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稲垣吾郎「二階堂ふみさんは僕にとってのミューズ」映画『ばるぼら』公開記念舞台挨拶【トークノーカットレポート】

11月20日、映画『ばるぼら』公開記念ライブビューイング舞台挨拶(全国65劇場)が行われ、W主演の稲垣吾郎、二階堂ふみ、そして手塚眞監督が登壇。撮影秘話や役への想い、撮影監督クリストファー・ドイルによる撮影の感想などを語った。

本作は、手塚治虫が1970年代に「ビッグコミック」(小学館)に連載し、禁断の愛とミステリー、芸術とエロス、スキャンダル、オカルティズムなど、様々なタブーに挑戦した大人向け漫画「ばるぼら」を、手塚治虫生誕90周年を記念し、実写作品として初映画化された。
そして、2019年の第32回東京国際映画祭コンペティション部門出品、ワールドプレミアとなったのち、世界各国の映画祭を巡回、反響を呼んでいた。

舞台挨拶レポート

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MCは、東京国際映画祭プログラミング・ディレクターの矢田部吉彦氏。

■最初のあいさつ

稲垣吾郎(美倉洋介 役)
今日はライブビューイングという形で、全国皆さんが劇場に集まっていただいているんですけれども、今、僕らがいる場所には、関係者の方が数十人とあとはカメラマンの方しかいません(笑)
全国のこの映画を楽しみにしていてくださってた皆さんに会いに行きたかったんですけれども、今日はライブビューイングという形で皆さんと楽しいひと時を過ごせたらなと思っています。

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稲垣吾郎

二階堂ふみ(ばるぼら 役)
今日は全国の劇場にこの舞台挨拶が配信されてるということで、とても嬉しく思います。

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二階堂ふみ

手塚眞監督
2年前の11月に、この3人でこの『ばるぼら』映画化発表させていただきました。
その時は手塚治虫生誕90周年のパーティーの席上でした。
それからだいぶ時間が経ちましたが、今こうやって無事に皆さんに観ていただける機会に恵まれました。
奇跡的な人たちが集まって作り出した素晴らしい作品です。ゆっくりとこの後楽しんでいただきたいと思います。

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手塚眞監督

■稲垣吾郎×二階堂ふみ 初共演

-稲垣吾郎さん、二階堂さんとは初共演ということですが、共演されていかがでしょうか?

稲垣吾郎
嬉しかったですね。二階堂さんのデビュー作から映画をずっと観させて頂いていて、「なんだこの女優さんは!?すごい!」って思っていたので、いつかご一緒させていただきたいなと、ずっと思っていました。
この『ばるぼら』という作品の中で、“ばるぼら”という役を演じるのは難しかったと思うんですけれども、でも二階堂さんが本当にもう“ばるぼら”としてそのまま存在していてくれたおかげで、僕も演じることができました。
作品の中で、主人公の美倉洋介にとって彼の才能がさらに開花していくのは、“ばるぼら”との出会い、“ばるぼら”がミューズだったわけですけれども、この作品を最後まで僕が役を全うすることができたのは、二階堂さんのおかげだと思うので、この作品において、僕にとって二階堂さんはミューズです。本当にありがとうございました。

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-二階堂さんは、稲垣さんと共演されていかがでしたか?

二階堂ふみ
私もたくさんの映画を観させていただいておりましたし、私が物心ついたときからやはりモンスターと言いますか、トップで活躍されてる方だったので。
でも、そういった面も含めて、稲垣さんの持っていらっしゃる聡明さであったりとか、すごく博学な部分であったりとかが、すごくこのキャラクターにとっても、とても魅力的になるだろうなっていうのは現場に入る前からすごく感じておりました。
実際に現場で学ばせていただくことが本当に数多くあって、とても貴重な経験をさせていただけたなと、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

