ミニシアター・エイドをきっかけに日本の映画業界の構造的改善を。のんもゲスト登壇のトークライブ
2022年8月17日、銀座ブロッサム中央会館ホールにて、『「ミニシアター・エイド基金」トークライブ~日本映画の共助に向けて ミニシアター・エイドのバトンの行方~』が3部構成で開催され、大高健志(プロデューサー)、岡本英之(プロデューサー)、高田聡(プロデューサー)、濱口竜介(映画監督)、深田晃司(映画監督)のミニシアターエイド運営事務局メンバーが登壇。さらに、東京会場のゲストとして、諏訪敦彦(映画監督)、岨手由貴子(映画監督)、渡辺真起子(俳優)、のん(創作あーちすと、俳優、映画監督)もゲスト登壇した。
「ミニシアター・エイド基金」とは、コロナ禍により閉館の危機にさらされている全国の小規模映画館「ミニシアター」を守るため立ち上げられたクラウドファンディング。2020年4月13日(月)より MOTION GALLERYにてプロジェクトが開設されたが、わずか3日後の15日に、文化芸術活動のクラウドファンディングにおいて日本初となる目標金額の1億円を国内最速で達成(※MOTION GALLERY調べ)した経緯を持つ。
本来は14日を締め切りとしていた同プロジェクトだが、当日にアクセス集中によるサーバートラブルが発生したため、ファンディング期間を1日延長することを決定し【2020年5月15日23:59の締め切り】まで行うこととした。
結果、総額3億3,102万5,487円(コレクター数2万9,926人)が集まり、プロジェクトを終了することとなった。集まった金額は参加団体数117劇場102団体へ、5月末に第1回目の分配、6月末に第2回目の分配を行う予定。1団体あたりの平均額は306万円となる。
トークライブレポート
■日本映画業界の構造的問題
「ミニシアター・エイド基金」はコロナ禍がきっかけで設立することになったが、そもそもの構造的問題が日本の映画業界にある。以下、深田晃司監督による説明を要約する。
1本の映画作品を作るのに数千万円、大きな商業映画だと数十億円の費用が必要になるため、多様なお金の集め方が必要で、日本の場合、以下の3つの柱がある。
①映画製作会社からの出資、金融機関からの融資
②公的機関からの助成金(文化庁、中央行政など)
③民間からの寄付・協賛
まず、①については、日本では大手映画会社でないと難しい上に、同時に大手映画会社の寡占状態にある。日本では、東宝・東映・松竹などの大手映画会社による、製作・配給・興行のすべてを行う垂直統合型となっており、映画市場の健全な競争を阻害しているとの見方もある。さらに言えば、2015年邦画興行収入上位10作品を見ると、8作品が東宝、残り2作品が東映と松竹で、東宝の一人勝ち状態となっている(興行収入で見ると、2011年データでは、日本全体のうち約6割が東宝)。
なお、アメリカでは1948年の「パラマウント判決」と呼ばれる司法判断が成立し、これは、当時ハリウッドで“ビッグ・ファイブ、リトル・スリー”と呼ばれていた大手映画会社8社に対し、司法省が独占禁止法(反トラスト法違反)の疑いから、興行部門の分離を求めて提訴していた裁判の判決だ。
先に「③民間からの寄付・協賛」の話をすると、日本は、アメリカを筆頭とする欧米諸国、韓国などに比べて圧倒的に少ない。アメリカなどが多いのは英語圏であることも理由のひとつで、市場が大きいため、出資者への配分も大きくなることが見込まれるからだ。
そこで日本の場合、独立系映画作品の大きな力になるのが「②公的機関からの助成金」となるわけだが、ここでまたミニシアター存続問題が浮き彫りとなる。
まず、映画は製作から公開まで、以下のプロセスを踏む。
(a)企画・脚本開発 → (b)撮影・ポストプロダクション → (c)配給・宣伝 → (d)劇場・配信
だが、文化庁などの助成金は、「(b)撮影・ポストプロダクション」だけを対象としているのだ。その理由のひとつは、たとえば(b)のように明確な最終形態としての成果物でないとお金を出せないという、いかにも役所事情的なもの。
そのため、今回のコロナ禍のようなことが起きると、上記「(d)劇場・配信」に含まれるミニシアターは、助成の対象外となるわけだ。対象外となったミニシアターが存続できなくなると、独立系映画作品を上映する場が失われてしまう。
■ミニシアターの重要性
次に、ミニシアターの重要性について、濱口監督の説明を元に記載しておこう。
2019年の数字を参考にすると、
・日本全国で上映されている作品数は、1292本
・ミニシアターでしか上映されていない作品は、547本(約42%)
