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鳴海唯

【インタビュー&撮り下ろしフォト】運命的な巡り合わせで役者の道を本格スタート。鳴海唯「小学生の時の自分に言ってあげたい」

映画『偽りのないhappy end』(12/17公開)に、仲万美と共にW主演を務めた鳴海唯。2019年にNHK朝ドラ「なつぞら」でドラマデビューしたばかりの彼女に、本作のこと、そして奇跡的な巡り合わせで役者の道をスタートさせた経緯について話を伺った。

映画『偽りのないhappy end』は、園監督に師事してきた松尾大輔が、満を持して、長編映画監督デビュー。
田舎で一人で暮らしていた妹ユウ(演:河合優実)が、東京で自分と一緒に住み始めた途端に行方不明になってしまったエイミ(演:鳴海唯)と、同じく妹が行方不明のヒヨリ(演:仲万美)が、共に犯人を捜すミステリーをベースに、姉二人の心の揺れを丁寧に描く。

鳴海唯は、小学生の頃に俳優に憧れ、そして、2017年の大学1年の時、広瀬すず主演映画『ちはやふる―結び―』にエキストラ出演し、同世代の役者の演技に衝撃を受けたという。また、その前の高校生の時にも、広瀬すずとは握手会で出会っている。
そんな、鳴海が役者の道を歩み始めた最初の第一歩が、なんと、広瀬すず主演のNHK朝ドラ「なつぞら」だったのだ。

鳴海唯インタビュー&撮り下ろしフォト

■芝居経験1年の私にオファーしてくれた理由

-本作ご出演のきっかけは?

鳴海唯
「なつぞら」(NHK連続テレビ小説)が終わった2019年の8月ぐらいにこのお話をいただきまして、オーディションではなく松尾監督からのオファーという形でした。

鳴海唯

-松尾監督からオファーの理由は聞いてますか?

鳴海唯
監督が今まで一緒にお仕事をしたことがなく、なおかつ、お芝居にもまだあまり触れていないナチュラルな子を選びたかったそうです。
私は、当時はお芝居経験が1年ほどでしたが、「なつぞら」含め数少ない私の出演作品を見てくださって、エイミだなと思ってオファーしてくださったと伺いました。

-そういう意味では、妹役で共演されている河合優実さんも俳優活動としてはまだ新しい方ですよね。

鳴海唯
はい、そうです。

鳴海唯

■「現場で初めて生まれる感情を大切に」

-脚本を読んだ時の最初の印象は?

鳴海唯
いろんな人のいろんな感情が丁寧に細かく描かれていて、複雑で難しいなと思いました。

-鳴海唯さんが演じられたエイミとはどういう女性だと解釈して役作りされましたか?

鳴海唯
とても優しいんですが、自分の過去からずっと逃げているような人で、向き合わなければいけないことに向き合いきれていない。
そのせいで、それがどんどん仇になっていくことが本作の後半にかけて描かれていきます。

偽りのない happy end

鳴海唯(場面写真) © 2020 daisuke matsuo

-妹のユウ(演:河合優実)に対してはどういうお姉さんだったのでしょう?

鳴海唯
たぶん、エイミ自身は(妹のことを)ちゃんと見れていると思っていたんでしょうけど、実際は妹のことを何もわかってないばかりか、自分のエゴを押し付けてしまっていたんだろうなと思います。

-鳴海さんから見て、妹のユウ(河合優実)はどういったものを抱えていたと思われますか?

鳴海唯
そこの真実は、最後の最後までわからないんですが、ただひとつ言えるのは、母親が亡くなって、妹を実家に独りにしてしまったということが、どれだけ妹にとって辛かったことなのかということをたぶん理解できてなかったんだろうなとは思います。

-松尾大輔監督からはどういう演出がありましたか?