ばるぼら

-監督、撮影現場での二人の印象をお聞かせください。

手塚眞監督
これから皆さんご覧になるんですが、内容的には非常に難しい場面も結構ございまして、ところがこの二人とも非常にプロフェッショナルで、全く躊躇なく様々な場面をこなしていただて、監督としてはもう感謝の気持ちしかありません。
そして先ほど稲垣さんがおっしゃっていたように、二階堂さんの存在自体がこの映画のミューズとして現場に存在しててくれたなと思います。
本当にこの二人がいなかったらこの映画は出来上がってなかったかもしれないと、まさにこの映画の中心をなす二人でありましたし、またそれを現場で監督させていただけるという幸運に恵まれて、今日のようなこの晴れやかな場所をまた二人と一緒に立てるということがとても嬉しいです。本当に二人には感謝しています。ありがとうございます。

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■国際色豊かな撮影現場

-撮影について質問します。非常に国際色が豊かで、日本、ドイツ、イギリスの海外スタッフも多かったという現場と伺ってますけれども、海外の制作スタッフとの共同作業についていかがでしたでしょうか?

稲垣吾郎
楽しかったですね。僕も初めての体験だったので。(撮影監督の)クリストファー・ドイルさんの映画は僕も大ファンで好きな作品がいっぱいありますし、手塚監督の『白痴』も大好きで、20代の頃から、いつかご一緒させていただきたいなと思っていて、その夢も叶ったので、もう夢のような現場でした。

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手塚眞監督
ドイルさんは、英語と中国語をお使いになります。
ドイルさんは、他のスタッフとは英語で、自分が中国から一緒に来たスタッフとは中国語なんですよ。
だから、英語、中国語、日本語が飛び交う現場でしたね。

稲垣吾郎
そう、国際色豊かで。

手塚眞監督
時々、ドイルさんから英語でも演出されたんじゃないですか?

稲垣吾郎
そうですね。でもドイルさん、けっこう日本語で話しかけてくれて。日本がすごい好きって感じで(笑)
とても気さくな方で、現場のムードを作ってくださいました。あとドイルさんって良いか悪いかがすごくはっきりしてるので、本番撮影のカットかかったあと、良い時と悪い時とすごく分かりやすいので。なので、彼が喜んでくれると、監督もそうですけども僕らも手応えがありました。

手塚眞監督
そうですね。何かドイルさんは3人目の主役っていうような感じがします(笑)

稲垣吾郎
そうですね。嬉しかったです。僕にとっても撮影現場で夢のような時間を過ごすことができて。
作品自体も非現実的なものなので、なんか本当にあれは現実の出来事だったのかなって不思議に思えるような、“ばるぼら”の影響もありますし。

-二階堂さんにも同じ質問です。国際色豊の現場というものはいかがでしたでしょうか?

二階堂ふみ
監督、稲垣さんもおっしゃっていたように、3つの言語、時に4つの言語みたいな現場でした。
その中でも、言語が違えど作ってるものはひとつで同じ方向を目指して、色々な背景だったり物を持った方々が集結して一つの作品を作っていってるのが、本当に素晴らしいですし、芸術のあるべき姿みたいなものを学ばせていただいたなと感じておりました。

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■強烈な個性が集まった現場での“バランス”

-クリストファー・ドイルさんの話が出ましたが、手塚監督もビジュアリストとして、確固たるビジュアルイメージを常にお持ちでいらっしゃるといますが、その点でドイルさんとのお仕事というのはどのように行われたんでしょうか?

手塚眞監督
非常に楽しかったです。ある意味でドイルさんもビジュアリストなんです。
ご本人は、監督もされますし、アーティストでもいらっしゃる。ただ本人はあくまで監督のイメージを自分は忠実に再現するんだとおっしゃっているんですけども、もちろんドイルさんの感性も捨てがたいんです。
だから、時々、「ここはドイルさん、ちょっと演出してみない?」って預けたりして、それこそ本当のコラボレーションって言いますか、ちょっとセッション的に行ったような場面もございます。
でもそれがギクシャクするんじゃなくて、おそらく映画の中では無理なく調和しているんじゃないかと思います。
でも、これからご覧になる皆さんは、ここは誰が作ったんだとかって気にしないで、一つのまとまった作品として観ていただきたいなとは思います。

