小芝風花「女性陣は裸の付き合いしてました」配給収入5%を石川県に義援金寄付も発表。映画『レディ加賀』完成披露上映会舞台挨拶
2024年1月15日、新宿ピカデリーにて、映画『レディ加賀』完成披露上映会 舞台挨拶が行われ、主演の小芝風花に加えて、松田るか、青木瞭、中村静香、雑賀俊朗監督が登壇。タップダンスの取り組みなどの撮影秘話を明かした他、本作の舞台であり、この度の能登半島地震の被災地でもある石川県に、配給収入の5%を石川県に義援金として寄付することが発表された。
舞台挨拶レポート
■トークノーカット動画レポート
■テキストダイジェストレポート
‐本作の制作経緯は?
雑賀俊朗監督
2011年の震災があった次の年2012年に、志賀町(石川県)というところで『リトル・マエストラ』という有村架純さん主演の映画を撮りまして、その撮影の最中に「レディー・カガ」(加賀温泉郷によるキャッチコピー、プロジェクト)のポスターが貼ってあるのを見かけたんです。
それは加賀温泉駅に和服の女将さんたちがたくさん勢ぞろいしてるみたいな写真だったんですけど、ずっと見てるうちに、みなさんが踊ってるようにしか見えなくて、この和服で踊る映画を作れたら面白そうだなと思いついたんです。その後、加賀市さんとご縁がありまして、是非やりましょうということで今回の作品となりました。観るととても元気になれる作品になったと思います。
‐小芝さんは最初に台本を読まれた時にはどう思われましたか?
小芝風花(樋口由香 役)
まず、お着物を着ながらタップをするという、和と洋の融合にすごく惹かれましたし、まずはタップやりたくて、この作品に出たい!と思いました。
そして、いろんな困難があっても乗り越えていく、石川県の人たちの力強さも感じましたし、いい作品にできたらいいなと思って臨みました。
‐松田さん、普通にタップを踏むだけで大変なんじゃないかなと思いますが、更にお着物を着てとなるといかがでしたか?
松田るか(石橋あゆみ 役)
ふうちゃん(=小芝風花)は、撮影入る前、たぶん9か月前ぐらいからタップの練習をずっとやられてて、私たちは人によってまちまちなんですけど、だいたい4、5ヶ月前ぐらいからレッスンを始めて、もうみっちり練習してから撮影に入りました。
ダンスの経験はあったものの勝手が違いすぎて。タップは脱力なんですよね。足先をプランプランさせた状態でやるんですけど、その体の使い方が難しい。
小芝風花
そう、音を鳴らさなきゃってことで、最初は力んじゃって。そうすると逆に逆に音が鳴らないんですけど。早く鳴らすには脱力してプラ~ンとさせておかないと。
松田るか
(足先の)しなりが大事なんですよね。
‐中村さんはレッスンを振り返ってみていかがですか?
中村静香(星野麻衣 役)
台本を渡されるより前からタップ練習を始めているので、劇中でどのレベルのタップを求められるのかがわからない状態が一番怖かったです。
皆さん、もう部活みたいに、がむしゃらに練習に励んで、おかげでキャスト同士の絆が深まったと思います。
小芝風花
オール石川ロケだったので、みんな同じ宿に泊まっていて、露天風呂に行ったら、サウナにも入って整った状態でだいたい誰かがいました。そうして、女性陣は裸の付き合いをしてるので、ほんとに合宿みたいな感じでした。
‐青木さんがらご覧になって、女性陣のタップダンスはいかがでしたか?
青木瞭(松村康平 役)
これは声を大にして言いたかったことなんですけど、レベルがホントに高いです。
小芝風花
(皆さんが映画を)観る前にハードルを上げてない?大丈夫?
青木瞭
上げますよ~!!(笑)
でもこれはほんとにずっと思ってたことで、やったことのないタップダンスという未知の領域の中に皆さんは足を踏み入れてからのあの素晴らしい完成度。でもその背景には、たくさん練習したっていうのがあったからこそだと思います。そして何がすごいかってマジで聞いてほしいんですけど、休憩中に楽屋とかで座っているときでも、皆さん、足が動いているんです。
雑賀俊朗監督
タップダンスはこんなの見たことないよというのも合わせて6パターンあります。そして、加賀友禅とタップダンスという和と洋を合体させたいという想いが強い映画です。
‐皆さん、女将修行もされたそうですが、なにが一番大変でしたか?
松田るか
大変だったのは、滝行とか、タイヤを背負って走るシーンとか・・・
小芝風花
そんなこと全然記憶にないんだけど!(笑)違う作品が入ってる?大丈夫?
