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牛首村

「Kōki,さんのお芝居を見たことがなかったので不安はあった」映画『牛首村』完成報告会見

2021年12月8日、都内にて、映画『牛首村』(2/18公開)完成報告会見が行われ、映画初出演&初主演となるKōki,、萩原利久、高橋文哉、清水崇監督が登壇。撮影時のことを振り返ると共に、清水監督は、女優・Kōki,を世に初めて届けることの挑戦を明かした。(動画&フォトギャラリー)

会見レポート

■ダイジェスト動画

完成報告会見の要旨を見やすくまとめた動画です。

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■テキストフルレポート

牛首村

▼初出演&初主演の映画を自身で観た感想

-映画『牛首村』は2021年の6月から8月に撮影されて、12月に感性しました。まずKōki,さん、初出演&初主演の映画をご覧になった感想は?

Kōki,(雨宮奏音/三澄詩音 役)
1か月半、皆さんと一緒にチームワークで作った映画が本当に一つの映画になったんだなということのことに感動しました。
いろんな思い出、各シーンの裏場面を思い出してウルウルしてしまいました。

牛首村

Kōki,

▼高橋文哉「ホラー映画を最後まで観れたことがなかった」

-萩原さんは過去にもホラー作品にご出演されていますが、今回はいかがでしたか?

萩原利久(香月蓮 役)
清水監督は、怖そうな方かなと勝手に構えていたんですが、実際お話するととても柔らかい印象で、手取り足取りお話ししながら現場を作ってくれる方でした。楽しい現場でした。

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萩原利久

-高橋さんは初めてのホラー映画を演じてみていかがでしたか?

高橋文哉(倉木将太 役)
僕自身、ホラー映画を最初から最後までちゃんと見れたことが人生で一度もなくて、この『牛首村』が初めて最初から最後まで観たホラー映画になります。
清水監督が演出をされた『樹海村』と『犬鳴村』はDVDをいただいて、観ようと試みたんですが、最初の5分、10分で断念しました。
それぐらい僕はホラー映画が苦手なんです。
でも、こうして参加させて頂いて、ホラー作品だからこそ感じられるハラハラドキドキを僕も感じられる新しい発見がありました。
もちろん撮影も楽しかったですし、参加させていただいてすごく良かったなと思います。

牛首村

高橋文哉

-清水監督は3人の演技を目の当たりにされていかがでしたでしょうか?

清水崇監督
僕は、出て頂いた俳優さんが「この作品に関わってよかった」「出演してよかった」って思ってもらえる作品に仕上げる責任が監督にはという立場にもあると思っています。
特に今回はKōki,さんは(映画出演が)初めてでありながら主演で、しかもすごく難しい役どころです。
1人2役というのもあるし、それを監督として僕がどのように扱って接していけばいいか、どのように出してもらえばいいかというところは、とてもプレッシャーをあったので、なるべくそのプレッシャーに押し任されないような状態に彼女を持っていきたかったし、僕自身もそれに負けないで接していきたいという思いを持って撮影の臨みました。
今の3人の言葉が嘘でなければ嬉しいなと思っています。
ギリギリまで脚本が定まらない中、利久君は、こういうキャラクターをやってほしいというところをうまく汲み取って対応してくれました。
高橋君が演じる役は最後まで固まらなかったので、どうしたらいいのか大変だったと思います。
Kōki,は、普通は一生出くわさないような大変な役なんです。しかもそれを初主演でなのでどうなるんだろうって、脚本を書いた僕自身が思っていましたが、見事に3人ともしっかりと演じてくれました。

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清水崇監督

▼監督「Kōki,さんのお芝居を見たことがなかったので不安はあった」

-3人のキャスティングの理由は?

