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嵐莉菜

【インタビュー&撮り下ろしフォト】嵐莉菜「いつかスターウォーズに出演したい!」初主演映画『マイスモールランド』を振り返って。

是枝裕和監督率いる「分福」川和田恵真監督映画『マイスモールランド』(5/6公開)に、映画初出演で初主演を務めた嵐莉菜(17)。5カ国のルーツを持ち、ViVi専属モデルとして活躍する彼女に映画初主演の取り組みや、将来の抱負などを聞いた(サイン入りチェキプレゼント&ビデオメッセージあり)。

日本に住む難民申請中のクルド人の家族に告げられた過酷な現実。嵐莉菜が演じたのは、在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の主人公サーリャ。彼女が理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語が描かれ、本年度のベルリン国際映画祭では、アムネスティ国際映画賞《特別表彰》に輝いた。

嵐莉菜 インタビュー&撮り下ろしフォト

■映画初出演。役についてしっかり研究しました。

-最初に台本を読んだ時の印象は?

嵐莉菜(サーリャ 役)
日本人として生活したくても外国人と判断されてしまう葛藤という点で、私とサーリャの共通点だと思いましたが、物語後半になってくると、実感が無い部分もあり、川和田監督にお聞きしながら台本を読んでいきました。

嵐莉菜

嵐莉菜

-川和田監督とはたとえばどういうお話をされましたか?

嵐莉菜
シーンごとのサーリャの気持ちや願い、置かれた状況を監督に聞きました。そして、このセリフはこういう気持ちで言ってほしいとか、ここは強く言ってほしいとか、サーリャのひとつひとつの表情と気持ちを監督に伺い、丁寧に教えていただきながら演じました。

-撮影にあたって、クルド人の高校生の女の子と実際に話されたそうですが、どういう話をされましたか?

嵐莉菜
いろんなお話をしました。K-POPの話とかなにげない話もしましたし、彼女に今起きている不自由な生活、いろんな大変な思いをしていることを教えていただいて、サーリャのことをより知ることができました。

-その中にはルーツやアイデンティティについての悩みもあるのでしょうか?

嵐莉菜
はい。私も持ってましたし、彼女自身も持っていたそうなので、そこはサーリャという役と共通する部分に感じました。

嵐莉菜

-嵐莉菜さんは本作が映画初出演で初主演ということですが、これまでほとんど演技経験が無い中、どういう取り組みをされましたか?

嵐莉菜
自分が足を引っ張ってしまうんじゃないかとプレッシャーがありましたので、そうならないように役についてしっかり研究しました。実際にクルド人の女の子にお会いしたのもそのひとつですし、トルコ語も頑張って勉強しました。自分ができることを精一杯出し切ろうという気持ちで取り組みました。

-お芝居そのものについて川和田監督から演出はありましたか?

嵐莉菜
監督からは、自分が思うように動いてほしいと言われて、アドリブとは違いますが、その時に私から出た言葉や感情を大切にしていただきました。そういう中で、サーリャはこう思っているからもうちょっと弱く言ってとか、強く言ってとか、そういう調整をしていただきました。
監督からは、すべてを教えていただくというやり方ではなく、ヒントをくださって、それを元に自分で考えて演じていきました。

嵐莉菜

■「奥平大兼さんは支えになりました」

-共演の奥平大兼さんも、演技未経験で映画『MOTHER マザー』(2020)に出演されましたが、役者として少しだけ先輩の奥平さんからなにかアドバイスはありましたか?

嵐莉菜
いろんなことを教えていただきました。
たとえば、「本番が始まる前にどうやって気持ちを落ち着かせてるの?」って聞いたら、「耳を塞いで目をつぶって無になって、役を想像して、入り込んだ。」と教えてもらって、私もそれをマネするようにしたり。
(奥平さんは)歳も1つ上でお兄さんみたいな感じだったので、話し相手にもなってくれましたし、わからないことはすぐに教えてくれたので、とても支えになりました。
あと、業界用語についてもいろいろ教えてくれました。

マイスモールランド

場面写真(奥平大兼/嵐莉菜) ©2022「マイスモールランド」製作委員会

-業界用語とはたとえば?

