【インタビュー&撮り下ろしフォト】莉子「ワイヤーアクションを頑張った!」
Kōki,初出演&初主演映画『牛首村』(2/18公開)に、物語の大きなきっかけを作る役として出演している莉子(19)。Popteen専属モデルを経て、現在、映画出演作が目白押しの彼女に、苦手なホラー映画出演のこと、10代最後の1年についてなど伺った。
莉子インタビュー
■「私は果たして現場に行けるのだろうかと不安に」
-これまでの『犬鳴村』と『樹海村』はご覧になられましたか?
莉子(ミツキ役)
観ようと思ったことはあるんですけど、私は怖い作品がほんとに苦手で、怖くて予告篇だけしか観れてません(笑)
-ホラー映画苦手なのに『牛首村』に出演しようと思った決め手は?
莉子
まず先のことを考えてしまって。私が出演したらその後の試写で絶対に観ないといけないと。でも、それ以上に、清水組に出させていただけるのは本当に素晴らしい機会だと思ったので、ぜんぜん迷いはなく「出ます!」と思いました。
そして、自分が怖くて観れなかったホラー作品の裏側をキャストとして携われるということにもワクワクしました。
ただ、撮影直前になってリアルな廃墟(実在する心霊スポット「坪野鉱泉」)に行くということも聞いて、やっぱり怖くなってきて(笑)
-『牛首村』の台本を最初に読んだ時の印象は?
莉子
台本を読む時は、怖い気持ちを抑えるようにかなり気合を入れて、「よし読むぞ!」って感じで読んだんですけど、清水組の世界にすっかり入り込んでしまいました。読み終わった時は、やっぱり怖かったですが、同時に満足感も感じました。
でも、台本読むだけでこれだけ怖がらせるのはさすが清水組だなぁとその作品に参加できる期待と共に、私は果たして現場に行けるのだろうかと不安と緊張もありました。
-演じられたミツキという役の魅力やご自身との共通点などありましたら教えてください。
莉子
今、実際にYouTubeでもホラーコンテンツがとても盛んなんですけど、そういうところは今どきっぽいなぁって思います。もし私がホラーが好きな子だったらやっているかもしれません。
■リコリコ&りんりん
-撮影にあたって清水監督から事前にお話はありましたか?
莉子
清水監督からは、ミツキという役柄はアキナ(大谷凜香)のアシスタントという立場だという説明と、あとは実際に現場に行ってから坪野鉱泉の雰囲気を感じてもらえればとお話いただきました。そういう意味では役者に任せてくれる感じでした。
-清水組の撮影現場の印象は?
莉子
長く続いている清水組に、自分はそこに頑張って入り込まないといけないと思ってたんですが、スタッフさん含めて皆さんがファミリーみたいな感じで、温かく受け入れてくれました。撮ってる映像はすごいですけど、撮影現場は皆さん面白くて和気あいあいとしていてとても楽しかったです。
私の撮影最終日に疲れて椅子で寝てたら、目の前でシャッターの音がしてなんだろうと思って目を開けたら、清水監督だったという(笑)そんな感じで監督自身がすごく素敵な方で楽しい現場でした。
-役作りはどのようにされましたか?
莉子
アキナ(演:大谷凜香)が黄色のニットを着て、私が紫のニットベストで、こういう色の合わせ方が今どきの高校生だなと、衣装合わせの時から感じたので、そこは大切にしようと思いました。セリフも高校生らしい言葉づかいで、テンポ良く話すことも心がけました。
坪野鉱泉からネット生配信をするシーンで共演した凜香ちゃんは人柄がとても素敵な方で、彼女に助けられて無事に撮影ができました。
-大谷凜香さんは、清水組の村シリーズ全てにアキナ役として出演されてますが、今回アドバイスはありましたか?
莉子
凜香ちゃんは清水組のプロなので(笑)、清水組の撮影の段取りを聞いたりしましたが、何より、「一緒に頑張ろう!」って言ってくださったのが励みになりました。
-ちなみにお二人はどうやって呼び合ってましたか?
莉子
リコリコ、りんりんです(笑)会った瞬間から仲良しになりました。
■ワイヤーアクションを頑張った!
-とあるシーンで車を前にアクションスターのようなところがありますが、この撮影はどのように?