清水崇監督
毎回ホラー作品に出ていただく時に、ほんと苦手な方はそれだけで「無理です」と言われてしまうこともありますし、どうしても昔からの名残で、「ホラー=B級、C級」という見られ方をすることも今だに結構あります。
そういう中、せっかく出ていただくならばその役を生きてみて良かった、参加して良かったと思えるようにしたいですし、だからこそ、日常のなんでもない場面が大事だったりします。そういうところをきちっとやっていただける俳優さんがいいなあと思ってキャスティングしました。
Kōki,さんに関しては、僕ももちろんモデルのKōki,さんとして知ってはいたんですけれども、今回は前回の『樹海村』も支えてくださった
三宅プロデューサーからのお薦めがありました。
正直言うと、本人を目の前にして申し訳ないですけど、彼女のお芝居を見たことがなかったので不安はありました。
でも一度お会いしたいっていうことでお会いしたところ、その真面目さ、ストイックな感じが見えたので、「この人とやるのは面白いかもしれない。自分にとっても逆にお芝居に慣れてる方とやるよりもプレッシャーも感じるし、挑戦ができるかもしれない。」と思ったのが大きなところです。
利久君は、出演作品を観てきたし、こっちで作ったキャラクターをお願いしてもできる人だなと思っていました。
高橋君は、ホラーなんで、いつかピンチが訪れた時に変身してもらえればなというのがあってキャスティングしました(笑)
(※高橋文哉は仮面ライダーゼロワン役を演じた経歴がある)

高橋文哉
それ、ずっとおっしゃってますよね(笑)
是非是非やらしていただけるならやりたかったんですけども(笑)

清水崇監督
俺も変身してほしかったんだよ(笑)

▼Kōki,は1人2役で難しい役どころ

-『牛首村』の出演を通して、どのような成長を感じますか?

Kōki,
とても素敵な経験をさせて頂いて、毎日毎日学ぶことが多かったです。
集中力と、演じることの楽しさと魅力を感じれるようになったなと思えたことが成長できた点だと思っています。

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Kōki,

-1人2役ということで、奏音(かのん)と詩音(しおん)の性格の違いだったり、育った環境の違いをどう出そうとされましたか?

Kōki,
違いを出そうという意識で演じるのではなくて、奏音と詩音、それぞれを演じることを心掛けていました。
例えば奏音はクールで、それに比べて詩音はちょっと女の子らしいところがあったり、そういった部分で二人の性格を考えていました。

-萩原さんと高橋さんは、奏音と詩音、それぞれに想いを寄せる役柄を演じられましたが、Kōki,さんの1人2役のお芝居についての感想を教えてください。

萩原利久
僕は、1人2役ってやったことがないので、現場での立ち振舞いが想像つきませんでした。撮影は、必ずしも順撮り(=時系列通りに撮影すること)ではなかったので、その日のうちに奏音と詩音を切り替えないといけなかったり、シーンによってはどっちもやらなきゃいけないシーンがあった中で、本当に(Kōki,さんは)変わるんですよね。それを肌で感じ取れるのは凄いなと思いながら現場にいました。

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Kōki,/萩原利久

高橋文哉
僕は、詩音に想いを寄せるという役柄ですが、僕と奏音と詩音の3人で絡むシーンもあって、一緒に撮影している中で、奏音の衣裳のまま詩音としてリハーサルをしたりとか、その逆もあったりして、でも、纏うオーラが(演じる役によって)変わっていて、僕を“将太”で居させてくれるパワーがKōki,ちゃんにはあって、それに救われました。

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高橋文哉/Kōki,

▼お互いの第一印象

-お互いの第一印象はや共演して知った意外な一面とは?

Kōki,
本読みの時に初めてお会いしたんですが、役柄のこともあって利久君はとても明るい印象だなって思いました。
文哉君は、優しい雰囲気のある方だなと思いました。
で、撮影が進んでいく中で、利久君はとてもお茶目でキュートでフランクな人なんだなって思いました。
文哉君は、とても優しくて明るくて笑顔にさせてくれる人だなと思いました。

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萩原高橋
ありがとうございます。嬉しいです!