鳴海唯
当時の私はまだほんとにお芝居の経験が浅かったのもあり、どのお芝居も事前にプランを立てて完璧にやりたいと思っていました。
でも松尾監督からは「現場でお芝居をして初めて生まれる感情を大切にしてほしい」という言葉をいただきました。私はそこで初めてそういうお芝居の仕方を学びました。
また、監督が納得がいかなかったら、時間をかけて何度も何度も撮り直しました。でもそれは、たとえば、このセリフの後は眉をひそめてほしいとか、そういった外面的な演出は一切なく、感情の出し方についての抽象的な演出をしてくださいました。
表情をこうしてと外面的なことを言わなかったのは、より深みのあるお芝居を映像に残したかったからだと思うので、そういう演出をしてくださったことにはとても感謝しています。

■この作品が芝居の取り組み方の大きなステップアップに。

-そういった演出下で、現場ではどのようにして感情を作っていかれましたか?

鳴海唯
ほんとに難しくて、とても苦労しました(笑)
いろいろ考えてはいたんですけど、結局考えるのをやめました。
リハーサルでお会いしたのは、(W主演の仲)万美さんと優実ちゃんだけだったんですけど、それ以外の方とは現場で初めましてだったので、その時に生まれた感情でやろう!って思いました。
現場で感じる第一印象と、相手のお芝居の温度を確かめながら演じるようにしました。

-完成した作品を見て、ご自身でどう思われましたか?

鳴海唯
撮影中は、例えばこのシーンはどうなるんだろう?とか、自分が感情を出すことにいっぱいいっぱいだったので、この細かな感情の出し方が、映像でどう伝わるのか不安もあったんです。
でも、映像では、監督がやりたかったことや、私が演じたことがスッキリと見ることができました。

-お話を伺ってると、この作品は、鳴海さんにとって、お芝居の取り組み方についての大きなステップアップになったということでしょうか?

鳴海唯
はい。今までは、ドラマ、CM、MVには出演してきましたが、これだけ時間をかけてお芝居をさせていただける映画作品は初めてだったので、その点に関してはほんとに成長できたのかなと思います。

■共演者について

-物語前半で共演された、河合優実さんとの思い出は?

鳴海唯
私は姉がいなくて、自分が妹なので、お姉ちゃんという立場がなかなかわからなかったんです。妹役の優実ちゃんとはどう接したらいいんだろうと思ってました。
この役どころとしては、程よい距離感がいいんだろうと思いつつも、やっぱり姉妹なので、ある程度はコミュニケーションを取りたいと思い、優実ちゃんとは、撮影前に作品とはぜんぜん関係のないお話もしました。
私はファッションにとても興味があるのですが、優実ちゃんも同じだとわかり、おススメの古着屋さんを聞いたりしてました。もちろん、お芝居の進め方の相談しましたが、程よい距離感の姉妹の関係を心がけてました。

偽りのない happy end

河合優実/鳴海唯(場面写真) © 2020 daisuke matsuo

-映像では、バッチリお姉ちゃんの雰囲気が出てましたね。

鳴海唯
ホントですか!?髪の毛を伸ばすとか、どうすればお姉ちゃんの雰囲気が出るのかいろいろ考えたんです。話し方のトーンを大人っぽくしてユウと接するようにはしていたんですけど、でも、それこそ優実ちゃんが素晴らしくて、妹のユウとしてそこに居てくれたので、悩んではいたものの、一緒にお芝居をすると違和感無く、お姉ちゃんと妹で居られたのかなと思います。

-物語後半での仲万美さんとはいかがでしたか?

鳴海唯
エイミと万美さん演じるヒヨリとの出会いは衝撃的なので、どのようにお芝居するか話し合いたいと思っていたんですが、クランクインする前に一緒にお食事に行く機会があって、その時にこの作品に対する万美さんの悩みを聞くことができました。
私もアプローチの仕方について悩んでいたので、逆に悩んでる同士のまま撮影に臨んだ方がいいんじゃないかと思えるようになりました。
物語は重いところがありますが、現場では、カメラが回ってないところでは、万美さんが気さくにたくさん話しかけてくださって、万美さんの明るさに助けられました。