・シネコンでも上映されている作品を加えると、676本(約52%)
全国のスクリーン数3267のうち、ミニシアターのスクリーン数は271で、全体の約6%程度。
これらの数字を見ると、ミニシアターの絶対的に少ないスクリーン数で、日本の映画観客の体験の「多様性」を支えているのだ。
興行収入的には日本全体の2割に満たないミニシアターが、今後、もし存続できなくなると、約42%もの多様性を失うことになり、いわゆる「儲かる、もしくは儲かりそうな」作品だけしか作られなくなるというリスクがあるのだ。
■日本版CNC設立を求める意義
2022年6月15日に、日本外国特派員協会(東京都千代田区)にて、「【日本版CNC設立を求める会】(通称:action4cinema)~団体立ち上げの報告および目指す形の説明~」記者会見が行われ、映画監督有志の会として、是枝裕和、諏訪敦彦、内山拓也、岨手由貴子、西川美和、深田晃司、舩橋淳が登壇。更に、白石和彌、横浜聡子も登壇し自身の見解を述べた。
この「CNC(フランス語読み:セーエヌセー)」とは一体なにか?
フランスでは、1946年に作られたCNC(国立映画映像センター)という統括機関があって、小作品から大手商業映画に到るまで、興行収入の10%を自分たちで出資することで、
(a)企画・脚本開発 → (b)撮影・ポストプロダクション → (c)配給・宣伝 → (d)劇場・配信
の流れを、税金は使わず、共助の仕組みで成立させているのだ。
すなわち、CNCによる興行収入などからの徴収と再分配を行うことによって、映像業界全体を守っている。結果、大手商業映画作品だけでなく、一般的にお金儲けにはなりにくい、新人監督デビュー作や、芸術・文化的価値の高い作品が作られることも担保し、多様な作品が持続性を持って共存できているのだ。
この仕組みは、韓国でも「KOFIC」という形で支援団体が存在するほか、イタリア、ドイツ、イギリスなど、各国でそれぞれの仕組みで存在している。
だが、現在、日本ではいっさい存在せず、そのため、【日本版CNC設立を求める会】(通称:action4cinema)が、映画監督有志の会によって呼びかけられ、さまざまな活動を行っているほか、俳優をはじめ、多くの文化人がこの活動に賛同している。
深田監督、諏訪監督によると、「業界自らが自分たちの問題として考えてほしい」との思いから、日本映画業界最大手の東宝に話を持ちかけるところから始めたという。
・日本:助成金が少なく、寄付も少ない。その上、市場は寡占的である。
・フランス:助成金は多く、寄付は少ない。
・アメリカ:助成金は少なく、寄付は多い。
■日本映画業界の過酷な労働環境(契約問題、賃金問題、ハラスメント問題)
また、日本版CNCが成立することでもうひとつ大切なことは、日本映画業界の過酷な労働問題の改善に繋がる道筋を拓くことだ。
「映画会社は、作品を作る時だけ、フリーランスの制作者たちを集め作らせる。保険や年金を負担していない。」と濱口監督は憤る。
製作予算が少ないことから賃金の低さも問題になっており、いわゆるブラック労働環境が慢性化しているほか、近年、さまざまなハラスメント問題も露呈してきていることは、各種報道で耳にした人も多いだろう。
こうしたあらゆる犠牲の上に成り立っている日本の映画業界に対して、諏訪監督は「希望は持っている。映画業界でこういうものが必要だよねという声が強まっていけば変わっていくのでは?」との未来への想いを明かした。そう思えたきっかけのひとつが、コロナ禍をきっかけにした今回の「ミニシアター・エイド」などの活動だという。
先述したフランスのCNCにしても、現状への強い問題意識から、映画業界の自助努力によって実現した。現状、日本版CNC成立の具体的な目処は立っていないが、「映画業界にいる我々がこれからも目的達成まで模索していく。(ミニシアター・エイドのコレクターもいる来場者に向かって)映画ファンの皆さんも応援をお願いします。」と深田監督は締めくくった。
■ゲスト・のん 登場
第一部の最後に、創作あーちすととして音楽活動、美術活動をするほか、俳優、映画監督としても活躍している のん がゲスト登壇。濱口監督、深田監督と3人でのトークを行った。
深田晃司監督
私たちからのんさんに来てほしいとオファーさせていただいたのは、ミニシアター・エイドで出資者を募っている時に、のんさんから応援コメントをいただいて、さらに多くの支援をいただいたことがあったからです。
濱口竜介監督
2020年3~5月、ミニシアター・エイドをご支援してくださったのはどういうお気持ちから?