清水崇監督
褒め殺しじゃん(笑)

萩原利久
僕は(Kōki,ちゃんに対して)
3人の中では僕が最年長なので、先輩っぽくいようと勝手に考えていて、でも、それがすっ飛ぶぐらい二人とも第一印象の時から明るくて、まっすぐで素直な部分があって、実際に話してみると、同級生のような感覚がありました。
Kōki,ちゃんはその中でも一番明るくて、太陽じゃないけど現場の中で、ずっと光をみんなにくれるようなエネルギーを持ってました。
文哉は、お茶目で少年のようなところがあるなと感じました。

牛首村

高橋文哉
Kōki,ちゃんと初めてお会いすると、とても明るくて、本当に光のような太陽のような存在だなって、元々僕が勝手に抱いてたクールなイメージとのギャップに驚いたのを覚えています。
利久君は、本読みの前に二人だけでお話することがあって、僕が人見知りなところがある中、食べ物の話とか、たくさん話しかけてくださって気を使ってくださる優しい先輩だなと思いました。
現場でもKōki,ちゃんの明るさと利久君の優しさにずっと救われながら撮影に臨んでました。

牛首村

-演技について3人で話し合ったことは?

Kōki,
(高橋文哉さんとは)どうやったら詩音としてもっとナチュラルにできるかをディスカッションしてくださったのでやりやすかったです。
利久君の時もそうなんですけど、奏音と蓮の関係性や、どれぐらいのテンションなのかとか、そのあたりをカバーしてくれたのでとても助かりました。

萩原利久
ありがとうございます。
ほんとに気軽にコミュニケーションを取れる関係性だったので、特に改まることなく、ふとしたタイミングだったり、気づいたことを気づいた人がポッと言えるようなそれぐらい心地良い状態でした。
それはこの3人だけじゃなく、監督も前のめりでディスカッションに参加して的確にアドバイスしていただけたので、現場全体が話し合いながら前に進んでいくという雰囲気でした。

高橋文哉
そのとおりで、僕も思ったことを言えましたし、逆にこの2人も気軽に言ってくれたので、とてもやりやすかったです。そこに監督も入ってシーンを作り上げていけたのが嬉しかったです。今思い返しても大切な時間でした。

-監督はいかがですか?

清水崇監督
雰囲気の良い現場だと感じてくれてたなら嬉しいんですけど、褒め合うって気持ち悪いなって、なんか大人に仕向けられてるなと思いながら聞いてました(笑)
でも、3人ともすごく素直なんです。それはおじさんから見ても感じました。
キャラクターの違いは、セリフやクセを予めこちらで作ったものではなくて、例えば奏音や詩音にしても、出てきた時、見つめ合った時のふとした表情だけで、「あ、これ違う人じゃん」と感じ取ってもらえる作りにしたかったので、その点はある程度は話してましたけど、ほぼほぼ初めてなKōki,ちゃんに任せたらそれが出ていたのはすごいなと思いました。
彼女が役を切り替えるのを自分の中で作ってくれつつ、ちゃんとそれを分かって対応している文哉君と利久君も自然に見れたので、こちらから、もっとこうとか言う必要はあまりありませんでした。

▼実在する心霊スポットでのロケ

-富山でのロケ、そして実在の心霊スポットである坪野鉱泉での撮影はいかがでしたか?

Kōki,
昼に撮っている時と、夜に撮っている時と、建物の雰囲気がまるっきり違っていて、やっぱり夜は何か寒気がして、後ろを見たくないなと思うくらい怖かったです。

牛首村

萩原利久
この質問を恐れていたんですけど、(心霊現象的なものは)本当に何も感じることなく無事に撮影を終えたので、お話できるエピソードが無いんです(笑)
でも、富山ロケそのものは、高台や海にも行ったので、都会とぜんぜん違う広大な景色はとても楽しかったです。
そういう意味では坪野鉱泉も屋上に上がると、昼間だと心霊スポットってことを忘れるぐらいとても景色が良かったです。

牛首村

清水崇監督
その屋上のシーンで、利久君は不謹慎にも(下に向かって)立ちションしてたもんね。僕は止めたんですけど。

萩原利久
誤解されるじゃないですか。シーンの中の話です。台本に書いてあるとおりに忠実に演じただけです(笑)
監督は、こんなふうに当たり前のようにボケを挟んでくるんですよ。演出中も。すごいマジメな話をしている流れの中で。これは現場の最終日まで対応しきれませんでした(笑)

高橋文哉
僕も坪野鉱泉には、昼間に一回だけ行きました。怖いところだよと聞いていたので構えてはいたんですけど、緑が沢山あって、とても自然を感じました。でも、やっぱり夜だったらちょっと怖いなぁと思いながら、でも特に何事もなく撮影していました。
そして、先日別の仕事で富山の方とご一緒することがあって、その時に坪野鉱泉の話をすると「本当にやばいところだよ」とおっしゃってて、地元の人がそんなに言うぐらいのところで、僕たちは普通に撮影してたんだなと思うと、今更ながらちょっと怖くなったりします。

牛首村

▼試写は姉と一緒に観た

-怖いシーンをご自分で観ていかたでしたか?