稲垣吾郎
僕はそれがすごいなと思って。手塚眞監督と、撮影監督であるドイルさんとのそのバランスが。

手塚眞監督
今回、全員が奇跡的なバランスがありました。ここに並んでる3人だけでも相当個性的なんですけども、ドイルさんも個性的だし、あと他のスタッフや、音楽をやられた橋本一子さんとか、皆さん強い個性の集まりなんですよ。
下手するともうめちゃくちゃな映画になっちゃうんですね。
これが本当に良い形で調和して、見事なバランスになってね。

稲垣吾郎
やっぱり信頼関係があったからできたなって僕も思います。

-監督、今、バランスという言葉がありましたけれども、それ以外にも本作通じて一番気をつけられた点、注意した点というのはありましたら教えてください。

手塚眞監督
この作品は、街が舞台になっています。ですから、その街をどう撮るかという、この街自体がある意味で主役というような、そういう部分もあります。
ですから、素晴らしいお二人が主演なんだけど、それだけではなくて、お二人の後ろに見えるもの、あるいはもしかしたら画面には映ってないけど、お客さんの頭の中に見えてくるもの、それをちゃんと意識して作ろうと思って作った作品です。

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■もし稲垣吾郎が無名の人だったら?

-稲垣さんに伺います。演じられた美倉洋介というキャラクターの共通点として、社会的に知名度のある男性であるという点。少し変な質問なんですが、もし稲垣さんが今のように自分が名前が知られていなければ、何かしたいことはありますか?

稲垣吾郎
そうですね、この答えが(記事の)見出しになりそうですね(笑)
これまで真面目な話ししてるのに、映画のイメージを壊さないようにしないとね。わかってるんです、長年の経験から(笑)
そうですねぇ、海外に行って、自分のことを誰も知らない街で歩いたりすると、本当に開放的な気持ちになれますよね。
これまでだと、マスクして帽子かぶって歩いてると、誰だ?芸能人だろう?って見られていたんですけど、今はコロナの影響もあって、皆さんがマスクされるので普通の格好になっちゃって。
なので、不謹慎かもしれませんけど、今まで行けなかったお店に行けたりとか、そういうことはあります。
質問の答えになっていないかもしれませんけど(笑)

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-逆に美倉というキャラクターと自分の共通点やぜんぜん違うなと思うことは?

稲垣吾郎
原作のイメージだと、精神的にも肉体的にも、ちょっとマッチョなもっと男らしい印象が強かったんですけれども、今のこの時代ではこの作品をやるとしたら、そこまで男性的な強い物はあまり出しすぎないほうが、作品全体としてよく見えるかなとは思いました。
あと、美倉洋介の愛に溺れていく感じ、そこまで振り切る事ってなかなかできないじゃないですか。普段、生活をしていて。
もう周りが見えなくなってしまって、二人で愛の逃避行していくのは、少し憧れたりはします。
実際の僕の方がもっと冷静かもしれないですが。これからどうなるか分かりませんけども(笑)

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■“ばるぼら”は実在しない芸術のミューズ?

-二階堂さんにお伺いします。“ばるぼら”という少女は、漫画が発売された当時から、実は実在しない芸術のミューズなのではないかと言われていました。二階堂さんにとっては、“ばるぼら”を演じるにあたって考えられたことは?

二階堂ふみ
本当に実体のないキャラクターなんだろうなっていうのは、原作からもそうですし、脚本においてもそういう感じがしたので、あまり自意識を持たないように、普通の人だったらこうするっていうことが通用しないキャラクターだな感じました。
なので、毎回現場で考えすぎないようにしなきゃなと思って演じました。いつも以上にあまり考えないようにやっていたかもしれないです。

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■手塚治虫が映画『ばるぼら』を観たら?

-手塚監督にお伺いします。お父上、手塚治虫先生にもしこの映画をお見せしたら、どんな言葉をかけてくださると思いますか?

