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第12回TAMA映画賞授賞式

松本穂香×ふくだももこ監督 2作目タックル『君が世界のはじまり』でダブル受賞。第12回TAMA映画賞授賞式

11月29日、府中の森芸術劇場 どりーむホールにて、第30回映画祭TAMA CINEMA FORUMの第12回TAMA映画賞授賞式が行われた。その中から『君が世界のはじまり』という作品で、最優秀新進監督賞・ふくだももこ監督、最優秀新進女優賞・松本穂香が喜びのコメントを語った。(動画&フォトギャラリー)
2020年の松本穂香は、『君が世界のはじまり』の他、『わたしは光をにぎっている』『酔うと化け物になる父がつらい』『みをつくし料理帖』など主演作が相次いでいる。

最優秀新進監督賞 ふくだももこ監督

第12回TAMA映画賞授賞式

ふくだももこ監督

■映画業界で出産や育児をしているスタッフが働きやすくなるように

-本来はリモートでのご予定だったんですけど、ギリギリご登壇に間に合ったということで。なんでもつい先ほどご出産を終えたばかりだとか?

ふくだももこ監督
先ほど?そんなやばい奴じゃないですよ(笑)
先週、子どもが産まれまして。
(トロフィー)の抱き方がちょっと赤ちゃんになっちゃう(笑)

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-ご自身の小説のを、向井康介さんに脚本を書いていただいたとのことですが、出来上がった脚本をご覧になってみていかがでしたか?

ふくだももこ監督
まず「最高」って事しか言葉が出てこなかったです。
すごい憧れの脚本家さんやったし、プロって凄いんやなと思いました。

-ご自身の出身地、大阪を舞台にされた作品ですが、ご自身の青春というのは作品に投影されているのでしょうか?

ふくだももこ監督
よく行ってた大阪の茨木のイオンの非常階段のくだりとか。観た人は分かると思うんですけど、怒られるようなことはちょこちょこしてました(笑)

-そしてその中で、若手俳優たちのそれぞれの個性が輝いていましたね?

ふくだももこ監督
はい、もう素晴らしい素晴らしいほんま新しい、映画会、演劇界、音楽界、全部を担っていくであろう素晴らしい俳優の子たちと仕事させてもらって本当に良かったです。

-今後の抱負をお願いいたします。

ふくだももこ監督
抱負というか、子どもを産んだんですけど、子どもが欲しかった理由がいろいろあります。
もちろん一番は子どもに会いたかったからですが、映画業界、映像業界で出産や育児をしているスタッフが少しでも働きやすくなるように保育部というのを作りたいなっていうのは、ずっと思っていて、それをするためには、たぶん監督に子どもがいる事は結構な圧力になるんじゃないかという思いがあって、切実にみんなが考えてくれるんやないかっていう思いがあるので、そういう理由もあって早く子どもが欲しかったっていうのもあります。
ですので、少しでもいろんな人が働きやすいようにしていけたらなと思っています。
皆さんも応援してください。ありがとうございました。

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最優秀新進女優賞 松本穂香

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松本穂香

■自粛期間になって、それでも観たい!という声をいただけて嬉しかった

松本穂香
最優秀新進女優賞をいただき、本当に心から嬉しい気持ちでいっぱいです。ありがとうございます。
今回は『君が世界のはじまり』という、ふくだももこ監督と2作品目となる作品で、ふくださんと一緒に受賞できたことが本当に本当に嬉しくてたまりません。
また違う作品で監督と一緒にこの場に立てるようにこれからも頑張っていきたいと思います。

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-松本さん、今年は主演作が相次いで公開されておりまして、飛躍の年になったのではないかと思います。どのような一年でしたか?

松本穂香
今年は本当に色々あった年だったので、主演でやらせていただいた『酔うと化け物になる父がつらい』っていう映画が自粛期間にがっつりとはまってしまったりもして、でもそんな中でも「観たい!」という声をいただけただけでもすごく嬉しかったですし、今後もまた違う形でもどんどんそういう映画を届けられたらいいなと、より感じた一年でした。

-『君が世界のはじまり』は大阪の高校生たちの群像劇。松本さんご自身の高校時代と、演じられた“えん”という役と、何か重ね合わせるような所っていうのはあったんでしょうか?

松本穂香
舞台が大阪なんですが、私自身大阪の堺市出身なので、関西弁っていうことで素の部分が出たかなっていうのと、“えん”は私の学生時代よりはすごく大人びてましたね。
業平くん(小室ぺい)という人がいるんですけど、「業平くんがここにおって良かった」っていうセリフがあって、大切な人がそこにいてくれるだけで嬉しいとか、そういうことを人に伝えられるのって、私は学生時代、できていなかったので、そういう点では“えん”の方が大人びてましたね。

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-大阪と言えばふくだももこ監督。もう一度お呼びしましょう!

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ふくだももこ監督「(アクリル板に)なんだこりゃ!?(笑)」

-ふくだ監督、前作『おいしい家族』に続いて、二作連続で松本穂香さんを主演で起用されているんですけれども、ふくだ監督にとっての松本さんは、どのような俳優さんなんでしょうか?

ふくだももこ監督
本当に単純に好きなんです。松本穂香ちゃんのことが。
最初の頃はずっと「顔がおもろいから好き」って言ってたんですけど、最近は大人の顔になってきていて、めっちゃ綺麗にどんどんどんどんなってきているから、やっぱり女優さんってすごい、この歳の人の変化ってすごいよなって。
あと、さっき紹介で「豊かな情熱を持っている人」ってありましたが、まさしくそのとおりの良い言葉で、すごく芯が強くて、声も良くて、度胸もあって、でもそれをワって見せない、見えないけど、芝居をしたらわかる。っていう最高の俳優です。

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ふくだももこ監督/松本穂香

-松本さんはふくだももこ監督に対してどのようなお気持ちですか?

松本穂香
この言葉を日頃から伝えてくれていて、もうとにかく好きだってことをいつも言ってくれています。
映画を通して見ても、みんなの撮り方だとか、そういうひとつひとつに愛情を感じるんですよね。ふくだ監督の作品は。
なので、そこまで愛情をもって撮ってくださる監督さんってなかなかいないんじゃないかなと思って、これからもぜひ頑張りますので、よろしくお願いします。

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ふくだももこ監督
こちらこそよろしくお願いします。

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-3作目もあるかもしれませんね。

ふくだももこ監督
ずっと一緒にやっていきたいです。小津安二郎監督みたいな、昔の映画監督とと昔の女優さんってそういう関係じゃないですか。
そのようにずっと一緒にやっていきたいし、お互いのキャリアキャリアで何か近づけたら嬉しいなと思ってます。

-最後に松本さん、今後の抱負をお聞かせください。

松本穂香
今後またいろんな方に楽しんでもらえる映画だったり、ドラマだったり、純粋に楽しんでもらえるものをたくさん作っていけたらいいなと思っております。ふんわりしていてごめんなさい(笑)
あと、11月27日に公開しました、私が声優を務めさせていただきました『君は彼方』というアニメーション映画がありますので、是非よろしければ観ていただけたら嬉しいです。

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授賞式動画

YouTube player

授賞式フォトギャラリー

[写真:Ichigen Kaneda/動画・記事:Jun Sakurakoji]

 

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