莉子
ぜんぜんアクションスターでもなんでもありません(笑)
実はこのシーンを自分でアクションすることは直前に聞かされていて、「全部自分でやるんですか?」って驚きました。
撮影前に、ワイヤーで吊られて、車のボンネットに2回転がって張り付くという練習をして本番に挑みました。最初は怖かったんですけど、やってみたら楽しくて、かなり達成感ありました。
私はこのシーンがクランクアップだったので、最後に楽しい経験をさせていただけました。
-富山県の坪野鉱泉でのロケはいかがでしたか?
莉子
怖いと思いながら、でも実際に行くからには事前に調べたんです。そうしたら余計に怖くなっちゃって、大丈夫かな?って思いました(笑)
坪野鉱泉の中は真っ暗だし、ボロボロで床が抜けたりしているところもあったので、居るだけで怖かったんですけど、ほんとうの心霊スポットだからこその緊張感が出たと思います。
坪野鉱泉には落書きがあるんですけど、あれはどこまでが元からあったもので、どこからが美術さんが書いたものなのかがわからなくて、ずっと凜香ちゃんと「これは美術さんだよね?」って自分たちに言い聞かせて怖さをガマンしてました(笑)
ミツキとアキナが坪野鉱泉からネット生配信するシーンでは、凜香ちゃんはカメラマンでもあり、細かい動きを確認するため何回もリハーサルを重ねたので、それほど長い時間坪野鉱泉に居たんだなと思うと今でも怖くなります(笑)
■「Kōki,ちゃんはふわふわとした可愛らしい女の子」
-その廃墟での生配信のシーンは主演のKōki,さんもご一緒されてましたが、共演されてみていかがでしたか?
莉子
とてもピュアで可愛らしい女の子です。私と同い年なので、Kōki,ちゃんに「高校卒業しちゃったね」とか、「どういう時に英語が出ちゃうの?」と聞いたら「驚いた時に出ちゃう」と答えてくれたり(笑)
撮影の待ち時間に外の椅子に座ってずっとお話していました。
-莉子さんから見て、Kōki,さんの俳優としての取り組みとして感じられたことは?
莉子
スイッチの切り替えがすごかったです。
普段はふわふわとして可愛らしい女の子なんですけど、リハーサルの時の集中力や、「よういスタート!」がかかるとキリっとした女優さんとしてそこにいらっしゃって。近くで見ていても素晴らしいなと思いました。
■「私はミツキちゃんにはなれない」
-この映画は実在する心霊スポットが舞台になってますが、ご自身で印象に残っている都市伝説のようなものはありますか?
莉子
小学生の頃の定番の怪談話として、たとえば3番めのトイレに入っちゃいけないとか、トイレの花子さんの話とかはすごい鮮明に覚えていて。私は、ビビリなので、小学生の頃からそういった話を信じていて、3番めのトイレには絶対に入らなかったです(笑)
-では遊園地のお化け屋敷とかは?
莉子
絶対にダメです。でも、唯一の体験は、雑誌の企画です。一人でお化け屋敷に入ってくださいって言われて、今日はどうなってもいいって覚悟決めて入りました(笑)めっちゃ怖かった!
-では、『牛首村』出演したのでホラーにも慣れたし、自分のSNSでホラーコンテンツをやろう!とは思わない?
莉子
全然思わないです!私はミツキちゃんにはなれない(笑)
■10代最後の1年
-12月4日に19歳の誕生日を迎えられ、おめでとうございます。なにかお祝いはされましたか?
莉子
はい。モデルのお仕事の撮影現場でカップケーキでお祝いしていただいたり、誕生日当日は、まさかの高校時代に仲が良かった友だちたちが突然現れて、サプライズをしてくれました。この時もケーキでみんなでお祝いしていただきました。
-10代最後の1年をどんな1年にしたいですか?
莉子
10代ならではのことをしたいです。とはいえ、実際何をすればいいんだろう?って感じですけど(笑)
普通に高校時代の友だちと遊園地に行ったりとか、いい具合にふざけられるのは10代までかな?でも、お化け屋敷は抜きで(笑)
-映画出演作が増えてきてますが、映画出演のきっかけは?