嵐莉菜
たとえばリハーサルとテストの違いがわからなかくて、いつ本番?みたいな(笑)
「読み合わせ」もなんのことかわからなかったですし、ワークショップってどういう意味?とか。
それら全部をを奥平さんが教えてくれたりしたので。ほんとに助けられました。役者の大先輩です。

マイスモールランド

奥平大兼/嵐莉菜(4月21日完成披露イベントにて)

-嵐さんにとって初めての映画撮影現場となった川和田組はいかがでしたか?

嵐莉菜
撮影が始まる前までは現場の緊張感がすごいんですけど、終わってみるとお菓子ボックスを用意してくだったり、気さくに話しかけてくださったりと、皆さん仲が良くてとても落ち着きました。現場に行くのが楽しかったです。

-大変だったシーンはありますか?

嵐莉菜
撮影の最終日に、クライマックスのシーンを撮ったんですが、このシーンが一番難しかったです。これからがサーリャがどう生きていくのか?サーリャの強い思いを伝えなければならないシーンだったので、
一番緊張した撮影でした。

嵐莉菜

■実の姉弟・姉妹

-妹役のリリさんと、弟リボン役のリオンくんについて教えてください。実際にもご兄弟だとか?

嵐莉菜
はい。この2人と私とは実の兄弟なんです。それもあって、監督は実際の私たちを見て作品の設定も変えてくださりました。もともとの脚本では妹だけでしたが、弟を増やすことになったんです。
それもあって、妹と弟はほんとに役にピッタリで、現場でも家にいるかのように弟はずっと甘えてたりして家族の雰囲気で落ち着きましたし、逆に家に帰ってもずっと演じているような気持ちにもなりました(笑)

マイスモールランド

実の家族で家族役!(左から:アラシ・カーフィザデー/嵐莉菜/リリ/リオン)©2022「マイスモールランド」製作委員会

■感じたことのない不思議な体験

-第72回ベルリン国際映画祭ジェネレーション部門正式招待作品となり、日本作品《初》の【アムネスティ国際映画賞】から特別表彰されました。初主演された作品がこのように高く評価されたことについて改めてお気持ちをお聞かせください。

嵐莉菜
ベルリン国際映画祭に招待していただいたと聞いた時は、現実のことなのかととても驚きました。初めて出演した作品でこのような光栄なことはなかなか無いことだと思いますので、とても嬉しかったですし、評価の内容を伺って更に嬉し思いました。この作品の撮影を頑張ってほんとうによかったと改めて思いました。

嵐莉菜

-完成した映像を見て改めてどういうお気持ちですか?

嵐莉菜
最初、自分が大画面に写っていることが恥ずかしかったんですけど、見ているうちにそれが自分ではない別人に見えてきて、また違う感情で見れました。もちろん、撮影のことも思い出しながらも見てましたが、途中から自分じゃない別人の映画作品のように入り込んで、自分なのに泣いてたりと夢中で観ていました。今まで観る側だったので、感じたことのないような不思議な体験でした。

-今後も俳優は続けたいという思いでしょうか?

嵐莉菜
はい。機会をいただければ、今回のようにしっかり役を研究して演じきれるように頑張りたいと思います。

嵐莉菜

■いつの日か『スターウォーズ』に出演してみたい!!

-ふだんはどんなことをして過ごすのが好きですか?

嵐莉菜
暇があればゲームをしています(笑)
携帯電話だと「原神」というゲームで、Nintendo Switchでは「どうぶつの森」や「スプラトゥーン」をやってます。まったり系から戦闘系までやりますし、オープンワールド系が好きです。

-好きな食べ物はなんでしょう?

嵐莉菜
毎日のように食べられるなと思うのはお寿司です。飽きないですね。

-その中で好きなネタは?