青木瞭
すぐに笑いに持っていく!やっぱり彼女は笑いに貪欲なんですよ。
小芝風花
そんなシーンがあるんだってお客さんが思っちゃうから!
松田るか
大変だったいうか、「あ、そうなんだな」って改めて気づかされたことがあります。私が旅館の玄関先でお花を生けてるシーンがありますが、それまでは玄関先のお花って、お花屋さんに頼んでると思ってたんです。でも、玄関先のお花って、お客様へのおもてなしだから、やはり女将がやるものだと知りました。
そういったおもてなしに繋がるものは、女将はすべてをできてなきゃいけなくて、女将って、もうスーパーおもてなし人間なんだなと思いました。 それは新たな気づきでした。
中村静香
とても貴重な加賀友禅のお着物に袖を通させていただいて、本当に貴重な経験をさせていただきました。お着物でタップダンスを踊るのが大変なのはもちろんですが、日本の美のひとつである着物で踊ることのかっこよさや迫力も出たと思います。それはこの作品でしか経験できないことでしたし、映画を観る皆さんにもそれを感じてもらえる作品になったのかなと思います。
エッチ~♪
‐先ほど、温泉で女性陣のコミュニケーションが深まったというお話がありましたが、男性陣はいかがでしたか?
青木瞭
僕たち男性陣も、温泉で裸の付き合いをしたかったんですけれど、女性メンバーに比べて、男性メンバーは人数が少ないので、撮影が終わってじゃ温泉に入ろうと思って行っても、誰もいないんです。(森崎)ウィンくんに連絡して温泉入ったあとに一緒に御飯に行こうっていうお付き合いをしたことはありましたが、まあ温泉は誰もいなかったですね。毎回貸し切りでした。
でも、温泉ってやっぱりいいですよね。女性陣がワチャワチャ10人ぐらいで温泉で話したって聞いて、超羨ましかったです。
小芝風花
エッチ~♪
青木瞭
えっ?違う!僕がそっちに入っていいの?じゃぁ入らせていただきます。ありがとうございます!(笑)
2024年、新しくチャレンジしたいこと。
‐本作は新たな夢に向かってチャレンジしていく新米女将が描かれていますが、それにちなんで、2024年、皆さんが新しくチャレンジしたいことは?
小芝風花
加賀友禅もそうですし、私は今、時代劇の作品に取り組んでいるというのもあって、和のものに触れたくて三味線を始めてみたいんです。ずっとやってみたいとも思っていたので。
松田るか
その日生きるので精一杯で新たなチャレンジって言われてもすぐに出てこないんですが・・・。
モンゴルとかにあるホーミーっていう発声方法(低い音と高い音の2つの音を同時に発生する歌唱方法)があって、これを習得したいなって思っています。
中村静香
この流れでいったら私も演奏なんですけど、学生時代、吹奏楽部でアルトサックスを吹いてたんです。久しぶりにまたやりたいなっていう気持ちがあります。私は、合奏の一体感が大好きなので、小芝三味線、松田ホーミー、中村サックスでセッションをやりたいです。『レディ加賀』のスピンオフ映画があったら、そのエンディング曲として(笑)
青木瞭
僕もずっと前からギターをやってみたいんですが、僕は手が大きすぎてコードを押さえられないんです。指が余っちゃって、コツがわからない。
松田るか
もう自分がギターになるしかないんじゃない?
青木瞭
そう、(頭から足先に)弦を張ってね。ってなんでやねん!!
小芝風花
でも、(青木さんは)身体が大きいから苦労する部分が多いですよね?