手塚眞監督
父親は、昔のヨーロッパの映画の雰囲気がすごく好きだったんです。
ですから、まずその主役の俳優に関しては、絶対美しい人がいいと思っていると思います。ですので、このお二人でしたら完璧ですし、父も太鼓判を押すと思います。
そして、もちろん内容については、本人が見たら、あーだこーだと色々と突っ込んでくると思います。
ですけども、今週、イタリアのファンタフェスティバルという国際映画祭で、最優秀作品賞を頂きました。
おそらく、そのことを僕以上に喜んだのは、父だと思います。自分の原作の映画作品が世界に認められたというところでは、親子共々飛び上がって喜びたい気持ちでございます。
今月、11月は、父の誕生月なんですけども、そういう記念の時に父親にその賞をプレゼントすることができて良かったと思っております。

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■撮影監督:クリストファー・ドイルからのメッセージ

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クリストファー・ドイル(矢田部吉彦による代読)
こんにちは、そしてハロー。クリストファー・ドイルです。
現在、香港のホテルで自主隔離中のため、お客様と(舞台にいる)“チームばるぼら”に参加することができずに悲しいです。
今の私は(ホテルで孤独)、そばでからかってくれたり、私の創造意欲を掻き立ててくれるような現地のばるぼらさえもいません。
私にとっての『ばるぼら』は、クリエイティブなエネルギーが、いかに喜びやセックスや自分を解放することから生まれるかを語る映画です。私たちは自らが意識する以上に自分を解放する必要があるのです。
我々の映画が、皆さんに創作の自由をもたらすことを願っています。監督、俳優を含む全スタッフは、作品をクリエイトする喜びと名誉を、みなさんと共有したいと願っているのです。
私たちが楽しんで映画を作ったように、皆さんにも楽しんでもらえたら嬉しいです。

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撮影中の一コマ(手塚眞監督/稲垣吾郎/クリストファー・ドイル)

クリストファー・ドイル

クリストファー・ドイル

稲垣吾郎
嬉しいですね。(撮影は)わずか3週間の出来事だったんですけれども、でもずっと灯火(ともしび)みたいなものが、僕の中で消えないでいて。
そういう意識があると、またどこかで再会してご一緒できるんじゃないかなって僕は勝手に思っています。

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二階堂ふみ
ドイルさんはとても楽しい方で、本当にいつまでも元気で作品をクリエイトする大先輩として、映画界をこれからも引っ張っていっていただけたらなと思います。

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手塚眞監督
嬉しいです。クリスの愛を感じますね。この映画に対して、そして我々スタッフ、出演者全員に対する強い愛を感じます。
それは何よりも、彼が映画という創作物をすごく愛してるからなんだろうなと思いました。
クリスさん、ありがとうございます。

■手塚眞監督から、果敢に役に挑戦した稲垣吾郎、二階堂ふみに、2人の印象色を表した花束贈呈

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-監督、まずは色のイメージをお伺いします。

手塚眞監督
いろんな色を持ってらっしゃるお二人だからどうしようかなと思ったんですけど、今日のインスピレーションです。
まず稲垣さんのインスピレーションは、オフホワイトにちょっとグリーンを加えた清潔感。

稲垣吾郎
ありがとうございます。嬉しいです。好みの色です。

ばるぼら

手塚眞監督
そして二階堂さんは本当にどんな色でも似合う方なんだろうなと思いながら、この映画に関しては、少し大人っぽいムードが良いのではないかということで、大人風にまとめてみました。

二階堂ふみ
ありがとうございます。素敵です。

ばるぼら

-改めてお気持ちをお聞かせ下さい。

稲垣吾郎
イメージしていただいて嬉しいです。
特に僕は白い花が大好きで、よくSNSでも写真を投稿していますし。監督の愛を感じます。ありがとうございます。

二階堂ふみ
ありがとうございます。でも現場に入らせて頂く前に、稲垣さんがどういう方かっていうのをあまり知らなかったので、稲垣さんのブログを拝見させていただくと、今週のお花っていうものがけっこう出ていて、現場に入ってからもお花お話をさせていただいたことを思い出しました。すごく素敵な時間だったなと。ありがとうございました。