偽りのない happy end

仲万美/鳴海唯(場面写真) © 2020 daisuke matsuo

■小学生の時の自分に言ってあげたい。

-過去にインタビューで映画『のだめカンタービレ』をきっかけに女優に憧れを持ち、広瀬すずさん主演映画『ちはやふる -結び-』でのエキストラ出演で意を決して今の道に本格的に進むことにしたと伺ってます。俳優業を始められて3年ちょっと経った今、これまでの振り返りと、今後の俳優としての抱負をお聞かせください。

鳴海唯
(俳優活動できていることを)小学生の時の自分に言ってあげたいなと思います(笑)
小学生の頃に、『のだめカンタービレ』を見てこの世界に憧れていたものの、周りからは「俳優なんかなれるわけないよ」と言われ続けていたので、今大人になって、小学生の頃に一番やりたいと思っていた仕事をさせていただけてるのはほんとに幸せなことだなと思います。
これからは、ひとつひとつの作品に丁寧に臨んでいきたいと思っています。今は自分のお芝居が評価されるよりも、自分が出ている作品が評価されることに幸福を感じています。
なので、日本の映画そのものが活気づけられるような、そんなきっかけとなる作品づくりに参加できるような役者になっていきたいと思います。

鳴海唯

-なるほど、役者としての大きな抱負はそういうことなんですね。

鳴海唯
はい。でも細かいことを言うと(笑)、バディ物のデコボココンビが登場する作品の“ボコ”をやりたいんです(笑)
大御所の俳優さんの後ろにくっついて行くような下っ端刑事をすごくやりたいです。

鳴海唯

■始球式ではまさかのバックスクリーンに向かって・・・

-今年6月3日、横浜スタジアムで行われた「DeNA対ソフトバンク」の始球式に登場された時、マウンドに立った最初、バックスクリーン方向を向いてられたのが衝撃的でした(笑)

鳴海唯
始球式の映像は何回も見て、練習していたはずなのに、2万人のお客さんに見られるという経験が今まで無かったので、生まれて初めて頭が真っ白になるという体験をしました。たぶん、そのせいで、マウンドで逆向きに立っちゃったのかなと今では思います(笑)
あの時の不可解な行動は自分でも信じられないです(笑)

-そして、キャッチャーに投げたボールの方向は別として、ピッチングフォームがとても様になってましたが、スポーツはお得意なんですか?

鳴海唯
スポーツは得意です。始球式に際しては、私のマネージャーさんが野球をされている方なので、投げ方を教えてもらって、「フォーム“だけ”は完璧!」と言ってもらえました(笑)

-鳴海さんが好きなことは?

鳴海唯
私、通販だと失敗しがちで、お買いものはお店に行くことが好きなんです。お洋服もお店で実物を見て、試着をして買うようにしています。
気分転換したい時も、お店に行ってウィンドウショッピングしながらお気に入りのお洋服を見つけたら、「この服を買えるように頑張ろう!」って頑張るモチベーションにしています。

-お洋服以外でも通販はされないんですか?

鳴海唯
あまりしなくて、もしするとしたら、一度買ったことがあって絶対に間違いないとわかってる物限定です。

鳴海唯

■最後にメッセージ

-最後に『偽りのない happy end』について、W主演としての意気込み、本作の見どころ含めたPRメッセージをお願いします。

鳴海唯
W主演として自分が務まるんだろうかと当初は不安もありましたが、クランクインの日が近づくにつれて、この作品を良いものにしたいという気持ちが強く芽生えるようになって撮影に臨みました。
物語の登場人物それぞれが人には言えない悩みを抱えていて、その悩みとエイミが絡んでいくことで、どんどん自分の過去に追われていきます。そして後半にかけて、今まで隠していた感情が顕になっていくので、是非そこに注目して観ていただきたいです。

鳴海唯

■撮り下ろしフォトギャラリー

[写真・インタビュー:桜小路順]

鳴海唯(Yui Narumi)プロフィール
1998年5月16日生まれ。兵庫県出身。
2018年、雑誌「Hanako」の表紙モデルなどを務め、2019年にNHK朝の連続テレビ小説 「なつぞら」でドラマデビューし注目を集める。
CMでは、TEPCO、アイン薬局、ワコールスポーツブラ、人材派遣のレバテックなどに起用され、着実に活躍の場を広げつつある。