嵐莉菜
つぶ貝です(笑)
つぶ貝のコリコリ感がたまらなく好きです。

嵐莉菜

-音楽や映画のお気に入りも教えてください。

嵐莉菜
音楽はいろんなジャンルが好きで、映画だと『スターウォーズ』シリーズとか、宇宙ものが好きですね。宇宙自体が好きなんですけど、それから派生してオカルトなんかも趣味にもなったりして、友だちにはなかなか共感してもらえないような趣味が多いです(笑)

-『スターウォーズ』は、1978年の第一作から始まり、今でもディズニープラスで数多くの新作が発表されてますね。

嵐莉菜
全部は観れてないんですが、劇場版はすべて観ました。最高です!
今後も新作が発表されるみたいなので、いつか私も出演してみたいです。夢のまた夢なんですけど(笑)、それが叶ったら、他には何もいらないって感じです。

-大きな夢として是非挑戦してください。

嵐莉菜
一番大きな夢として!

-『スターウォーズ』はスピンオフ含めてこれからもたくさんの作品が作り続けられるでしょうから、いつの日かチャンスが巡ってくるかもしれませんね。

嵐莉菜
はい!一回きりのキャラでもいいので出てみたい!!

嵐莉菜

■嵐莉菜ビデオメッセージ&FCCJ記者会見

嵐莉菜さんからのビデオメッセージです!そして、4月20日に、FCCJ(日本外国特派員協会)で行われた会見で英語で挨拶する様子やメイキング映像も収めましした。

YouTube player

■嵐莉菜さん直筆サイン入りチェキ読者プレゼント

嵐莉菜さんの直筆サイン入り撮り下ろしチェキを抽選で2名様にプレゼントします。
NB Press OnlineのTwitterアカウント(@NB_Press_Online)をフォローの上、本記事紹介&プレゼント応募告知ツイートのRT(リツイート)で応募完了。
当選者には、TwitterのDMにてお知らせいたします。(参考:個人情報の取扱いについて
応募締め切り:2022年5月29日(日)23時59分

嵐莉菜

※チェキプリンタでその場で出力したもので写真はすべて同じですが、サインはそれぞれに書いていただきましたので、メッセージの内容、書き方、インクにじみなどの違いがあります。ご当選した場合でも、チェキをお選びいただくことはできませんので予めご了承ください。

■撮り下ろしフォトギャラリー

[写真・動画・記事:桜小路順]

嵐莉菜(あらしりな/Lina Arashi)プロフィール
2004年5月3日生まれ、埼玉県出身。「ミス iD2020」でグランプリ&ViVi賞のW受賞。2020年よりViViで専属モデルとして活躍中。日本とドイツにルーツを持つ母親とイラン、イラク、ロシアのミックスで日本国籍を取得している父親がいる。本作が映画初出演にして初主演となる。

【撮影データ/インタビュー動画&ポートレートスチール】
照明:Amaran 200x、Aputure AL-MC
ソフトボックス:Phottix Raja Quick-Folding(105cm)
カメラ:Nikon Z6II+50mm単焦点
マイク:RODE Wireless GO II

【撮影データ/FCCJ記者会見】
カメラ:Panasonic AG-CX350

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映画『マイスモールランド』

INTRODUCTION
ここに居たいと願うことは“罪”ですかー?
日本に住む、難民申請中のクルド人の家族に告げられた過酷な現実。
在留資格を失い、普通の高校生としての日常が奪われてしまった17歳の主人公サーリャが、理不尽な社会と向き合いながら、自分の居場所を探し、成長していく物語。『万引き家族』×『ドライブ・マイ・カー』スタッフが贈る国境を越え、胸に響く感動作。
2022 年ベルリン国際映画祭のアムネスティ国際映画賞・特別表彰。

出演:嵐莉菜、奥平大兼、平泉成、藤井隆、池脇千鶴、アラシ・カーフィザデー リリ・カーフィザデー リオン・カーフィザデー、韓英恵、サヘル・ローズ ほか
監督・脚本:川和田恵真
主題歌:ROTH BART BARON 「N e w M o r n i n g」
企画:分福
制作プロダクション:AOI Pro.
共同制作:NHK FILM-IN-EVOLUTION(日仏共同制作)
助成:(文化庁ロゴ)文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)独立行政法人日本芸術文化振興会
製作:「マイスモールランド」製作委員会
配給:バンダイナムコアーツ
©2022「マイスモールランド」製作委員会
公式サイト:mysmallland.jp
公式Twitter:@mysmallland

5月6日(金)新宿ピカデリーほか全国公開

マイスモールランド

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