のん
私が“のん”になって初めての映画のお仕事が『この世界の片隅に』(片渕須直監督)だったんですが、この作品はミニシアターから始まって、多くの応援に繋がっていったので、お返しの気持ちがありました。
深田晃司監督
ミニシアター・エイドへ応援していただいたきっかけは、片渕須直監督がミニシアター・エイドをすごく応援してくださっていて、その片渕監督を通じて(のんさんを)紹介していただいて、それからお声がけだせていただいたことですね。
のん
はい。2020年の第一波の時は、まず音楽ライブがダメになって、次に映画館もダメになって、そういう観客を集められないという論議をされてたから、私も「映画がなくなってほしくないな」って参ってたんです。
ミニシアターでしか上映されない、(さまざまな制約やジャンルに)縛られていない作品たちが無くなってしまってはダメだなと思って、これは応援しなければと思いました。
深田晃司監督
コロナ禍が始まって、我々映画業界の人間、監督、スタッフ、俳優も仕事が無くなって外出自粛になりましたが、その時、のんさんはどのように過ごされていましたか?
のん
おうちにいました。おうちで、寝て、起きて、ダラダラしてました。たまにストレッチをしたり、そういう生活をしてました。
深田晃司監督
音楽活動への影響は?
のん
自分主宰のフェスを20年2月29日に予定していたんですが、感染者数も多くなって、命には変えられないなと思って、自ら苦渋の選択、中止を決断しました。
濱口竜介監督
その時、映画も含めて芸術活動に言われていたのは、“不要不急”という言葉ですよね。私個人としては“不要じゃない”と強く思うんですけど、一般的には、医療従事者含むエッセンシャルワーカーの仕事と比べると、“緊急ではない”ということで、活動自粛をしていた時期でした。まさに、その時のことを、のんさんが生々しく映画にされたのが『Ribbon』。
深田晃司監督
とても素晴らしい作品でした。その頃、私も濱口さんもマスクをしながら映画を撮っていて、でも、映画の中ではまるでコロナが無いかのようにマスクを外して撮っているんですけど、そんな時にこれほどコロナにまっすぐに向き合った『Ribbon』という映画を撮られていたことは、まずほんとうに素晴らしい。これこそ、映画にできる時代の記録でもある作品だなとも思いました。
濱口竜介監督
自分たちがある種避けていたことを、のんさんは真っ向から切り込まれていて、ほんとうに感動しました。
のん
ありがとうございます。
深田晃司監督
コロナ禍になって、芸術関係者でメンタルを病んでしまった人がすごく増えてしまって、芸能界でも自殺の悲しいニュースもありました。
これまで自分たちが生き甲斐を感じていたものが“不要不急”と言われてしまい、これはまさにアイデンティティに関わる問題ですが、そのアイデンティティ・クライシスをこの『Ribbon』はチリチリと描いてくれていて、しかもユーモアを失っていない。
先ほどおっしゃった、寝て、起きてというのが映画の中でも描かれていますね。
のん
そうですね、実体験が入っています(笑)
そうやっておうちの中で過ごすうちに、「こうしちゃいられない」という気持ちが出てきて、でも、エッセンシャルワーカーの人たちに比べると、という気持ちも同時にあって、悔しいんだけど、その気持ちの置きどころがなくてモヤモヤしている心理状態でした。
「不要不急じゃない!」って言いたいんだけど、誰に言っていいかもわからないし、言ったところでどうすればいいんだろう?という気持ちになっていたから、どうにかしなきゃと思って、脚本を書き始めました。
濱口竜介監督
脚本は書こうと思って書けるもんじゃないと思うんです。脚本ってほんと書くのが苦しく難しい側面もありますし。
「これを描かなくてはならない」という一番核の部分が、ちゃんと形にされている点が素晴らしいと思いました。そういう映画って少ないと思うんです。
初長編でここまで描かれていることは、驚くべきことだと思います。
あと思ったのは、「自分のあんな良い顔を撮れるのはすごい!」ってこと(笑)
深田晃司監督
監督しかやらない僕たちには想像がつかないことですね(笑)
のん
そうかもしれないです(笑)
以前は、脚本を書いている時も、自分の表情頼みで、セリフを省いちゃったりだとか、間を作ったりしてました。なので、どんどん自分のセリフが無くなっちゃうんですよね(笑)