青木瞭
多いです。電車のドアに頭をぶつけますし、さっきもあそこで頭をぶつけそうになりましたし。
小芝風花
靴下もパツパツになりすぎて薄くなってたしね。
青木瞭
そうなんですよ!僕の足のサイズは30.5cmなんですが、売られている靴下って大きいものでもあ28cmまでのが多くて、僕には到底合わないので、それを無理して履いていると、爪が当たってどんどん破れちゃうんです。それが最近の悩みですね。解決方法を知りたいですね。
最後にメッセージ
雑賀俊朗監督
この『レディ加賀』は石川県が舞台の作品で、2022年の6月に撮影しました。まだコロナ禍の真っ最中で、本当に先が見えない状況で撮影しました。その時に地元の方々にすごく協力していただき、それがなければここまで完成できなかったかなというぐらいに思っており、大変感謝しています。
天変地異などいろんな災害をみんなの力で乗り越えていくような映画にしたいという想いと、この映画を観た後にみんなが元気になるように、それを目指して作りました。
今年の1月1日、能登能登半島地震がありまして、すごく私も心痛みまして、その中でなんとかこの石川県の皆様に恩返しと応援をしたいなという想いが強くなりました。
私たち映画人ができることをいろいろ考えた末、この『レディ加賀』の配給収入の5%を義援金として石川県に届けることを決断しました。
この『レディ加賀』には、石川県のいいところ、素晴らしいところがいっぱい入ってます。この映画と石川県を応援する気持ちを、もしこの映画を見た後に感じていただければ、とても嬉しいなと思っております。
小芝風花
まずは能登半島地震で被害に遭われた皆様に心からお見舞い申し上げます。被災地にいらっしゃる皆様の安全と、一刻も早い復興復旧を心からお祈り申し上げます。
監督もおっしゃってくださったように、この作品の撮影でたくさんの方に協力していただきました。朝からハードな撮影の時も嫌な顔もせず、温かく皆様に助けていただいて、石川の素敵なところもたくさん映像の中にも登場させることができました。
この作品を通して改めて石川県の魅力をお伝えできたらなと思いますし、この作品が少しでも石川県の皆様の力になれたらなと願っております。制作者の皆さんの思いが皆さんに届けばと思います。
■フォトギャラリー
[写真:山田健史/記事・動画:三平准太郎]
映画『レディ加賀』
魅力的な歴史ある加賀温泉郷を舞台に、今の時代に観てほしい、
笑って泣いて心の芯まで温まる感動のハートフルムービーが誕生した!
《INTRODUCTION》
本作は歴史風情が漂う加賀温泉郷を舞台に繰り広げられる、涙と笑いの“おもてなし”エンターテインメント。
歴史ある温泉街を盛り上げるためにタップダンスチームを結成した旅館の新米女将たちが、挫折やトラブルを乗り越え、仲間と奮闘しながら前進していく姿を描く、最高の笑顔と元気を届けてくれる作品です!
10年前に旅館の女将たちによって結成された、実在する加賀温泉郷のプロモーションチーム「レディー・カガ」から着想を得て企画された本作を、『レッドシューズ』『カノン』『リトル・マエストラ』など女性たちの温かくまっすぐな人間ドラマに定評のある雑賀俊朗監督が映画化。
タップダンスチーム結成への挑戦を通して、同じく新米女将である仲間と汗をかきながら、“ピンチに負けない底力”と“真のおもてなし精神”を身につけていくヒロイン・樋口由香を演じるのは、確かな演技力と愛らしい笑顔で映画やドラマなどに引っ張りだこの小芝風花。夢に破れて「何をやってもうまくいかない」とやさぐれたり、酔い潰れたり、勢いで突っ走ったりするヒロインは、共感度も抜群。真っ直ぐさやひたむきさなど、小芝自身の魅力をたっぷりと注ぎ込み、誰もが応援したくなるような等身大ヒロインの成長を体現している。
《STORY》
樋口由香(小芝風花)は、加賀温泉にある老舗旅館「ひぐち」の一人娘。小学校の時に見たタップダンスに魅了され、上京してタップダンサーを目指したものの現実はうまくはいかず、夢を諦めて実家に戻って女将修行を始めることに。
何をやっても不器用な由香は女将修行に苦戦するものの、持ち前の明るさとガッツで奮闘する。そんななか、加賀温泉を盛り上げるためのプロジェクトが発足し、由香は新米女将たちを集めてタップダンスのイベントを開催することになるが……。
出演:小芝風花 松田るか 青木瞭 中村静香 八木アリサ 奈月 小野麻里奈 / 佐藤藍子 篠井英介 森崎ウィン / 檀れい
監督:雑賀俊朗
脚本:渡辺典子 雑賀俊朗
プロデュ-サー:村田徹 藤田修
主題歌:眉村ちあき「バケモン」(トイズファクトリー)
製作委員会:サーフ・エンターテイメント フェローズ ポニーキャニオン basil ミライ・ピクチャーズ・ジャパン JR西日本コミュニケーションズ ポリゴンマジック アークエンタテインメント ねこじゃらし SDP トイズファクトリー ウィルウェイ レアル おさかな
特別協賛:加賀市
特別協力:北國新聞社
後援:石川県・金沢市
配給:アークエンタテインメント
©映画「レディ加賀」製作委員会
公式サイト:ladykaga-movie.com
公式X:@ladykaga_movie
公式Instagram:@ladykaga_movie
予告編
2024年2月2日(金)石川県先行公開
2024年2月9日(金)新宿ピカデリー他全国ロードショー
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