)カッコ良い一方で、鼻をジュルジュルさせてて(笑)
草彅剛
そう、鼻がジュルジュルするしヒゲも付けているので、痒いしで大変でした。
それを(スタイリストさんが)直してくるし。鼻をかむとヒゲが取れちゃうんですよ(笑)なのでまたすぐ直されるから。それが一番大変でした。
小泉今日子
けっこう苦労しているなって思いました。
‐そして市村さん。これまで草彅さんとの共演は多数ありました。
市村正親
今回参加した時に、いきなり汚いヒゲで、超ヨレヨレの衣裳で、本当に剛くんかな?って思うぐらいのヒドイ状態だったんですよ。
で。こういう役じゃさすがにギター持ってきてないのかなって思ってたら、ギターを持って持ってきてたんですよ。
草彅剛
はい、将来はブルースギターマンになるのが夢なので。
昔、キョンキョンのCDにも呼んでもらったんですよ。男と女のかけあいでほしいと言われて。あれは僕、嬉しかった!
で、市村さんはビブラートがすごいんですよね?ビブラートってどうやるんですか?
市村正親
アァ~~♪
(会場拍手)
草彅剛
今度、ビブラートを教えてください!
市村正親
さっき、剛くんと「今度一緒にミュージカルをやろう」っていう話になったんだけど、「僕、歌えない」っていうの。歌えるじゃないですか?
草彅剛
ビブラートできないので、まずビブラートを教えて下さい。
市村正親
今は、『碁盤斬り』の話をしないと(笑)
ほんとに今までも剛くんと一緒に仕事をしているんですけれど、今回は、本当に人が変わったようで、やっぱりさすが、役者の虫だなって。
草彅剛
それはこちらの言葉ですよ。すごいですよ。僕が言うのもおこがましいですけど、親分あっての格之進でしたから。
市村正親
僕がいなかったらヤバかったんですよね?
草彅剛
そう!これ以上はネタバレになるので、ぜひ本編を御覧ください。
‐そして、白石監督、初めての時代劇の撮影を振り返っていかがですか?
白石和彌監督
やっぱり日本の映画史は、時代劇と共に発展したっていう大きな部分もあると思うので、その中で僕がまた今新しい時代劇を撮ることの緊張感と不安はありました。
でもやってみると、そんなに時代劇であることを意識せずに、スタッフもキャストも全部やってくれたので、ただただ、楽しかったです。
例えばスマホの寄りを撮らなくていいとか(笑)現代劇だと必ずスマホのカットがあるけど、時代劇はスマホは持ってないですからね。
そういう素晴らしいところがあるなって、いろんな発見があったので、また是非チャレンジしたいと思いました。
‐監督ならではのこだわりがあったりしたんでしょうか。
白石和彌監督
やっぱり江戸時代の光源。少ない中の光源なので、それをどれだけこの映画の中で攻めるかという点です。普段はもっとフレームからはみ出るような荒々しい映画を作りたいと思っていますが、今回は美しい画を撮りたいなと思いました。それがどれだけ出来ているかはこれから皆さんに見ていただいてだと思います。
‐ぜひ“光”にも注目して観ていただきたいということですね。
▼復讐したいこと!
‐この作品はリベンジ・エンタテインメントということで、復讐がテーマになっています。草彅さんと清原さんにお伺いしますが、最近、復讐したいと思ったことがあれば教えてください。
草彅剛
リベンジでこの舞台挨拶をもう一度最初からやりたいです。
(会場笑)
草彅剛
僕、ちょこちょこしゃべっちゃってるから。テレビの収録も来ているんですよね?
ビブラートのくだりとか使われたら、どんな映画だって思われるかなって(苦笑)ちょっと汗が出てきちゃって。大丈夫かな、俺?
なんか、どこを切り取られるのかなって、不安になっちゃって。
すごい良い映画なんですよ。ね、清原さん、大丈夫かな?
清原果耶
私も草彅さんと一緒にそのリベンジを果たしたいと思います。
草彅剛
清原さんはたぶん大丈夫だと思う。ちゃんとしていたと思う。
だから、この舞台挨拶をもう一度できないですか?