莉子
『小説の神様 君としか描けない物語』ですが、いろんなことが初めて過ぎて緊張していたというのもあったかもしれないですが、自分が(お芝居を)できなさすぎて、それで悔しかったんです。
なので、もっと勉強したいと思って、演技のワークショップなどに通うようになってから、それがやる気に繋がって、そしてだんだん楽しくなってきて、今はいろんな作品を経験させていただく度に、いろんな方との出会いもありますし、現場の楽しさも覚えて、今はすごくやる気になって頑張っています。
-では俳優活動は今後も続けたい?
莉子
続けていきたいです!
楽しさを持っていないと、やる気にも繋がらないんだなとすごく感じているので、どの現場でも楽しもうというのを一番に頭に置いてやっています。
-やってみたい役はありますか?
莉子
ずっと言ってるんですけど、どんな形でもいいので、悪役をやってみたいです。学園ドラマだったらいじめる側だったり、とりあえず悪い人の役をやってみたいです。
■家族の愛が中心の物語
-『牛首村』をご覧になって、全体を通して好きなシーンや印象的なシーンはありますか?
莉子
この作品は家族の愛が中心となっているので、そこは本当に良い物語だなと思いましたし、そこに注目していただければもしかしたら怖さが和らぐかなと思うくらいほんとに素敵な物語です。そして、Kōki,さんが演じている姉妹(奏音、詩音)はほんとに魅力的です。
あと、個人的に怖くてずっと頭に残っているシーンがあります。ネタバレになるので、詳しくは言えませんが、ショッピングモールでの松尾諭さんのとあるシーンです。
-最後に、『牛首村』の見どころ含めたPRメッセージをお願いします。
莉子
序盤のミツキとアキナが登場するところから怖さが伝わってくる作品ですが、だんだん、家族の物語が繋がっていくので、そういうところに注目していただきたいです。怖いだけじゃなくて、家族の愛が重要になってきますので、そこを楽しみながらも、そしてもちろん怖がりながらも観ていただければなと思います。
私が演じたミツキで言うと、アキナとの生配信での掛け合いのリアル感は私たちも追求して頑張ったので、実際に生配信を見ているという感覚になっていただけたら、私たちの役割は果たしているのかなと思います。
莉子(りこ)プロフィール
2002年12月4日生まれ(18歳)、神奈川出身。特技はゴルフ、バランスボール。
Popteen専属モデルとして活躍し 2020年3月号好きなモデルランキング」で第1位を獲得。2020年4月、マイナビティーンズの「好きな女性インフルエンサーランキング」第1位、6月にはJCJKの「JC・JK流行語大賞2020年上半期」ヒト部門で第2位に選出された。
一方、役者としては、ドラマ「ブラックシンデレラ」「DISTORTION GIRL」など2度の主演を務め、現在は火曜22時のTBSドラマ「ファイトソング」に出演中。
公開作には日本テレビドラマ「卒業式に、神谷詩子がいない」や映画『牛首村』『君が落とした青空』『女子高生に殺されたい』など多数の出演作が控え、今後の活躍が期待される若手女優。
SNSの総フォロワー数も250万人を超え、女子高校生が選ぶインフルエンサーに2年連続で1位に選ばれるなどティーンに絶大な人気を誇る。
■撮り下ろしフォトギャラリー
[写真・インタビュー:桜小路順]
撮影データ:Nikon Z 6II/SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art (A014)/Godox AD300Pro/Godox AD100Pro ほか
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映画『牛首村』
恐怖の村シリーズ第三弾
INTRODUCTION
2020年2月に公開し大ヒットを果たした清水崇監督作品、『犬鳴村』。それに続く「恐怖の村」シリーズ第2弾として2021年2月に公開された『樹海村』。
そんな待望の「恐怖の村」シリーズ第3弾は『牛首村(うしくびむら)』。モデルとして国内外問わず大活躍中のKōki,が主演に決定し話題沸騰中の本作は、前作『樹海村』の舞台“富士の樹海”は、都市伝説がなかったり、シンボル的な心霊スポットがなかったり…といった点を大いに反省し、今回は北陸に実在する最凶の心霊スポットが舞台となっている。
出演:Kōki,
萩原利久 高橋文哉 芋生悠 大谷凜香 莉子 松尾諭 堀内敬子 田中直樹 麿赤兒
監督:清水崇
脚本:保坂大輔 清水崇 企画:紀伊宗之
企画プロデュース:高橋大典
©2021「牛首村」製作委員会
公式サイト:www.ushikubi-movie.jp
2022年2月18日(金)、降臨。
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