• HOME
  • News
  • 映画
  • 稲垣吾郎「どの役も覚悟がいったし、新垣結衣さんのイメージが覆った」映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶
映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

稲垣吾郎「どの役も覚悟がいったし、新垣結衣さんのイメージが覆った」映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

2023年10月25日、TOHOシネマズ日比谷にて、開催中の第36回東京国際映画祭の一貫として、映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶が行われ、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香、岸善幸監督が登壇。どの役も覚悟が必要だったと稲垣が語る本作の撮影秘話について語った。

映画『正欲』の原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語り、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。
家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。このふたりのタッグにより、いわゆる「当たり前」ではない生活を送る人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせ、2023年、日本映画最大の意欲作の誕生を予感させる。

ワールドプレミア舞台挨拶完全レポート

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

東野絢香/佐藤寛太/稲垣吾郎/新垣結衣/磯村勇斗/岸善幸監督

※東京国際映画祭での舞台挨拶は、キャスト・監督が発言するたびに、英語の通訳が入るという形で進行される。

‐稲垣さんご出演作品のうちこれまでも『半世界』『窓辺にて』が東京国際映画祭に出品され、二度も観客賞を受賞されています。今回も主演の『正欲』が東京国際映画祭での上映が決まったときはどのようなお気持ちでしたか?

稲垣吾郎(寺井啓喜 役)
この場所にまた帰ってこれたというのは嬉しかったです。またね、この東京国際映画祭というのはほんとに映画を愛するみんなにとっても特別な場所なので、またこうやって皆さんに観ていただけるし、世界中の方に観ていただける機会を嬉しく思っています。
この作品を皆さんに観ていただくのは初めてなのでドキドキしますし、観終わった後の皆さんの声を聞きたいです。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

稲垣吾郎

‐今回、稲垣さんは、新垣さんと磯村さんは初共演でしたがいかがでしたか?

稲垣吾郎
普段からいろんな映画やドラマで拝見していて素晴らしい俳優さんたちなので、共演できることはとても嬉しかったです。
現場でお会いできたのは、物語の都合上もあり限られた日数でしたが、お二人とも登場人物になりきってそこに存在していたので、僕も自然とその世界に誘われて、気持ちよく演じることができました。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

‐新垣さんは稲垣さんとの共演はいかがでしたか?

新垣結衣(桐生夏月 役)
ご一緒できたシーンがとても濃密というか、シリアスというか、重要なシーンだったので、そういう濃い時間を共に過ごして、ひとつのシーンを作り上げることができたのはとても光栄でした。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

新垣結衣

‐この作品を観たライターさんたちが、新垣さんのお芝居の表情を絶賛されていますが、稲垣さんはご一緒されていて新垣さんのお芝居はどのように感じられましたか?

稲垣吾郎
新垣さんがこれまで出演されてきた作品やCMなどの、ビジュアル含めたイメージがどうしてもあるじゃないですか。僕もほんとにそれを覆されました。
最初に現場で会ったときは、ほんとにビックリしました。イメージしている普段の新垣さんとはまったく違っていて。
なので、映画を観てくださった方のそういう意見は僕もよくわかりますし、みなさんもこのあと観ていただくとビックリするんじゃないかなと思います。
皆さん、ほんとに大きな覚悟を必要とする役を演じたので、それが報われるような形で、監督がこのような作品に仕上げてくださって感謝しております。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

稲垣吾郎/新垣結衣

‐磯村さんは、稲垣さんとの共演はいかがでしたか?

磯村勇斗(佐々木佳道 役)
稲垣さんとのシーンはわずかだったんですけれど、忘れられないぐらい緊張感がありました。稲垣さん演じる寺井がほんとに怖かったんです。そういう空気感含めて出してくださったので、僕としてはほんとうに助かりました。それぐらい引っ張っていただきました。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

磯村勇斗

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

‐先ほど稲垣さんがどの役も覚悟が必要だったとおっしゃってましたが、新垣さんが“夏月”役のオファーを受けられた決め手とは?

