「ドラゴン桜」コンビ 志田彩良が鈴鹿央士に仕掛けたイタズラとは?映画『かそけきサンカヨウ』公開記念舞台挨拶
2021年10月16日、テアトルにて、映画『かそけきサンカヨウ』の公開記念舞台挨拶が行われ、志田彩良、井浦新、鈴鹿央士、菊池亜希子が登壇。原作者・窪美澄から手紙のサプライズプレゼントに主演の志田彩良が感激する一幕も。加えて、この日体調不良で急遽欠席となった今泉力哉監督からのメッセージを井浦新が読み上げた。(動画&フォトギャラリー)
志田彩良と鈴鹿央士の共演は、公開順で言えば「ドラゴン桜2」(TBS)以来だが、撮影としては、本作が先になる。
舞台挨拶レポート
志田彩良(国木田陽 役)
皆さんの見終わった後の表情を直接受け取れることが本当に幸せです。
今日は監督が来られないんですけど、それは自由に話していいという監督からのメッセージだと受け取って今日は皆さんと楽しい時間を過ごせたらなと思っています。
鈴鹿央士(清原陸 役)
劇場に入ってきた時、とても素敵な雰囲気が漂っていて、すごい緊張してたんですけど、マスクの下で笑顔になっている方も見えて、幸せを今もらっています。
井浦新(国木田直 役)
上映後に拍手を頂きまして本当に有難うございます。
昨日の初日も感じたんですけれども、こうやって久々に僕も通い慣れたこのテアトル新宿が、皆様のおかげでこんな満席になっている、こんな光景を見せてくださって本当にありがとうございます。とっても嬉しいです。
私は、今泉監督のこの作品はスクリーンだからこそ伝わるであろうものがたくさん写っているはずです。もしこの作品が気に入って頂けましたら、また映画館に足を運んでいただければと思います。
菊池亜希子(国木田美子 役)
陽ちゃんの新しいお母さんになる美子役を演じさせていただきました。
見終わった皆様に、作品世界に包まれている心地良い空気感の余韻がふわふわ漂っているのが感じられて嬉しいです。
私は、映画というお仕事に久しぶりに携わらせていただいた作品で、ここに立ってていい人間なのかって思うくらい、ステージに立つのも久しぶりで、とても緊張してるんですが、やっぱり映画が好きだなって、改めて実感した作品です。
そんな作品がこれからたくさんの届いてたらいいなと思っております。
■志田彩良「家事はしたことがなかった」
-志田さんは、演じられる上で苦労されたことは?
志田彩良
陽ちゃんは家事を家事を日常的にやっている女の子なんですが、私はお恥ずかしい話、家の洗濯機を一度も自分で回したことが今までになかったんです。
でもこのままでは家事のできなさから、自然な家事のお芝居に見えないだろうなと思って、そこはなるべく嘘をつきたくないなと思ったので、この作品に入る前にちょうどその時が緊急事態宣言中でずっと自宅にいなければいけない期間でお仕事もなくて、これはチャンスだと思ってその期間は家族に「今日から私が洗濯もご飯も全部家事を担当するから任せて」って言って、母からもうイチから洗濯のやり方とかも教えてもらって、料理も毎日自分で献立を考えて、家族の分も作る生活をしてました。
-それは現場でも役に立ちましたか?
志田彩良
水餃子を100個作るシーンがあるんですけど、前日に家で100個作りました。
そこはすごく役に立ちました。
-志田さんが思い描いていた陸が目の前にいたとインタビューで答えていらっしゃいましたが、鈴鹿さんご自身は陸という青年はご自身と重なる部分はありますか?
鈴鹿央士
お母さんと話すシーンがあって、人と向き合って話すって、僕は結構恥ずかしくなっちゃったりとかするんですけど、自分が壁にぶつかった時に乗り越えようとする、陸の一歩の力強さは、人に対する優しさっていうのは、ちょっと僕にはないかなって思います。
志田彩良
優しさはちゃんとありますよ(笑)
■志田彩良が鈴鹿央士に仕掛けたイタズラをきっかけに。
-志田さんと鈴鹿さんは、テレビドラマ「ドラゴン桜2」で共演されてましたが、この映画の方が撮影は先だったと伺ってます。その時、お二人はそんなにすぐには打ち解けなかったそうですが。
鈴鹿央士
お互いに人見知りな面がありまして・・・でも志田さん、人見知りって言ってるけど人見知りじゃないんですよ、本当は(笑)
志田彩良
人見知りです!