Kōki,
自分が出演しているシーンでも思わず声が出てしまいます。
私は、試写会は姉と一緒に観たんですけど、隣に思わず声をあげていた姉がいたり、自分が出ていて分かっているのに、思わずビックリしたり、ドキドキしてしまうという感覚はあります。

-お姉様もご覧になったということですがご感想はありましたか?

Kōki,
「頑張ったね」って言ってくれましたので、ありがとうって言いました。

牛首村

-一番お気に入りのシーンは?

Kōki,
台本を読んでいる時からずっと自分の中で好きなシーンがあって、それは最後の崖のシーンです。奏音がその場で起こっていることをどう感じるんだろうととても考えていたからです。

牛首村

-監督はいかがですか?

清水崇監督
終盤、詩音が「タイミング悪いな、お姉ちゃん」言うと、お母さんに「むしろタイミングが良いのかもよ」と諭されるシーンがあるんですけど、これはこの映画の企画自体もそうだし、このタイミングでKōki,さんが映画に初めて主演で出てもらい、そこに集まったこの3人でこの作品が出来たってこともそうですし、タイミング悪いと思ったことが実はタイミングが良いことだったりとか、最悪と思った状況こそチャンスだったりとかってことが人生にはあると思います。
そんな教訓の想いを込めて作っていたシーンなので、ホラー以外のそういうメッセージもあります。
また、この映画を仕上げてる時に、劇中で起こったKōki,演じる奏音の身に起こったことが僕の身にも起こったりしたこともあったので、こんな偶然の怖いこともあるんだなと思いながら作りました。監督としてはいろんなところを観てほしいという想いがあります。

▼最後にメッセージ

清水崇監督
今回は、映画の仕事もお芝居も初めてでしかも主演のKōki,という、まだ先の得体の知れない逸材を与えられたチャンスと、それを皆さんに動くお芝居をするKōki,さんをお届けできる作品に挑戦できるって言う意味合いもありました。
皆さん、観ていただけたらたぶん驚かれると思いますし、きちっとそれを仕上げられたという自負もあります。
なによりもあのなんだか新鮮でなくなってく監督人生の中で、こういう形で初めて取り組む女優さんの姿勢を見れた、そこに一緒にいれたっていうことがすごく財産になったし、ありがたいことだったなと思っています。
その成果が出ている怖い映画だと思うので、より多くの方に観ていただければと思います。

牛首村

牛首村

■フォトギャラリー

[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]

映画『牛首村うしくびむら

恐怖の村シリーズ第三弾

INTRODUCTION
2020年2月に公開し大ヒットを果たした清水崇監督作品、『犬鳴村』。それに続く「恐怖の村」シリーズ第2弾として2021年2月に公開された『樹海村』。
そんな待望の「恐怖の村」シリーズ第3弾は『牛首村(うしくびむら)』。モデルとして国内外問わず大活躍中のKōki,が主演に決定し話題沸騰中の本作は、前作『樹海村』の舞台“富士の樹海”は、都市伝説がなかったり、シンボル的な心霊スポットがなかったり…といった点を大いに反省し、今回は北陸に実在する最凶の心霊スポットが舞台となっている。

牛首村

出演:Kōki,
萩原利久 高橋文哉 芋生悠 大谷凜香 莉子 松尾諭 堀内敬子 田中直樹 麿赤兒
監督:清水崇
脚本:保坂大輔 清水崇 企画:紀伊宗之
企画プロデュース:高橋大典
©2021「牛首村」製作委員会
公式サイト:www.ushikubi-movie.jp

牛首村

本ポスタービジュアル

2022年2月18日(金)、降臨。

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