稲垣吾郎
(二階堂さんのお花は二階堂さんに)お似合いです。

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■最後にメッセージ

稲垣吾郎
今日は、全国の皆さん、劇場にお越しくださいましてありがとうございました。
この『ばるぼら』は、2年前に撮影して、そこから世界は激変してしまったんですけれど、こうして無事に公開日を迎えることができて、本当に皆さんのおかげです。本当に嬉しく思っています。
この作品は、ひとつの大きな答えが用意された娯楽作品とはちょっと違うところにある作品なんですけれども、この映画のテーマでもある、幻想、愛、そして狂気の果てで見えるような美しい景色、美しい芸術を皆さんに堪能して頂ける作品に仕上がってると思います。
もし気に入っていただけたら、こういった抽象的な作品ですから、観る時の気持ちとか環境によって違った受け止め方、感じ方ができる作品だと思いますので、何度でも観ていただけると嬉しく思っております。本日はどうもありがとうございました。

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二階堂ふみ
本日はありがとうございました。稲垣さんもおっしゃってたように、すごくアート性の高い作品になっていますけれども、そこから、こういうものもあるんだなとか、繋がりがどんどん出来ていく作品だなと感じております。全国に足を運べなかったのが残念だったんですけれども、公開したタイミングで全国に配信することができて、とても良かったと思っております。
また、劇場で堪能していただいて、是非お友達と、家族と共有していただけたらなと思います。ありがとうございました。

ばるぼら

手塚眞監督
今回の作品は、稲垣さん、二階堂さん、そしてそれ以外の素晴らしい出演者の皆様と、本当に力のある個性的なスタッフが集まって作り上げました渾身の作品でございます。
ただ、映画を作るのは私たちですが、映画を完成させるのは、これをご覧になる皆さんだといつも思っております。
今日これから作品をご覧になって頂いて、皆様一人一人の『ばるぼら』を作り上げて帰って頂きたいと思っております。
そしてもしお気に召したら、お近くのお知り合いやお友達などにもぜひこの映画を推薦してください。
これは本当に皆さん方の気持ちや心によってどのような作品にもなっていくものでございますので、是非ともお気に召したら、この作品をより素晴らしいものに作り上げていって、育てあげて行って頂きたいと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。今日は本当に『ばるぼら』を観に来て下さいましてありがとうございます。

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■フォトギャラリー

[写真・記事:Jun Sakurakoji]

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映画『ばるぼら』

監督:手塚眞 × 撮影:クリストファー・ドイル × 原作:手塚治虫

《STORY》
人気小説家美倉洋介は、新宿駅の片隅でホームレスのような酔払った少女ばるぼらに出会い、つい家に連れて帰る。大酒飲みでだらしないばるぼらだが、美倉はなぜか奇妙な魅力を感じて追い出すことができなかった。
彼女を手元に置いておくと不思議と美倉の手は動きだし、新たな小説を創造する意欲がわき起こるのだ。ばるぼらはあたかも芸術家を守るミューズのようだった。
その一方、美倉はエロティックで異常な幻覚に悩まされる。次第に彼の周囲は現実離れしてゆく。ついに美倉はばるぼらとの結婚を決意するが、それは同時に破滅への入口だった。

稲垣吾郎 二階堂ふみ
渋川清彦 石橋静河 美波 大谷亮介 ISSAY 片山萌美 / 渡辺えり
監督・編集:手塚眞
撮影監督:クリストファー・ドイル/蔡高比
原作:手塚治虫 脚本:黒沢久子 プロデュース:古賀俊輔
プロデューサー:アダム・トレル 姫田伸也 美術統括:磯見俊裕 衣装:柘植伊佐夫
制作プロダクション:ザフール 配給:イオンエンターテイメント
スペック:2019年/100分/カラー
(C)2019『ばるぼら』製作委員会
映倫区分:R15+
公式サイト:barbara-themovie.com
公式Twitter:@barbaratezuka

映画『ばるぼら』本予告

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シネマート新宿、ユーロスペース他全国公開中

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