鈴鹿央士
いや、クランクインで現場に入ったその日、僕は控室で寝ちゃってて、その寝顔の写真を撮られて、それにウサ耳のフィルター付けたものを、同級生役の5人のトークルームに「この人寝てる」って送られて。人見知りはそういうことしないじゃないですか(笑)
志田彩良
言い訳をさせてほしいんですけど、かなりの小さめのみんなで使う控え室だったんです。メイクさんとかもいらっしゃって、そこに、央士くん、けっこう背が高いので、大きい方が寝てる光景がすごく面白くて、多分部屋の半分以上占領してたので、初日でクランクインの日に寝てるのはすごいなと思って。
新さんとかもいらっしゃる撮影の時だったので、なかなか勇敢な男の子だなぁと思って面白かったのでウサギのフィルターつけて、ちょっと可愛くしてあげようと思って可愛く撮りました。
鈴鹿央士
そうですね・・・事務所の人に怒られてきます(汗)
志田彩良
(笑)
-それで打ち解けられたのなら良かったかなと思いますけども。
鈴鹿央士
確かに、そこからは結構打ち解けて話をするようになりました。ありがとうございました。
-よかったです。素敵なエピソードをお聞きすることができました。
■トークノーカット動画
原作者・窪美澄さんと、この日登壇できなかった今泉力哉監督からの手紙の井浦新による代読など、舞台挨拶のすべてはトークノーカット動画で。
■最後にメッセージ
菊池亜希子
人間関係って結構難しいじゃないですか。皆さん思いません?
家族もそうだし、親ともそうだし、友達とか恋人とか夫婦とか、色々日々人間関係で思い悩むこととか、立ち止まって考えることとかあると思うんですけど、でも結局、人間関係で悩むことは人間関係で救われることも多くて、やっぱり人との関わりの中で健やかに生きられてるんだなって事を、私はこの映画を見て感じました。
井浦新
今泉力哉監督の真骨頂と言えるような繊細な映画作りによって、この作品は本当に瑞々しい作品に仕上がっているなと思っています。
監督が先ほど手紙でおっしゃってたように、キツイ時はキツイって言うこと。そういう当たり前のことを当たり前にするのは、ほんと素敵だなと思うんです。
そういう監督が自ら行動を起こしたこと(キツイ時はしっかり休むこと)が、きっとこの作品にも一つのメッセージとして刷り込まれているんじゃないのかなって思っています。
この作品が皆様の心を潤して、癒すような作品であればとても幸いです。
鈴鹿央士
さきほどの手紙にもあったように、今泉監督は本当に優しくて、人にとことん寄り添ってくださる監督で、この『かそけきサンカヨウ』という作品も、人に寄り添ったりとか、誰かに対する優しさだったり、人生で大切にしたいところをとても繊細に描いた作品だと思っています。
この作品を見て、優しい気持ちになったり、友達や家族、好きな人に優しくいたいなと温かい気持ちになっていただけたら嬉しいなと思います。
志田彩良
こうして映画館に足を運んでくださる方がいて、映画が無事に公開されるっていうことは、実は当たり前なことではないと思うので、まず感謝の気持ちでいっぱいです。
ここ数年で世の中が色々変化して、きっと心が疲れてしまってる方とかもいらっしゃると思うんですけど、この作品がそんな方々の逃げ場だったり、救いになったらいいなと思っております。
ちょっと疲れてしまったなっていう時は、是非大切な方とかと一緒に映画館にお越しいただけたらなと思います。
■フォトギャラリー
[写真:金田一元/動画・記事:桜小路順]
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映画『かそけきサンカヨウ』
STORY
高校生の陽(志田彩良)は、幼い頃に母・佐千代(石田ひかり)が家を出て、父・直(井浦新)とふたり暮らしをしていたが、ふたり暮らしは終わりを告げ、父の再婚相手である美子(菊池亜希子)とその連れ子の4歳のひなたと4人家族の新たな暮らしが始まった。
そんな新しい暮らしへの戸惑いを、陽と同じ美術部に所属する陸(鈴鹿央士)に打ち明ける。実の母・佐千代への想いを募らせていた陽は、絵描きである佐千代の個展に陸と一緒に行く約束をする。
志田彩良/鈴鹿央士
中井友望 鎌田らい樹 遠藤雄斗
石川 恋 鈴木 咲 古屋隆太 芹澤興人
海沼未羽 鷺坂陽菜 和宥 辻 凪子 佐藤凛月
菊池亜希子/梅沢昌代 西田尚美/石田ひかり/井浦 新
監督:今泉力哉
原作:窪美澄『水やりはいつも深夜だけど』(角川文庫刊)所収「かそけきサンカヨウ」
脚本:澤井香織 今泉力哉
音楽:ゲイリー芦屋
配給:イオンエンターテイメント
(C)2020 映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会
公式サイト:https://kasokeki-movie.com
公式Twitter:@kasokeki_movie
テアトル新宿ほか全国公開中
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