新垣結衣
お話をいただいて、企画書などを読んだときに、もうすでになにか心に惹かれるものがありました。そして監督ともお話して、同じ方向を向いて挑むことができるという意思疎通ができて、是非よろしくお願いします、というスタートでした。
今、こうして映画が完成して、岸監督のもと、素晴らしい皆さんと一緒に参加できたことをとても嬉しく思っています。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

‐磯村さんは岸監督とは『前科者』以来、2度目となりますが、本作の脚本を読まれたときはどのように思われましたか?

磯村勇斗
また難しい役と出会ったなというのが最初の印象でした。人とは異なる性的指向には、衣装合わせのときから、監督やプロデューサー含めて「ここはどういうことなんだろう?」と何度もお話したぐらい、なかなか掴むのが難しかったです。
けれども、作品が届けたいメッセージは、今の時代にとても合っているし、なにか救いになるんじゃないかなと思いました。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

‐佐藤さんは、朝井リョウさんの原作を読まれて、オーディションを受けられて・・・・どうしました?

佐藤寛太(諸橋大也 役)
いえ、(こういう通訳付き舞台挨拶での)会話のテンポって難しいなって思って(笑)。急に振られたので。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

佐藤寛太

稲垣吾郎
そうだよね。みんなもそういう空気感を感じてるよね?
僕も1センテンスが長すぎたんじゃないかなとか後悔しながら。話が長かった?って(笑)
で、今回、寛太くんは・・・

佐藤寛太
今回、オーディションに参加しました。オーディションを受ける段階から役の説明資料をいただいてたし、岸監督が撮られるというのも聞いていました。
なので、受かったときは、とても嬉しかったです。でも、原作を読んだときの衝撃もあったので、いろいろ考えたんですけれど、あんまり緊張している時間はなくて、自分がやらなくてはいけないことが目の前にたくさんあってくれたおかげで、撮影もあまり緊張はなく、そのまま準備したことを出しながら楽しめたと思います。はい。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

佐藤寛太/稲垣吾郎

‐(ここで)通訳入ります(笑)

(客席笑)

‐東野さんが演じられたのは、八重子という大学生役ですが、共演者の方々からの絶賛の声も聞いています。この八重子にはどういうった気持ちで向き合われましたか?

東野絢香(神戸八重子 役)
八重子が感じている不安感だったりとか、恐怖心というものは、私も25年間女性として生きてきた中で感じたことがあるものでした。あとは分岐点で違う道に進んだだけだと思っていて、その先の八重子の人生に向き合った時間でした。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

東野絢香

‐準備というのは・・・あ、ごめんなさい。私が忘れてました。ここで通訳が入ります。

(客席笑)

‐失礼しました。時間も限られていますので次の質問です。岸監督は、朝井リョウさんの原作のどういう点に魅力を感じられましたか?

岸善幸監督
世界には大多数と言われている人たちがいて、一方で、そこのカテゴリに入らない方々が存在しています。マイノリティの中のマイノリティという人が存在しています。
その存在がこの世界でどのように生きているのかということをとても丁寧に描かれています。
読んで衝撃でしたし、目からウロコが落ちる作品でした。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

岸善幸監督

‐最後に新垣さんと稲垣さんからこれからご覧になる方へのメッセージをお願いします。

(ここで通訳が、“ミスター・アラガキ”と言い間違える)

稲垣吾郎
(2人の名前が)ややこしいですよね(笑)

(全員笑)

新垣結衣
新垣です!(笑)
あんまりこういうふうに観てくださいということではなくて、なにか皆さんの心にも届くものがあれば、ほんとにそれが嬉しいし、ありがたいことだなと思っています。
じっくり観てください。ありがとうございます!