だから、『Ribbon』ではあえて書くようにしました。自分でクサイな、恥ずかしいなと思うようなセリフでも。
濱口竜介監督
それはもう、クリント・イーストウッドの境地です。「俺の顔を撮っておけばいい」みたいな(笑)
深田晃司監督
ちょっとだけ下世話な話なんですけど、その他の映画がコロナ禍を避けるのはいろんな理由があって、たとえば脚本上の理由とか、もうひとつは、やっぱり役者さんの顔をマスクで隠すとやりづらく、プロデューサーとしても、せっかく有名な俳優さんに出てもらっているのに、マスクで顔を隠しちゃ・・・ってのがあります。でも、のんさんのように、監督兼主演だと、マスクで顔を隠すことに躊躇が無いっていう(笑)
のん
はい。おうちのシーンだったらマスクを外せるかなとか、そういう試行錯誤はしました。でも、渡辺大知さんはずっとマスクを付けているから、「この役、受けてくれるかなぁ?」って思てましたが(笑)、快く受けてくださいました。
渡辺大知さんは(映画を)作る側の方でもあるんですよね。だからとても面白がってくれて、楽しく現場に居てくださったのでよかったです。
深田晃司監督
のんさん演じる“浅川いつか”は、友だちと話している時はすごく明るいんだけど、独りになったとたん落ちているのがとてもリアルだなと思いました。それを見た時、不要不急と言われてミニシアターが全部閉じちゃった時のことを思い出して胸が苦しくなりました。
でも、一方で、マスクをしている状況を逆手に取って、マスクをいかに外すかというところをコメディタッチで描いていて、同時に素晴らしいなとも思いました。
のん
嬉しいです。ありがとうございます。
この作品の脚本を書いている時に、いろんな美大の方々が「見逃し卒展」というのをやっていたんです。映画の舞台にもなっている多摩美術大学の方たちの展示を見に行った時に、先生や学生たちに飛び込みで「取材させてください」って言ったら、快く受けてくださって、お話を伺うと先生が泣きながら「明日から卒業の展示会が始まるという時に生徒たちが泣きながら壊していたんだ」とおっしゃっていました。
そういうこともあったので、私もそうだったんですけど、人と話をする時は、良い時間にしようと思って、自分を保っていられるんですが、ふと独りになった時に、「この生活がいつまで続くんだろう?」って落ち込んでしまう。この映画でもそこを切り取れたらなと思いました。
濱口竜介監督
まさにそれが『Ribbon』では描かれていると思います。ちゃんと社会に飛び込んで、取材して、そこで感じたものがちゃんと映画に取り込まれているのは素晴らしいと思います。
のん
ありがとうございます。
美大生のあるインタビューで「自分たちの作品はゴミじゃない」というのがあって、それが自分の気持ともリンクして、是非映画で伝えなきゃと思いました。
深田晃司監督
『Ribbon』を観ていて、シンプルに脚本が上手いなって思ったのは、コロナ禍という社会問題として、私たちの芸術活動が不要不急と言われてしまったというショックはあるんですけど、でもこの映画の中で、主人公のお母さんが娘の作品をゴミとして捨ててしまうシーン。これはコロナに関係なく、お母さんはたぶん捨てていた。作品は、不要不急ということで卒展中止というところからスタートして社会問題を提起していますが、そもそも私たちの日常って、けっこう文化を軽んじているところがあるよねってところも同時に描かれているのがすごく上手いなと思いました。
のん
そうですね。芸術ってずっと遊んでるんでしょ?って、仕事として見られているのかな?という不安もあったんですけど、コロナ禍が始まって、ここぞというばかりに(不要不急だと)論じられたのが、ほんとうに悔しくて、でも、改めて考えるきっかけになりましたし、自分は、映画、音楽、アートなどの芸術を見てきたから、こうやって生きているんだよなって強く実感しました。なので、それも映画に込められたらなと思いました。
濱口竜介監督
観客を信じている映画、観客の感情が出てくるのをちゃんと待っている映画だなと思いましたし、映画館で観られるべき映画だなとも思いました。
のんさんも映画館に行かれたと思いますが、実際のお客さんの反応を見て感じられたことはありますか?