(会場拍手)
草彅剛
時間が許される限りなんとか盛り返したいと思うんですけれども。
‐じゃあ、来月か、再来月か、半年後か、10年後か。
草彅剛
これだけ豪華なキャストが揃う舞台挨拶はなかなか無いと思うので、この『碁盤斬り』がたくさんの方に観られて、またいつかね。
『ミッドナイトスワン』という映画でも、公開3周年記念舞台挨拶をやったんですよ。なので、たくさんの方が観てくれたら、またこうやってみんなで壇上に立てるのかも。
‐大ヒット記念の舞台挨拶があるといいですね。
草彅剛
はい、気持ちが早いですけれど。でも、それだけ伝わるものがこの作品にはあると思います。
▼最後にメッセージ
草彅剛
皆様、今日は短い時間でしたけれど、お会いできて嬉しく思っています。
映画は、その人間の人生が詰まっているものだと思います。一人一人こうやって出会って、一期一会の中で真剣勝負の一瞬を積み重ねて、作品というものは出来上がるものだと思っています。僕の人生も全て詰まっていますし、ここに立たれている皆さんの人生もこの映画に全て詰まっていると思います。
僕の役は、古き良き時代に生きた、今の世には無いような魂を持った男なんですけれども、その中に素敵だなと思った気持ちもありますし、今、忘れ去られている大事なものがこの映画に込められているんじゃないかなと思っています。
加えて、エンターテインメントとして、娯楽映画としてとても楽しめる作品になっていますので、皆さん、ぜひともこの映画を楽しんでください!!
‐草彅さん、生まれ変わるとしたらいつの時代に生まれ変わりたいですか?(MCフォローがここで入る)
草彅剛
えっ?どういうことですか?
あ、江戸時代に生まれ変われたらということを言うんでしたっけ?(笑)
江戸時代は華やかでけっこういいと思います。僕は、唐傘がけっこう似合っているので、唐傘が似合う俳優さんってそんなにいないんじゃないかなと思ってます。
唐傘が似合うので、今も唐傘をかぶろうかなと思うぐらいで、本編もそこに注目してみてください。唐傘をよろしくお願いします!!
(会場拍手)
草彅剛
ハッシュタグ、唐傘!
‐ハッシュタグは公式のもの(#碁盤斬り #ごばんぎり)がありまして・・・
草彅剛
あ、これですね!漢字はちょっと難しいので、平仮名のでもいいですけど、ご飯を斬っちゃダメだよ!
(会場苦笑)
草彅剛
けっこう気に入ってるんですけどね。ご飯を斬っちゃいけないよって(笑)
あんまりウケないですけれど。
(会場笑)
草彅剛
皆さんは、宣伝部長なので、皆さんの力が大きく響くのでよろしくお願いいたします!!
ありがとうございます!!
■フォトギャラリー
[写真・記事:三平准太郎]
映画『碁盤斬り』(ごばんぎり)
《INTRODUCTION》
本作は、ある《冤罪事件》によって娘と引き裂かれた男が、父として武士としての誇りを賭けた《復讐》を描く、感動のリベンジエンタテイメント。
浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、とりわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。一方で、清廉潔白がゆえに半面融通が利かない男でもあった。あるきっかけで葬り去られた 《冤罪事件》の真実が明かされ、命を賭けた仇討ちを誓うが、それは、父娘が引き裂かれることを意味していた・・・。
疑心と陰謀渦巻く中、堅物なヒーローが囲碁を武器に死闘を繰り広げる、ヒューマン、サスペンス、アクション……いくつものジャンルを味わうことができる、愛する者を守ろうとする武士の誇りを描くリベンジドラマが誕生した。
第44回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞した『ミッドナイトスワン』では母性愛に目覚めたトランスジェンダーを演じ強烈な印象を残してきた俳優・草彅剛が、今度は、冤罪に 貶められた浪人・柳田格之進役に挑む。時代劇を初めて手掛けることとなった『孤狼の血』の白石和彌監督との強力なタッグが実現。共演は、清原果耶、中川大志、奥野瑛太、音尾琢真、市村正親、斎藤工、小泉今日子、國村隼と錚々たる顔ぶれが集結した。
《STORY》
浪人・柳田格之進は謂れのない嫌疑をかけられ藩を離れ、亡き妻の忘れ形見の娘とともに貧乏長屋で今日の米にも困る暮らしをしている。落ちぶれても武士の誇りを捨てておらず、と りわけ嗜む囲碁にもその実直な人柄が表れ、正々堂々と嘘偽りない勝負を心掛けている。一方で、清廉潔白がゆえに半面融通が利かない男でもあった。あるきっかけで葬り去られた 《冤罪事件》の真実が明かされ、命を賭けた仇討ちを誓うが・・・。
出演:草彅剛 / 清原果耶 中川大志 奥野瑛太 音尾琢真 / 市村正親 / 斎藤工 小泉今日子 / 國村隼
監督 白石和彌(『孤狼の血』『孤狼の血 LEVEL2』『死刑にいたる病』
脚本 加藤正人(『日本沈没』『凪待ち』)
製作:木下グループ CULEN
企画:フラミンゴ
制作プロダクション:ドラゴンフライエンタテインメント
配給:キノフィルムズ
©2024「碁盤斬り」製作委員会
公式HP:https://gobangiri-movie.com
公式X:https://twitter.com/gobangiri_movie
5月17日(金)TOHOシネマズ 日比谷他全国ロードショー
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