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

稲垣吾郎
はい、“稲”の“垣”の稲垣です!(笑)
みなさん、このあとご覧になっていただくということですが、この映画『正欲』は改めて人それぞれの個性というものを認め合うことの大切さ、そして発見することの喜びを感じていただける作品です。
出てくる登場人物たちを見ていると、息が苦しくなるような切ない物語ではありますが、きっと最後には皆さんに深い感動をお届けできる、とても素晴らしい作品に仕上がっていると思います。どうぞごゆっくり御覧ください。

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

東野絢香/佐藤寛太/稲垣吾郎/新垣結衣/磯村勇斗/岸善幸監督

映画『正欲』ワールドプレミア舞台挨拶

■フォトギャラリー

[写真:山田健史/記事:三平准太郎]

映画『正欲』

傑作か、問題作か。
朝井リョウによるベストセラー小説映画化
稲垣吾郎×新垣結衣 監督:岸善幸

《INTRODUCTION》
朝井リョウによる小説『正欲』を、監督・岸善幸、脚本・港岳彦で、稲垣吾郎、新垣結衣、磯村勇斗、佐藤寛太、東野絢香を迎え映画化した映画『正欲』が、11月10日(金)より全国公開する。
映画『正欲』の原作小説は、2009年『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞、2013年『何者』では直木賞を受賞した朝井リョウが、作家生活10周年で書き上げた渾身の一作。自身が「小説家としても一人の人間としても、明らかに大きなターニングポイントとなる作品です」と語り、2021年3月に発売されるやいなやその内容が波紋を呼び、第34回柴田錬三郎賞を受賞した話題作。
家庭環境、性的指向、容姿――様々に異なる背景を持つ人たちを同じ地平で描写しながら、人が生きていくための推進力になるのは何なのかというテーマを炙り出していく衝撃的な物語を、原作とは違い、ある種のラブストーリーとして映画化するのは、『あゝ、荒野』(2017)、『前科者』(2022)などを経てその手腕にさらに期待が高まる演出家・岸善幸と、原作を大胆に再構築しながら監督の演出の可能性を拡げていく脚本家・港岳彦。このふたりのタッグにより、生きていくための原動力が、「当たり前」とは違う形である人たちの人生を大胆な演出表現をもって映像として浮かび上がらせ、2023年、日本映画最大の意欲作の誕生を予感させる。
検察官として横浜検察庁に務め、妻と息子と3人でマイホームに暮らす寺井啓喜(てらい・ひろき)役に稲垣吾郎。広島のショッピングモールで契約社員として働く桐生夏月(きりゅう・なつき)役に新垣結衣。
両親の事故死をきっかけに広島に戻ってきた夏月の同級生・佐々木佳道(ささき・よしみち)には、磯村勇斗。
そして佐藤寛太がダンスサークルで活動し、大学の準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋大也(もろはし・だいや)、東野絢香は大也と同じ大学に通う神戸八重子(かんべ・やえこ)を演じている。物語が進むにつれ、別の場所でそれぞれの人生を歩んできた彼らの関係は、少しずつ交わっていく。どうしたって降りられないこの世界で、生き延びるために大切なものを、強い衝撃や深い感動とともに提示する。

《STORY》
浜に暮らす検事の寺井啓喜は、息子が不登校になり、教育方針を巡って妻と度々衝突している。広島のショッピングモールで販売員として働く桐生夏月は、実家暮らしで代わり映えのない日々を繰り返している。ある日、中学のときに転校していった佐々木佳道が地元に戻ってきたことを知る。ダンスサークルに所属し、準ミスターに選ばれるほどの容姿を持つ諸橋也。学園祭でダイバーシティをテーマにしたイベントで、大也が所属するダンスサークルの出演を計画した神戸八重子はそんな大也を気にしていた。

出演:稲垣吾郎 新垣結衣 磯村勇斗 佐藤寛太 東野絢香
監督・編集:岸善幸
原作:朝井リョウ『正欲』(新潮文庫刊)
脚本:港岳彦
音楽:岩代太郎
主題歌:Vaundy『呼吸のように』(SDR)
制作プロダクション:テレビマンユニオン
配給:ビターズ・エンド
©2021朝井リョウ/新潮社 ©2023「正欲」製作委員会
公式サイト:bitters.co.jp/seiyoku
公式X(Twitter):@seiyoku_movie
公式Instagram:@seiyoku_movie

2023年11月10日(金)、全国ロードショー!

正欲

関連記事一覧

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。

CAPTCHA