のん
劇場に足を運んでくれたことが、まずとても嬉しかったです。今の時代、映画は配信含めていろんな見方ができるようになったことは、新しい可能性も広がったと思いますが、映画館でしか体験できない映画の見方や価値があるからと思うからです。
深田晃司監督
『Ribbon』はミニシアターでも上映されたんですか?
のん
はい。ミニシアターが無かったら、『Ribbon』の上映はできなかっただろうなと思います。だからミニシアターに作品を送り出すということの重要性を感じています。
濱口竜介監督
自分で演じて、監督して、他のたくさんのエンターテイメントの活動もされていますが、次、こうしたいと感じていらっしゃることは?
のん
次も題材を見つけて(映画を)作りたいと思っています。クランクアップ直後は「もういいかも・・・」ってくたびれてしまったんですけど(笑)、編集している時に、次はこうしたらいいんじゃないかっていう気持ちになっていたので、改めて自分は作る人なんだなっていう自覚が芽生えました。
濱口竜介監督
監督としても素晴らしいですが、役者さんとしても素晴らしいと思います。
のん
ありがとうございます。演技は、大、大、大好きなので、一生現役でやっていきたいなと思っています。
深田晃司監督
『さかなのこ』はいつ公開ですか?
のん
9月1日です!そっか、そのフリだったんだ(笑)
深田晃司監督
沖田修一監督とは仲の良い友人なんですけど、素晴らしい監督です。のんさんは、さかなクンの役なんですよね?
のん
さかなクンです!「さかなクンの一魚一会 ~まいにち夢中な人生!」という自叙伝を原作にした映画を沖田監督が撮られたんですが、そのさかなクン役をやってます。すごくいい映画なんで観に来てください!
濱口竜介監督
ほんとに素晴らしいキャスティングだなと思います。他に誰が(さかなクンを)演じられるんだってね(笑)
のん
私も最初はビックリしたんですけど、他にいるかなと性別問わずに考えた時に、「のんしかいないじゃん!」って思って、
深田晃司監督
のんさんか、本人かって感じですよね(笑)
濱口竜介監督
では、最後の会場の皆さんにひとことお願いします。
深田晃司監督
ミニシアター・エイドのコレクターの方もたくさん来場されています。
のん
本日は足を運んでいただいてありがとうございます。こうやってお話する機会をいただけてとても嬉しいです。
ミニシアターは、自分の思い出が記憶として残っていく時間を過ごせる場所だと思うので、みんなで一緒に楽しくミニシアターを盛り上げていきましょう。よろしくお願いします!
ありがとうございました!
■ミニシアター・エイド(Mini-Theater AID)基金とは
新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令され、政府からの外出自粛要請が続く中、閉館の危機にさらされている全国の小規模映画館「ミニシアター」を守るため、映画監督の深田晃司・濱口竜介が発起人となり、有志メンバーで立ち上げられたプロジェクト。
「外出自粛の状況が3ヶ月続いた時に、閉館の危機に直面する運営団体」を対象に117劇場102団体が参加している。
https://motion-gallery.net/projects/minitheateraid
■action4cinema / 日本版CNC設立を求める会とは
フランスのCNC、韓国のKOFICなどの海外の映画界に存在する映画の共助制度を日本でも実現するために、諏訪敦彦監督、是枝裕和監督が共同代表となり活動を行う団体。
未来に向けて「映画を守る」ために、融資、公助制度、寄付だけに頼らず、映画業界での共助制度実現を目ざす。
https://www.action4cinema.org/
■フォトギャラリー
[写真・記事:三平准太郎]
■関連動画
2022年6月14日、日本外国特派員協会(東京都千代田区)にて行われた「【日本版CNC設立を求める会】(通称:action4cinema)~団体立ち上げの報告および目指す形の説明~」記者会見。
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