撮影データ:Nikon Z 6II/SIGMA 50mm F1.4 DG HSM|Art (A014)/Godox AD300Pro/Godox AD100Pro ほか

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映画『偽りのないhappy end』

INTRODUCTION
2011年の『ヒミズ』から10年間、園子温監督のほとんどの作品の助監督を務め、園監督に師事してきた松尾大輔が、満を持して、長編映画監督デビュー。田舎で一人で暮らしていた妹が東京で自分と一緒に住み始めた途端に行方不明になってしまったエイミと、同じく妹が行方不明のヒヨリが、共に犯人を捜すミステリーをベースに、姉二人の心の揺れを丁寧に描く。

主演は、NHK朝の連続テレビ小説 「なつぞら」でドラマデビューし、CMを中心に活躍中の鳴海唯と、マドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに約1年半同行し、舞台Rock Opera「R&J」ではヒロイン役を演じた仲万美。
エイミの妹・ユウ役を、『由宇子の天秤』で注目を集める河合優実がミステリアスに演じる他、エイミが滋賀の湖で出会う少女・アカリ役に「青のSP〜学校内警察・嶋田隆平〜」の田畑志真、エイミの婚約者・タカシ役に『横須賀綺譚』の小林竜樹、風俗店の古株のボーイシンジ役に『SR サイタマノラッパー』シリーズの奥野瑛太、向井刑事役に『AWAKE』の川島潤哉、ヒヨリの妹が家庭教師をやっていた少女・アオイ役に本作が映画デビューとなる三島あよな、ユウの友達・マイ役に、「きれいのくに」の見上愛と、今後の更なる活躍が期待される面々が集結!
アオイの母・ヨシエ役でベテランの馬渕英里何、風俗店の店長役で『ケンとカズ』のカトウシンスケが脇を固める。

大都会・東京と、美しい琵琶湖がある滋賀を舞台に、いなくなって初めて自分は妹のことを何も知らなかったと気づき、必死に真実を暴こうとする姉二人が辿り着く先は…

STORY
中学を卒業してすぐに地元滋賀を離れ、ずっと東京に住むエイミ(鳴海唯)は、母親が亡くなった後も一人で滋賀の田舎で暮らしている妹・ユウ(河合優実)に、「東京で新しい人生を始めない?」と誘う。はじめは拒んでいたユウだがなぜか急に東京に来ることを受け入れ、一緒に暮らし始めるが、引っ越してきて早々、ユウは行方不明に…
そんな折、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリ(仲万美)と出会う。エイミに、地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったと警察から連絡がくるが、見つかった遺体はユウではなく、なぜかヒヨリの妹だった。再び巡り合ったエイミとヒヨリは、共に犯人を捜すことになるが思わぬ方向へ…

出演:
鳴海唯  仲万美
河合優実  田畑志真 小林竜樹 奥野瑛太 川島潤哉 三島あよな 見上愛
メドウズ舞良 藤井千帆 野村啓介 橋本一郎 谷風作 永井ちひろ 鈴木まりこ
古賀勇希 安田博紀 原知也 宮倉佳也 笹川椛音 白石優愛 土屋直子
馬渕英里何 カトウシンスケ

監督・脚本:松尾大輔
撮影:川野由加里 照明:赤塚洋介 録音:阿部茂
制作担当:興津香織 助監督:小泉宗仁 監督助手:石塚礼/安藤梓 監督補助:廣野博友 特別協力:匠司翔
キャスティング:杉山麻衣 バレエ振付・指導:吉野菜々子
音楽プロデューサー:菊地智敦 音楽:古屋沙樹 編集:和田剛 音響効果:伊藤進一
配給・宣伝:アルミ―ド
2020年/日本/カラー/16:9/5.1CH/97分
© 2020 daisuke matsuo
公式サイト:itsuwarinonai-movie.com
Twitter:https://twitter.com/itsuwarinonai
Facebook:https://www.facebook.com/itsuwarinonai

予告篇

YouTube player

12月17日(金)よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開

偽りのないhappy end

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