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ある惑星の散文

深田隆之監督初の劇場公開長編映画『ある惑星の散文』2022年夏公開決定

第33回フランスのベルフォール映画祭長編コンペティション部門にノミネートされ話題となった映画『ある惑星の散文』が4年の時を経て2022年夏、劇場公開が決定した。
世界が注目する濱口竜介監督作品『偶然と想像』の助監督をつとめた深田隆之監督、初の劇場公開作品となる。

『ある惑星の散文』は停滞した時間と距離を巡る映画だ。誰の人生でも物事が上手く前進しない停滞した時間があるように、本作の登場人物達も停滞した時間を過ごす。
しかし停滞している時間にも様々な葛藤や自分自身と向き合い想いを巡らす時間の豊かさが凝縮されている。心の機微を繊細に表現する俳優達の芝居にも注目だ。
また2月18日からモーションギャラリーにてクラウドファンディングもスタートする。

クラウドファンディングページ:https://motion-gallery.net/projects/wakusei_2022

コメント

●監督:深田隆之
『ある惑星の散文』は距離をめぐる映画である。人物たちの物理的な距離、そして感情の距離が宇宙を漂う惑星のように静かに、しかし刻々と変化する。彼らはお互いに近づいては離れることを繰り返すが、“近い”ことが最良 の結末を迎えるとは限らない。
そして現在、このコロナ禍で私たちは他者との「距離」をこんなにも意識したことはなかった。6年前に撮影した本作が今を生きる私たちの不安と停滞に反響することを願っている。

●主演:富岡英里子
現場は、毎回全員参加のミーティングから始まった。どの部も自分の持ち道具を置き、お互いのコンディションを確認し合い、その日撮るシーンについて話し合った。それは、お互いを一人の人として見つめ合う時間だっ た。台本の解釈について話し合う時、監督の最後の言葉はいつも「そんな気がします」だった。「こうなんです」と断定されるよりも遥かに信頼できた。みんなで話し合ったことを持ち寄り、各々が“スタート”から“カット” までそこで起きることを見つめ続けた。
「あなたはこの映画を観てどんな気がした?」と、多くの人と語り合いたい。

●主演:中川ゆかり
福井映画祭での舞台挨拶の前でした。深田監督が仏・ベルフォール映画祭での上映後、現地の高校生に「この後二人はどうなるの?」と尋ねられたと教えてくれました。何気ない質問にも思えるこの一言は、足が止まりがちな私の背中を今も優しく押してくれています。
今思えば、彼女はその名前から想起される大きな理想に気圧されて生気を自分の奥底に沈めてしまったかのようです。
そんな彼女が、身近な世界の手応えに導かれて自分を取り戻す場所はやはり劇場、映画館なのでした。時を経て、今回の上映がどなたかと交差する機会となりますように。

映画『ある惑星の散文』

ふたりは惑星のように停滞した時間を彷徨う自分の光を記憶する存在を求めて

あらすじ
脚本家を目指すルイは海外に行っている映画監督の恋人アツシの帰りを待っている。スカイプ越しに会話を交わす2人は新しい生活への計画に胸を躍らせる。
一方、メイコは精神疾患によって舞台俳優の活動を離れカフェで働いていた。そこへ急に兄のマコトがやってくるが…。人生の岐路に立つ女性2人が織りなすささやかな物語。

出演:富岡英里子 中川ゆかり ジントク 渡邊りょう 鬼松功 伊佐千明 矢島康美 水越朋(声)
撮影:山田遼 録音:渡部雅人 脚本:深田隆之、島田雄史
助監督:島田雄史 美術・制作:植地美鳩
ヘアメイク:谷川悦子 音楽:アルプ 英語字幕:村上静香
配給・宣伝協力:合同会社夢何生
製作:√CINEMA
公式サイト:https://www.forgotten-planets.com/

2022年夏公開

 

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